英検3級のリスニングは、一次試験の点数の半分近くを占める重要なセクションです。
筆記試験との組み合わせで合格点が決まるため、リスニングで点を取れないと合格は遠のきます。
この記事では、筆者が実践してきた英検3級のリスニング対策を、具体的に紹介します。
この記事で分かること
- 英検3級リスニングのPart1会話・Part2短文・Part3長文パッセージの解法
- 旺文社の過去問CDやNHK For Schoolなどおすすめ教材の効果的な使い方
- 本番までの4週間で仕上げるリスニング学習プランと筆者の体験談
英検3級リスニングの全体像
まずは試験の構成を確認しましょう。
英検3級のリスニングは3つのパートに分かれています。
Part1は会話の応答文選択で10問、Part2は会話の内容一致で10問、Part3は短いパッセージの内容一致で10問の合計30問です。
試験時間は約25分で、1問ずつ順番に解いていきます。
配点は一次試験全体の半分近くを占めるほど重要です。
放送は2回読まれる
英検3級のリスニングは、すべての問題で放送が2回読まれます。
これは準2級以上の試験と大きく違う点です。
2回目でも聞き取れなければ諦めるしかありませんが、1回目で取れなかった情報を2回目で拾える余裕があります。
スピードは比較的ゆっくり
英検3級の放送スピードは、英検の他の級と比べるとゆっくりです。
中学生が聞き取れるように配慮されているので、落ち着いて聞けば理解できるはずです。
パニックにならないことが一番大事です。
Part1: 会話の応答文選択
最初に取り組むのはPart1の会話応答問題です。
AさんとBさんの短い会話が流れた後、最後のセリフへの応答として適切なものを選びます。
イラスト付きで場面がつかめる
英検3級のPart1にはイラストが付いています。
イラストを見れば、会話の場面が一目で分かります。
学校・家庭・お店・公園など、場面ごとに使われる語彙が限られるので、イラストを最大限活用しましょう。
選択肢は3択
Part1の選択肢は3つの英文で、これらも音声で流れます。
問題用紙には選択肢が印刷されていません。
つまり選択肢も耳で聞き取る必要があります。
3つの選択肢を覚えながら判断するのは、思っているより難しいです。
Part1攻略の3つのコツ
Part1攻略のコツを3つ紹介します。
1つ目は「イラストから場面を特定する」です。
学校なら先生と生徒、レストランなら店員と客というように、関係性を最初につかみましょう。
2つ目は「Bの最後のセリフに集中する」です。
応答文はBの最後のセリフに対するものなので、そこを聞き逃すと致命的です。
3つ目は「消去法を使う」です。
明らかにおかしい選択肢から消していくと、正解が絞れます。
頻出の応答パターン
Part1でよく出る応答パターンを紹介します。
「How about…?」には「Sounds good.」「No, thanks.」などの受諾・断りが対応します。
「Where…?」「When…?」「Who…?」といった疑問詞には、その疑問詞に対応する情報で答えます。
疑問文の種類ごとに、定番の応答パターンを覚えておきましょう。
Part2: 会話の内容一致問題
次はPart2の会話内容一致問題です。
AさんとBさんのやや長い会話を聞いて、設問に合う選択肢を選びます。
問題用紙に選択肢がある
Part2では、問題用紙に選択肢が印刷されています。
これは大きな助けになります。
放送前に選択肢に目を通せば、聞き取るべきポイントが分かります。
先読みで勝負が決まる
Part2は先読みが命です。
放送前の数秒間を使って、設問と選択肢に目を通しましょう。
「What time…?」と聞かれているなら時間に集中、「Where…?」なら場所に集中というように、目的を絞れます。
先読みできる量が、正答率を大きく左右します。
場面別の典型パターン
Part2で扱われる場面は限られています。
学校での会話、家族の会話、買い物、予定の相談、レストランでの注文などが頻出です。
それぞれの場面で使われる語彙を覚えておけば、聞き取りが楽になります。
最後の一言に注意
Part2では会話の最後の一言に答えが隠されていることが多いです。
特に「次の行動」を問う問題では、最後のセリフが答えになります。
最後まで気を抜かないことが鉄則です。
Part3: パッセージの内容一致問題
最後はPart3のパッセージ内容一致問題です。
短いアナウンスや説明文を聞いて、設問に合う選択肢を選びます。
パッセージのテーマ
Part3で扱われるテーマは決まっています。
学校のアナウンス、家族の話、日常生活の出来事、動物や自然の紹介などが中心です。
特に学校のアナウンスと日常の出来事はよく出題されます。
最初の1文で主題をつかむ
Part3は最初の1文が勝負です。
最初の1文で話題と登場人物が提示されるので、ここを聞き逃すと後半が理解できなくなります。
放送が始まった瞬間から全集中で聞きましょう。
数字と固有名詞をメモ
Part3では数字と固有名詞が設問の答えになりやすいです。
時刻・日付・金額・人数・場所名などが出てきたら、問題用紙の余白に素早くメモします。
「7 a.m.」「Monday」「library」のように簡単にメモすればOKです。
パラフレーズに慣れる
Part3の選択肢は放送内容のパラフレーズ(言い換え)です。
放送で「happy」と言ったら選択肢では「glad」、「big」なら「large」に言い換えられます。
同義語のストックを増やすことが、Part3攻略の鍵になります。
mikanやAnkiで類義語をセットで覚えるのが効果的です。
おすすめ教材ランキング
英検3級のリスニング対策に使える教材を紹介します。
1位: 旺文社「英検3級 過去6回全問題集」CD付き
リスニング対策の本命です。
本番と同じナレーター、同じスピード、同じ形式の音源が6回分収録されています。
これを繰り返し聞くだけで、本番の耳が作れます。
アプリ「英語の友」で音声もダウンロードできます。
2位: 旺文社「英検3級 リスニング問題120」
リスニング専用の問題集です。
120題の問題が収録されているので、徹底的に演習したい人に向いています。
3位: NHK For School
中学生向けの無料教材です。
「基礎英語」「中学生の基礎英語」などのコンテンツが揃っています。
中学生は無料で利用できるのが大きな強みです。
4位: 英語学習動画(YouTube)
YouTubeには英検3級対策の動画が多数投稿されています。
「英検3級 リスニング」で検索すれば、無料の練習問題動画が見つかります。
隙間時間に使えるのがメリットです。
5位: BBC Learning English
少しレベルは高めですが、英検3級後半戦におすすめです。
イギリス英語に触れておくと、耳の幅が広がります。
リスニング力を鍛える日常トレーニング
問題演習だけでは耳は鍛えられません。
日常のトレーニングも並行して行いましょう。
シャドーイング
シャドーイングは音声を追いかけて声に出す練習です。
英語の発音とリズムが体に染み付きます。
最初は難しく感じますが、1ヶ月続けると効果を実感できます。
旺文社の過去問音声を使って、毎日10分シャドーイングしましょう。
ディクテーション
ディクテーションは聞こえた英語を書き取る練習です。
自分がどこを聞き取れていないかが一目で分かります。
特に冠詞・前置詞・複数形のsなど細かい部分の聞き取りが鍛えられます。
多聴
英語を大量に聞くこと、いわゆる多聴も重要です。
NHK For SchoolやBBC Learning Englishを毎日聞くだけで、耳が英語に慣れていきます。
通学時間や家事の合間など、スキマ時間を活用しましょう。
4週間のリスニング学習プラン
本番までの4週間でリスニングをどう仕上げるかを紹介します。
1週目: 音源に耳を慣らす
1週目は旺文社の過去問音声を何度も聞いて、英検の音声に耳を慣らします。
最初はスクリプトを見ながらでOKです。
知らない単語や聞き取れない箇所をチェックしておきましょう。
毎日30分、集中して聞くのが目標です。
2週目: 問題を解く
2週目は実際に問題を解いていきます。
旺文社の過去6回全問題集から1日10問ずつ解きます。
解いたら必ずスクリプトを確認し、聞き取れなかった箇所を特定します。
その箇所だけを繰り返し聞き直すのが重要です。
3週目: シャドーイングを追加
3週目からはシャドーイングを取り入れます。
2週目に解いた問題の音声を使って、毎日10分シャドーイングしましょう。
問題演習は並行して継続し、1日10問ペースを守ります。
4週目: 本番形式での総仕上げ
最終週は本番と同じ条件で模試を解きます。
25分のリスニングセクションを一気に解き切ります。
集中力が切れないよう、体力づくりも意識しましょう。
筆者の英検3級リスニング体験談
筆者が英検3級を受けたのは中学2年生のときでした。
一次試験の模擬試験をやってみたところ、リスニングが全然聞き取れず、正答率は50%程度でした。
特にPart3のパッセージ問題が苦手で、最初の一文を聞き逃すと後がまったく分からなくなるという状態でした。
そこから旺文社の過去問音声を毎日聞き込むことにしました。
通学の電車で30分、自宅で30分の計1時間、毎日リスニングに充てました。
効果があったのは、スクリプトを見ながら聞く→見ずに聞く→シャドーイングするという3ステップ学習です。
1ヶ月後の本番では、リスニングの正答率が85%まで上がり、一次試験を余裕を持って突破できました。
リスニングは短期間では伸びないと言われますが、正しい方法で続ければ必ず伸びます。
筆者の経験からも、これは断言できます。
本番で気をつけたい3つのこと
本番で実力を出し切るための注意点を紹介します。
1. 放送前の時間を活用
リスニングセクションが始まる前に、試験官が問題用紙を開くタイミングがあります。
このわずかな時間でPart2とPart3の選択肢に目を通しましょう。
先読みできる量が、正答率を左右します。
2. 聞き取れなくても諦めない
1問聞き逃しても、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
引きずると連鎖的に失点します。
分からない問題は勘でマークして、次に集中することが大事です。
3. マークシートのずれに注意
リスニングはテンポよく進むので、マークシートのずれが起きやすいです。
2〜3問ごとに問題番号とマーク番号が合っているか確認しましょう。
オンライン英会話でリスニング力を鍛える
リスニング対策に意外と効果的なのがオンライン英会話です。
DMM英会話やQQ Englishには英検対策コースがあります。
実際に英語を話す中で、相手の英語を聞き取る訓練ができます。
教材を使ったリスニングとは違うリアルな英語に触れられるのがメリットです。
週2回のレッスンを3ヶ月続けるだけで、耳の精度が格段に上がります。
英検ネットドリルでも過去問のリスニング演習ができます。
単語帳アプリの活用
リスニングの基礎は語彙力です。
mikanの英検3級コースを通学時間に回せば、効率よく単語を覚えられます。
Ankiで自作カードを作るのも効果的です。
音声付きで単語を覚えると、リスニングでの聞き取りがスムーズになります。
NHK For Schoolを使い倒す
中学生の強い味方がNHK For Schoolです。
無料で質の高いコンテンツが豊富に提供されています。
「基礎英語」のレベル1は英検3級にぴったりで、毎日15分の学習で英語耳が作れます。
筆者も中学時代はNHK For Schoolに大変お世話になりました。
英語の動画を見る習慣
YouTubeには英検対策以外にも、英語学習に使える動画が多数あります。
中学生向けの英語教育チャンネルや、子供向けの英語アニメなどもおすすめです。
ディズニー映画の英語版なども、レベル的には英検3級受験者に合っています。
好きなコンテンツを使って、楽しみながらリスニング力を鍛えましょう。
関連記事のご案内
当サイトLanghacksでは、英検3級対策の記事を技能別に揃えています。
長文読解については「英検3級 長文読解対策」の記事を参考にしてください。
英作文の書き方は「英検3級 英作文の書き方」の記事で詳しく解説しています。
二次試験の面接対策は「英検3級 面接対策」の記事をご覧ください。
4技能をバランスよく対策することで、合格にぐっと近づきます。
まとめ: リスニングは継続と集中が鍵
英検3級のリスニング対策について、Part1会話応答・Part2会話内容一致・Part3パッセージ内容一致の3パートに分けて解説してきました。
重要なのは、各パートの特徴を理解し、適切な聞き方を選ぶことです。
Part1は場面の特定、Part2は先読み、Part3は最初の一文への集中が鍵になります。
教材は旺文社の過去6回全問題集を中心に、NHK For SchoolやBBC Learning Englishなどの多聴教材を組み合わせましょう。
4週間の学習プランを参考に、毎日コツコツと取り組んでください。
筆者自身も、最初はリスニングが苦手でしたが、正しい方法で続けることで克服できました。
リスニング力は裏切りません。
この記事があなたの英検3級合格の助けになれば幸いです。


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