タガログ語プレゼンで言葉が出てこない原因の多くは、プレゼン特有の語彙不足です。そんな方へ。
導入・展開・図表説明・質疑応答の場面別に単語を押さえると、発表の組み立てが楽になります。
この記事で分かることは次の3つです。
- プレゼンの構成・進行で使う頻出単語と熟語
- グラフやデータの増減を表す動詞・名詞
- 質疑応答や時間調整で役立つ語彙
説明は日本語、単語はタガログ語のまま、読み方と訳を添えて整理します。
フィリピンのビジネス現場では、英語をそのまま使う「タグリッシュ(Taglish)」が普通です。本記事でも、純粋なタガログ語と並べて、現場で実際に使われる英語由来の語も載せています。
敬意の小詞「po/ho」を添えると、どの語も丁寧になります。
プレゼンの構成に関する単語
まずは、プレゼン全体の骨組みを表す語彙です。
導入・本論・結論という流れを表す語を押さえておきます。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| presentasyon | プレセンタショーン | 発表・プレゼン |
| panimula | パニムラ | 導入 |
| katawan ng presentasyon | カタワン ナン プレセンタショーン | 本論 |
| konklusyon | コンクルショーン | 結論 |
| balangkas | バランカス | 全体像・概要 |
| agenda | アヘンダ | 進行予定 |
| paksa | パクサ | 話題 |
| bahagi | バハギ | 区切り・部分 |
| pangunahing punto | パングナヒン プント | 要点 |
| mahalagang aral | マハラガン アラル | 持ち帰ってほしい点 |
「mahalagang aral(持ち帰ってほしい点)」は「最も伝えたい結論」という意味で、締めでよく使います。
「balangkas」は冒頭で全体像を示すときに使い、「Ito po ang balangkas ng presentation ko.(これが本日の概要です)」と切り出せます。
「agenda」は会議寄り、「balangkas」はプレゼン寄りと、場面で使い分けると自然です。
進行・つなぎに使う単語
話題を切り替えたり、順序を示したりするつなぎの語彙です。
これらを挟むと、聞き手が話の流れを追いやすくなります。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| una sa lahat | ウナ サ ラハト | まず初めに |
| sumunod | スムノッド | 次に |
| pagkatapos | パグカタポス | それから |
| panghuli | パングフリ | 最後に |
| lumipat sa | ルミパット サ | 次に移る |
| bumaling sa | ブマリン サ | ~に話を向ける |
| bukod dito | ブコッド ディト | 加えて |
| halimbawa | ハリンバワ | 例えば |
| sa madaling salita | サ マダリン サリタ | 言い換えると |
| sa kabuuan | サ カブアン | まとめると |
「lumipat sa …」と「bumaling sa …」は、どちらも話題転換に使える便利な動詞句です。
「una sa lahat / sumunod / panghuli」を各パートの頭に置くと、聞き手が現在地を見失いません。
「sa madaling salita」は、難しい説明を言い換えるときに使うと理解の助けになります。
スライド・資料に関する単語
スライドや配布資料を指すときに使う語彙です。
視覚資料を表す語を押さえると、図表の説明が滑らかになります。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| slide | スライド | スライド |
| handout | ハンドアウト | 配布資料 |
| chart | チャート | 図表 |
| graph | グラフ | グラフ |
| bar graph | バー グラフ | 棒グラフ |
| line graph | ライン グラフ | 折れ線グラフ |
| pie chart | パイ チャート | 円グラフ |
| talahanayan | タラハナヤン | 表 |
| numero | ヌメロ | 数値 |
| larawan | ララワン | 図・画像 |
「numero」は数値、「larawan」は図や画像を指し、文脈で使い分けます。
グラフの種類は、棒グラフ・折れ線・円グラフを英語のまま言えると説明が滑らかになります。実際、フィリピンの現場では「bar graph」「pie chart」とそのまま呼ぶのが普通です。
配布資料に触れるときは「Tingnan po ninyo ang handout.(配布資料をご覧ください)」と案内すると親切です。
データの増減を表す単語
グラフの動きを言葉で説明するときの語彙です。
上がる・下がる・横ばい、を一語で言えると説明が引き締まります。
同じ「増える」でも、緩やかな成長と急な伸びを語で区別すると正確に伝わります。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| tumaas | トゥマアス | 増加した・上がった |
| bumaba | ブマバ | 減少した・下がった |
| umangat | ウマンガット | 上昇した |
| bumagsak | ブマグサック | 急落した |
| lumago | ルマゴ | 伸びた・成長した |
| nanatili | ナナティリ | 横ばいになった |
| nag-iiba-iba | ナグ イイバ イバ | 変動する |
| doble | ドブレ | 2倍になった |
| pinakamataas | ピナカマタアス | 最高値・頂点 |
| pinakamababa | ピナカマババ | 最低値 |
「nanatili(横ばい)」と「nag-iiba-iba(上下に変動する)」で、動きの違いを表せます。
「pinakamataas(最高値)」は「Umabot sa pinakamataas noong Hulyo.(7月に最高値に達した)」のように使います。
「bumagsak」は「bumaba」より急で唐突な下落を表すので、変化の勢いに応じて選びます。
変化の度合いを表す単語
増減の「大きさ」や「速さ」を補う語彙です。
動詞に副詞や形容詞を添えると、変化の様子がより正確に伝わります。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| biglaan | ビグラアン | 急激に |
| unti-unti | ウンティ ウンティ | 徐々に |
| tuloy-tuloy | トゥロイ トゥロイ | 着実に |
| bahagya | バハギャ | わずかに |
| malaki ang pagbabago | マラキ アン パグババゴ | 大幅に変化して |
| kapansin-pansin | カパンシン パンシン | 顕著に |
| halos | ハロス | おおよそ |
| humigit-kumulang | フミギット クムラン | 約・およそ |
| kumpara sa | クンパラ サ | ~と比べて |
| takbo | タクボ | 傾向・推移 |
「tumaas nang biglaan(急上昇する)」のように、動詞+副詞のセットで覚えると実戦的です。
「malaki ang pagbabago」や「kapansin-pansin」は大きな変化を強調する語で、結果を印象づけたいときに効きます。
概数を示す「humigit-kumulang」や「halos」は、細かい数字を丸めて伝えるときに便利です。口語では英語の「around」もよく混ざります。
強調・主張に使う単語
大事な点を際立たせ、聞き手の注意を引く語彙です。
主張を支える語を散りばめると、説得力が増します。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| i-highlight | アイ ハイライト | 強調する |
| idiin | イディイン | 力説する |
| ituro | イトゥロ | 指摘する |
| magpokus sa | マグポクス サ | ~に注目する |
| lalo na | ラロ ナ | 特に |
| benepisyo | ベネピショ | 利点 |
| kalamangan | カラマンガン | 強み |
| solusyon | ソルショーン | 解決策 |
| epekto | エペクト | 影響 |
| resulta | レスルタ | 結果 |
「Nais ko pong i-highlight …」は、要点を強調する出だしとして便利です。英語の動詞「highlight」に接頭辞「i-」を付けるのはタグリッシュの典型です。
「ituro」は事実や注意点を「指摘する」ニュアンスで、「Nais ko pong ituro na …(~と指摘したい)」と使います。
「benepisyo」と「kalamangan」はどちらも利点を表しますが、聞き手が得るものは「benepisyo」がしっくりきます。
質疑応答・時間管理の単語
最後に、質疑応答や進行調整で使う語彙です。
質問対応の語をそろえておくと、本番の終盤で慌てません。
| タガログ語 | 読み方(カタカナ読み) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| tanong at sagot | タノン アット サゴット | 質疑応答 |
| magtanong | マグタノン | 質問する |
| sagutin | サグティン | (質問に)答える |
| linawin | リナウィン | 明確にする |
| follow-up | フォローアップ | 追加の・後追いの |
| babalikan | ババリカン | 後で回答する |
| maubusan ng oras | マウブサン ナン オラス | 時間切れになる |
| tapusin | タプシン | 締めくくる |
| maikli | マイクリ | 手短な |
| paki-ulit | パキ ウリット | 繰り返してください |
「Sasagutin ko po iyan.(その質問にお答えします)」は、質疑応答の頻出表現です。
「linawin」は誤解を解いて「明確にする」語で、「Linawin ko lang po ang puntong iyan.(その点を明確にさせてください)」と補足できます。
時間が押したら「Pasensya po, nauubusan na tayo ng oras.(すみません、時間が押しています)」と断り、「tapusin」で締めに入ります。聞き取れなければ「paki-ulit po」と頼みます。
覚えた単語を定着させるコツ
プレゼンの語彙は、構成の順番に沿って覚えると引き出しやすくなります。
まず導入(panimula)・本論(katawan)・結論(konklusyon)の3つの箱を意識し、それぞれに使う語を割り当てます。
図表の説明は、増減を表す動詞に副詞を一つ添える練習が効果的です。
たとえば「Tumaas nang unti-unti ang benta.(売上は徐々に増えた)」のように、短い文で口慣らしをします。
質疑応答の語は出番が読みにくいぶん、早めに声に出して準備しておくと安心です。タグリッシュで自然に出る英単語は無理に直さず、「po」を添える程度にとどめると現場で浮きません。
よくある質問
Q.「まとめると」はプレゼンで何と言いますか?
A.「Sa kabuuan」や「Sa pagtatapos」が定番です。
最も伝えたい点は「Ang pinakamahalagang aral ay …(最も大事な点は~)」と切り出します。
Q. グラフの「急上昇」「横ばい」はどう言いますか?
A. 急上昇は「tumaas nang biglaan」、横ばいは「nanatili」が自然です。
徐々の増加なら「tumaas nang unti-unti」を使います。
Q.「約20%」のように概数を言う表現は?
A.「humigit-kumulang」や「halos」、口語では英語の「around」を使います。
「humigit-kumulang twenty percent」のように、数字部分を英語のまま続けるのが現場では普通です。
Q. 質問に「後で回答します」はどう言いますか?
A.「Babalikan ko po kayo riyan.(その点は後ほどお答えします)」が誠実で使いやすい表現です。
追加質問は「follow-up na tanong」と呼びます。
Q. 単語をすべてタガログ語に直す必要がありますか?
A. いいえ。フィリピンのビジネスでは「chart」「data」「budget」など英語のまま使う語が多く、無理に直すとかえって不自然です。
純タガログ語と英語由来語の両方を知っておき、相手や場に合わせて選ぶのが実戦的です。
まとめ
プレゼンの語彙は、構成の流れに沿って覚えると本番で引き出しやすくなります。
- 構成は「panimula / katawan / konklusyon」、つなぎは「una / sumunod / panghuli」。
- 図表の動きは「tumaas / bumaba / nanatili」に「biglaan / unti-unti」を添える。
- 質疑応答は「sagutin / linawin / babalikan」を準備しておく。
- 強調の「i-highlight / idiin」と概数の「humigit-kumulang」で説得力を補う。
強調や概数の語まで使えると、同じ内容でも説得力のある発表に近づきます。
単語が頭に入ったら、実際の発表の流れに当てはめて声に出すと定着が早まります。
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