ブラジル旅行やポルトガル旅行で一番楽しみなのが食事です。
シュラスコ、フェジョアーダ、バカリャウなど、現地でしか味わえない料理が山ほどあります。
本記事では、レストランで注文から会計までをスムーズに進められるポルトガル語フレーズを、場面別にまとめます。そのまま暗唱して使える型を中心に紹介します。
予約するとき
人気店は予約が必須です。
Gostaria de reservar uma mesa para duas pessoas.(2人分のテーブルを予約したいのですが)が基本の表現です。
人数を変えるときは para três(3人)、para quatro(4人)と数字を差し替えます。
日時を伝えるには「para amanhã às 20 horas(明日の20時に)」のように para と às を組み合わせます。
名前を聞かれたら「Em nome de Tanaka.(田中名義で)」と答えます。
入店時のやりとり
店に入ったら、まず時間帯に応じた挨拶を交わします。
Boa noite!(こんばんは)と一言かけると、店員さんが丁寧に対応してくれます。
予約済みなら Tenho uma reserva em nome de Tanaka.(田中名義で予約しています)と伝えます。
予約なしなら Tem uma mesa livre?(空いているテーブルはありますか)と尋ねます。
人数は Somos dois.(2人です)、Somos três.(3人です)のように Somos + 数字で表します。
喫煙の有無を聞かれることはほぼありませんが、テラス席を希望するなら Na varanda, por favor.(テラスでお願いします)と添えます。
メニューに関するフレーズ
メニューを渡されたら、じっくり選びます。
メニューを依頼する
O cardápio, por favor.(メニューをください)が定番です。ブラジルでは cardápio、ポルトガル本土では menu が一般的です。
英語メニューが欲しければ Tem o cardápio em inglês?(英語メニューはありますか)と聞いてみましょう。
おすすめを尋ねる
O que você recomenda?(何がおすすめですか)は筆者も旅先で毎回使うフレーズです。
Qual é o prato do dia?(本日のおすすめは何ですか)も便利です。
食材やアレルギー
Sou alérgico a frutos do mar.(魚介類アレルギーです)のように、alérgico a の後に食材名を入れます。
菜食主義なら Sou vegetariano.(ベジタリアンです)と伝えます。
ブラジルでも近年はベジタリアン対応のレストランが増えており、Tem opção vegetariana?(ベジタリアンメニューはありますか)と聞けば対応してもらえることが多いです。
注文するときのフレーズ
注文の基本形は Eu quero 〜(〜が欲しい)または Para mim, 〜(私は〜で)です。
丁寧に言うなら Gostaria de 〜(〜をいただきたい)がおすすめです。
例文を並べます。
Eu quero uma picanha, por favor.(ピッカーニャをお願いします)
Para mim, uma feijoada.(私はフェジョアーダで)
Gostaria de uma caipirinha.(カイピリーニャをいただきたいです)
焼き加減を聞かれたら mal passado(レア)、ao ponto(ミディアム)、bem passado(ウェルダン)と答えます。
ドリンクも一緒に頼むなら「Para beber, uma água com gás.(飲み物は炭酸水を)」と続けます。
炭酸水は água com gás、ガスなしの水は água sem gás です。
食事中のフレーズ
追加注文
Mais um, por favor.(もう一つください)は、パンや飲み物のおかわりに便利です。
Mais uma cerveja.(ビールをもう一杯)のように、名詞の性に合わせて um / uma を使い分けます。
感想を伝える
Está delicioso!(とても美味しいです)は、素直に言うと相手が喜びます。
Está uma delícia!(絶品です)という表現も頻出です。
問題があったとき
料理が来ない、注文と違うといったトラブルには、Com licença, eu pedi 〜.(すみません、〜を注文したのですが)と穏やかに切り出します。
ブラジルではフレンドリーに解決されることがほとんどで、怒る必要はありません。
会計と退店
会計時のフレーズも押さえておきましょう。
A conta, por favor.(お会計をお願いします)が定番です。
ブラジルでは、テーブルで会計するのが一般的です。伝票を持ってきてもらい、その場で支払います。
カード払いの可否は Posso pagar com cartão?(カードで払えますか)で確認します。
チップは10%程度がサービス料として自動で含まれることが多く、任意で追加する必要はありません。
食後に Foi tudo muito bom, obrigado.(全部美味しかったです、ありがとう)と伝えて席を立ちます。
知っておきたい代表的な料理
メニューを開いたとき、料理名の意味が分かれば注文が一気に楽になります。
ブラジル料理
Feijoada は黒豆と豚肉を煮込んだブラジルの国民料理で、ご飯・オレンジ・ファロファと一緒に出されます。土曜日のランチで食べるのが伝統です。
Picanha はブラジルを代表する牛肉の部位で、シュラスカリア(焼肉店)で必ず提供されます。脂身が適度にのっていて、赤身の旨味が強いのが特徴です。
Pão de queijo はチーズ入りの小さなパンで、モチモチの食感がクセになります。朝食やおやつに最適です。
Moqueca は魚介をココナッツミルクとパーム油で煮込んだバイーア地方の名物で、南国の風味が楽しめます。
ポルトガル料理
Bacalhau は塩漬けのタラで、ポルトガル料理の王様とも言われます。Bacalhau à Brás(卵とじ風)、Bacalhau à Gomes de Sá(じゃがいもと一緒に焼いた料理)など、調理法は1000種類以上あると言われます。
Pastéis de nata はリスボンの名物エッグタルトで、ベレン地区の本家本元が有名です。
Sardinhas assadas はイワシの炭火焼きで、6月のサントアントニオ祭の定番料理です。
ドリンク
Caipirinha はブラジルの国民的カクテルで、カシャーサ(サトウキビの蒸留酒)、ライム、砂糖、氷で作ります。
Guaraná は南米特有のソーダで、ブラジルでは子どもから大人まで愛飲されています。
Vinho verde はポルトガル北部の微発泡白ワインで、軽やかで夏にぴったりです。
注文時の数え方
料理やドリンクの個数は、数字 + 名詞の形で伝えます。
Uma caipirinha(カイピリーニャ1杯)、Duas cervejas(ビール2杯)、Três águas(水3本)のように、女性名詞には uma / duas / três の女性形を合わせます。
男性名詞なら um café(コーヒー1杯)、dois sucos(ジュース2杯)、três chopes(生ビール3杯)です。
3以降の数字も、名詞の性によって形が変わるのは2までで、3以上は変化しません。
Quatro(4)、Cinco(5)、Seis(6)、Sete(7)、Oito(8)、Nove(9)、Dez(10)までは一気に覚えてしまうのがおすすめです。
シュラスカリアでの注文のコツ
ブラジルに行ったら必ず体験したいのがシュラスカリア(churrascaria)です。
Rodízio と呼ばれる食べ放題スタイルで、店員が次々と肉を持ってきて、目の前で切り分けてくれます。
席には小さな札が置かれており、緑の面を上にすると「もっと欲しい」、赤の面を上にすると「もう結構」という合図になります。
肉を切り分けるときは、Aceita?(いかがですか)と聞かれるので、Sim, obrigado.(はい、お願いします)または Não, obrigado.(もう結構です)と答えます。
好みの焼き加減を伝えるには Mais mal passado, por favor.(もう少しレアで)と言えます。
お腹がいっぱいになったら、札を赤にして「Estou satisfeito, obrigado.(お腹いっぱいです、ありがとう)」と伝えれば、店員さんが察してくれます。
小さな店やバールでのフレーズ
高級店だけでなく、ブラジルの街角にはボテコ(boteco)と呼ばれる庶民派バールが溢れています。
ここでは友人との気軽な会話が飛び交い、気さくな挨拶から始まります。
カウンターで Uma cerveja gelada, por favor.(冷えたビールを1本)と注文するのが定番です。
おつまみは pasteizinhos(小さな揚げ餃子)、coxinha(鶏肉のコロッケ)、bolinho de bacalhau(たら入りコロッケ)などが人気です。
会計時はカウンターに伝票を持っていき、Posso pagar aqui?(ここで払えますか)と尋ねます。
気軽な店ほど、簡単なポルトガル語で十分通じるので、挑戦する価値があります。
まとめ
レストランでのやりとりは、型が決まっています。
予約→入店→注文→会計という流れを押さえ、本記事のフレーズを順に口に出せるようにしておけば、現地でも落ち着いて対応できます。
筆者もブラジルのシュラスカリアで初めて食事したとき、用意しておいたフレーズだけで会話が成立して感動した覚えがあります。


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