英検3級は中学卒業程度のレベルとされる試験です。
一次試験の長文読解は、高得点を狙いたいセクションだと言えます。
この記事では、筆者が実際に指導してきた英検3級の長文対策を、具体的に紹介します。
この記事で分かること
- 英検3級の長文3パターン(掲示メモ型・Eメール型・長文型)の具体的な解法
- 旺文社の過去6回全問題集や総合対策教本などおすすめ教材の使い方
- 本番までの4週間で仕上げる長文学習プランと筆者自身の合格体験談
英検3級 長文セクションの全体像
まずは試験の構成を確認しておきましょう。
英検3級の一次試験では、大問4に長文読解問題が出題されます。
大問4Aが掲示やメモ型、大問4Bが手紙やEメール型、大問4Cが説明文型の長文の3題構成です。
合計10問程度で、配点は一次試験全体の約3割を占めます。
長文で点を落とすと、語彙や短文で満点近く取っても合格は難しくなります。
逆に、長文で8割取れれば、他のセクションの多少の失点はカバーできます。
長文は配点が高い
英検3級では、長文1問あたりの配点が比較的高めに設定されています。
短文穴埋めや会話文よりも、長文の方が1問あたりの重みがあります。
だからこそ、長文対策をしっかりやることが合格への近道です。
中学英語の範囲で解ける
英検3級の長文は、中学校で習う英語の範囲で解けます。
特別な語彙や文法は必要ありません。
ただし、中学英語を「正確に理解している」ことが前提です。
あいまいな理解だと、長文で必ず引っかかります。
パターン1: 掲示・メモ型の読解
大問4Aで出題されるのが掲示・メモ型の読解です。
学校のお知らせ、図書館のルール、イベントの案内などが題材になります。
掲示の典型的なテーマ
掲示で扱われるテーマは決まっています。
学校イベント、スポーツクラブ、図書館の利用案内、コンサートや展覧会の告知などが頻出です。
テーマが予測できれば、使われる語彙も予測できます。
見出しと箇条書きに注目
掲示・メモ型では、見出しと箇条書きに答えの根拠があることが多いです。
タイトル・日付・場所・料金・問い合わせ先といった情報が重要です。
これらを最初にチェックする習慣をつけましょう。
数字と固有名詞をメモ
掲示には数字と固有名詞が多く出てきます。
時間・日付・料金・会場名・主催者名などは、設問で問われやすい情報です。
鉛筆で軽くアンダーラインを引いておくと、設問を解くときに素早く戻れます。
解き方の3ステップ
掲示・メモ型を解く3ステップを紹介します。
ステップ1は、タイトルと見出しで全体像をつかむことです。
ステップ2は、設問を読んで「何を探すか」を確定することです。
ステップ3は、該当する情報を本文から探して答えることです。
このステップを守れば、掲示型は楽勝です。
パターン2: Eメール・手紙型の読解
大問4Bで出題されるのがEメール・手紙型の読解です。
友達同士や家族間のメール、ホームステイ先とのやりとりなどが題材になります。
送信者と受信者を確認
Eメール型ではまず送信者と受信者を確認します。
ヘッダー情報の「From」「To」「Date」「Subject」は必ずチェックしましょう。
Subjectは本文のテーマを一言で示しているので、読む前にテーマが分かります。
用件は最初の数行に
Eメールでは、用件が最初の数行に書かれていることが多いです。
「I’m writing to tell you…」「I hope you’re doing well…」といった定型表現の後に用件が続きます。
最初の段落に集中すれば、メールの目的がつかめます。
返信メールの場合は2通をセットで読む
英検3級では、2通のメールのやりとりが出題されることがあります。
1通目の送信者が用件を伝え、2通目の受信者が返信する形式です。
設問では、送信者の目的・受信者の反応・今後の予定が問われます。
この3点を意識して読むだけで、正答率は大きく上がります。
定型フレーズを覚えておく
Eメールには定型のフレーズがあります。
「Thank you for…」は感謝、「I’m sorry that…」は謝罪、「Could you please…?」は依頼の合図です。
これらのフレーズを知っているだけで、読むスピードが速くなります。
パターン3: 長文(説明文)型の読解
大問4Cで出題されるのが長文型の読解です。
人物紹介、動物・自然、歴史や文化、日常生活のトピックが題材になります。
段落ごとのテーマを追う
長文型では、段落ごとのテーマを追うことが大事です。
英検3級の長文は通常3〜4段落で構成されています。
各段落の最初の1文を読めば、その段落のテーマが分かります。
筆者はこれを「トピックセンテンス読み」と呼んでいます。
設問先読みで効率アップ
長文型でも設問先読みは効果的です。
本文を読む前に設問を先に見て、答えを探す目的を明確にしましょう。
何を探しているか分かっていれば、読むスピードが全く違います。
接続詞に線を引く
長文を読むときは接続詞にアンダーラインを引きましょう。
「but」「however」「so」「because」「for example」といった接続詞が、論理の流れを示しています。
特に「but」「however」は逆接で、設問の答えになりやすい位置です。
代名詞の指示内容を確認
長文型では代名詞の問題もよく出ます。
「it」「they」「this」「that」などの代名詞が何を指しているかを問う問題です。
代名詞の直前の名詞を確認する癖をつけましょう。
設問の型と解き方
英検3級の長文設問には3つの型があります。
型1: 情報検索問題
「What time does the event start?」「Where is the meeting?」といった情報を探す問題です。
答えは本文のどこかに必ず書いてあります。
設問のキーワードを手がかりに、該当箇所を探しましょう。
型2: 内容一致問題
「Which of the following is true?」といった、本文の内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。
選択肢を1つずつ本文と照合していくのが基本です。
明らかに間違っている選択肢から消去していく消去法も有効です。
型3: 理由説明問題
「Why did…?」といった、理由を問う問題です。
答えは通常「because」「so」の前後にあります。
因果関係を示す接続詞に注目しましょう。
おすすめ教材ランキング
英検3級の長文対策に使える教材を、筆者の経験から厳選して紹介します。
1位: 旺文社「英検3級 過去6回全問題集」
英検3級対策の定番中の定番です。
直近6回分の過去問が収録されており、解説も丁寧です。
長文の設問ごとに、どこに答えの根拠があるかが明示されています。
筆者も受験前には必ずこの本を使います。
2位: 旺文社「英検3級 総合対策教本」
過去問を解く前に基礎を固めたい人におすすめです。
長文読解のコツや頻出テーマがまとめられています。
英検3級を初めて受ける人にぴったりの一冊です。
3位: 学研「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」
英語が苦手な中学生向けの入門書です。
小学校英語から中学英語への橋渡しとしても使えます。
イラストが豊富で、挫折しにくい構成です。
4位: Z会「英検3級 過去問レベル別問題集」
レベル別に整理された問題集です。
基礎→標準→発展の3段階で、段階的にレベルアップできます。
5位: 英検ネットドリル
オンラインで過去問演習ができるサービスです。
解説も詳しく、自習に便利です。
4週間の学習プラン
本番までの4週間で長文対策をどう進めるかを紹介します。
1週目: 型を理解する
1週目は旺文社の「総合対策教本」を使って、長文3パターンの型を理解します。
毎日30分、教本を読み進めます。
問題を解くよりも、解法のパターンを頭に入れることが目的です。
完璧を目指さず、「こういう型があるんだ」と分かればOKです。
2週目: 過去問を時間無制限で解く
2週目からは旺文社の過去6回全問題集に取り組みます。
最初は時間を気にせず、じっくりと本文と設問を読み解きます。
間違えた問題は必ず解説を読み、なぜ間違えたかを理解します。
1日1〜2題のペースで進めましょう。
3週目: 時間を意識した演習
3週目からは本番と同じ時間配分で解きます。
長文セクション全体を25分以内で解くのを目標にしましょう。
タイマーを使って、1題あたりの時間も記録します。
4週目: 総復習と弱点補強
最終週は総復習に充てます。
3週目までに間違えた問題を中心に、もう一度解き直します。
新しい問題に手を出すよりも、既に解いた問題を完全に理解することが大事です。
語彙力の土台作り
長文読解の基礎は語彙力です。
英検3級の合格に必要な語彙数は約2100語と言われています。
これは中学3年間で習う単語数とほぼ同じです。
単語帳の選び方
単語帳の定番は旺文社の「英検3級 でる順パス単」です。
頻度順に並んでいるので、出題されやすい単語から優先的に覚えられます。
アプリ版もあるので、通学時間に学習できます。
学研の「英検3級 英単語 ターゲット1200」も人気です。
どちらか1冊を選び、2ヶ月で3周するのが目標です。
mikanとAnkiの活用
単語帳アプリのmikanには英検3級コースがあります。
ゲーム感覚で単語を覚えられるので、中学生にもおすすめです。
Ankiは自作カードを作れるアプリで、忘却曲線に合わせて復習タイミングが自動調整されます。
本気で単語を覚えたい人にはAnkiをおすすめします。
多読で読解力を底上げ
問題演習だけでは読解力は伸びきりません。
多読を取り入れましょう。
多読におすすめの素材
英検3級レベルの多読には「Oxford Reading Tree」や「Penguin Kids Readers」が使えます。
中学生向けの英語の絵本やグレード別リーダーで、無理なく読み進められます。
NHK For Schoolの英語コンテンツもおすすめです。
中学生向けに作られているので、英検3級受験者にはぴったりのレベルです。
BBC Learning English
BBCのLearning Englishも無料で質の高い教材を提供しています。
「English in a Minute」や「News Review」など、短いコンテンツから始められます。
筆者の英検3級体験談
筆者が英検3級を受けたのは中学2年生のときでした。
それまでに英検4級と5級は順調に合格していたので、3級もいけるだろうと軽く考えていました。
しかし、最初の模擬試験で長文読解が散々な結果に終わりました。
正答率は40%程度で、このままでは不合格だと危機感を覚えました。
そこから旺文社の過去6回全問題集を本格的に始めました。
特に効果があったのは、設問先読みと接続詞への線引きです。
この2つのテクニックを身につけてから、正答率は急速に上がりました。
最終的に本番では長文の正答率が80%を超え、一次試験を突破できました。
英検3級の長文は、正しい方法で対策すれば中学生でも必ず解けるようになります。
筆者の経験からも、これは断言できます。
よくある失敗と対策
英検3級の受験生がよくやる失敗を紹介します。
失敗1: すべての単語を理解しようとする
分からない単語に出会うたびに立ち止まる人が多いです。
でも、英検3級の長文にも知らない単語は必ず含まれます。
その単語が分からなくても、前後の文脈から意味を推測する訓練をしましょう。
知らない単語は飛ばして読み進めるのが鉄則です。
失敗2: 選択肢の引っかけに騙される
選択肢には「本文に書いてあるけれど設問の答えではない」という引っかけが多く含まれます。
選択肢の一部が本文と一致していても、設問の答えとは限りません。
必ず「設問が何を聞いているか」を再確認してから選びましょう。
失敗3: 時間配分を失敗する
長文を後回しにして、時間切れになる人がいます。
長文は配点が高いので、最初のうちに解いてしまうのがおすすめです。
短文穴埋めを後に回すほうが、時間管理しやすいです。
オンライン英会話で応用力を鍛える
読解力の応用編としてオンライン英会話もおすすめです。
DMM英会話やQQ Englishには英検3級対応のコースがあります。
読んだ内容を英語で話す練習をすれば、読解力と発話力が同時に鍛えられます。
週2回のレッスンを3ヶ月続けるだけで、読解スピードが速くなります。
関連記事のご案内
当サイトLanghacksでは、英検3級対策の記事を技能別に揃えています。
リスニング対策については「英検3級 リスニング対策」の記事を参考にしてください。
英作文の書き方は「英検3級 英作文の書き方」の記事で詳しく解説しています。
二次試験の面接対策は「英検3級 面接対策」の記事をご覧ください。
技能別に対策を進めることで、合格にぐっと近づきます。
まとめ: 長文対策は型と語彙の両輪
英検3級の長文対策について、掲示メモ型・Eメール型・長文型の3パターンに分けて解説してきました。
重要なのは、それぞれの型に応じた読み方を身につけることです。
設問先読み、接続詞への線引き、ヘッダー情報の確認といった小さなテクニックの積み重ねで、正答率は大きく変わります。
教材は旺文社の過去6回全問題集と総合対策教本の2冊を中心に揃えましょう。
4週間の学習プランを参考に、毎日コツコツ進めてください。
語彙力の土台作りにはmikanやAnkiといったアプリも活用しましょう。
筆者自身も、中学生のときに不安を抱えながら取り組みましたが、正しい方法で克服できました。
英検3級合格は、中学生でも努力すれば必ず手が届きます。
この記事があなたの合格への第一歩になれば嬉しいです。


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