スウェーデン語おすすめ教科書|Rivstart・På svenska!・Colloquial Swedish徹底比較

はじめに:教科書選びの重要性

私がスウェーデン語学習を始めたとき、最初に迷ったのは教科書選びでした。日本語で書かれたスウェーデン語教材は限られているため、英語版や現地教材にもアクセスする必要があります。この記事では、実際に使用した代表的な教科書を具体的な出版社・著者情報とともに紹介します。

Rivstartシリーズ(Natur & Kultur)

概要と特徴

Rivstartは現在のスウェーデン語学習の決定版教材で、Natur & Kultur社(1922年Stockholm設立、Karlavägen 31本社)から刊行されています。著者はPaula Levy ScherrerとKarl Lindemalmで、A1+A2、B1+B2、B2+C1の3レベル構成です。A1+A2の初版は2007年、第二版は2014年、2021年には新しい版がリリースされました。教科書(Textbok)、練習帳(Övningsbok)、音声、教師用指導書がセットで、ISBN 978-91-27-43420-4(A1+A2 Textbok第二版)です。

活用方法

私はA1+A2から開始し、毎日1課ずつ進めました。音声CDは後にNatur & Kulturのオンラインプラットフォーム経由でMP3ダウンロードに移行しました。文法説明は簡潔でコミュニカティブ・アプローチに基づいており、CEFR準拠のため他言語学習者にも分かりやすい構成です。

På svenska!シリーズ(Folkuniversitetets förlag)

概要

På svenska!はUlla GörranssonとMai Parada著、Folkuniversitetets förlag(Lund本拠、1942年設立のFolkuniversitetet出版部門)刊行の伝統的教材です。初級から中級までカバーし、1990年代から改訂を重ねて現在も使用されています。ISBNは978-91-7434-486-3(På svenska! 1 Textbok)。

Colloquial Swedish(Routledge)

Colloquial SwedishはPhilip Holmes(Durham大学教授)とGunilla Serin共著、Routledge社(Taylor & Francis Group傘下、1836年London設立)刊行の英語話者向け教材です。初版は1989年、現在は第4版(2016年)が流通しています。ISBN 978-1-138-96025-2で、CD付き版やKindle版も存在します。Philip Holmesは「Swedish: A Comprehensive Grammar」(Routledge、2013年第3版、ISBN 978-0-415-66691-2)の共著者でもあり、Ian Hinchliffe(Edinburgh大学)と共にRoutledge Comprehensive Grammarsシリーズのスウェーデン語担当です。

その他のRoutledge系教材

Basic Swedish: A Grammar and Workbook(Ian Hinchliffe, Philip Holmes著、Routledge 2018、ISBN 978-1-138-01553-3)は文法書と練習問題を組み合わせた中級向け教材です。Intermediate Swedish: A Grammar and Workbook(同著者、2018年)も続編として発行されています。

SFI向け公式教材

SFI(Svenska för invandrare、1965年制度開始)向けには、Mål(Mål 1、Mål 2、Mål 3)シリーズがNatur & Kultur社から刊行されており、Åsa Althén、Lena Lundmarkらが著者です。Liber社(1897年Stockholm設立、現在はSanoma傘下)からはForm i fokus(Cecilia Fasth, Anita Kannermark著、1996年初版)やFormligen(2015年)が刊行されています。Gleerups Utbildning(1826年Lund設立、Lilla Torg店舗)も長年SFI教材を提供しており、教師用Framåtシリーズ(Erika Bjerström著)が定評あります。

日本語版教材

日本語話者向けには、白水社刊行「ニューエクスプレスプラス スウェーデン語」(speakman 著、2018年改訂版、ISBN 978-4-560-08782-2)が定番です。旧版「ニューエクスプレス スウェーデン語」(2007年)から改訂されました。大学書林の「スウェーデン語四週間」(菅原邦城著、1993年)は伝統的な文法中心の教材として現在も流通しています。東京外国語大学言語モジュール(TUFS Language Modules、2005年開始)のオンライン版スウェーデン語モジュールも無料で利用可能です。

辞書・文法書

辞書はNorstedts Ordbok社の「Norstedts stora svenska ordbok」(最新版2019年、ISBN 978-91-1-304672-5)が権威あるモノリンガル辞典、「Norstedts svensk-engelska ordbok」(Professional版、2018年)がバイリンガル学習者に有用です。スウェーデン・アカデミー(1786年Gustav III創立)のSAOL(Svenska Akademiens Ordlista、14版2015年)は標準語彙の公式リファレンスで、オンライン版svenska.se経由で無料アクセスできます。さらに、Lexin(1984年開始、Sprakradet・Språkrådet運営)はアラビア語、ペルシャ語、タイ語、ベトナム語など多言語版があり、Stockholms universitet言語学科(Institutionen för lingvistik)が協力しています。文法書としてはTor G. Hultman著「Svenska Akademiens språklära」(SAS、Norstedts 2003、ISBN 978-91-7227-351-2)がスウェーデン・アカデミー公式文法書として最も権威があります。

購入方法と価格帯

スウェーデン国内ではAkademibokhandeln(1994年設立、全国100店舗以上)、Bokus(1997年設立、Västerås本社)、Adlibris(1997年設立、Morgan Printzell創業)、Pocket Shop(Stockholm中央駅店舗ほか)で購入可能です。日本からはRakuten Books、Amazon.co.jp、紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂書店のオンラインストアで洋書として注文でき、Norstedtsや白水社の出版物は通常1-2週間で入手可能です。電子書籍派には、Storytel(2005年設立Stockholm本社、Jonas Tellander創業)のオーディオブック、BookBeat(2016年Bonnier Group傘下設立)、Nextoryのサブスクリプションサービスが便利で、SFI教材のデジタル版も増えてきています。

無料リソースの活用

無料教材としてはSvenska Institutet(SI、1945年設立、Slottsbacken 10 Stockholm本部)のLearning Swedishコースが有名で、8sidor(Myndigheten för tillgängliga medier運営の易しいスウェーデン語新聞)やSR P4 Klartextも初中級者向けリスニング教材として活用できます。

おすすめの学習順序

私のおすすめは、まず白水社「ニューエクスプレスプラス」で基礎の発音と文法を日本語で理解し、その後Rivstart A1+A2で本格的な学習に移行、並行してColloquial Swedishで英語ベースの解説を参照する方法です。B1レベル到達後はRivstart B1+B2に進み、同時に8sidosやSR Klartextで実用的スウェーデン語に触れると効果的です。Swedex(Folkuniversitetet主催試験)受験を目指す場合はÖva till SwedexシリーズやOfficiell Swedex provsamlingで直前対策を行います。TISUS(Test i svenska för universitets- och högskolestudier、Stockholms universitet主催)受験者はTISUS Exempelprovを必ず入手してください。

独学者には、Natur & Kulturが運営するオンラインプラットフォームNOK Digitalでの自習コースや、Folkuniversitetetの夜間クラス、Studieförbundet Vuxenskolan(1967年設立)成人教育講座など様々な選択肢が補完的に活用できます。

地方在住者にはMedborgarskolan(1940年設立)やABFスタディサークル(1912年設立、Arbetarnas bildningsförbund、Sveavägen 41 Stockholm)の通信講座も検討する価値があります。

関連記事

・「オンライン学習リソース
・「学習アプリ徹底比較
・「YouTubeチャンネル

コメント

タイトルとURLをコピーしました