サンパウロ&ミナス・ジェライス旅行ガイド パウリスタ大通り・Liberdade日本人街・Ouro Preto世界遺産の周遊術

サンパウロとミナス・ジェライス州はブラジルの内陸と経済の中枢で、リオとは全く違う顔を見せてくれます。

サンパウロは「南米のニューヨーク」と呼ばれる人口1240万人の巨大都市、ミナスは世界遺産の歴史都市と山岳料理の宝庫です。

このページでは筆者のサンパウロ5日+ミナス3日の滞在経験を基に、両地域の楽しみ方を紹介します。

サンパウロの概要

ブラジル経済の首都

人口1240万人、大都市圏では2200万人を超える南米最大の都市です。

1554年にポルトガル人宣教師によって創設され、20世紀初頭のコーヒー景気と移民流入で爆発的に成長しました。

日系人が最大160万人住んでおり、世界最大の日系コミュニティがあります。

地区の全体像

Centro Histórico 歴史地区、Paulista 金融街、Jardins 高級住宅地、Pinheiros/Vila Madalena カフェとバー、Liberdade 日本人街、Vila Olímpia 新興ビジネス街という6つが主要エリアです。

治安と観光利便を考えると、Jardins か Vila Olímpia が宿泊の第一候補になります。

サンパウロの必訪スポット

Av. Paulista パウリスタ大通り

全長2.8kmの目抜き通りで、両側にMASP・FIESP・Itaú Cultural など主要文化施設が並びます。

日曜はAvenida Paulista Aberta として歩行者天国になり、市民の憩いの場に変わります。

MASP サンパウロ美術館

MASP 1947年創立 Av. Paulista 1578 は Lina Bo Bardi 1914-1992 設計の赤い柱で宙に浮くような独特の建築です。

入場料75レアル、ラファエロ・ボッティチェリ・ルノワール・ゴッホを含む欧州絵画コレクションが充実しています。

火曜は無料開放で、筆者は開館10時と同時に入って半日過ごしました。

Mercado Municipal

Mercadão de São Paulo 1933年 Rua da Cantareira 306 はステンドグラスの天井が美しい中央市場です。

2階のHocca Bar 1952年創業 の Sanduíche de Mortadela 45レアル は観光客定番で、400gのモルタデッラが挟まった豪快な一品です。

Liberdade 日本人街

1908年の笠戸丸移民から始まる日本人コミュニティが、Praça da Liberdade を中心に形成しました。

毎週日曜の市には和食材・伝統工芸・郷土料理が並び、Lamen・Yakisoba・Sushi のブラジル風アレンジも体験できます。

Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil 1978年 Rua São Joaquim 381 は9〜12階の3フロアに移民史が展示されています。

Pinacoteca do Estado

Pinacoteca 1905年 Praça da Luz 2 はブラジル最古の美術館で、19世紀から現代までのブラジル絵画を主に収蔵します。

入場料20レアル、水曜は無料開放日です。

サンパウロのグルメ

イタリア料理

サンパウロは世界最大のイタリア系コミュニティがあり、600万人の子孫が住んでいます。

Cantina Roperto 1954年 Rua 13 de Maio 634 Bela Vista はカンタレーラ様式の老舗で、パスタ80レアル前後です。

シュラスカリア

Fogo de Chão 1979年創業 ポルトアレグレ発祥 の本拠地サンパウロ店は、1人275レアルで高品質の肉が食べ放題です。

Barbacoa 1990年 Rua Dr. Renato Paes de Barros 65 は日本にも進出した老舗で、観光客にも安心です。

郷土料理

Feijoada 土曜日のランチ は D.O.M. のような高級店ではなくBolinha 1946年 Av. Cidade Jardim 53 のような下町店で体験するのが筋です。

Virado à paulista サンパウロ風フェイジョン定食 はBar do Mané 1965年 Mercado Municipal のカウンターで軽く食べられます。

ミナス・ジェライス州へ

移動手段

サンパウロから州都 Belo Horizonte までは高速バスで8時間、往復180レアル前後です。

飛行機 Azul 2008年 や GOL 2000年 の国内線なら1時間、往復300〜500レアルです。

Belo Horizonte

人口240万人、1897年に計画的に建設された近代都市で、Oscar Niemeyer の建築が多く残ります。

Pampulha 地区 1943年 設計 は近代建築群がユネスコ世界遺産に登録されており、Igreja de São Francisco de Assis が名高い傑作です。

Ouro Preto オウロ・プレト

Ouro Preto 1711年創立 は18世紀の金鉱ブームで栄えた植民地都市で、1980年に南米初のユネスコ世界遺産となりました。

Belo Horizonte から高速バスで1時間40分、片道45レアルです。

Igreja São Francisco de Assis 1766年 は Aleijadinho 1738-1814 の彫刻で知られる傑作で、入場料15レアルです。

Tiradentes と Mariana

Tiradentes 1718年創立 は週末の静かな温泉地で、Trem da Serra da Mantiqueira 1884年開業 の蒸気機関車が観光客を運びます。

Mariana 1696年創立 は ミナス最古の植民地で、Ouro Preto から Maria Fumaça 蒸気機関車で1時間の距離です。

ミナスの郷土料理

ミナス料理はブラジルの家庭料理の代名詞で、素朴で温かい味わいが特徴です。

Pão de queijo

キャッサバ粉とミナス産チーズで作る小さなチーズパン、朝食の定番です。

Casa Bonomi 1953年創業、Belo Horizonte の Rua Cláudio Manoel 460 にある老舗パン店でまず本物を試してください。

Feijão tropeiro

豆・ベーコン・キャッサバ粉・卵を炒め合わせた、牛追いの携行食が起源の一皿です。

Xapuri 1984年創業、Belo Horizonte Rua Mandacaru 260 は薪窯の土鍋料理で有名、筆者も1人前78BRLで腹一杯になりました。

Frango com quiabo

鶏とオクラをアングー(トウモロコシ粉粥)と合わせた素朴な郷土料理です。

Dona Lucinha 1979年 Belo Horizonte Rua Padre Odorico 38 のブッフェ形式なら主要なミナス料理をまとめて試せます。

Inhotim 現代美術ミュージアム

Brumadinho にある Inhotim は2006年開館、総面積140ヘクタールの屋外現代美術館兼植物園です。

Belo Horizonte からバスで1時間半、入場料は44BRL、土日はボウソアス行きの直行バスがあります。

創設者は鉱山富豪 Bernardo Paz 1949年生まれ、Cildo Meireles・Hélio Oiticica・Tunga らブラジル現代美術の巨匠の常設ギャラリーが点在します。

筆者は朝9時半に到着して閉館まで滞在し、それでも半分しか回れませんでした。

サンパウロの語学学校

Fast Forward Idiomas

Rua Augusta 2690 Jardins、2002年創業の老舗で1対1レッスンが中心、1時間120BRL前後です。

講師は全員大卒、教材は独自開発のコミュニカティブメソッドで日常会話に強い印象でした。

Diálogo Brazilian Language School 分校

本校はサルバドール1992年設立ですが、サンパウロ Vila Madalena Rua Aspicuelta 293 にも短期コースを開講しています。

1週間グループコース650BRL、ホームステイ手配込みで2週間1500USDほどです。

交通の実用情報

Congonhas 空港は1936年開港の市内空港、国内線専用で Av. Washington Luís にあります。

Guarulhos 国際空港は1985年開港、国際線はこちらに発着、市内まで Airport Bus Service で42BRL、Uber だと70-110BRLです。

サンパウロのメトロは1974年開業、1回券5.20BRL、ラッシュ時間は朝7-9時と夕方5-8時、その時間帯のUberは動かない割に料金が跳ね上がります。

99タクシーは2012年サンパウロ創業のブラジル版配車アプリ、現地SIMさえあればUberより安いことが多いです。

筆者の滞在メモ

サンパウロ5日とミナス州3日の8日間は、南米の中でも一番「飽きない」旅でした。

Liberdade で日本食に癒され、Ouro Preto の石畳で18世紀に迷い込んだ感覚を味わい、Inhotim で現代美術に圧倒される落差が癖になります。

持ち物で重宝したのは薄手のフリース、ミナスの夜は6月で10℃まで下がりました。

治安はリオより落ち着いていますが、サンパウロ中心部 Sé 駅周辺の夜は避けるのが無難です。

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