オランダ語のしくみ

オランダ語はインド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の西ゲルマン語群の言語で、英語及びドイツ語と同じグループです。

枠構造、第1音節アクセントが特徴です。ドイツ語にあった格変化はほぼ消滅し、名詞の性も共性と中性にまとまり不定冠詞はeenで共通になっています。

また、英語では固有名詞を、ドイツ語では名詞全般を大文字で書き始めるのに対し、オランダ語では文中では略語を含めすべて小文字で書きます。

 

発音では従来子音であったものが母音化&前後の母音と結びついて多くの二重母音が生まれ、さらに破裂音であったものが摩擦音や接近音に変化した結果、あいまいな発音が非常に多くなっています。

例えばオランダ語のwは発音記号で[ʋ]と書き、これはvのように上の歯と下唇を使ってヴとは言わずにワと発音する音です。(前後の音との組み合わせでヴっぽく発音することもあります。)

 

使用地域はオランダとベルギーの北半分=フランデレン地域及びスリナムなど旧植民地で、総話者数は2500万人程度です。

ベルギーの方言はフラマン語と呼ばれることもありますが、基本的に独立した言語とはみなされません。

 

英語のDutchは発音で分かる通り元々は「ドイツの」という意味で、オランダ語は「低地ドイツ語」という括りに入っています。(対してドイツ語は「高地ドイツ語」)

このような由来から一部では”Netherlandish”という呼び方を好む人もいます。

 

近世のオランダは海洋新出に成功し、アジア、アフリカ、南米に広範な植民地を獲得しました。インドネシアはかつて「オランダ領東インド」と呼ばれ、現在もインドネシア語にはオランダ語の影響が見られます。

また、南アフリカとナミビアで話されるアフリカーンス語はオランダ語が現地化したものです。オランダ語話者とは今も相互理解が可能であるとされています。

オランダは江戸時代に鎖国していた日本と欧米で唯一貿易をしていたことでも有名で、蘭学として日本に西洋の学問を多くもたらしました。

開国に至る際のアメリカとの交渉も英語ではなくオランダ語でした。

オランダ語由来の外来語は現在も多く残っており、スコップ、ビール、ベルギー、ヨーロッパなどはオランダ語発音がそのまま定着したゆえに英語とは異なる読み方になっています。

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