クロアチア語のデザイン思考ワークショップに参加して、議論の流れに言葉が追いつかない。そんな悩みを持つ方へ。
デザイン思考は、特別なクロアチア語力よりも各段階で使う「型のフレーズ」を知っているかどうかで参加のしやすさが変わります。
この記事で分かることは次の3つです。
- 共感・問題定義・発想・プロトタイプ・検証の各段階で使う定番フレーズ
- ユーザーインタビューやフィードバックでそのまま使える言い回し
- 避けたい言い方と、議論を止めないための言い換え
デザイン思考の5段階は、クロアチア語で「Empatija(共感)」「Definiranje(問題定義)」「Ideacija(発想)」「Izrada prototipa(プロトタイプ)」「Testiranje(検証)」と呼ばれます。
段階ごとにフレーズを整理しておくと、話の流れにすぐ乗れます。
クロアチア語には、初対面の相手に使う丁寧形(Vi)と、チーム内で使うくだけた形(ti)があります。ユーザーインタビューでは Vi、同僚との発想では ti を選ぶのが自然です。
共感・ユーザーインタビューのフレーズ
共感の段階では、ユーザーの本音を引き出すことが目的です。
誘導せず、相手の体験を語ってもらう質問が基本になります。インタビューでは相手を立てる Vi 形を使います。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Možete li mi opisati kako to inače radite? | モージェテ リ ミ オピサティ カコ ト イナーチェ ラディテ | 普段どうやっているか、説明してもらえますか? |
| Što vam je bilo najteže u tom iskustvu? | シュト ヴァム イェ ビロ ナイテジェ ウ トム イスクストヴ | その体験で一番大変だったのはどこですか? |
| Recite mi malo više o tome. | レツィテ ミ マロ ヴィシェ オ トメ | その点をもう少し詳しく教えてください。 |
| Zašto mislite da se to dogodilo? | ザシュト ミスリテ ダ セ ト ドゴディロ | なぜそれが起きたと思いますか? |
「Zašto(なぜ)」「Kako(どうやって)」で始める開かれた質問は、相手の言葉を引き出しやすくなります。
逆に「da / ne(はい・いいえ)」で答えられる質問ばかりだと、本音が出てきません。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Što točno mislite pod tim? | シュト トーチノ ミスリテ ポド ティム | それはどういう意味でしょうか? |
| Kako ste se tada osjećali? | カコ ステ セ タダ オシェチャリ | そのとき、どう感じましたか? |
| Možete li mi dati konkretan primjer? | モージェテ リ ミ ダティ コンクレタン プリミェル | 具体的な例をいただけますか? |
沈黙を恐れず相手に考える時間を渡すと、より深い答えが返ってきます。
問題定義のフレーズ
集めた情報を整理し、解くべき問題を一文にまとめる段階です。
「誰が・何を・なぜ」を明確にすると、チームの認識がそろいます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Čini se da je pravi problem zapravo… | チニ セ ダ イェ プラヴィ プロブレム ザプラヴォ | つまり本当の問題は〜のようですね。 |
| Kako bismo ovo mogli olakšati korisnicima? | カコ ビスモ オヴォ モグリ オラクシャティ コリスニツィマ | どうすればユーザーがこれを楽にできるでしょう? |
| Preformulirajmo problem iz perspektive korisnika. | プレフォルムリライモ プロブレム イズ ペルスペクティヴェ コリスニカ | ユーザー視点で問題を捉え直しましょう。 |
| Što zapravo pokušavamo ovdje riješiti? | シュト ザプラヴォ ポクシャヴァモ オヴディェ リイェシティ | 私たちは結局、何を解こうとしているのでしょう? |
「Kako bismo mogli 〜(どうすれば〜できるか)」は、問題を前向きな問いに変える定番表現です。
英語の「How might we」にあたる言い回しで、発想段階への橋渡しとしてよく使われます。
発想・アイデア出しのフレーズ
発想の段階では、量を出すことを優先します。
批判を後回しにして、まずアイデアを広げる空気をつくります。ここからは同僚同士の ti 形が自然です。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Smislimo što više ideja. | スミスリモ シュト ヴィシェ イデヤ | できるだけたくさんアイデアを出しましょう。 |
| Što ako probamo potpuno drukčiji pristup? | シュト アコ プロバモ ポトプノ ドルクチイ プリストゥプ | まったく違うやり方を試したらどうでしょう? |
| Nadovezujem se na to, mogli bismo i… | ナドヴェズイェム セ ナ ト、モグリ ビスモ イ | そのアイデアに乗せて、〜もできそうです。 |
| Zasad nemojmo ocjenjivati ideje. | ザサド ネモイモ オツィエニヴァティ イデイェ | 今は良し悪しの判断を保留しましょう。 |
「Da, i…(いいね、それなら)」で受けると、相手のアイデアを否定せず広げられます。
逆に「Da, ali…(いいけど)」は否定に聞こえやすいので、発想段階では控えます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Da, i mogli bismo otići korak dalje. | ダ、イ モグリ ビスモ オティチ コラク ダリェ | いいですね、もう一歩進められそうです。 |
| Smjela ideja, zadržimo je na ploči. | スミェラ イデヤ、ザドルジモ イェ ナ プロチ | 大胆な案ですね、ボードに残しておきましょう。 |
| Nadovežimo se na Aninu ideju. | ナドヴェジモ セ ナ アニヌ イデユ | アナさんの案に便乗しましょう。 |
突飛な案ほど後で核になることがあるので、まずは消さずに残します。
アイデアを選ぶ・絞り込むフレーズ
広げたアイデアを、次は現実的な候補へ絞り込みます。
多数決やドット投票で、感覚ではなく合意で選ぶと納得感が出ます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Glasajmo za tri najbolje ideje. | グラサイモ ザ トリ ナイボリェ イデイェ | 上位3つのアイデアに投票しましょう。 |
| Što daje najveći učinak uz najmanji trud? | シュト ダイェ ナイヴェチ ウチナク ウズ ナイマニ トゥルド | 最小の労力で最大の効果が出るのはどれですか? |
| Grupirajmo slične ideje zajedno. | グルピライモ スリチネ イデイェ ザイェドノ | 似たアイデアをまとめましょう。 |
| Možemo li suziti izbor na jedan za prototip? | モージェモ リ スジティ イズボル ナ イェダン ザ プロトティプ | 試作する1案に絞れますか? |
「効果」と「実現しやすさ」の2軸で並べると、選ぶ基準が共有しやすくなります。
プロトタイプを提案するフレーズ
プロトタイプは、完璧さよりも早く形にすることが目的です。
紙でも画面でも、試せる最小の形をまず作ります。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Napravimo brzi prototip da provjerimo ideju. | ナプラヴィモ ブルジ プロトティプ ダ プロヴィェリモ イデユ | アイデアを試す簡単な試作を作りましょう。 |
| Ne mora biti savršeno, samo dovoljno dobro za test. | ネ モラ ビティ サヴルシェノ、サモ ドヴォリュノ ドブロ ザ テスト | 完璧でなくていいです。試せる程度で十分です。 |
| Zasad možemo koristiti papirnati prototip. | ザサド モージェモ コリスティティ パピルナティ プロトティプ | 今は紙の試作で進めましょう。 |
| Neka bude tek toliko stvarno da dobijemo povratnu informaciju. | ネカ ブデ テク トリコ ストヴァルノ ダ ドビイェモ ポヴラトヌ インフォルマツィユ | 意見をもらえる程度のリアルさにしましょう。 |
「dovoljno dobro za test(試せる程度)」という考え方が、作り込みすぎを防ぎます。
早く作って早く壊す姿勢が、デザイン思考の核です。
検証・フィードバックのフレーズ
検証では、作ったものを試してもらい、率直な反応を集めます。
批判をもらいに行く姿勢で臨むと、改善のヒントが増えます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Što je dobro funkcioniralo, a što nije? | シュト イェ ドブロ フンクツィオニラロ、ア シュト ニイェ | うまくいった点と、いかなかった点は? |
| Gdje ste zapeli? | グディェ ステ ザペリ | どこで詰まりましたか? |
| Ne brinite za naše osjećaje, budite iskreni. | ネ ブリニテ ザ ナシェ オシェチャイェ、ブディテ イスクレニ | 遠慮はいりません、率直にお願いします。 |
| Kad biste promijenili jednu stvar, što bi to bilo? | カド ビステ プロミイェニリ イェドヌ ストヴァル、シュト ビ ト ビロ | 一つだけ変えるなら、どこを変えますか? |
フィードバックを返すときは、人ではなく案そのものに向けて伝えます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Sviđa mi se ovaj dio, a pitam se možemo li poboljšati onaj dio. | スヴィジャ ミ セ オヴァイ ディオ、ア ピタム セ モージェモ リ ポボリシャティ オナイ ディオ | ここは良いです。あの部分は改善できそうですね。 |
| Jedna stvar koju bih predložio jest… | イェドナ ストヴァル コユ ビフ プレドロジオ イェスト | 一つ提案するとすれば〜です。 |
| Koji je sljedeći korak na temelju ovoga? | コイ イェ スリイェデチ コラク ナ テメリュ オヴォガ | これを踏まえて次の一手は何でしょう? |
良い点と改善点をセットで伝えると、相手が受け取りやすくなります。
ワークショップを進行するフレーズ
進行役は、時間管理と全員の発言機会づくりを担います。
短い区切りで声をかけると、議論がだれません。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Posvetimo ovome deset minuta pa idemo dalje. | ポスヴェティモ オヴォメ デセト ミヌタ パ イデモ ダリェ | これに10分使って、次へ進みましょう。 |
| Čujmo nekoga tko se još nije javio. | チュイモ ネコガ トコ セ ヨシュ ニイェ ヤヴィオ | まだ話していない方の意見も聞きましょう。 |
| Ostavimo to po strani i vratimo se kasnije. | オスタヴィモ ト ポ ストラニ イ ヴラティモ セ カスニイェ | それは一旦置いて、後で戻りましょう。 |
| Možemo li privesti ovaj dio kraju? | モージェモ リ プリヴェスティ オヴァイ ディオ クラユ | このパートをそろそろ締めましょうか? |
脱線した話題を「ostaviti po strani(一旦置く)」と言える進行役は、議論をうまくさばけます。
避けたい言い方と言い換え
発想の場では、強い否定がアイデアの芽を摘んでしまいます。
同じ内容でも、前向きな言い換えにすると場が続きます。
| 避けたい言い方 | 言い換え | 日本語訳 |
|---|---|---|
| To neće funkcionirati. | Kako bismo to mogli ostvariti? | どうすればそれを実現できるでしょう? |
| To je loša ideja. | Zasad je zadržimo na ploči. | 今はボードに残しておきましょう。 |
| To smo već probali. | Po čemu je ovaj put drukčije? | 今回はどこが違うでしょうか? |
| To nije moj posao. | Tko je najbolja osoba da to preuzme? | これは誰が担うのが良さそうですか? |
デザイン思考を広めたデザイン会社 IDEO は、ブレストの原則として「判断を保留し、量を求める」ことを挙げています。
想定シーン|アイデア出しの一場面
たとえば、社内アプリの改善ワークショップを想定してみましょう。
進行役がアイデアを広げ、最後に絞り込む流れは次のように運べます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Kako bismo korisnicima ubrzali prijavu? | カコ ビスモ コリスニツィマ ウブルザリ プリヤヴ | どうすればログインを速くできるでしょう? |
| Da, i mogli bismo dodati prijavu jednim dodirom. | ダ、イ モグリ ビスモ ドダティ プリヤヴ イェドニム ドディロム | いいですね、ワンタップ機能も足せそうです。 |
| Glasajmo i odaberimo jedan za prototip. | グラサイモ イ オダベリモ イェダン ザ プロトティプ | 投票して、試作する1案を選びましょう。 |
このように「問い→発散→収束」の順で運ぶと、短時間でも形になります。
よくある質問
Q. デザイン思考の各段階をクロアチア語で何と言いますか?
共感は Empatija、問題定義は Definiranje、発想は Ideacija、プロトタイプは Izrada prototipa、検証は Testiranje です。
5段階をまとめて pet faza dizajnerskog razmišljanja(デザイン思考の5段階)と呼びます。
Q.「Kako bismo mogli」とはどういう意味ですか?
「どうすれば〜できるか」と問題を前向きな問いに変える表現です。
英語の How might we にあたり、発想段階の出発点としてよく使われます。
Q. アイデアを否定せずに反応するには?
「Da, i…(いいね、それなら)」で受けて、相手のアイデアに自分の案を重ねます。
「Da, ali…(いいけど)」は否定に聞こえやすいので発想段階では避けます。
Q. ユーザーインタビューで丁寧形と普通形のどちらを使いますか?
初対面のユーザーには丁寧形の Vi を使うのが基本です。
気心の知れたチーム内の発想段階では、くだけた ti 形に切り替えると自然です。
Q. ユーザーインタビューで本音を引き出すコツは?
Zašto(なぜ)や Kako(どうやって)で始まる開かれた質問を使い、沈黙を恐れず考える時間を渡します。
まとめ
デザイン思考は、段階ごとの定番フレーズを持っておくだけで議論に参加しやすくなります。
- 共感では開かれた質問で本音を引き出す。
- 発想では「Da, i」で広げ、判断は後回しにする。
- 検証では案そのものに向けて、率直な意見を交わす。
あとは、ワークショップでの会話の流れを通しで確認しておくと、本番でフレーズがすっと出てきます。
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