このページは英語の悪口・NGワード完全辞典です。情報量が多いのでブックマーク推奨。
damn・hellの軽い俗語から、f-word・s-word、人種差別語(slur)まで、英語罵倒語を強度別に整理しました。
目的は「使いこなす」ためではなく、映画・ドラマ・ニュースで正しく聞き取り、相手の感情と場面を理解することです。
職場で間違えないよう、代替の安全表現も最後にまとめています。
英語罵倒語の基本分類
Profanity・Swear words・Slursの違い
英語の罵倒語は大きく3つに分類されます。
Profanityは一般的な「俗語・汚い言葉」で、shit・fuck・damn等の日常的罵倒語。
Swear wordsは誓い起源の語で、宗教的な重みを持っていた表現(Jesus Christ等)。
Slursは人種・民族・性的指向・ジェンダーに基づく差別語で、最も重大なNG語です。
3つは重複もありますが、使用可否・法的リスクが大きく異なります。
強度分類の概観
罵倒語は5段階程度の強度で整理できます。
最軽度はdamn、heck、crap等で、子ども向け映画にも出てくるレベル。
中度はshit、bastard、asshole等で、PG-13やTVドラマで頻出。
強度はfuck、motherfucker等で、映画Rレーティングの対象。
最強度はslurs(人種差別語等)で、使用すると法的・社会的制裁のリスクあり。
使用禁忌語の明示
本記事では、特に強い差別語は伏字・頭文字のみで扱います。
学習者が目的として「聞き取り・識別」することはあっても、「使用する」ことは想定していません。
職場・学校・公共の場ではどのレベルも避けるのが基本です。
親しい友人間のカジュアル会話でも、強度の見極めは重要です。
強度判断を誤ると関係破綻・法的トラブルにつながる可能性があります。
最軽度|日常表現に混じる語
damn / hell
damnは「くそ」「ちくしょう」の軽い苛立ち。子ども向け映画でも使われるレベルです。
“Damn it”は「もう!」という軽い不満で、独立使用・文末挿入どちらも可。
hellは「地獄」の語源ですが、現代英語では”What the hell”(一体何だよ)で多用されます。
damn・hellともに宗教起源で、敬虔なキリスト教徒は避ける傾向があります。
職場・フォーマル場では使わないのが無難ですが、友人会話なら問題ありません。
crap / poo
crapは「糞」の婉曲表現で、shitより穏やかです。
“Oh crap”は「しまった」という軽い失態の感嘆詞。
“That’s a load of crap”で「そりゃでたらめだ」。
pooは子ども向けの「うんち」表現で、大人の口から出ると意図的に柔らかくしている印象。
子ども・学校の場面では、crap・pooが代替表現として機能します。
heck / dang
heckはhellの婉曲・マイルド版で、”What the heck”で「一体何なの」。
dangはdamnの婉曲版で、”Dang it”で「もう!」という柔らかい不満。
両方とも米国南部・中西部で好まれる表現で、宗教保守的な地域で多用されます。
「汚い言葉を使いたくないが不満を表現したい」時の安全な選択肢。
子ども・両親・教会の前でも使えるレベルの語です。
中度①|怒り・苛立ち表現
shit / sh*t 派生
shitは「くそ」の基本語で、damnより強く、fuckより弱い中強度。
“Oh shit”で「しまった」「ヤバい」、”Holy shit”で「うおマジか」。
派生語はbullshit(でたらめ)、shitty(ひどい)、shitstorm(大混乱)等。
映画・ドラマでは普通に出てきますが、TV地上波では伏字・ビープ処理されます。
職場では避けるべき語ですが、友人間の強い不満表現としてはOKです。
piss off / piss
pissは「小便」「イライラさせる」の意で、軽蔑表現に使われます。
“Piss off”は「失せろ」という強めの命令で、fuck offよりは軽いが明確に攻撃的。
“I’m pissed”は米国で「めっちゃ腹立ってる」ですが、英国では「酔っぱらった」の意。
“Pissed off”は両国で「怒っている」として通じます。
米英の意味差を知らないと混乱する代表例です。
bastard / jerk / asshole
bastardは「ろくでなし」で、元々は「非嫡出子」の意。現代は人格侮辱として使われます。
jerkは「嫌な奴」で、強度は中度。映画・TVでも普通に出てくる標準的な罵倒語。
assholeは「ケツの穴」が原義で、「クソ野郎」として強めの人物侮辱。
3語とも職場・面接・家族では避け、友人間で感情を吐き出す時に使う範囲。
対面で言うと明確な喧嘩・絶縁の宣言になるので、冗談の範囲を見極めましょう。
中度②|bi*ch系
bitchの多義性
bitchは元々「雌犬」で、女性への侮辱として使われた歴史があります。
現代英語では多義化し、侮辱・自虐・形容詞・感嘆と幅広く使われます。
“Life’s a bitch”(人生は厳しい)は諦観的な表現で、直接的侮辱ではありません。
“That’s my bitch”のように女友達への親愛称として使う層もあります。
ただし使用にはセンシティビティが必要で、相手・場面を誤ると問題になります。
son of a bitch
son of a bitchは「bitchの息子」で、強めの男性侮辱。
“Son of a bitch!”は感嘆詞としても使われ、「なんてことだ」「ヤバい」の意味。
映画のアクションシーンで主人公が叫ぶ定番フレーズです。
対人罵倒としても、感嘆としても使えるという点で柔軟性があります。
日常会話で対面使用は強度高めで、関係を損ねるリスクがあります。
使用場面の見極め
bitch系の語は、特に2020年代以降、フェミニズムの観点から問題視される傾向があります。
「女性侮辱語」としての歴史的起源を意識して、使用を控える人も増えています。
音楽・映画では頻出しますが、日常会話で使うときは場面・相手を慎重に判断。
学習者は「聞き取り理解」のみに留め、自ら発話するのは避けるのが安全です。
代替として”mean person”(嫌な人)、”difficult”(難しい人)等のフォーマル表現を使うと無難。
強度最高|f-wordとその派生
fuck / fucking の基本
fuckは英語罵倒語の最高強度で、映画Rレーティングの主要判定基準の1つです。
“Fuck!”の感嘆は「クソッ」「マジかよ」、”Fuck you”は「ふざけるな」の強い侮辱。
fuckingは副詞的強調で、”It’s fucking cold”(マジ超寒い)のように強度UP。
使用場面は非常に限定的で、親しい友人・感情爆発時のみです。
職場・家族・フォーマル場では絶対NGで、1語で評判を損ねる可能性があります。
motherfucker
motherfuckerはfuckの派生で、さらに強い侮辱。
映画〈パルプ・フィクション〉のサミュエル・L・ジャクソンの名セリフ等で有名。
対人罵倒として使うと喧嘩・絶縁直結の強度。
感嘆詞として単独使用は”Motherfucker!”(クソッ!)。
日常会話では避け、映画・音楽鑑賞の場面で聞き取るレベルに留めます。
派生語(fuckup、fuckboy、unfuckable)
fuckupは「失態」「ヘマをした人」で名詞・動詞両用。
“Don’t fuck up”で「失敗するな」。
fuckboyは「女を弄ぶ男」「軽薄な男」でGen Zスラングとして一般化。
unfuckableは「絶対に寝たくないほど嫌い」の強い拒絶表現。
派生語は数十種類あり、fuck1語で英語の感情表現の幅が劇的に広がります。
性的スラング・NGゾーン
身体パーツ系の強度
身体パーツを指す俗語は、文脈次第で強度が大きく変わります。
dick・cockは「男性器」の俗語で、比喩的な人物侮辱(「嫌な男」)でも使われます。
“He’s such a dick”は「あいつ最悪の奴」で、強度は中〜強。
pussyは「女性器」起源ですが、「臆病者」を意味する比喩で男性に向けて使われることも。
これらは映画では頻出しますが、日常の対人使用は強く避けるべきです。
職場で絶対に避ける語
性的スラングは職場環境で使うとセクシャルハラスメントの問題に直結します。
米国・英国の多くの企業は、明確な行動規範でこれらの語の使用を禁止しています。
ジョーク文脈でも、第三者に聞かれると問題化する可能性があります。
Slack・Teamsなどの社内チャットも監査対象になるため、書き言葉でも同様に注意。
学習者は職場での英語使用では、完全にこれらを排除するのが安全です。
誤解を生む身体パーツ表現
standard Englishの身体パーツ語(breast、chest、bottom等)も、文脈次第で性的含意を持ちます。
“She has a nice chest”のような発言は、意図に関係なく不適切と判断されます。
ビジネス・学校・公式場面では、身体への言及自体を慎重にするのが賢明。
褒める意図でも、身体への直接言及は避ける文化が現代英語圏で定着しています。
ジェンダー中立的な言葉遣いが、社会的に求められている時代です。
宗教・信仰起源の罵倒語
goddamn / Jesus Christ
goddamnは「神よ罰せよ」という誓いから派生した強調語。
“Goddamnit”(くそっ)、”Goddamn right”(まったくその通り)のように使われます。
Jesus Christは本来イエスの名ですが、感嘆詞として”Oh Jesus”、”Jesus Christ!”のように多用されます。
敬虔なキリスト教徒には深い不快感を与える可能性があるので、相手を選びます。
米国南部の宗教保守地域では、これらを避ける文化が強く残ります。
holy shit
holy shitは「聖なるクソ」の矛盾語法で、強い驚愕を表す感嘆詞。
“Holy shit, did you see that?”(うおマジかよ、見たか?)。
holy moly、holy cow、holy molyなどの婉曲形もあり、穏やかな場面で使えます。
子ども・教会ではholy cowが安全、友人間ではholy shitが自然です。
米国中西部ではholy mackerelなど地域固有の変形もあります。
宗教保守層での禁忌
米国の約40%はキリスト教的価値観を日常生活に重視する層で、神名乱用を禁忌視します。
「神の名をみだりに唱えてはならない」(十戒第3)が根拠で、goddamnやJesusの感嘆使用を避けます。
職場・学校・家庭で、相手の宗教的背景を知らずに使うとトラブルの元。
gosh(godの婉曲)、jeez(Jesusの婉曲)が安全な代替表現です。
留学先・就職先の文化圏を意識した使い分けが求められます。
人種・民族差別語(絶対NG)
N-word、その他主要slur
N-word(いわゆるNワード)は英語圏で最重大な差別語で、米国では発話するだけで即座に社会的制裁を受けます。
2020年のBLM運動以降、この語に対する社会的敏感度はさらに高まりました。
白人・アジア系・ラテン系が使うと、雇用・交友関係・公的地位を失う可能性があります。
黒人コミュニティ内部での「回収」使用はありますが、外部者は絶対に使用しません。
本記事でもこの語を直接記載せず、「N-word」と伏字表現します。
歴史的背景
Nワードは奴隷制時代の蔑称に起源を持ち、約400年の差別の歴史を背負っています。
アジア系差別語(例:slant・chink)、ヒスパニック差別語(例:wetback)も同様に強いタブー。
これらの歴史を知らずに「流行語」として使うと、重大な文化的無知を露呈します。
各差別語が特定集団の歴史的苦しみと結びついていることを、学習者は理解すべきです。
知識としての把握は重要ですが、使用はいかなる文脈でも避けます。
絶対に使わない原則
人種・民族差別語は、映画・音楽・文学の中で聞き取れればOKです。
文脈理解の範囲でのみ触れ、自らの発話・執筆では絶対に使わない原則を徹底。
大学のエッセイ・仕事のメール・SNS投稿でも、一度使うと撤回不能な影響を残します。
「引用」としてでも慎重に扱い、代替表現(「Nワード」「差別語」)で置き換えます。
この原則を守るだけで、英語圏での人間関係トラブルの大半は回避できます。
LGBTQ+差別語と現代の扱い
歴史的蔑称
f-slur(gay男性への差別語)やd-slur(レズビアン差別語)は、現代英語で重大なタブーです。
1960-70年代までは一般語として使われていましたが、LGBTQ+運動以降に明確な差別語と認識されました。
2020年代の映画・文学で使われる場合は、必ず時代考証・社会批判の文脈で意識的に扱われます。
ストレート(異性愛者)が使うと職場・学校で即座に問題になります。
聞き取れる必要はありますが、使用は絶対に避けるレベルの語です。
コミュニティ内の「回収」用法
LGBTQ+コミュニティ内部では、差別語を「回収」して親密な呼称として使う文化があります。
Nワード・f-wordをコミュニティ内で使うのは、外部の差別への対抗の意味合いがあります。
ただし外部者がこの文化を模倣するのは、文化的流用として批判されます。
ドラァグ文化・クィア映画でこれらの語が肯定的に使われる例を見ても、模倣は避けます。
観察・理解する姿勢で留めるのが、敬意ある学習です。
外部者は使わない原則
LGBTQ+差別語も、N-wordと同じく「聞き取り理解のみ」が原則。
善意のジョーク・親しい関係でも、対象コミュニティの人が不快に感じる可能性を常に念頭に。
「friend group内のプライベートなノリ」と考えても、社会的な基準では問題化する可能性大。
代替として “jerk”(嫌な奴)、”rude”(失礼な)などの中立侮辱語を使うと安全。
アイデンティティに基づく攻撃は、あらゆる文脈で避けるのが現代英語の基本姿勢です。
強度グラデーション表
軽い苛立ち(damn、heck)
最下層は damn・hell・crap・heck・dang で、子ども向け・PG作品でも出てきます。
日常の軽い不満や失態を表現し、職場でも時に聞くレベル。
宗教保守層は避けるため、相手を見て使い分けることが重要。
友人・家族・カジュアル会話で違和感なく使える安全圏の語彙です。
学習者が最初に覚えて問題ないカテゴリーです。
中程度(shit、bastard)
中層はshit・bastard・asshole・jerk・bi*ch・crap強化形です。
友人・仲間内のカジュアル会話で頻出、映画・ドラマの主流語彙。
職場・初対面・家族では使わず、親しい関係でのみ使用します。
対面での使用は感情爆発の瞬間に限定し、相手を選びます。
チャット・SNSでは使用頻度が高めですが、ビジネスSlackではNG。
強い怒り(f-word)
強度層はfuck・motherfucker・f系派生語全般。
映画Rレーティングの主要判定基準で、TV地上波では伏字・ビープ処理。
使用場面は限定的で、親しい友人・強い感情爆発時のみ。
職場・フォーマル・家族では完全NG。一度使うと評判に長期影響する可能性。
代替表現(freaking、frickin’、effing)で強度を下げることが多いです。
差別語(絶対NG)
最強度は人種・民族・LGBTQ+差別語(N-word、f-slur、d-slur、c-slur等)。
使用すると雇用・交友・公的地位を失うレベルの強度です。
映画・音楽・文学の中で聞き取ることはあっても、発話は絶対にしません。
冗談・引用・親しい間柄でも、使用は完全に回避します。
この1段階の差は他の強度層と比べて圧倒的に大きく、明確な線引きが必要。
映画・ドラマでの用例
The Wire(HBO)
〈The Wire〉(2002-2008)はボルチモアの麻薬・警察・政治を描いたHBOドラマ。
ストリート英語・AAVE・警察のジャーゴンが混在し、罵倒語も大量に登場します。
学術的評価が高く「アメリカ最高のドラマ」と呼ばれる作品。
映画・ドラマで英語罵倒語を学ぶなら、まずThe Wireを推奨します。
字幕英語で視聴すると、語彙・発音・文脈の全てを学べます。
Breaking Bad
〈Breaking Bad〉(2008-2013)はニューメキシコ州アルバカーキの化学教師が麻薬製造に手を染めるドラマ。
Walter・Jesse・Saulの罵倒語使用が豊富で、特にJesseの”Yo, bitch”等が有名。
キャラクターごとの語彙の違い(高学歴Walter vs 若者Jesse)が学習に有用。
5シーズン62話あり、英語学習教材としてもボリューム十分。
Netflixで全話視聴可能なので、アクセスしやすいのも魅力。
Succession
〈Succession〉(2018-2023)は大富豪ロイ家の世代交代闘争を描くHBOドラマ。
「ビジネスエリートの罵倒語」という珍しい切り口で、F-wordが富裕層の日常会話に頻出。
エリート層の感情爆発シーンで、洗練された罵倒の数々が聞けます。
「f-wordはブルーカラーだけの言葉ではない」という事実が、このドラマで明確に示されます。
エミー賞を多数受賞した傑作で、英語学習・社会学学習の両面で優れた教材です。
音楽・Hip-Hopでの用例
Kendrick Lamar、Eminem
Kendrick Lamarのリリックは社会批判・人種問題を扱い、罵倒語の使用にも文脈的意味があります。
Eminemは1990-2000年代から差別的表現を含むリリックで論争を起こしつつ、英語ラップの最高峰に立ちました。
両者のリリックを聴き比べると、罵倒語の「使い方の深さ」が理解できます。
単純な感情爆発ではなく、社会問題への怒り・皮肉・自己批判として機能する語の層構造が見えます。
歌詞サイト(Genius等)で解説を読むと、言語学習が深まります。
UK:Stormzy
StormzyはUKグライム/Hip-Hopの代表格で、イギリス特有のスラング・罵倒語を駆使します。
“Shut Up”、”Crown”、”Vossi Bop”等の代表曲で、ロンドン黒人コミュニティの英語を聴けます。
米国Hip-Hopとは語彙・リズムが大きく異なり、英米差を学ぶ良い教材。
英国留学予定者・UK英語学習者には特におすすめです。
グライム音楽の独特なビートとリリックの融合も楽しみの1つ。
文脈理解のヒント
音楽で罵倒語を聞く時、「なぜこの語が選ばれたか」を考えると学習効果UP。
韻を踏むため、リズムのため、感情の強度のため、社会的意味のため、等の理由があります。
機械的に覚えるより、文脈で理解することで語彙が立体化します。
1曲を10回以上聴いて、各フレーズの意味を咀嚼する時間を取りましょう。
Lyrics translator系のアプリを使うと、歌詞と意味を同時に学べます。
日常で聞くが使わない語の識別
映画頻出だが現実では軽率に使われない
アクション映画・ギャング映画は罵倒語が連発されますが、現実の一般会話ではここまで使いません。
映画の1シーンで5回出てくるfuckを真似すると、現実では非常識扱いになります。
学習者は「映画の頻度」と「現実の頻度」のギャップを意識して、現実寄りに調整します。
ハリウッド映画のリアリティ演出は、多くの場合誇張されています。
一般会話では、1日に1-2回程度の罵倒語使用が自然です。
レーティング(G/PG/R)の意味
米国映画レーティングは、罵倒語の量で判定されます。
G:罵倒語なし(子ども向け)
PG:軽度の罵倒語可
PG-13:中度まで可
R:強度含め全て可
自分が観ている作品のレーティングを意識すると、語彙の強度感覚が磨かれます。
子ども・学校・家族向け作品にどんな語が出てくるかを観察するのも学習です。
ジャンル別の語彙頻度パターンを把握できると、文脈判断が上達します。
子ども・職場では聞かれない語
子ども向け作品・職場・家族の食卓では、たとえdamn・hellでも控えめに使われます。
「子どもがいるから」「両親の前だから」と場面を区別するのがネイティブの感覚。
学習者もこの区別を意識すると、より自然な英語発話ができます。
場面判断は、相手の表情・反応を見ながら調整していくのが実践的学習。
無理に使わない判断も、英語上級者の重要スキルです。
学習者が踏みがちな地雷
日本語感覚で「軽い悪口」と誤認する語
日本語の「バカ」「アホ」は友達同士で使える軽い罵倒ですが、英語stupid・idiotは相手によっては深い侮辱。
日本語の「クソ」と英語shitは強度差があり、shitの方が強い印象を与えます。
直訳で罵倒語を置き換えると、強度誤認でトラブルに発展する危険性大。
各言語の罵倒語は「文化的強度」が言語ごとに違うと理解しましょう。
日本語感覚で使うと、想像以上に強く響くことがあります。
音だけ覚えて使う危険
映画・音楽でよく聞く語を意味理解なしに真似すると、重大な失敗につながります。
特にN-wordや人種差別語は、非黒人が「音が好き」で使うと即座に社会的制裁対象に。
語の歴史・社会的意味を調べてから使用を判断する姿勢が必要。
一度使ってしまった失敗は、SNS時代ではデジタル痕跡として残ります。
「聞こえたから使う」ではなく「理解したうえで使う」が原則です。
相手・場面を読む判断基準
罵倒語の使用可否を判断する3軸は、「相手」「場面」「自分のリスク許容度」。
相手:親しさ、年齢、立場、宗教背景、ジェンダー。
場面:プライベート/公的、対面/オンライン、音声/文字。
リスク:職場評判、法的リスク、関係性への影響。
この3軸で判断すれば、大きな失敗は避けられます。
代替表現|「怒り」を英語で伝える安全な方法
frustrated / upset / livid
frustratedは「イライラ・もやもや」で、職場でも家庭でも使える中立的な感情語。
upsetは「動揺・不快」で、感情を表現しつつ品のある表現。
lividは「激怒」で、frustratedよりはるかに強い。職場でも使える強烈語です。
“I’m absolutely livid”は、罵倒語を一切使わずに最大級の怒りを表現できます。
これら3語で、罵倒語なしでも感情の幅広い表現が可能です。
I’m not happy about this(英国式婉曲)
イギリス英語は婉曲的な怒り表現が発達しています。
“I’m not happy about this”は直訳「これには満足していない」ですが、実質「めっちゃ怒ってる」。
“This is unacceptable”は「これは受け入れられない」で、ビジネスでの強い拒否。
“With all due respect”(失礼ながら)は、反対意見の前置きで強度を和らげます。
これらを使えると、英国圏ビジネスで洗練された印象を与えられます。
職場でのトーンダウン言い方
職場・ビジネスでは、感情を抑えた表現が信頼を生みます。
“I’m a bit concerned about X”(Xについて少し懸念があります)は穏やかな問題提起。
“Let me think about this”(少し考えます)は即答を避ける冷静な応答。
“That’s an interesting point”(それは興味深い点ですね)は反対意見への丁寧な受け止め。
感情と表現を分離できると、英語ビジネスコミュニケーションが格段に上達します。
まとめ|使う前の自問リスト
相手との関係性
罵倒語を使う前に「この相手は自分のこの語を受け止められるか」と自問します。
初対面・薄い知人・年上・上司・宗教保守・子ども・異文化背景 → 避ける。
親友・家族(打ち解けた関係)・同年代カジュアル → 場面次第で可。
関係性の深さは使用頻度にも影響し、親密な関係ほど強度高い語も使用可能。
迷ったら使わないのが最も安全で、信頼を損ねる可能性を排除できます。
場面・場所
職場・学校・公共交通機関・宗教施設 → 完全NG。
カフェ・レストラン・パーティー → 周囲の人への配慮必要。
自宅・車の中・プライベート空間 → 親しい相手なら自由度高い。
場面の公共性が高まるほど、罵倒語の強度を下げる、が基本ルール。
SNS・チャットでも、閲覧者の範囲を意識して使い分けます。
本当にこの語が最適か
罵倒語を選ぶ前に「この感情を表現する最適な語は本当にこれか」と自問。
frustrated、upset、disappointed等の代替で表現可能なら、そちらを選ぶ方が知的。
罵倒語は感情の爆発時のみで、日常的に使うと信頼と品位を損ねます。
語彙の選択眼を磨くことが、英語コミュニケーションの成熟です。
使える選択肢を増やすことで、場面に応じた最適表現を選べるようになります。
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Gen Z英語スラング全般は、姉妹記事のenglish-slang-genzで網羅しています。
AAVE由来の語彙・文化背景は、english-slang-aaveで深く扱います。
UK英語・オーストラリア英語の悪口は、それぞれの地域別記事で別途整理予定。
他言語の悪口・NGワード記事も多言語学習者には参考になります。
各言語で「聞き取れるが使わない」スキルが、国際コミュニケーションで重要です。
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