タイのネットカルチャーは非常に活発で、毎月のように新しいスラングが生まれています。
今回は、筆者が最近のタイのSNSで特によく目にするネットスラングの最新事情をまとめました。
これを知っておけば、タイ人のネット上での会話がぐっと身近に感じられるはずです。
ミーム系のネットスラング
มุก (ムック)
「ネタ」「冗談」を意味し、SNSで面白い投稿を見つけたときに「ムック・ディー・マーク (ネタ最高)」と反応します。
タイのネット民はユーモアが大好きなので、ムックは日常的に使われるキーワードです。
ตลก 7 วัน (トロック・チェット・ワン)
「7日間笑える」という意味で、超面白いネタに対して使う最大級の褒め言葉です。
動画やツイートに対して「7日間笑える!」と反応するのが定番の流れです。
จิก (チック)
「皮肉る」「からかう」という意味で、ネットの論争や有名人への軽いツッコミでよく使われます。
「チック・マーク」と言えば「めちゃくちゃ皮肉が効いてる」というニュアンスです。
流行のハッシュタグ
#เทรนด์วันนี้
「今日のトレンド」というハッシュタグで、日々のトレンドをまとめて追うのに便利です。
タイのTwitterでは一日に何度もこのタグが更新されます。
#ขอโทษ
「ごめんなさい」というタグで、ネット炎上や有名人の謝罪会見のときに頻繁に登場します。
タイでは炎上文化も活発なので、このタグを追うとタイ社会の動向が見えてきます。
#ฟาดเก่ง
「言い返し上手」という意味で、痛快な反論や切り返しを見せた人に対する称賛のタグです。
タイのネット民はウィットに富んだ応酬を高く評価する文化があります。
インフルエンサー発のスラング
รับแสง (ラップ・セーン)
「スポットライトを浴びる」という意味で、急に注目を集めた人物や話題に対して使われます。
有名YouTuberが連発したことをきっかけに広まりました。
เบียว (ビアオ)
日本語の「厨二病」に相当するタイ語のネットスラングです。
痛々しい自己陶酔の様子を笑い飛ばすときに使われます。
日本のアニメ文化の影響で定着したと言われています。
ฟิน (フィン)
英語のfinaleが由来で、「最高にハッピー」「悶絶もの」という意味です。
特にBLドラマのシーンや推しの動画を見たときに「フィン・マーク」と叫ぶのが定番です。
ゲーミング系スラング
เอ๊าต์ (アオ)
英語のoutが由来で、ゲームで「やられた」「負けた」という意味です。
eスポーツの中継やゲーム実況でよく耳にします。
แคร์รี่ (ケーリー)
英語のcarryから来ており、「チームを勝利に導く」という意味です。
オンラインゲームのチャットで頻出します。
บั๊ก (バック)
英語のbugそのままで、ゲームやアプリの不具合を指します。
「バックがある」「バックすぎる」といった使い方が一般的です。
恋愛系スラング
ปิ๊ง (ピン)
「ひと目惚れ」「キュンとする」という意味で、恋愛系の投稿によく登場します。
ときめきの瞬間を表す可愛らしい表現です。
เทกัน (テー・ガン)
「振られた」「関係が切れた」というネガティブな意味です。
失恋話のツイートでよく見られる表現です。
แฟนคลับ (ファン・クラップ)
英語のfan clubの直訳ですが、若者の間では「推し活」全般を意味するようになっています。
推し活文化はタイでも非常に盛んで、ファンクラブ経済と呼ばれるほどの規模感です。
政治・社会系ネットスラング
ชาวเน็ต (チャオ・ネット)
「ネット民」という意味で、ネット上の世論を表現するときに使われます。
タイのニュース記事でも頻繁に登場する言葉です。
ดราม่า (ドラーマー)
英語のdramaから来ていて、ネット炎上や論争そのものを指します。
「昨日のドラーマーすごかった」という具合に使われます。
ネットスラングの注意点
ネットスラングは変化が非常に速く、半年前の流行語がすでに古く感じられることも多いです。
また、ネットの世界ではユーモアと皮肉が紙一重なので、相手との関係性をよく見極めて使うことが大切です。
筆者もタイの友人に教わりながら、少しずつ感覚を掴んできました。
最新トレンドを追う方法
最新のネットスラングを追うには、タイのTwitterのトレンドタブを毎日チェックするのが最もおすすめです。
また、タイのミーム系Instagramアカウントをフォローすると、日々の流行を楽しみながら把握できます。
さらにTikTokのFor Youページをタイ設定にすると、流行の波がダイレクトに流れ込んできます。
言葉の壁を越えるために
ネットスラングを学ぶことは、タイの現代文化そのものを学ぶことでもあります。
言葉を通じて若者のリアルな感情や価値観に触れられるのは、とても豊かな体験です。
ぜひ今回のスラングを手がかりに、タイの活気あるネット世界に飛び込んでみてください。
筆者からのおすすめ
最初はすべての意味を理解できなくても大丈夫です。
繰り返し目にするうちに、自然と感覚が身についていきます。
分からないスラングに出会ったら、すぐにタイ人の友達に意味を聞いてみる習慣をつけると、覚えるスピードが格段に上がります。
BL文化とスラング
タイではBL(ボーイズラブ)ドラマ文化がSNSスラングに大きな影響を与えています。
たとえば「คู่จิ้น(クージン)」は推しカップルを意味する言葉で、ファン同士の会話で頻出します。
「ฟิน(フィン)」は英語のfinishから来ていて、「最高」「尊い」といったニュアンスで使われています。
筆者が初めてこの言葉を耳にしたのはBLドラマの感想ツイートで、最初は意味が全くわかりませんでした。
ファンダム用語
「แฟนคลับ(ファンクラブ)」はそのままファンクラブ、「ด้อม(ドム)」はファンダムの略です。
推し活をする人たちの間では「สาววาย(サーオワーイ)」という言葉も使われていて、BLを好む女性ファンを指します。
これらの言葉を知っておくとSNSでの交流がぐっと楽しくなります。
世代差と地域差
ネットスラングには世代差が大きく現れます。
10代20代が使うスラングを40代50代が使うと少し浮いてしまうこともあるので、TPOを意識しましょう。
また、バンコク都心部と地方ではトレンドに時差があることもあります。
地方では少し前に流行った言葉が今も現役で使われていたり、逆に独自の方言スラングが発達していたりします。
年代別の特徴
Z世代は英語やK-POP由来の言葉を混ぜるのが特徴です。
ミレニアル世代はタイ語の音遊びや略語を好む傾向があります。
筆者の観察では、同じスラングでも世代によって使い方のニュアンスが微妙に違うことが多いです。
実際の投稿例から学ぶ
TwitterやInstagramでタイ語アカウントをフォローすると、スラングの生きた使い方が学べます。
たとえば「วันนี้ฟินมาก 555」のように、短い一文に複数のスラングが詰まっていることが多いです。
筆者は毎朝タイのトレンドタグをチェックして、知らない単語をメモする習慣をつけています。
学習のコツ
最初はわからなくて当然なので、気になった言葉をその都度検索するだけで十分です。
タイ人の友人がいるならLINEで意味を聞くのが一番速くて確実です。
文脈と一緒に覚えると定着率が格段に上がります。
ミーム文化と画像スラング
タイのネットにはミーム画像と組み合わせて使われるスラングがたくさんあります。
「งง(ンゴン)」は混乱を表す言葉で、困惑顔のスタンプと一緒によく投稿されます。
「เหี่ยว(ヒアオ)」はしおれたという意味で、疲労感を表現するのに便利です。
筆者もタイ人の友達から疲れた時に「เหี่ยวมาก」というメッセージをもらったことがあります。
スタンプとの組み合わせ
LINEのタイ版スタンプにはこうしたスラングが描かれたものが多く、会話の雰囲気を柔らかくする効果があります。
文字だけよりも感情が伝わりやすく、初心者でも使いやすいのが魅力です。
スラングを使う時の注意点
スラングはくだけた表現なので、目上の人やビジネス相手には使わないように気をつけましょう。
同年代や親しい友人との会話に限定するのが無難です。
筆者は最初の頃、上司相手にうっかり「555」を使ってしまい、少し気まずい空気になった経験があります。
場面を選ぶ
カジュアルなSNS投稿、友人とのLINE、推し活のコメントなどがスラングの活躍場面です。
フォーマルなメールや仕事の会議では、標準的なタイ語を使うようにしましょう。
スラング辞典の活用法
タイのネットスラングを効率的に学ぶには、オンライン辞典を活用するのがおすすめです。
「Longdo Dict」や「Thai2English」といったサイトではスラング表記もカバーされています。
筆者はわからない言葉に出会ったらまず検索する習慣をつけています。
これを続けるだけで語彙力が着実に伸びていきます。
YouTubeで学ぶ
タイの若者向けYouTubeチャンネルを観ると、自然な文脈でスラングが使われているのが確認できます。
字幕付き動画を選ぶとより理解しやすいです。
バラエティ番組やゲーム実況はスラングの宝庫なので、楽しみながら学べます。
まとめ
タイのネットスラングは日々新しい表現が生まれていて、追いかけるのは大変ですがそれだけ面白い世界です。
完璧に覚えようとせず、気になった言葉から少しずつ吸収していきましょう。
筆者も今でも毎日新しい発見があり、タイ語学習のモチベーションになっています。


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