スウェーデン語のプレゼンは、内容が良くても言い回しに詰まると伝わりにくくなります。そんな方へ。
プレゼンは、導入から質疑応答までの流れを会話の「型」で覚えると落ち着いて進められます。
この記事で分かることは次の3つです。
- 導入・要点説明・データ提示・質疑応答の一連の流れを会話形式で確認できる
- 発表者と聴衆のやり取りで使う自然な言い回しをカタカナ発音つきで学べる
- 難しい質問をかわす・後回しにするときの言い方も押さえられる
新しいサービスを社内外に紹介するプレゼンを想定し、発表者(presentatör)と聴衆(publik)のやり取りで見ていきます。
場面1|プレゼンの導入と要点説明
まずは、つかみとなる導入から本論の入り口までの場面です。
あいさつ・自己紹介・全体像の提示を短くまとめると、聞き手が安心して耳を傾けます。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 発表者 | God morgon och varmt välkomna. | ゴ モロン オ ヴァルムト ヴェルコムナ | おはようございます。ようこそお越しくださいました。 |
| 発表者 | Jag heter Sato och kommer från produktteamet. | ヤーグ ヘーテル サトウ オ コンメル フローン プロドゥクトテーメット | 製品チームの佐藤と申します。 |
| 発表者 | Idag presenterar jag vår nya tjänst. | イーダグ プレセンテーラル ヤーグ ヴォール ニーア シェンスト | 本日は、新サービスをご紹介します。 |
| 発表者 | Min presentation är uppdelad i tre delar. | ミン プレセンタッショーン エール ウップデーラド イー トレー デーラル | 本日の発表は3つの部分に分かれています。 |
| 発表者 | Först förklarar jag kort bakgrunden. | フォシュト フォシュクラーラル ヤーグ コート バークグルンデン | まず、背景を簡単にご説明します。 |
| 聴衆 | Det låter intressant, sätt igång. | デ ローテル イントレッサント、セット イゴング | 面白そうですね。どうぞ始めてください。 |
「Min presentation är uppdelad i tre delar.」は、全体像を示す定番の一文です。
話の数を先に伝えておくと、聞き手は今どこを聞いているか見失いません。
場面2|課題と解決策を説明する
本論で、課題を示してから解決策へつなぐ場面です。
「まず課題、次に解決策」という順で話すと、聞き手が納得しやすくなります。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 発表者 | Huvudproblemet är de stigande materialkostnaderna. | フーヴドプロブレーメット エール ドム スティーガンデ マテリアールコストナデルナ | 主な課題は、原材料費の高騰です。 |
| 発表者 | Sedan kommer jag till vår lösning. | セーダン コンメル ヤーグ ティル ヴォール ルースニング | 次に、私たちの解決策に移ります。 |
| 発表者 | Vår tjänst sänker kostnaden med ungefär tjugo procent. | ヴォール シェンスト センケル コストナデン メ ウンゲフェール シューゴ プロセント | 当サービスはコストを約20%下げます。 |
| 聴衆 | Hur räknade ni fram den siffran? | フール レクナデ ニー フラム デン シフラン | その数字はどう算出したのですか? |
| 発表者 | Den bygger på data från tre pilotkunder. | デン ビッゲル ポー ダータ フローン トレー ピロートクンデル | 3社の試験導入のデータに基づいています。 |
「Sedan kommer jag till …」は、次の話題へ移るときの自然なつなぎです。
数字を出したら根拠を一言添えると、質問が出ても落ち着いて答えられます。
場面3|データやグラフを見せる
スライドの図表を指し示しながら説明する場面です。
どこを見てほしいかを言葉で誘導すると、聞き手の視線がそろいます。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 発表者 | Låt oss nu titta på det här diagrammet. | ロート オス ヌー ティッタ ポー デ ヘール ディアグランメット | では、このグラフをご覧ください。 |
| 発表者 | Som ni ser har försäljningen ökat tydligt. | ソム ニー セール ハール フォシェルニンゲン ウーカット テュードリグト | ご覧の通り、売上は大きく伸びています。 |
| 発表者 | Den blå linjen visar årets siffror. | デン ブロー リーニェン ヴィーサル オーレッツ シフロル | 青い線が今年の数字です。 |
| 聴衆 | Vad beror den kraftiga ökningen i juli på? | ヴァード ベロール デン クラフティガ ウークニンゲン イー ユーリ ポー | 7月の急な伸びは何によるものですか? |
| 発表者 | Det berodde framför allt på den nya kampanjen. | デ ベロッデ フラムフォル アル ポー デン ニーア カンパンイェン | それは主に新しいキャンペーンによるものです。 |
「Som ni ser …」は、図表へ視線を促す最も使いやすい表現です。
数字は読み上げるだけでなく、伸びた理由を一言添えると印象に残ります。
場面4|締めくくりと質疑応答
本論を終え、要点をまとめてから質疑応答に移る場面です。
言いたいことを最後にもう一度繰り返すと、聞き手の記憶に残ります。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 発表者 | Sammanfattningsvis sparar vår tjänst både tid och pengar. | サンマンファットニングスヴィース スパーラル ヴォール シェンスト ボーデ ティード オ ペンガル | まとめると、当サービスは時間とコストの両方を節約します。 |
| 発表者 | Tack för er uppmärksamhet. | タック フォル エール ウップメルクサムヘート | ご清聴ありがとうございました。 |
| 発表者 | Nu svarar jag gärna på era frågor. | ヌー スヴァーラル ヤーグ イェールナ ポー エーラ フローゴル | それでは、ご質問にお答えします。 |
| 聴衆 | Hur lång tid tar installationen? | フール ロング ティード タール インスタラッショーネン | 導入にはどれくらいかかりますか? |
| 発表者 | Det är en bra fråga, oftast ungefär två veckor. | デ エール エン ブラー フローガ、オフタスト ウンゲフェール トヴォー ヴェッコル | 良いご質問です。たいてい2週間ほどです。 |
| 聴衆 | Och hur är det med datasäkerheten? | オ フール エール デ メ ダータセーケルヘーテン | では、データ保護についてはどうですか? |
| 発表者 | De exakta siffrorna återkommer jag gärna om via mejl. | ドム エクサクタ シフロルナ オートコンメル ヤーグ イェールナ オム ヴィーア メイル | 正確な数字は後ほどメールでお送りします。 |
「Det är en bra fråga.」は、答えを整理する時間をつくるクッション表現です。
即答できない質問は「återkomma via mejl(メールで後ほど答える)」で誠実に対応できます。
会話を自然にするコツ
四つの場面を通して、自然なやり取りに近づけるコツをまとめます。
一つ目は、つなぎ言葉で流れを示すことです。
「först(まず)/sedan(次に)/till sist(最後に)」を各パートの頭に置くと、聞き手が現在地を見失いません。
二つ目は、質問をいったん受け止めてから答えることです。
「Det är en bra fråga.」や「Tack för din fråga.」を挟むと、落ち着いた印象になります。
三つ目は、過度にかしこまらないことです。
スウェーデン語では聴衆にも「ni」「du」で語りかけるのが普通で、固い敬称は不要です。
四つ目は、断定をやわらげる語を使うことです。
「Jag vill presentera …」のように「vill(〜したい)」を添えると、押しつけがましさが消えます。
「Låt oss …(〜しましょう)」で文を始めるのも、聞き手を巻き込む定番のパターンです。
オンラインでのプレゼンのコツ
Zoom や Microsoft Teams での発表では、対面と少し勝手が変わります。
まず、共有開始時に画面が見えているか確認すると安心です。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 発表者 | Kan ni se min skärm ordentligt? | カン ニー セー ミン シェルム オーデントリグト | 私の画面はちゃんと見えていますか? |
| 聴衆 | Ja, vi ser bilden. | ヤー、ヴィー セール ビルデン | はい、スライドが見えています。 |
| 発表者 | Skriv gärna era frågor direkt i chatten. | スクリーヴ イェールナ エーラ フローゴル ディレクト イー シャッテン | ご質問はチャットに直接どうぞ。 |
| 発表者 | Jag lägger bilderna i chatten efteråt. | ヤーグ レッゲル ビルデルナ イー シャッテン エフテロート | スライドは後でチャットに送ります。 |
オンラインでは聞き手の反応が見えにくいので、確認の一言をこまめに挟むと進めやすくなります。
音声が途切れる場合に備えて、要点は短く区切って話すと伝わります。
よくある質問
Q. プレゼンの最初に全体像を示す言い方は?
A. 「Min presentation är uppdelad i tre delar.」が定番です。続けて「först / sedan / till sist」で各パートをつなぐと流れが明確になります。
Q. 質問に即答できないときは何と言えばよいですか?
A. 「De exakta siffrorna återkommer jag gärna om via mejl.」が誠実で使いやすい表現です。「Det har jag inte här just nu.」と理由を添えると自然です。
Q. 「ご清聴ありがとうございました」はスウェーデン語で何と言いますか?
A. 「Tack för er uppmärksamhet.」が定番です。続けて「Nu svarar jag gärna på era frågor.」で質疑応答に移れます。
Q. プレゼンでは「du」と「ni」のどちらを使いますか?
A. スウェーデン語では聴衆全体に複数形の「ni」、個人には「du」を使えば十分です。固い敬称はほぼ使われないので、堅苦しく考える必要はありません。
まとめ
プレゼンは、導入から質疑応答までの流れを会話で覚えておくと本番でも慌てません。
- 導入で全体像を示し、「först / sedan / till sist」で順序立てて話す。
- 図表は「Som ni ser …」で誘導し、数字に意味づけを添える。
- 難しい質問は「återkomma via mejl」で誠実に対応し、聴衆には「ni / du」で語りかける。
あとは、プレゼンでよく出る単語をまとめて覚えておくと、本番で言葉に詰まりにくくなります。
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