イタリア語のしくみ

イタリア語はインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属しロマンス諸語のひとつです。

名詞に性があること、多様な時制、語末母音の変化によって複数形を作ることが特徴です。

名詞の性と多様な時制はロマンス諸語全般に見られる特性で、複数形については祖先のラテン語が「-sタイプ」と「母音変化タイプ」を有しており、他の言語が軒並み-sタイプを採用する中イタリア語では母音変化タイプが採用されたために現在のような差異が生まれました。

男性名詞は単数形が-o(オ)、複数形が-i(イ)であることから、日本語由来のkimono(着物)が複数形でkimoniになったり、kaki(柿)が単数形でkakoになったりします。

 

使用地域はイタリアとスイスの南部以外に、旧イタリア王国領のスロベニア(イストリア)及びクロアチア(ザラ)も含まれます。

旧植民地のリビア(アフリカ北部中央でイタリアの真南)、エリトリア、ソマリア、エチオピア(いずれもアフリカ東岸)と入植者の大半がイタリア系であるアルゼンチンでもちらほら使用されており、総話者数は6000万人程度です。

アルバニア(アドリア海対岸)も1939-1943と短期間ながら旧植民地であり、現在も出稼ぎのためにイタリア語を覚えるアルバニア人が多くいます。
(※アルバニアは1990年ごろまで国際的に孤立(共産主義ながらソ連、中国、北朝鮮を相次いで批判w)しており非常に貧しい。その後も全国的なネズミ講や政権転覆などで欧州最貧国とも言われたアルバニアからすればイタリアも裕福である。)

 

ドイツと同じく「領邦国家」時代が長かったために方言は多様で差も大きくなっています。

標準イタリア語はその中でも近隣の言語であるフランス語やスペイン語の影響がとりわけ少なかった「イタリア感」の強いトスカーナ地方の言葉を基盤に制定されており、首都ローマのものではありません

単語のアクセントが「後ろから2番目の音節」に来ることが多く、これは「タタタタタータ」のようないかにもイタリア風な発音を生み出しています。

 

音楽業界におけるイタリア文化の影響は根強く、フォルティッシモ(=いちばん強く)など多くの音楽用語がイタリア語のまま世界中で使用されています。

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