英検準2級の二次試験は、一次試験を突破した人だけが挑める面接形式の試験です。
対面で試験官と話すため、独特の緊張感があります。
この記事では、筆者が指導経験から得た面接対策のコツを、具体的に紹介します。
この記事で分かること
- 英検準2級の面接試験の流れと採点基準の詳細
- 音読・4コマナレーション・意見表明それぞれの解法のコツ
- 旺文社の面接予想問題集や動画教材を使った4週間の学習プランと筆者の体験
英検準2級 二次試験の全体像
まずは試験の流れを確認します。
英検準2級の二次試験は、1対1の面接形式で行われます。
試験時間は約6分で、入室から退室までの所作もすべて採点対象です。
試験官は1人で、日本人のこともネイティブのこともあります。
場所は各都道府県の英検協会指定の会場で実施されます。
試験の流れ
二次試験の流れは決まっています。
まず入室して挨拶、面接カードを手渡します。
次に着席して簡単な挨拶を交わし、問題カードを受け取ります。
その後、黙読20秒→音読→4つの質問という順に進みます。
最後に問題カードを返却して退室します。
全体の流れを事前に知っているだけで、緊張がぐっと減ります。
採点の4観点
英検準2級の面接には明確な採点基準があります。
観点は「音読」「Q&A」「アティチュード」の3つです。
音読は発音と流暢さ、Q&Aは質問への答え方、アティチュードは積極性や姿勢が評価されます。
満点は33点で、合格ラインは20点前後です。
音読の攻略法
二次試験の最初の関門が、問題カードに書かれた文章の音読です。
60語程度の短い英文を、試験官の前で声に出して読みます。
黙読の20秒を最大限に活用
音読前には20秒の黙読時間があります。
この20秒は死活的に重要です。
まずは全体を素早く読み、テーマをつかみます。
次に、発音が難しそうな単語をチェックします。
最後に、区切る位置や強調する箇所を決めます。
20秒は短いように感じますが、慣れればかなりのことができます。
音読で意識する3つのポイント
音読で意識したいポイントは3つです。
1つ目は「ゆっくりはっきり読む」ことです。
速く読めば偉いわけではありません。
むしろ速すぎると発音が雑になり、試験官に伝わりません。
2つ目は「区切りを意識する」ことです。
意味のまとまりごとに小さく息を取ります。
「In Japan, / many people / enjoy hiking / on weekends.」のようなイメージです。
3つ目は「内容を理解しながら読む」ことです。
理解していない英文は、どうしても棒読みになります。
音読と同時に内容を把握する練習を普段からしておきましょう。
発音で減点される単語
準2級レベルの受験者がよく間違える発音があります。
「develop」のアクセントは第2音節、「environment」のアクセントは第2音節です。
「clothes」は「クローゼス」ではなく「クロウズ」と読みます。
「theater」はイギリス英語では「theatre」と綴りますが、発音は「シアター」です。
こうした単語は、旺文社の発音辞典などで個別に確認しておきましょう。
No.1: 音読英文に関する質問
音読が終わると、最初の質問が出されます。
No.1は音読した英文の内容についての質問です。
答えは必ず英文の中にあります。
答えは英文中にある
No.1の質問は、英文のどこかに答えが書かれています。
「According to the passage, why do many people…?」と聞かれたら、「Because…」で始まる答えを探します。
質問のキーワードを手がかりに、英文の該当箇所を見つけるのがコツです。
「Because」で始める
No.1の答え方には定型があります。
「Because」で始めて、後ろに英文の内容を続けるだけです。
「Because many people enjoy hiking on weekends.」のような形です。
文頭にBecauseを使うのは文法的には少し違和感がありますが、英検ではこの答え方が推奨されています。
英文をそのまま使う
No.1では、英文の表現をそのまま使うのが正解です。
無理に言い換えようとすると文法ミスが出やすくなります。
英文にあるフレーズをそのまま借りて、冒頭にBecauseをつけるだけでOKです。
No.2: イラストに関する質問
次はイラストに関する質問です。
問題カードには2つのイラストが描かれており、No.2ではそのイラストについて答えます。
イラスト説明の定型文
No.2では、イラストに描かれた人物の動作を説明します。
「What are the people doing?」のような質問が多いです。
答え方は「A man is -ing…」「A woman is -ing…」のような現在進行形が基本です。
複数の人物がいれば、それぞれの動作を順に説明します。
イラストに描かれた動作の語彙
イラスト説明によく使う動作語彙をまとめます。
「read a book」「write a letter」「drink coffee」「walk a dog」「play the piano」「watch TV」「cook dinner」などです。
これらの基本動作を英語で言えるようにしておきましょう。
旺文社の「英検準2級 二次試験・面接完全予想問題」にはイラスト説明の例文が豊富に載っています。
順番を意識して答える
複数の人物を説明するときは、順番を意識します。
左から右、または手前から奥へと、一定の順で説明するのが分かりやすいです。
「First, a man is reading a book. Second, a woman is drinking coffee.」のように順を示すのもOKです。
No.3: 意見表明(Would you like to…?)
No.3は受験者自身の意見を問う質問です。
「Would you like to…?」「Do you think…?」のような形式が多いです。
YesかNoをはっきり答える
まずはYesかNoをはっきり答えましょう。
迷って無言になるのが一番のNGです。
答えに自信がなくても、必ずどちらかの立場を選んで答えます。
理由を1〜2文で添える
YesかNoを答えた後は、理由を1〜2文で添えます。
「Yes. I like to travel by train because I can see beautiful views.」のように、YesやNoの後に理由を続けます。
理由は英作文のテンプレートと同じで構いません。
「健康にいい」「お金の節約になる」「新しいことが学べる」などの汎用理由が使えます。
No.4: 意見表明(What do you think…?)
No.4は少しレベルの高い質問です。
「What do you think about…?」「How do you think…?」のような形式です。
I think節で始める
No.4では「I think that…」で始めます。
「I think that studying English is important.」のように、自分の意見をはっきり述べます。
曖昧な答えは減点対象なので、必ず明確に答えましょう。
理由を2文で詳しく
No.4では、No.3よりも詳しく答えることが求められます。
理由を2文以上で添えましょう。
「First, …」「Second, …」の形で2つの理由を並べるのが効果的です。
英作文のテンプレートをそのまま使えます。
アティチュード点の稼ぎ方
アティチュードは、受験者の積極性や態度を評価する観点です。
ここで満点を取れば、他のミスをカバーできます。
大きな声で明るく話す
アティチュードで重要なのは「伝えようとする姿勢」です。
大きな声で、明るく話しましょう。
ボソボソ話すと、内容が正しくても評価は下がります。
筆者も指導するとき、声量を最優先で教えています。
沈黙を作らない
質問されて黙ってしまうのは致命的です。
答えに詰まったら「Well…」「Let me see…」「Let me think…」といったつなぎ言葉で時間を稼ぎます。
完全な沈黙よりも、つなぎ言葉を使って考えている様子を見せるほうが好印象です。
試験官の目を見て話す
面接は対話形式です。
問題カードばかり見ていないで、試験官の目を見て話しましょう。
特に意見表明の質問では、試験官の目を見ることで積極性が伝わります。
おすすめ教材ランキング
面接対策に使える教材をランキング形式で紹介します。
1位: 旺文社「英検準2級 二次試験・面接完全予想問題」
面接対策の定番中の定番です。
本番と同じ形式の問題が多数収録されており、音声もついています。
筆者もこの本で練習しました。
2位: 旺文社「英検準2級 総合対策教本」
一次試験対策の本ですが、二次試験のコツも簡潔にまとめられています。
全体像を把握するのに使えます。
3位: 英検公式サイトの過去問
英検公式サイトには過去1年分の二次試験問題が無料で公開されています。
最新の傾向を把握するために必ずチェックしましょう。
4位: YouTube動画
YouTubeには英検対策の動画が多数投稿されています。
「英検準2級 面接」で検索すれば、模擬面接の動画がたくさん出てきます。
実際の面接の雰囲気をつかむのに役立ちます。
5位: 学研「英検準2級をひとつひとつわかりやすく。」
初心者向けの解説書で、基本から学びたい人に最適です。
面接対策のページも分かりやすくまとまっています。
4週間の学習プラン
本番までの4週間で、面接対策をどう進めるかを紹介します。
1週目: 試験の流れを完全把握
1週目はまず試験の流れを頭に入れます。
入室→挨拶→黙読→音読→質問→退室の一連の流れを覚えましょう。
YouTubeの模擬面接動画を5〜10本見て、本番のイメージをつかみます。
旺文社の「面接完全予想問題」の解説ページも読みましょう。
2週目: 音読と定型文の暗記
2週目は音読の練習と定型文の暗記に集中します。
「Because…」「I think that…」「First, …」「Second, …」といった定型文を口に馴染ませます。
毎日10分、音読練習を行いましょう。
自分の声を録音して聞くと、発音の癖が分かります。
3週目: 模擬面接の実践
3週目は模擬面接を実際にやってみます。
家族や友達に試験官役をお願いするのがおすすめです。
1人で練習する場合は、スマホで動画を撮ると客観的に見直せます。
毎日1題ずつ、旺文社の予想問題を解きましょう。
4週目: 総仕上げと本番シミュレーション
最終週は本番と同じ条件で通しの練習をします。
入室から退室まで通して行い、時間配分を確認します。
緊張に慣れるためにも、本番前日までにできるだけ多く通し練習をしましょう。
筆者の面接体験談
筆者が英検準2級の二次試験を初めて受けたときの話です。
一次試験は無事突破したものの、面接は全く対策していませんでした。
「対面で英語を話すだけなら大丈夫だろう」と甘く考えていたのです。
会場に着いて自分の番が近づくと、緊張で手が震え始めました。
いざ面接が始まると、音読は何とか乗り切ったものの、No.2のイラスト説明で詰まってしまいました。
イラストに描かれた「花に水をやっている女性」をどう表現すればいいか分からず、黙り込んでしまったのです。
結局、試験官が「What is this woman doing?」と繰り返してくれたおかげで、なんとか「She is… watering flowers.」と答えられました。
結果はギリギリ合格でしたが、あのときの冷や汗は今でも忘れられません。
それ以来、面接対策は必ず事前にやるべきだと生徒にも伝えています。
本番で気をつけたい5つのこと
本番で焦らないための注意点を紹介します。
1. 服装は清潔感を意識
服装は制服または清潔感のある私服でOKです。
アティチュード点に影響するほどではありませんが、気持ちの引き締めになります。
2. 挨拶は笑顔で
入室時の「Hello」や退室時の「Thank you」は笑顔で言いましょう。
笑顔はアティチュード点にプラスになります。
3. 問題カードは大事に扱う
問題カードはくしゃくしゃにしたり、乱暴に扱ったりしないようにします。
丁寧に受け取り、丁寧に返すのが礼儀です。
4. 分からなくても笑顔で対応
質問が分からなかったら「Could you repeat the question?」と聞き返しましょう。
分からないまま適当に答えるより、聞き返すほうが好印象です。
5. 最後まで諦めない
途中でミスしても、最後まで諦めずに話し続けましょう。
英検の面接は減点方式ではなく、加点方式です。
最後まで頑張れば必ず得点につながります。
毎日5分の音読ルーティン
面接対策で最も効果があるのが毎日の音読です。
5分でいいので、毎日続けましょう。
素材の選び方
音読の素材は、旺文社の過去問や面接予想問題が最適です。
NHK For Schoolの英語コンテンツも、中高生向けで読みやすい素材が揃っています。
BBCのLearning Englishは少し難しめですが、準2級以上のレベルを目指すなら挑戦する価値があります。
3段階音読法
筆者がおすすめするのは3段階音読法です。
第1段階は「ゆっくり正確に読む」、第2段階は「普通のスピードで読む」、第3段階は「意味を意識しながら読む」です。
同じ文章を3回読むことで、発音・スピード・理解のすべてが鍛えられます。
オンライン英会話で面接練習
面接対策の最終兵器がオンライン英会話です。
DMM英会話やQQ Englishには英検対策コースがあり、面接の模擬練習ができます。
ネイティブや経験豊富な講師と実際に英語を話すことで、本番の緊張感に慣れます。
週2回のレッスンを3週間続ければ、面接への抵抗感がかなり減ります。
英検ネットドリルでも面接対策教材が提供されています。
単語帳アプリの活用
面接で使う語彙はmikanやAnkiで覚えましょう。
mikanの英検準2級コースには、面接でよく使う動作語彙が収録されています。
Ankiで自作カードを作れば、動作語彙を効率よく暗記できます。
朝の通学時間に5分だけでも続ければ、1ヶ月で大きな差がつきます。
関連記事のご案内
当サイトLanghacksでは、英検対策の記事を技能別に揃えています。
長文読解については「英検準2級 長文対策」の記事を参考にしてください。
リスニング対策は「英検準2級 リスニング対策」の記事で詳しく解説しています。
英作文の書き方は「英検準2級 英作文の書き方」の記事をご覧ください。
一次試験と二次試験の両方をしっかり対策して、合格を目指しましょう。
まとめ: 面接は型と慣れで決まる
英検準2級の面接対策について、音読・イラスト説明・意見表明の3ステップで解説してきました。
重要なのは、各パートで使える定型文を暗記し、本番で自動的に口から出るようにしておくことです。
定型文を知らないと、その場でゼロから英文を組み立てることになり、必ずフリーズします。
教材は旺文社の「二次試験・面接完全予想問題」を中心に、YouTube動画やオンライン英会話を組み合わせましょう。
4週間の学習プランを参考に、毎日少しずつ続けることが大事です。
筆者自身、対策不足で冷や汗をかいた経験があります。
同じ思いをする受験生が減るように、この記事を書きました。
面接は「型」と「慣れ」の勝負です。
正しい準備をすれば、必ず合格できます。


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