TOEIC Part6は全16問(4セット×4問)で構成される、リーディングセクションの中継ぎパートです。
「Part5と同じ感覚で解いたら文脈問題で落とす」「文挿入問題の解き方が分からない」という悩みは、Part6学習者に多い共通項です。
筆者もPart6を「Part5の延長」と捉えて失敗した経験があります。
しかし頻出の3タイプを理解すれば、10分以内で16問を安定的に処理できる得点源に変わります。
この記事で分かること
- TOEIC Part6の問題形式と時間配分の目安
- 文法型・文脈型・文挿入型の解法
- 筆者が実践した4週間のPart6強化プラン
TOEIC Part6の問題形式と配点
Part6は、長文の中の空所に最適な語句または文を選ぶ問題です。
1長文につき4問、全4長文で合計16問から構成されます。
時間配分の目安
Part6の目標時間は8〜10分で、1問あたり30〜40秒のペースが現実的です。
Part5より若干時間をかけて文脈を読む必要があります。
スコアへの影響度
Part6の16問はリーディング全体の約16%を占める中堅パートです。
Part5・Part6を合わせて20分以内で処理できると、Part7に55分を残せる理想的な時間配分になります。
Part6の位置づけ
Part6はPart5の文法対策とPart7の読解力の両方を要求するハイブリッド型のパートです。
Part5対策が8割・Part7対策が2割の比重で対策するのが王道です。
Part6の頻出パターンと解法
Part6は大きく3つの頻出タイプに分類できます。
タイプ1: 文法型(Part5と同じ)
空所の前後だけで解ける、Part5と同じ形式の文法問題です。
1セット4問のうち、2問前後がこのタイプになります。
解法のコツは、Part5と同じく品詞・時制・語法の知識で機械的に解くことです。
タイプ2: 文脈型(前後必読)
前後の文脈を読まないと正解にたどり着けない問題です。
特に代名詞や接続詞の問題では、前の文との論理関係を把握する必要があります。
解法のコツは、空所の前後1〜2文を必ず読むことです。
タイプ3: 文挿入型
4択の中から、空所に入る最適な文を選ぶ問題です。
1セットに1問ずつ、全セットで4問出題されます。
解法のコツは、空所の前後の文脈と論理的につながる選択肢を選ぶことです。
Part6のひっかけパターン
Part6のひっかけとして多いのは、文法的には正しいが文脈に合わない選択肢です。
「時制は合っているが意味が逆」「文法は正しいが話題が違う」というパターンに注意してください。
Part6のおすすめ教材
Part6対策におすすめの教材を紹介します。
IIBC『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』
公式問題集は、Part6対策の主軸となる教材です。
Part6は1冊に8セット32問が収録されており、3冊で96問の演習ができます。
アスク出版『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』
でる1000問のPart6セクションも、Part6対策に役立つ教材です。
Part5とPart6の対策が同時にできるので、コスパが高い一冊と言えます。
abceedアプリ
abceedは、公式問題集のPart6を電子版で解ける便利なツールです。
解答履歴と正答率が可視化され、弱点把握に役立ちます。
Part6の4週間強化プラン
4週間でPart6を安定させる独学プランを紹介します。
1週目: 文法型の集中対策
最初の週は、Part5と同じ形式の文法型問題に集中します。
1日4セット(16問)のペースで公式問題集やでる1000問を解き、文法型を瞬殺できるようにします。
2週目: 文脈型の対策
2週目は、前後の文脈を読む必要がある問題に取り組みます。
代名詞(it・they・this)、接続詞(however・therefore・moreover)の使い分けを集中的に練習してください。
3週目: 文挿入型の対策
3週目は、Part6で最も難しい文挿入型に集中します。
公式問題集の文挿入問題を10問集め、「なぜこの文が正解か」を言語化する作業を行ってください。
4週目: 総仕上げと時間配分
最後の週は、公式問題集のPart6を本番通りの時間で解き、10分以内に16問を処理するスピードを身に付けます。
筆者のPart6体験談
ここからは、筆者がPart6で苦労した時期と克服の経緯を書きます。
文脈を読まずに失点
TOEIC学習初期の筆者は、Part6をPart5と同じ感覚で解いていました。
その結果、文脈型問題で毎回2〜3問落とすという典型的な失点パターンに陥っていました。
文脈読みの導入
「Part6は空所の前後2文を必ず読む」というルールを守るようにしたところ、文脈型問題の正答率が大きく改善しました。
文挿入型の克服
文挿入型は最後まで苦手でしたが、公式問題集の文挿入問題を20問集めて徹底復習することで、正答率を上げることができました。
最終的にはPart6を16問中14問以上で安定させられるようになりました。
Part6についてよくある質問
Q: Part6は何問取れれば合格ラインですか?
600点を目指すなら11問、730点なら13問、800点以上なら14問以上が目安です。
Q: 文挿入型が苦手です
文挿入型は、空所の前後の文との論理的つながりで判断します。
「前の文→空所→後の文」の流れが自然になる選択肢を選ぶのが正解への近道です。
Q: Part6は長文を全部読むべき?
文脈型と文挿入型の問題があるため、全文を読む必要はあります。
ただし速読で、1長文を2分以内で読み切る感覚を身に付けてください。
Q: Part5とPart6のどちらを先に対策すべき?
Part5を先に対策するのが王道です。
Part5の文法問題が解けるようになれば、Part6の文法型問題も自然と解けるようになります。
Part6攻略のための日常習慣
Part6を得点源にするための日常習慣を紹介します。
毎日1セットのPart6演習
公式問題集から1セット4問を毎日解く習慣が、最強のPart6対策です。
1ヶ月で120問の演習量になり、頻出パターンが自然に頭に入ります。
接続詞・接続副詞の暗記
「however・therefore・moreover・in addition・on the other hand」などの接続副詞を暗記してください。
これらの使い分けは、Part6の文脈問題でそのまま問われます。
長文速読の練習
Part6の長文を2分以内に読み切る練習を、毎日続けてください。
速読の感覚が、Part7にも活きてきます。
Part6の解答順序
Part6の効率的な解答順序を紹介します。
ステップ1: 長文全体を速読
最初の1分で長文全体を速読し、トピックと論旨を把握します。
ステップ2: 文法型問題を瞬殺
次に、Part5と同じ形式の文法型問題を先に解きます。
この時点で2問前後を20秒ずつで解けば、残り時間を文脈型と文挿入型に回せます。
ステップ3: 文脈型と文挿入型
最後に、文脈を要する問題に時間をかけて取り組みます。
1問40〜50秒で解答し、1セット全体を2〜2分30秒で完了するのが理想です。
Part6対策の副次効果
Part6対策は他のパートにも効果があります。
Part5との相乗効果
Part6の文法型問題対策は、そのままPart5の対策にもなります。
両パートを同時に鍛えられる効率の良さが、Part6対策の強みです。
Part7の速読力
Part6の長文を速読する練習は、Part7の読解スピード向上に直結します。
英文ライティング力
Part6の文挿入問題は、論理的な文のつながりを意識する訓練です。
英文ライティングの構成力にもつながる貴重な練習になります。
まとめ
TOEIC Part6は、文法型・文脈型・文挿入型の3タイプを理解し、10分以内に16問を処理するスピードを身に付けることで、得点源に変えられるパートです。
本記事の要点を3点で整理します。
- 文法型はPart5と同じく瞬殺し、文脈型は前後2文を読んで解く
- 文挿入型は「前後との論理的つながり」で判断する
- 接続副詞(however・therefore・moreover)の暗記が得点に直結する
次のステップとして、「TOEIC Part7対策」「TOEIC Part5対策」を読むと、リーディング全体の戦略が完成します。
スコア帯別の学習計画を知りたい方は、「TOEIC 600点台の勉強法」「TOEIC 700点台の勉強法」もあわせて参考にしてみてください。
Part6はPart5とPart7の橋渡し役として、リーディングの流れを作る重要なパートです。
筆者も文脈読みを軽視して失点していた一人として、あなたのPart6攻略を心から応援しています。
今日の1セットのPart6演習が、1ヶ月後の本番での14問以上の正答につながります。
Part6の文挿入問題の頻出パターン
文挿入問題で頻出する論理関係を紹介します。
追加情報の文
「Also, …」「In addition, …」「Furthermore, …」で始まる文は、前文の内容に追加する情報を加えます。
前文の話題を踏まえているかを確認してください。
結果を示す文
「As a result, …」「Therefore, …」「Consequently, …」で始まる文は、前文の結果や結論を述べます。
例示を示す文
「For example, …」「For instance, …」で始まる文は、前文の一般論に対する具体例を示します。
逆接を示す文
「However, …」「On the other hand, …」「Despite this, …」で始まる文は、前文とは反対の内容を述べます。
Part6の文脈判断のコツ
文脈型問題を確実に解くためのコツです。
代名詞の指示対象を追う
「it・they・this・these」が何を指しているかを必ず確認してください。
時系列を意識する
「first・then・finally」「before・after」などの時系列のつながりを意識すると、文脈型問題の正答率が上がります。
主語の一貫性を保つ
話題の主語が一貫しているかを確認することで、不自然な選択肢を排除できます。
Part6で頻出する接続副詞一覧
Part6で頻出する接続副詞を機能別に紹介します。
追加を示す接続副詞
「additionally・furthermore・moreover・in addition・also」はすべて「さらに」の意味です。
前文に情報を付け加えるときに使われます。
対比を示す接続副詞
「however・nevertheless・nonetheless・on the contrary・on the other hand」は対比関係を示します。
前文とは逆の内容が続く場合に使われる定番表現です。
結果を示す接続副詞
「therefore・thus・consequently・as a result・hence」は結果や結論を示します。
前文から論理的に導き出される帰結を述べる場合に使われます。
例示を示す接続副詞
「for example・for instance・specifically・in particular」は具体例を示します。
前文の一般論を具体化する役割を持つ表現群です。
Part6の長文読解戦略
Part6の長文を効率的に読むための戦略を紹介します。
トピックセンテンスを拾う
各段落の最初の1文(トピックセンテンス)を中心に読むと、長文全体の要旨が素早く把握できます。
繰り返される語句に注目
長文中で繰り返される名詞は、その文章の主題を表します。
繰り返しの語句を拾うだけで、文章の論旨が見えてきます。
時系列と論理関係の把握
「first・then・finally」や「because・therefore」などのサインを意識して読むことで、論理展開を追えます。
Part6学習者によくある誤解
Part6対策でよくある誤解を紹介します。
「Part5と同じ感覚でOK」という誤解
Part6はPart5と違い、文脈を読む必要があります。
空所の前後だけで解けるのは全16問のうち半分程度です。
「文挿入問題は捨ててOK」という誤解
文挿入問題は4問あり、捨てるには大きすぎる配点です。
論理関係のパターンを覚えれば、十分に得点源にできます。
「長文を読むのに時間をかけすぎる」
Part6の長文は、2分以内に読み切る速度を身に付ける必要があります。
じっくり読むとPart7の時間がなくなるので、速読の練習が必須です。


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