動詞の活用の覚え方

最初は活用させなくていい形を利用して言語に慣れていく

何が不安なのか要素を分解しよう

覚えることがたくさんあって、結構頑張っても上達が感じられないのが怖いと理解する

語学に限らず、分からないことって怖いですよね。

特にヨーロッパの言葉のように、無限に感じられる動詞の活用を覚えることは大変そうだし、途中であきらめてしまうんじゃないか、そんな不安が付きまといます。

その場合は、「覚えることが多い」「上達を感じられない」の2つを冷静に解決していけばよいのです。

そこで本稿は、

  • 覚えることを少なく済ませる方法と
  • 早く上達を感じる方法

を伝授していきます。

基本単語は文法の前にやっておこう

いつも言っているように、1000程度の基本単語は文法学習を始める前にマスターしておきましょう。

ただでさえ闇雲で不安がいっぱいなのに出てくる単語まで未知のもので占められていたら嫌になって投げ出してしまうリスクが高いからですね。

単語の覚え方についてはこちらの記事をどうぞ。

 

また、単純な暗記については武田塾のサイトで説明されているやり方がわかりやすく、誰でも1週間で1000語覚えられます。

 

もちろん、多少の文法知識は単語を覚えることにも役立ちますので、「こんな風に活用させるのかあ」「こうやってくっつけるのかあ」くらいのイメージを持ちながら覚えていくとよいでしょう。

現在進行形や現在完了形は助動詞の活用だけで済む

「現在進行形」という呼び方は英語独特のものなのですが、要は助動詞を含む文章ならそれを受ける動詞は現在分詞や過去分詞の形になっていて、活用が少なく済むんですね。まず人称変化はなくなります。

もちろん助動詞の活用の仕方は人称別に覚える必要がありますが、助動詞ですから数に限りがあります。無限ではないのです。

当然、助動詞を使った形だけですべてを表現できるわけではありませんが、「動詞の活用”””入門編”””」として助動詞は最適です。

現在進行形と現在完了形を使って作文して、活用の基本に慣れる

「○○語 ”文法用語” 例文」でググれば何かしら出てくる

これはもう見出しの通りで、ググれば何かしら例文がヒットします。まずはそれらを眺めて文体に慣れることから始めましょう。

もちろん、当サイトでも様々な便利なサイトを紹介するようにはしています。

いまいちだったら英語でも検索

もし良いのが見つからなかったら、英語で検索すれば見つけられる可能性が高まります。

グーグル翻訳で英訳して、それでググればOKです。

文法書を片手に作文してみる

いい参考書なら文法の説明の隣に練習問題がついているのでそれで十分なんですが、もしない場合には普通に自分で作文してみればよいです。

助動詞のページを見ながら、

  • ~できる
  • ~しなければならない
  • ~したことがある
  • ~される

といった文章を作ってみましょう。もちろん、主語はいろいろ変えてみてくださいね。

ちょっと面倒と思ったかもしれませんが、基礎単語が頭に入っていればそこまで難しくないので、まだ覚えていない人はまず単語からやりましょうね。

現在分詞と過去分詞も同時に慣れることができる

当然、現在分詞と過去分詞を何度も使うのでその形にも慣れることができます。

「動詞の活用があって、それが人称変化して、不規則動詞もあって、、、」と思っていると分詞はないがしろにしがちだったり気力が切れてしまうので、このタイミングで慣れるのはいい機会です。

そのうちほかの動詞の活用もできるようになっている

さて、助動詞を使った作文をしていると、不思議なことにほかの動詞もすらすら活用できる自分に気づくはずです。

理由は助動詞も普通の動詞と大体似たような活用をしているからですね。そしてそのパターンが染みつきます。そうすると初めて見たような動詞でもなんとなく活用が頭に浮かぶものです。

その境地に至るためにもまずは「助動詞を使った作文をする!」と腹をくくるのが効果的です。

音楽や動画コンテンツを楽しみながらたくさん見聞きして理解できていることを確認する

ある程度練習したらぜひ生の言語を浴びてください。そして成果を確認し、やる気を再燃させるのです。習得が甘いポイントに気づく機会にもなります。

活用の起源を知って納得する

ここから書く話はインド・ヨーロッパ語族だけの話なんですが、そもそもなぜ動詞が活用しているかという起源・歴史を知るのもよいでしょう。

ちゃんと勉強すると情報量が多いので効率は必ずしもいいとは言えませんが、語学を楽しむきっかけにはなります。

起源を学べば多くの情報と結び付けられるので、記憶に残りやすいはずです。

時制の変化は母音を変化させるのが大元

英語でもcome take speakあたりがいわゆる「不規則活用」をしますよね。

でもあれ、実はcame took spokeといった形のほうが本来の活用の形なのです。

どれもc,m、t,k、sp,kというように子音はそのままに、母音を変えて時制の違いを表現しています。

かつてはこれが一般的な過去形でした。ちなみにgoとwentはもともとは別の単語だったので例外。

新しい動詞は一般概念の過去形”DID”を語尾に付けている

英語では後ろに(e)dを付けて過去形にするんだと習いますが、これ実は”did”の略なんですよ。

例えば「省略”した”」みたいに「した」を付けてる感覚ですね。

もとはdid的なものが付いていましたが発音を簡略化するために後ろからd,”母音”と落ちていき、ついにdだけになって、それはそれで聞き取りづらいので場合によってdと語幹の間にeを付加する、というお約束になりました。

 

文明が発達するにつれて新たな語彙がどんどん生まれていき、次第に名詞由来の動詞が増えてきました。「ググる(英語ではそのままgoogleが動詞)」みたいなノリです。

すると、従来の母音変化による活用をしていると元の意味がわからないなどの理由で、単に後ろにdidを付加することしかできなくなったんですね。

この、時系列的に後から生まれた過去形表現のほうがシンプルなのは確かですが、もとはと言えば(e)dを付けるやり方のほうが不規則な活用なのです。

人称変化は人称を語尾に付けている

スペイン語などでは主語を省略することが多いですが、あれは動詞の活用が人称を表しているから、でしたね。実はあの語尾の正体、人称代名詞そのものなんですよ。

「動詞の後ろに人称代名詞」なわけですから、語順で言うとVSO的なニオイがしますよね。

スペイン語ではloやmeなど代名詞の目的語は動詞の前に来るのでOVSとも言えるでしょうか。「Me llam+o~」は紛れもなく「私を(O)・呼ぶ(V)・私は(S)~」です。奇妙すぎる話ですがそれは一旦置いといて。

知ってほしいのは、人称変化だってデタラメに語尾を変化させているわけではないということです。元々はちゃんと人称を付けているつもりだったんですね。

それが、「語尾の変遷や訛り及び省略」と「人称そのものの変遷」がズレてしまったので、外国人の我々からすると完全に不必要なルールを抱えているように見えるし、言語によっては話している本人たちさえも主語が誰だか分からなくなって、例えば英語のように平叙文では動詞の前に必ず主語を置くお約束になったりしました。

こうした歴史があるので、2020年現在では英語では3人称単数形現在では(e)sを付けるルールになっていますが、将来的にこのルールは無くなるとも言われています。

実際、canやshallなどの助動詞では人称変化は完全に失われていますから、非常に自然な流れです。(ドイツ語などでは助動詞も”ちゃんと”人称変化が残っています)

英語はほぼ必ず主語を付けますし、非ネイティヴもよく使うので元のルールが蔑ろにされやすいという環境も相まって、「He eat」「She make」こんな文章が公式に使われる日がきっと来ることでしょう。

最後はひたすらDuolingo

さて、何はともあれ最後は千本ノックに限ります。

 

本稿では様々な施策を提案してきました。

  • 学習のタイミング
  • 助動詞だけ戦法
  • 活用の起源の学習

ですね。

これらは途方もなく思われた動詞の活用の習得への心理的障壁を下げることが目的です。

読者さんのやる気を削ぎたくないので「練習あるのみ」とかは言いたくありませんが、練習はしたほうがよいのです。というか、こうして語学を紐解いてみると練習も楽しそうに思えてきませんか?

 

「母音を変えて時制を表現している…」

「後ろに人称を付けて主語を明確化している…、でも音的に誰だか分かりづらいから主格を付けておこう…」

 

こうやって、ネイティヴスピーカーの思考や昔の人々の気持ちを追体験しているようで、ワクワクしてくる。

そう捉えてもらえたらなによりです。

そんな気持ちになりながら、Duolingoで千本ノック。いってらっしゃい。

Duolingo

 

…あ、まずは単語と文法をあらかた勉強してからでしたね。まだお済みでない方はページ上部の各言語カテゴリーから良い感じの教材コンテンツを探してみましょう。

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