英検1級を目指しているものの、参考書を開く時間が取れずに困っている方は多いのではないでしょうか。
通勤時間や昼休みのスキマ時間を活用できれば、合格までの距離はぐっと縮まります。
そこで役に立つのが、スマートフォンで使える学習アプリです。
この記事では、英検1級対策に実際に使えるアプリを筆者の体験をもとに厳選してご紹介します。
この記事で分かること
- 英検1級対策におすすめのアプリ5本とそれぞれの特徴
- 無料アプリと有料アプリの効率的な使い分け方
- 筆者が実際に使って感じたメリットと注意点
英検1級対策にアプリを使うべき3つの理由
まずは、英検1級対策にアプリを活用すべき理由を整理しておきます。
紙の参考書にはない独自のメリットがあるからです。
理由1: スキマ時間を確実に学習時間に変えられる
英検1級合格に必要な学習時間は、一般的に300時間から500時間と言われています。
まとまった時間を毎日確保するのは、社会人にとって現実的ではありません。
通勤電車の中やランチ後の10分など、細切れの時間をいかに拾い集められるかが勝負になります。
アプリなら片手で操作できるため、電車のつり革を握りながらでも単語を回せます。
理由2: 音声と連動した学習がしやすい
英検1級のリスニングはスピードが速く、アカデミックな話題も多く扱われます。
紙の参考書でCDを使うよりも、アプリで音声を即座に呼び出せるほうが圧倒的に快適です。
再生速度の変更やリピート再生もワンタップで行えるため、発音確認やシャドーイングにも便利でしょう。
理由3: 学習記録が自動で残る
多くの学習アプリは、解いた問題数や正答率、学習時間を自動で記録してくれます。
モチベーション維持に大きく貢献するだけでなく、苦手分野の把握にも役立ちます。
手帳に書き留める習慣のない方ほど、自動記録のありがたみを実感できるはずです。
英検1級対策アプリ比較表
まずは、今回ご紹介する5つのアプリを一覧で比較してみましょう。
| アプリ名 | 料金 | 主な用途 | 英検1級対応 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| mikan | 無料(一部有料) | 単語 | 英検1級コースあり | ★★★★☆ |
| abceed | 無料/月額約2,000円 | 単語・問題演習 | パス単1級対応 | ★★★★★ |
| スタディサプリENGLISH | 月額約3,000円 | 総合対策 | 英検対策コースあり | ★★★★☆ |
| 英検ネットドリル | 年額約8,800円 | 過去問演習 | 1級完全対応 | ★★★★☆ |
| Anki | 無料(iOS版有料) | 単語カード | 自作カード次第 | ★★★★★ |
1. mikan|無料で英検1級の単語を回せる定番アプリ
mikan(ミカン)は、株式会社mikanが提供する英単語学習アプリです。
無料で利用できる範囲が広く、英検1級コースも収録されています。
mikanの特徴
4択形式で単語の意味を選んでいく、シンプルで直感的な操作性が魅力です。
1問あたり数秒で答えられるため、短時間で大量の単語に触れることができます。
音声読み上げにも対応しており、発音を確認しながら覚えられる点も便利でしょう。
mikanをおすすめする理由
とにかく無料で始められるハードルの低さが最大の魅力です。
英検1級対策を「アプリでまずは試してみたい」という方に、最初の一歩としておすすめできます。
筆者も電車の中で軽く単語を回したいときに重宝しています。
2. abceed|英検1級対策の王道アプリ
abceed(エービーシード)は、株式会社Globeeが提供する英語学習プラットフォームです。
『パス単』をはじめとする旺文社の英検対策書籍に公式対応している点が強みです。
abceedの特徴
旺文社の『英検1級 でる順パス単』の単語をアプリ上で学習できます。
音声再生はもちろん、AIによる習熟度判定で効率よく復習できる機能も備わっています。
リスニング問題の音声もアプリ内で再生できるため、紙の書籍とCDを持ち歩く必要がありません。
abceedをおすすめする理由
紙の『パス単』を購入済みの方にとって、abceedは学習効率を大幅に引き上げてくれる相棒になります。
筆者も紙とアプリを併用することで、単語の定着率が目に見えて上がりました。
無料プランでも一部機能を試せるため、まず試してみる価値があります。
3. スタディサプリENGLISH|総合力を底上げしたい方に
スタディサプリENGLISHは、リクルートが運営するオンライン英語学習サービスです。
英検対策コースでは、1級を含む各級に対応したレッスンが用意されています。
スタディサプリENGLISHの特徴
動画講義・単語・問題演習・ディクテーション・シャドーイングを一つのアプリで完結できます。
1回あたり数分の短いレッスン形式なので、忙しい社会人でも続けやすい設計になっています。
講師陣には有名予備校講師や英語教育のプロが名を連ねており、解説の質は高いです。
スタディサプリENGLISHをおすすめする理由
「単語も文法も長文も一通り対策したい」という方にぴったりの総合型アプリです。
月額約3,000円と決して安くはありませんが、複数の教材を買い揃えることを考えればコスパは悪くありません。
7日間の無料体験があるため、自分に合うかを確認してから申し込むと安心でしょう。
4. 英検ネットドリル|過去問演習に特化
英検ネットドリルは、株式会社ミスターステップアップが運営する英検対策専門サービスです。
ウェブブラウザとアプリの両方で利用でき、過去問演習に特化した設計が特徴です。
英検ネットドリルの特徴
旺文社の『英検1級 過去6回全問題集』をデジタル化した形で、自動採点付きの演習が可能です。
間違えた問題だけを自動で抽出して再演習できるため、復習効率が格段に高まります。
二次試験の面接対策動画も含まれており、本番形式のトレーニングに活用できます。
英検ネットドリルをおすすめする理由
過去問を紙で解いて手動で丸付けするのが面倒に感じる方には、強力な味方になります。
特に二次試験対策の動画は、筆者が面接直前に何度も視聴して役立ったコンテンツです。
年額制なので、英検合格までの期間を決めて集中的に使うのが賢い使い方でしょう。
5. Anki|自作カードで完全オリジナル学習
Anki(アンキ)は、間隔反復学習の代表的なフリーソフトです。
Android版とデスクトップ版は無料、iOS版は有料という料金体系になっています。
Ankiの特徴
自分で作成した単語カードを、忘却曲線に基づいた最適なタイミングで出題してくれます。
画像や音声、例文を自由に組み合わせられるため、自分だけの単語帳を育てられる点が魅力です。
デスクトップとスマートフォン間での同期にも対応しており、PCで作ってスマホで復習する運用が可能です。
Ankiをおすすめする理由
英検1級レベルになると、市販の単語帳だけではカバーしきれない語彙も多くなります。
ニュース記事や洋書で出会った未知語をAnkiに登録しておけば、自分専用のオーダーメイド単語帳が完成します。
筆者はAnkiに約2,000枚の英検1級向けカードを蓄積し、試験直前まで回し続けていました。
無料アプリと有料アプリの使い分け方
5つのアプリを紹介しましたが、すべてを使う必要はありません。
目的と学習スタイルに応じて組み合わせるのが賢い選択です。
まずは無料アプリでリズムを作る
英検1級対策を始めたばかりの段階では、mikanやAnkiといった無料アプリで毎日の学習習慣を作るのがおすすめです。
課金してしまうとハードルが上がり、挫折したときの心理的ダメージも大きくなります。
まずは「アプリで毎日学習する」という行動自体を定着させることを優先しましょう。
基礎ができたら有料アプリへ
単語の基礎が固まり、本格的に過去問演習や長文対策に取り組む段階になったら、abceedや英検ネットドリルといった有料アプリへ移行する価値が出てきます。
この段階での月額数千円は、合格までの時間を短縮する投資と考えれば十分に元が取れるでしょう。
総合対策を一本化したいならスタディサプリ
複数のアプリを使い分けるのが面倒な方には、スタディサプリENGLISH一本で完結させる選択肢もあります。
アプリを開く場所が一つだけなら、迷う時間を減らして学習に集中できます。
筆者の体験談|通勤電車で1日100単語を継続
筆者が英検1級に合格したとき、実際に使っていたのはabceedとAnkiの組み合わせでした。
朝の通勤電車では片道30分をabceedで『パス単1級』の復習に充て、帰りの電車ではAnkiで自作カードを回す習慣を続けていました。
1日合計約100単語に触れる計算で、2か月続けると約6,000回の接触回数になります。
単語は「何度触れたか」が定着を決めるため、この接触回数が合格ラインを突破する原動力になったと感じています。
また、過去問演習の段階では英検ネットドリルを追加購入し、休日にまとめて解いていました。
自動採点で丸付けの手間が省けたことで、解説を読む時間に集中できたのが大きな収穫です。
アプリ学習の注意点
便利なアプリですが、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。
筆者が経験した落とし穴を3つ共有します。
注意点1: ゲーム感覚になりすぎない
mikanなどの単語アプリは、正解を積み上げるゲーム的な快感があります。
しかし、4択で選んでいるだけでは、実際に作文や会話で使える単語にはなりません。
覚えた単語は必ず例文やニュース記事の中で再確認するひと手間を入れましょう。
注意点2: 紙のノートを完全に捨てない
英作文対策では、手で書くトレーニングが欠かせません。
アプリだけで完結させようとすると、本番で書く速度が出なくなる恐れがあります。
アプリは単語とリスニング中心、ライティングは紙のノートという役割分担がおすすめです。
注意点3: 課金疲れに注意する
有料アプリを複数契約すると、月額費用は簡単に1万円を超えてしまいます。
本当に使っているアプリだけを残し、使わなくなったものは解約する判断力も必要です。
関連記事のご案内
英検1級対策をさらに深めたい方には、以下の記事も参考になるはずです。
まずは「英検1級 過去問の使い方|何年分を何周すべきか」で、過去問演習の戦略を確認してみてください。
英作文に不安がある方は「英検1級 英作文対策本おすすめ5選|ライティング上達の近道」で、書籍教材と組み合わせた対策も検討できます。
準1級から1級へのステップアップを考えている方は「英検準1級 英作文対策本おすすめ5選|120〜150語の型を固める」で、基礎固めの段階から準備を進めるとスムーズでしょう。
目的別のアプリ選び
どのアプリを選ぶべきかは、学習の目的によって変わります。
主な目的別のおすすめをまとめてみました。
単語力を伸ばしたい方
単語力強化が目的なら、mikanとabceedの併用が最強の組み合わせです。
mikanで広く浅く単語に触れ、abceedで『パス単1級』を深掘りするという役割分担がおすすめでしょう。
1日あたりの新規単語は20語程度に抑え、復習に時間を割く方が定着率は高くなります。
リスニング力を鍛えたい方
リスニング強化にはabceedとスタディサプリENGLISHが向いています。
abceedでは過去問音源を使った本番形式の演習が可能で、スタディサプリENGLISHではディクテーションやシャドーイング機能も利用できます。
再生速度を0.8倍から1.2倍の間で変えながら聴くと、柔軟な耳が育つでしょう。
英作文を強化したい方
正直に言うと、英作文対策だけはアプリよりも紙の参考書と添削サービスの方が向いています。
アプリは補助的な立ち位置で、単語や表現のインプットに使うのが賢明な選択です。
手を動かして書く訓練は、アナログの領域にこだわるべきでしょう。
二次試験対策をしたい方
二次試験のスピーキング対策には、英検ネットドリルの動画コンテンツが役立ちます。
面接の流れや2分間スピーチの組み立て方を、映像で学べる点が大きなメリットです。
加えて、オンライン英会話で実際に話す練習を組み合わせると万全でしょう。
アプリ学習の効果を最大化する3つのコツ
せっかくアプリを導入するなら、効果を最大化したいところです。
筆者が実践している3つのコツをお伝えします。
コツ1: 学習開始時刻を固定する
毎日同じ時間にアプリを開くと、習慣化が格段に進みます。
「通勤電車に乗ったらmikan」「昼食後にabceed」のように、行動と紐付けるのが効果的です。
意思に頼らず、環境でコントロールする発想が大切でしょう。
コツ2: 学習記録をスクリーンショットで残す
週末にその週の学習時間や問題数をスクリーンショットで残すと、達成感が可視化されます。
月末にまとめて振り返ると、自分の頑張りが一目で分かるようになります。
SNSに投稿して仲間と共有するのも、モチベーション維持に効果的な方法です。
コツ3: 完璧を目指さない
毎日100点を目指すと、1日サボっただけで全てを投げ出したくなります。
「今日は5分だけでもOK」という基準を自分に許すと、長期継続が可能になります。
英検1級対策はマラソンのようなもので、息切れしない設計が勝敗を分けるでしょう。
まとめ|英検1級対策アプリは組み合わせて使う
英検1級対策に使えるアプリを5本ご紹介しました。
無料アプリのmikanとAnkiで学習習慣を作り、有料アプリのabceedや英検ネットドリルで本格的な演習に進むのが王道の流れです。
総合的に一本化したい方には、スタディサプリENGLISHも有力な選択肢になります。
大切なのは、アプリを入れただけで満足せず、毎日開く習慣を作ることです。
通勤時間や休憩時間の10分を積み重ねれば、半年後には必ず結果が見えてきます。
ぜひ自分のライフスタイルに合うアプリを見つけて、英検1級合格への第一歩を踏み出してみてください。


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