中国語はシナ・チベット語族の言語で、声調を持ち品詞の活用がほとんど無いことが特徴です。「汉语/漢語(ハンユー)」や「中文(ジョンウェン)」と呼ばれます。
ひとことに中国語と言っても多様な方言が存在し、方言に対して標準中国語は「普通話(プートンホア)」といいます。
中国語全体の母語話者数は世界人口の5分の1を占め、普通話だけでも8億人にのぼり長らく世界最多です。(2位の英語は5~6憶人程度)
使用地域は中華人民共和国、台湾、香港、マカオのみならず、シンガポール、マレーシア、日本、韓国などアジア東部の多くの国に広がっています。
当然、欧米やオセアニア地域でも中国系移民は増加中です。
香港など中国南部の方言を「広東語」といいます。話者数は3000万人程度で、欧米などの華僑コミュニティーで話されているのは普通話でなく広東語である場合も多いです。(経済的に裕福な香港出身者が移住したため)
広東語話者と普通話話者の意思疎通は発音の大きな隔たりによって口語では不可能で、筆記なら可能です。
歴史的に中国地域の影響は東アジアで根強く、日本語以外に韓国語、ベトナム語は語彙の半分程度が漢字語=中国語由来(または漢語的造語)です。
また、ベトナム語やタイ語にも声調があります。現在は消滅しましたが、昔は韓国語にも声調があったことが確認されています。