パラワン島 地上最後の楽園
Palawan 島は、米 Travel + Leisure 誌で複数回「世界一美しい島」に選ばれた、フィリピン屈指のリゾート地です。
南シナ海とスールー海に挟まれた細長い島は、手付かずの自然、石灰岩カルスト地形、透明度抜群の海、そして多様な民族文化を抱えています。
この記事では、Puerto Princesa から El Nido、Coron まで、パラワンの魅力を余すところなくお伝えします。
Puerto Princesa プエルトプリンセサ
地下河川国立公園
Puerto Princesa Subterranean River National Park(プエルトプリンセサ地下河川国立公園)は 1999 年に UNESCO 世界遺産に登録され、2012 年には「新・世界七不思議」にも選ばれました。
全長 8.2 キロメートルの地下河川は、世界最長クラスのカルスト地形洞窟として学術的にも貴重です。
Sabang 町から小舟で洞窟入口へ向かい、約 45 分のボートツアーで神秘の地下世界を体験できます。
ホンダ湾アイランドホッピング
Honda Bay の Luli、Cowrie、Pandan、Starfish 島々を巡るアイランドホッピングは、半日ツアーで気軽に楽しめる定番です。
シュノーケリング、新鮮な海の幸のランチ、昼寝まで含めて約 1,500 ペソ前後と良心的な価格です。
市内の見どころ
Plaza Cuartel(旧日本軍抑留所跡)、Palawan Heritage Center、Baywalk Park など、歴史と文化に触れるスポットもあります。
Kalui レストラン(1990 年代から続く地元食材の名店)は要予約の人気店です。
El Nido エルニド
壮大な石灰岩の絶景
Puerto Princesa の北約 230 キロメートルにある El Nido は、Bacuit Bay の石灰岩カルスト群と、秘境ビーチで世界的に有名です。
45 の島々が点在し、Tour A から Tour D までのアイランドホッピングが定番プログラムです。
必訪のビーチとラグーン
Tour A では Small Lagoon と Big Lagoon、Tour B では Cudugnon Cave と Pinagbuyutan 島、Tour C では Secret Beach と Hidden Beach、Tour D では Cadlao Lagoon が見どころです。
それぞれの「秘境感」は、写真以上の感動を約束します。
Nacpan Beach
El Nido 中心部から車で 45 分ほどの Nacpan Beach は、全長 4 キロメートルの白砂ビーチです。
Las Cabanas Beach とともに、ビーチ好きには外せないスポットです。
Coron コロン
第二次世界大戦日本海軍艦船の沈没地
Coron 湾には 1944 年の米軍空襲により沈没した 10 隻以上の旧日本海軍艦船が眠っており、世界有数の沈船ダイビングスポットとなっています。
特に有名なのは Irako、Akitsushima、Okikawa Maru などで、歴史愛好家とダイバーの聖地です。
Kayangan Lake と Twin Lagoon
Tagbanua 先住民族の聖地 Kayangan Lake は「フィリピンで最も透明度の高い湖」と称され、その美しさは言葉を失うほどです。
Twin Lagoon は淡水と海水が混ざり合う不思議な景観で、シュノーケリングに最適です。
Maquinit Hot Spring
アイランドホッピングで疲れた体を癒すなら Maquinit 温泉がおすすめです。
塩水の天然温泉で、世界でも珍しい海辺の温泉体験ができます。
先住民族 Tagbanua と Palaw’an
パラワンには Tagbanua、Palaw’an、Batak などの先住民族が今も伝統的な生活を営んでいます。
Coron 島の Cabugao や Banuang Daan の集落は、先住民族文化に触れる貴重な機会です。
先住民族の土地と文化は法律で保護されており、訪問時は指定ガイド同伴が必須です。
ベストシーズン
パラワンのベストシーズンは 11 月から 5 月の乾期です。
6 月から 10 月は雨期で、海が荒れる日も多く、アイランドホッピングがキャンセルされることもあります。
ピークは 12 月から 3 月で、年末年始と復活祭休暇は世界中からの観光客で混み合います。
アクセス方法
Puerto Princesa
マニラとセブから毎日複数便の直行便が運行しており、所要約 1 時間 15 分です。
Cebu Pacific、Philippine Airlines、AirAsia Philippines が就航しています。
El Nido
マニラから El Nido 空港(Lio Airport)への AirSWIFT 直行便、または Puerto Princesa から乗合バン(所要 6 時間)が選択肢です。
Coron
マニラから Francisco B. Reyes Airport(Busuanga)への直行便、またはマニラ発のフェリー 2GO Travel(所要 12 時間)で到着できます。
おすすめ宿泊
高級リゾート
Amanpulo(Pamalican 島)、El Nido Resorts 系列(Lagen Island、Miniloc Island、Pangulasian Island)、Two Seasons Coron はアジア屈指の高級リゾートです。
中級ホテル
El Nido 中心部の Cadlao Resort、Coron の Coron Westown Resort、Puerto Princesa の Canvas Boutique Hotel が定評あります。
バックパッカー宿
El Nido の Outpost Beach Hostel、Mad Monkey El Nido、Coron の Corto del Mar は 1 泊 1,500 ペソ前後から泊まれます。
食の楽しみ
Kalui(Puerto Princesa、創業 1990 年代、地元食材の創作料理)、Trattoria Altrove(El Nido、本格イタリアン)、Altrove Coron は外せない名店です。
パラワン名物は Crocodile Sisig、Lato(海ぶどう)、Tamilok(マングローブ虫、通称ウッドオイスター)など挑戦的な珍味もあります。
環境保護と持続可能な観光
パラワンは生物多様性が極めて豊かで、環境保護に厳しい取り組みが進んでいます。
Environmental Fee(エコフィー)の支払い、日焼け止めはリーフセーフのものを使用、ビーチでのゴミ持ち帰り、珊瑚に触れない、といったルールの遵守が求められます。
Amanpulo や El Nido Resorts では、プラスチック廃止や再生可能エネルギー導入など積極的な取り組みが進んでいます。
アクティビティ
シュノーケリング、ダイビング、カヤック、トレッキング、サイクリング、サンセットセーリングなど、パラワンで楽しめるアクティビティは多彩です。
Coron 湾の沈船ダイビングは上級者向けですが、体験ダイビングも可能です。
Busuanga 島のサファリパーク Calauit Safari Park では、アフリカ動物を見られるユニークな体験もあります。
最後に
パラワンは、フィリピンの他のどの地域とも違う「楽園」の代名詞です。
タガログ語学習の息抜きに、そして人生の忘れられない旅として、ぜひ一度は訪れてほしい場所です。
Mabuhay ang Palawan、地上最後の楽園があなたを待っています。
予算の目安
バックパッカー向け(1 日あたり)
ドミトリー宿 1,500 ペソ、食事 500 ペソ、アイランドホッピング 1,500 ペソ、合計 3,500〜4,000 ペソ(約 9,000〜10,000 円)で十分楽しめます。
中級旅行者向け
中級ホテル 4,000 ペソ、食事 1,500 ペソ、ツアー 2,000 ペソ、合計 7,500〜9,000 ペソ(約 20,000〜24,000 円)が目安です。
高級旅行者向け
Amanpulo や El Nido Resorts は 1 泊 5 万〜 15 万円以上で、食事込みの All Inclusive パッケージが基本です。
プライベートチャーターボートなら 1 日 1 万ペソ以上からになります。
旅の注意点
持ち物
水着、ラッシュガード、リーフセーフの日焼け止め、帽子、サングラス、虫除け、常備薬は必須です。
ドライバッグは水上アクティビティ必携で、現地でも購入できます。
台風情報
雨期の旅行では台風情報を毎日チェックし、フライトとフェリーの欠航可能性を考慮した余裕ある日程を組みましょう。
現金とATM
El Nido と Coron の ATM は台数が少なく、時折不具合で引き出せないこともあります。
Puerto Princesa で十分な現金を下ろしてから移動することをおすすめします。
最後の一言
パラワンの青い海と白い砂浜は、写真や動画では決して伝えきれない感動を与えてくれます。
ぜひ自分の目で見て、耳で波音を聞き、心でその美しさを味わってくださいね。
補足
El Nido と Coron の両方を訪れるなら、フェリー会社 Montenegro Shipping Lines の高速船で 4 時間で島間移動できます。


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