Drops、やってますか?
無料版だと1日5分までしか利用できないことで「かえって集中を促進する」という面白いコンセプトのアプリです。
珍しく日本語にもがっつり対応しているということで、最近はやり始めましたね。
今回はそんなDropsの解説・レビュー記事です。
本稿を読むと以下のことが分かります。
- Dropsがあなたに合っているかどうか
- Dropsの月額料金と解約手順
- Dropsの一番お得な使い方
- Dropsが合わないときに試したい他の学習リソース
こんな人におすすめ
時間がなかなか取れない人
DuolingoやBabbelも優れたアプリですが、1回のレッスンで時間がかかりすぎてしまう傾向にあります。
ゾーンに入ることは良いことでもありますが、30分とか1時間とかまとまった時間を勉強に費やすのって勇気要りますよね。
Dropsでは5分で強制的に終わるので「忙しくて時間がなかなか取れないけど勉強には手を出しておきたい」という人に向いています。
語学学習アプリを入れても中々続かなかった人
これはDrops制作陣も一番気にかけている点で、語学学習アプリって色々ありますが続けられる人ってほぼいないのが現実です。
冒頭にも書きましたが5分という時間制限が「その中で少しでも多く単語を覚えてやろう」という気持ちを引き出し、集中を促すんですね。
集中することって脳みそ的にも気持ちがいいので、他のアプリでなかなか勉強が続かなかった人はDropsを試しましょう。
文法学習を他で進めている人
Dropsには文法学習の項目が全くなく、単語や表現に特化しています。
英語や中国語なら単語の活用がほぼ無いのであまり気にしなくてもいいですが、ドイツ語やロシア語や韓国語のように「活用によって単語の形が大きく変わってしまうタイプの言語」ではあらかじめ文法をしっかりと覚えておく必要があります。
学習可能言語
人口で言えば世界のほぼ全ての言語を網羅
アイヌ語やマオリ語までカバーされてるのですから驚き。
それらの完成度は知りませんが、日本語の説明文のクオリティーを見るにちゃんとネイティヴスピーカーと協力して作ってそうな雰囲気を感じます。(アイヌ語のネイティヴスピーカーっているんですかね)
逆に入っていないのはマレー語、モンゴル語、ウクライナ語、ウェールズ語、ラトビア語、セルビア語あたりです。
マレー語は需要ありそうですが、他はまあ問題ないでしょう。
ラテン語や古典ギリシャ語もあれば面白いというか、人気爆発しそうなんですがね。
言語リストのスクショ
料金
月額料金表
1ヶ月あたりの料金 | 課金1回あたりの総額 | |
---|---|---|
1ヶ月 | 1099円 | 1099円 |
12ヶ月 | 642円 | 7700円 |
無期限 | – | 20600円 |
無期限初回限定価格 | – | 9400円 |
初回、すなわち初めて使った時だけ下のような画面が表示され、ライフタイムプランを安く購入できます。半額以下です。
7日間の無料トライアルで有料版を体験できる
7日間過ぎたら1ヶ月プランではなく12ヶ月プラン、つまり7700円の課金なのでそこは頭に入れておきましょう。
ダウンロードリンク
Googleplay
App Store
解約手順
アプリストア全体の購読(サブスクリプション)の管理のところで解約できます。
アプリをアンインストールしただけでは解約されない(課金が続く)ので、注意しましょう。
無料トライアルの解約も同じです。
Google Playの解約手順
App Storeの解約手順
一番お得な使い方
- 無料で1日5分の学習を習慣づける
- 1ヶ月続けられたら1ヶ月プランに課金
- また1ヶ月続けらたら12ヶ月プランに変更
良いアプリですが、冷静に1万円分の参考書を同等の価値があるかどうかは損得勘定すべきです。
あくまで単語帳の代わりになるアプリなので、無料版や1ヶ月プランが妥当でしょう。
機能
可愛らしい絵で単語を学習
日本語も表示してくれますが、基本的に可愛らしい絵を使って単語を覚えていきます。翻訳ではなくイメージで単語を覚えることはいいことです。
画面のスワイプでクイズに回答
面倒な文字入力は一切ありません。感覚的にスワイプするだけでクイズをこなしていけます。
5分で強制終了
「もっと学びたい」と思ってもらえるように、わざとこのような制限をつけているそうです。
無料版の機能制限
学習は10時間毎に5分まで
1日でリセットではなく、10時間ごとです。逆に言えば1日に10分まで使えます。
また、言語ごとに5分ではなくて、例えばドイツ語を5分やったらイタリア語をやれるのは10時間後、というルールです。
課金によって時間制限なしで使えるようになります。
学習できる単語は1700語、トピックは99/156分野まで
単語やトピックの幅にも制限があります。無料版だけで全単語網羅とはいきません。
それでも1700語は中級突入レベルですから、十分でしょう。
長所
時間制限によって得をするために集中する
「語学は日課にしたいからやらなきゃ」とアプリを開いても、どうしても眠くなっちゃう日もありますよね。
でもDropsなら、学習をスタートしたらタイマーが動き出して、時間がどんどん減っていくのでめちゃくちゃ集中できます。
タイマーをかけること自体、目新しいことではありませんが、これが1時間とか続くとやっぱり苦痛なんですよね。
そこを5分に設定しているのがDropsのいいところです。「大変だけど、5分ならやるか」という判断に自然となります。
色んな形式のスワイプ
- 単語を、四方に散らばったイラストの中から正解のものに向けてスワイプするもの
- スマホのアンロックのように指で線を描くようにして文字をつなげていくもの
- 単語が正しいかどうか〇×を選ぶもの
があります。
程よくミックスされているので、これもまた集中を促します。
可愛い絵は画像よりもロードが速い
一色の絵なので、画像データとしては非常に軽いはずなんですね。そのおかげか、充実した機能の割にロードがかなり速く感じられます。
文字を覚えるパートもある
韓国語やロシア語、アラビア語のようにアルファベット以外の文字を使う言語では文字を覚えるパートも収録されています。
これなら文法を知らなくても取り組めるので、Dropsを使って覚えてもよいでしょう。
短所
発音チェック機能は無い
自分で声に出してみるのは記憶に役立つことなので、できれば実装してほしいですね。制作陣の気合いの入り方的に可能なはずなので。少なくとも有料版では時間制限もなくなるわけですしね。
文章の中で使わないのでニュアンスが掴めない
具体的にどんな他の単語とのコンビネーションで使われるのかという感覚は語学をマスターするうえで必須です。
いくらイラストで覚えてもちゃんと文章中で出会わないと、これは補いきれません。
短所が気になる人におすすめな他の学習リソース
Duolingo
Duolingoなら発音チェック機能に加え、簡単な文章を翻訳しながら単語に触れ合うことができます。また、Duolingoストーリーズではダイアローグを通して言語を学べる(復習向けではあるが)ので、やはり他の単語とのコンビネーションを体感できます。
Babbel
Babbelはダイアローグレッスンが主体です。よって実践的な文章中で単語を覚えられます。発音チェック機能も完備で、長い文章の発音チェックもできます。
Pod101
当サイトの各言語の上達完全マップでよく紹介しているPod101シリーズでは、リスニング問題やリーディング問題が大量に用意されています。
Dropsを通して単語を覚えながら、実践をPod101シリーズでやるとよいです。
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