海外旅行で一番避けたいのは緊急事態ですが、万一に備えてフレーズを知っておけば、いざという時の行動が全然違います。クロアチアはヨーロッパでも治安が良い国ですが、病気や怪我、盗難、事故はどこでも起こりうるものです。
今回は緊急時に使えるクロアチア語フレーズを、医療・警察・事故・紛失の場面別にまとめていきます。覚えるのは負担に感じるかもしれませんが、備えあれば憂いなしですよ。
緊急番号
クロアチアの統合緊急番号は 112 で、EU共通の番号です。英語対応のオペレーターが常駐しており、住所とトラブル内容を伝えれば警察・救急・消防のいずれにも連携してくれます。
個別番号は Policija(警察)192、Hitna pomoć(救急車)194、Vatrogasci(消防)193、HAK(自動車クラブ)1987 です。スマートフォンに登録しておきましょう。
医療編
症状を伝える
Boli me …(〜が痛い)が痛みの基本パターンです。Boli me glava.(頭が痛い)、Boli me trbuh.(お腹が痛い)、Boli me grlo.(喉が痛い)、Boli me zub.(歯が痛い)、Boli me leđa.(背中が痛い)のように部位名を入れ替えます。
Imam temperaturu.(熱があります)、Imam proljev.(下痢があります)、Mučnina mi je.(吐き気がします)、Kašljem.(咳が出ます)、Osjećam se slabo.(体がだるいです)と具体的な症状を加えると、診断が速くなります。
病院と薬局
Trebam liječnika.(医者が必要です)、Gdje je najbliža bolnica?(一番近い病院は?)、Gdje je najbliža ljekarna?(一番近い薬局は?)が入口フレーズ。
クロアチアの医療システムは公的保険 HZZO が基盤で、旅行者は EU の EHIC カードまたは海外旅行保険で対応します。ザグレブの Klinički bolnički centar Zagreb(KBC Zagreb)、スプリットの KBC Split、リエカの KBC Rijeka が大規模総合病院です。
アレルギーと薬の情報
Alergičan/alergična sam na …(〜にアレルギーがあります)で重要情報を伝えます。penicilin(ペニシリン)、orašasti plodovi(ナッツ類)、morski plodovi(魚介類)、jaja(卵)など、日常的なアレルゲン名を覚えておくと安全です。
Uzimam lijekove za …(〜の薬を飲んでいます)、Ovo je moj recept.(これが私の処方箋です)も常用薬がある人には必須表現です。
警察編
盗難・紛失
Netko mi je ukrao torbu.(誰かに鞄を盗まれました)、Izgubio/izgubila sam putovnicu.(パスポートをなくしました)、Izgubio sam novčanik.(財布をなくしました)が代表表現。過去形の男性形 izgubio と女性形 izgubila の使い分けに注意してください。
警察で被害届を出すには Htio/htjela bih prijaviti krađu.(盗難届を出したいのですが)と伝えます。被害届の書類(Policijski zapisnik)は保険請求に必須なので、必ず入手しましょう。
在クロアチア日本大使館
パスポート紛失時は在クロアチア日本国大使館(ザグレブ、Boškovićeva 2 にあります)に連絡します。電話は 01-4870650、時間外緊急連絡は 098-442-588 です。
緊急渡航書(ETD)の発行を依頼するなら U koje vrijeme radi japanska ambasada?(日本大使館は何時開いていますか?)という情報も役立ちます。
事故編
交通事故
Imao/imala sam prometnu nesreću.(交通事故に遭いました)、Trebam policiju.(警察が必要です)、Trebam ambulantna kola.(救急車が必要です)が初動の必須表現。
Ima li ozlijeđenih?(怪我人はいますか?)とオペレーターに聞かれるので、Da, jedan/dva ozlijeđena.(はい、一人/二人怪我しています)と答えます。
保険と書類
Imam putno osiguranje.(海外旅行保険があります)、Trebam potvrdu za osiguranje.(保険請求用の証明書が必要です)と伝えれば、必要書類を用意してくれます。
保険会社への連絡は速やかに。加入時のアシスタンスサービス電話番号は旅行前にスマホに保存しておくのが鉄則です。
道で迷った・迷子
Izgubio/izgubila sam se.(道に迷いました)、Kako da dođem do centra?(中心街への行き方は?)、Možete li mi pomoći?(助けてもらえますか?)は緊急とまでは言わなくても役立つフレーズです。
子どもと離れ離れになってしまったら Izgubio sam dijete.(子どもとはぐれました)と叫んでください。周囲の人が必ず手伝ってくれるはずです。
心強い一言
緊急時に助けを求めたあと、周囲の人に Hvala vam puno na pomoći.(助けてくださって本当にありがとう)と伝える余裕があれば、あなたはもうクロアチア語の達人です。
まとめ
緊急フレーズは、必要になる前に声に出して練習しておくのがコツです。実際に使う場面がないことを願いながらも、知っていることが何よりの安心材料になります。Ostanite sigurni!(安全に過ごしてください!)
自然災害と天候警報
クロアチア沿岸では夏場に Bura(ボラ)と呼ばれる突風が吹き、フェリー欠航や道路封鎖を引き起こします。Upaljen je crveni meteoalarm.(赤色気象警報が出ています)、Trajekti ne plove zbog bure.(ボラのためフェリーが運航停止)といった告知を聞いたら、無理な移動は控えましょう。
冬の山間部では雪や凍結も。Ceste su zatvorene zbog snijega.(雪のため道路が閉鎖されています)、Obvezni su zimski lanci.(チェーン装着義務)という表示には必ず従います。
身の回りの防犯
クロアチアは比較的安全ですが、観光地ではスリや置き引きが報告されています。Budite oprezni u tramvaju.(トラム車内では注意してください)、Ne ostavljajte vrijednosti u autu.(貴重品を車に残さないで)と現地の人も言います。
ザグレブのトルカリ広場やスプリットの港周辺、ドゥブロヴニクの旧市街はスリ多発地帯なので、貴重品はウエストポーチや首掛けケースに。
領事館とサポート情報
在クロアチア日本国大使館に加えて、JETRO や日本商工会議所など在留邦人向けの相談窓口もあります。外務省の「たびレジ」に登録しておくと、緊急時に領事館から直接メールで情報が届く仕組みで、特に自然災害時は心強いサービスです。
保険の請求フロー
病院や警察で発行される書類(Medicinska potvrda 医療証明、Policijski zapisnik 警察記録)は保険請求の根拠資料です。Trebam potvrdu za osiguranje.(保険用の証明書をお願いします)と忘れずに頼みましょう。
帰国後すぐに保険会社に書類一式を提出すれば、治療費や盗難被害の補償がスムーズに進みます。
最後に
緊急フレーズは、できれば一生使う機会がないことを祈りつつ、それでも備えておくのが大人の旅人です。Nadam se da vam neće trebati!(使う場面が来ませんように!)
歯科・眼科の受診
Trebam zubara.(歯医者が必要です)、Pukao mi je zub.(歯が欠けました)、Pao mi je plomb.(詰め物が取れました)は歯科緊急の定番。クロアチアの歯科医療は質が高く、欧米諸国から歯科ツーリズムで訪れる人も多いほどです。
眼鏡やコンタクトが壊れたら Slomio/slomila sam naočale.(眼鏡を壊しました)、Trebam leće za oči.(コンタクトが必要です)と Optika(眼鏡店)に駆け込みましょう。大手チェーン Ghetaldus や Tobis は主要都市にあります。
精神的な不安への対処
旅先で急に孤独感や不安に襲われることもあります。そんな時は Osjećam se jako loše.(気分が非常に悪いです)、Trebam razgovarati s nekim.(誰かと話したいです)と正直に伝えて大丈夫。ホテルのフロントや宿主は、必要なら現地のサポート窓口を紹介してくれます。
二十四時間の心のサポートホットライン SOS Telefon は 01-4828888(ザグレブ)で、英語対応もあります。
旅の安全は、準備と冷静さから生まれます。この記事のフレーズを出発前に一度音読しておけば、いざという時の安心感が桁違いですよ。Putujte sigurno!
皆さまの旅路がずっと安全でありますように。
Bog vas čuvao!


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