TOEIC Part3は全39問(13セット×3問)あり、リスニングの得点源にも弱点にもなりうる重要パートです。
「設問の先読みができず毎回置いていかれる」「図表問題で毎回失点する」という悩みは、Part3学習者の定番です。
筆者もTOEIC学習初期はPart3で20問以下しか取れず、リスニング全体の足を引っ張っていました。
しかし先読みのコツと図表問題の解法を身に付ければ、4週間でPart3を32〜35問の安定得点源に変えられます。
この記事で分かること
- TOEIC Part3の問題形式と設問先読みの重要性
- 会話内容把握型・図表連動型・意図問題の解法
- 筆者が実践した4週間のPart3強化プラン
TOEIC Part3の問題形式と配点
Part3は、2〜3人の会話を聞いて、その内容に関する3つの設問に答える問題です。
全13セット、合計39問というボリュームが、リスニングの主軸を成します。
1セットあたりの流れ
1セットの会話音声は約30〜40秒で、3問の設問が続きます。
設問1問につき約8秒の解答時間があり、次のセットの会話に入る前に3問を解かなければなりません。
スコアへの影響度
Part3の39問は、リスニング全体の約40%を占める最大パートです。
Part3の正答率を8割以上にすれば、リスニング400点の壁を越えられます。
Part3の難しさ
Part3が難しい最大の理由は、設問を先読みしないと時間的に追いつけない構造にあることです。
音声を聞きながら3問を解答し、次の会話の設問3問を先読みする、というマルチタスクが求められます。
Part3の頻出パターンと解法
Part3の設問は、大きく3つのパターンに分類できます。
パターン1: 会話内容把握型
「What is the conversation mainly about?」「Where most likely are the speakers?」など、会話の全体像を問う設問です。
解法のコツは、会話の冒頭10秒に集中することです。
会話のトピック・場所・話し手の関係性は、ほぼ冒頭で明かされます。
パターン2: 図表連動型
問題用紙に表・グラフ・チラシなどの図表が印刷され、音声と図表を連動させて解く問題です。
解法のコツは、音声が始まる前に図表を素早く把握し、「音声で何が問われるか」を予測することです。
図表問題は会話中に出てくる具体情報(日付・金額・名前など)を拾う必要があります。
パターン3: 次の行動型・意図問題
「What will the man do next?」「What does the woman imply when she says…?」のような問題です。
解法のコツは、話し手の意図や含意を会話の文脈から読み取ることにあります。
意図問題は上級者でも間違えやすい、Part3の最大の鬼門です。
Part3のひっかけパターン
Part3の不正解選択肢には、典型的なひっかけが仕込まれています。
1つ目は「音声に出てきた単語を含む不正解」で、会話中に出てきた単語をそのまま使って誤解を誘います。
2つ目は「時系列のズレ」で、過去の出来事と未来の予定を混同させるパターンです。
Part3のおすすめ教材
Part3対策に特におすすめの教材を紹介します。
IIBC『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』Vol.5〜6
公式問題集は、本番と同じ音声品質・問題形式でPart3を演習できる最も信頼できる教材です。
Vol.5・Vol.6の2冊で52セット・156問の演習が可能です。
Part3・Part4特化問題集
朝日出版社『TOEIC L&Rテスト でる問 500+ Part3&4』(メディアビーコン)は、Part3とPart4の演習問題を500問以上収録した特化問題集です。
先読みの訓練に最適で、Part3・Part4を一気に底上げできます。
abceedアプリ
abceedは、公式問題集やPart3特化問題集の音声を倍速再生できる便利なツールです。
1.2倍速で練習すると、本番の等倍速が楽に感じるようになります。
Part3の4週間強化プラン
4週間でPart3を安定させる独学プランを紹介します。
1週目: 先読みの習慣化
最初の週は、「設問を先読みする」という習慣を体に叩き込む期間です。
公式問題集のPart3を1日1セット解き、毎回必ず音声が始まる前に3問の設問を先読みしてください。
最初は時間が足りなくても、1週間続けると自然とできるようになります。
2週目: 会話内容把握型の強化
2週目は、会話の冒頭10秒で全体像を掴む練習に集中します。
1日3セット解き、各セットで「トピック・場所・話し手の関係」を瞬時に把握する訓練を行いましょう。
3週目: 図表連動型の対策
3週目は、図表問題に特化した演習を進めます。
公式問題集から図表問題だけを抜き出し、毎日5問ずつ解く集中演習が効きます。
図表を先に見て、音声で拾うべきキーワードを予測する訓練を繰り返してください。
4週目: 意図問題と総仕上げ
最後の週は、意図問題の対策と本番形式の総仕上げに入ります。
公式問題集のPart3を2〜3セット通しで解き、13セット39問を1回で集中して解き切る感覚を体に入れましょう。
筆者のPart3体験談
ここからは、筆者がPart3で苦労した時期と、克服した経緯を書きます。
20問以下で頭打ち
TOEIC学習初期の筆者は、Part3で39問中20問以下しか取れない状態が続きました。
最大の原因は、設問を先読みせずに音声を聞いていたことでした。
先読みの習慣化
「設問を先読みするだけでPart3が変わる」と聞き、1週間だけ先読みに専念してみました。
その結果、正答数が20問から28問へと一気に8問伸びました。
図表問題への対応
先読みに慣れた後は、図表問題の専用対策を1ヶ月行いました。
公式問題集から図表問題だけを抜き出して解き続けた結果、図表5問をほぼ完答できるようになりました。
最終的に32問まで改善
1ヶ月半の集中対策で、Part3の正答数を20問から32問まで伸ばすことができました。
リスニング全体のスコアも、280点から360点まで跳ね上がりました。
Part3についてよくある質問
Q: 先読みはいつのタイミングでするべき?
Part3のDirections(説明)が流れている間に、最初のセットの3問を先読みしてください。
以降は、3問解答中に次のセットの3問を先読みするリズムを作ります。
Q: 先読みで設問を覚えきれません
設問3問を完璧に覚える必要はなく、キーワードだけを頭に入れればOKです。
「what・where・next action」のような一言メモを問題用紙に書き込む方法も効果的です。
Q: 図表問題は難しいですか?
図表問題は「音声+図表」の両方を処理する必要があり、確かに難しいです。
ただし図表の情報を先に読んでおけば、音声中で拾うべきキーワードが明確になり、正答率が上がります。
Q: 意図問題が全然解けません
意図問題は、文字通りの意味ではなく話し手の「含意」を読み取る必要があります。
会話全体の流れから、「なぜこの発言をしたのか」を考える習慣を付けてください。
Part3攻略のための日常習慣
Part3を得点源にするための日常習慣を紹介します。
公式問題集の音声を毎日聞く
通勤時間に公式問題集のPart3音声を毎日流すことで、会話のテンポに慣れていきます。
最初は意味が取れなくても、耳が英語のリズムに慣れる効果があります。
シャドーイング
Part3の会話音声をシャドーイングすると、口と耳が同時に鍛えられます。
自分で発音できる音は、本番で必ず聞き取れるようになります。
設問先読みのトレーニング
Part3以外でも、英語の設問を3秒以内に把握する訓練をしましょう。
速読力が上がると、先読みの時間的余裕が生まれます。
Part3の時間管理
Part3で時間に追われないための管理術を紹介します。
1セット30秒の法則
1セット(会話+3問)に使う時間は、会話約30秒+解答約24秒の合計約54秒です。
この間に次のセットの設問先読みも行うので、実質的には1セット45秒が目安となります。
解答の決断は即座に
音声が終わって設問が流れ始めたら、迷わずマークする習慣を付けてください。
迷って時間を使うと、次のセットの先読みができなくなります。
分からない問題は即切り
分からない問題で立ち止まると、以降のセットが全滅します。
分からない問題は即座に塗り絵にし、次に進む割り切りが必要です。
Part3攻略後の次のステップ
Part3が安定したら、Part4へと進みます。
Part4への接続
Part3で鍛えた先読み能力は、Part4でもそのまま使えます。
Part4は独白形式なので、Part3の会話形式より情報量は少なく感じられるはずです。
リーディングへの余裕
リスニングセクションを安定させることで、リーディングセクションへの集中力を残す余裕が生まれます。
Part3・Part4の攻略は、リーディングセクションのスコアアップにも間接的に貢献します。
まとめ
TOEIC Part3は、設問先読みと図表問題の解法を身に付けることで、4週間の集中対策で32問以上の得点源に変えられるパートです。
本記事の要点を3点で整理します。
- 設問を音声開始前に必ず先読みし、キーワードを頭に入れる習慣を付ける
- 図表問題は先に図表を把握し、音声で拾うべき情報を予測する
- メディアビーコン『でる問 500+ Part3&4』で集中演習する
次のステップとして、「TOEIC Part4対策」「TOEIC Part5対策」を読むと、リスニングからリーディングへの接続戦略が見えてきます。
スコア帯別の学習計画を知りたい方は、「TOEIC 600点台の勉強法」「TOEIC 700点台の勉強法」もあわせて参考にしてみてください。
Part3の39問は、リスニングスコアを大きく左右する主力パートです。
筆者もかつて先読みの存在を知らずに苦しんだ一人として、あなたのPart3攻略を心から応援しています。
今日の1セットの先読み演習が、1ヶ月後の本番での32問正解につながります。
Part3の学習者が陥りがちな3つの誤解
Part3対策でよくある誤解を紹介します。
「全部聞き取れば全問正解できる」という誤解
すべての音声を完璧に聞き取っても、先読みをしていなければ設問を即座に処理できません。
聞き取り力と設問処理力は、別のスキルとして鍛える必要があります。
「図表問題は難しいから捨てる」という誤解
図表問題は確かに難しいですが、対策次第で確実に取れる問題です。
図表の情報を先に把握する訓練を積めば、通常問題より解きやすい場合もあります。
「意図問題は運次第」という誤解
意図問題には一定のパターンがあり、会話全体の流れを意識すれば正答率を上げられます。
「なぜこの発言をしたのか」を考える習慣が、意図問題攻略の鍵です。
Part3の設問先読みテンプレート
先読みを効率化するための具体的なテンプレートを紹介します。
What系の設問
「What are they discussing?」「What is the problem?」など、内容を問う設問には「トピック」「問題点」のキーワードをメモします。
会話の冒頭で答えが分かることが多いので、最初の10秒に全神経を集中してください。
Where系の設問
「Where most likely are the speakers?」という場所を問う設問には、会話中に出てくる場所のヒント(flight・reservation・menu・office)を拾います。
直接「空港」「レストラン」などの単語が出るとは限らないので、関連語に注意が必要です。
Why系の設問
「Why is the man calling?」という理由を問う設問には、会話の目的を瞬時に把握する必要があります。
電話の場合は冒頭の「I’m calling about〜」で目的が明かされるのが定番です。
次の行動系の設問
「What will the woman do next?」という次の行動を問う設問は、会話の終盤で答えが出ます。
会話の後半4割、特に最後の1〜2文に集中してください。
Part3対策がもたらす副次効果
Part3対策は、他のパートにも大きな効果を与えます。
リーディングへの効果
先読みのスキルは、そのままPart7の設問先読みに応用できます。
Part3で鍛えた「キーワード予測力」は、Part7の長文読解でも確実に役立ちます。
英会話への応用
Part3で学ぶビジネス会話の型は、実際の職場英語でも頻出します。
TOEIC対策がそのまま仕事でのコミュニケーション力向上につながります。
集中力の強化
Part3の39問を通して解く持久力は、他のパートへも波及します。
Part3を安定させる学習は、TOEIC全体の集中力を底上げする投資と言えます。


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