クロアチア出張のクロアチア語は、フレーズ単体を覚えても「実際の流れの中でどう使うか」が分からないと不安が残ります。
これは観光旅行ではなく、商談や客先訪問をこなす業務の渡航です。会話の往復を通しで体に入れておくと、本番で自然に口が動きます。
この記事で分かることは次の3つです。
- 客先の受付・会議の冒頭・会食という出張の3場面を、実際の会話の流れで確認できる
- 訪問者と相手担当者の往復で、どのタイミングで何を言うかが分かる
- 会話の直後に日本語解説があり、なぜその一言が効くのかが理解できる
ここでは出張で訪問する側を「あなた」、迎える取引先を「担当者」、受付係を「受付」と表記して、場面を順に見ていきます。クロアチア語は丁寧体(二人称複数 Vi)で統一しています。
場面1|客先の受付で訪問を伝える
取引先のオフィスに到着し、受付で取り次ぎを頼む場面です。
約束の時間と相手の名前を伝え、名刺を渡して待ちます。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Dobro jutro. Imam dogovoren sastanak u deset s gospođom Kovač. | ドーブロ ユートロ。イーマム ドゴヴォレン サスターナク ウ デーセト ス ゴスポーニョム コーヴァチ | おはようございます。10時にコヴァチさんとお約束しています。 |
| 受付 | Vaše ime, molim? | ヴァーシェ イーメ、モーリム | お名前を伺えますか? |
| あなた | Ken Sato iz tvrtke ABC. Izvolite moju posjetnicu. | ケン サト イズ トヴルトケ アーベーツェー。イズヴォーリテ モーユ ポーシェトニツ | ABC社のケン・サトウです。こちら名刺です。 |
| 受付 | Hvala. Izvolite sjesti, javit ću joj da ste stigli. | フヴァーラ。イズヴォーリテ スィェスティ、ヤーヴィト チュ ヨイ ダ ステ スティーグリ | ありがとうございます。おかけください。到着をお伝えします。 |
| あなた | Hvala. Malo sam poranio. | フヴァーラ。マーロ サム ポラーニオ | ありがとうございます。少し早く着きました。 |
| 担当者 | Gospodin Sato? Hvala što ste došli. Jeste li lako pronašli? | ゴスポーディン サト?フヴァーラ シュト ステ ドーシュリ。イェステ リ ラーコ プロナーシュリ | サトウさんですね。お越しいただき感謝します。すぐ分かりましたか? |
| あなた | Da, upute su bile vrlo jasne. Hvala. | ダ、ウープテ ス ビーレ ヴルロ ヤースネ。フヴァーラ | はい、案内が分かりやすかったです。ありがとうございます。 |
| 担当者 | Odlično. Krenimo prema sali za sastanke. | オードリチノ。クレーニモ プレーマ サーリ ザ サスターンケ | よかったです。会議室へ参りましょう。 |
受付では「約束の時間+相手の名前」をセットで言うと、取り次ぎがスムーズです。Imam dogovoren sastanak u deset…(10時に約束があります)と切り出すのが定番です。
Jeste li lako pronašli?(すぐ分かりましたか)は道に迷わなかったかを尋ねる挨拶で、Da, vrlo jasne.(はい、明快でした)と軽く返せば十分です。
場面2|会議冒頭の挨拶とスモールトーク
会議室に通され、本題に入る前の短い雑談から始める場面です。
遠方から来たことや移動の話題は、無難で会話を温めやすいネタです。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 担当者 | Mogu li vam ponuditi kavu ili vodu? | モグ リ ヴァム ポヌーディティ カーヴ イリ ヴォード | コーヒーかお水はいかがですか? |
| あなた | Kava bi bila super, hvala. | カーヴァ ビ ビーラ スーペル、フヴァーラ | コーヒーをいただけると助かります。 |
| 担当者 | Kakav je bio let? Stigli ste iz Tokija, zar ne? | カーカヴ イェ ビーオ レト?スティーグリ ステ イズ トーキヤ、ザル ネ | フライトはいかがでしたか?東京からですよね? |
| あなた | Da, dug ali ugodan. Stigao sam sinoć. | ダ、ドゥグ アリ ウゴーダン。スティーガオ サム スィーノチ | はい、長旅でしたが快適でした。昨夜着きました。 |
| 担当者 | Drago mi je. Napokon se upoznajemo uživo. | ドラーゴ ミ イェ。ナーポコン セ ウポズナーイェモ ウジヴォ | それは何よりです。ようやく直接お会いできてうれしいです。 |
| あなた | I meni. Hvala što ste izdvojili vrijeme tijekom mog kratkog boravka. | イ メーニ。フヴァーラ シュト ステ イズドヴォーイリ ヴリイェメ ティイェコム モグ クラートコグ ボーラフカ | こちらこそ。短い滞在中にお時間をいただき感謝します。 |
| 担当者 | Naravno. Možemo li krenuti s dnevnim redom? | ナラーヴノ。モジェモ リ クレーヌティ ス ドネーヴニム レードム | もちろんです。では議題から始めましょうか? |
| あなた | Svakako. Pripremio sam kratku prezentaciju. | スヴァーカコ。プリプレーミオ サム クラートク プレゼンターツィユ | はい。ご説明用に短い資料を用意してきました。 |
Napokon se upoznajemo uživo.(ようやく直接お会いできました)は、メールや電話で接点があった相手への鉄板の挨拶です。
スモールトークは長く続ける必要はなく、相手が Možemo li krenuti s dnevnim redom?(議題に入りましょうか)と促したら、Svakako.(もちろん)と応じて自然に本題へ移ります。
場面3|ビジネスディナーで会話する
会議のあと、取引先に会食へ招かれた場面です。
料理への感想や相手への質問を交え、仕事一辺倒にならない会話を心がけます。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 担当者 | Nadam se da volite ribu. Ovo mjesto je poznato po njoj. | ナーダム セ ダ ヴォーリテ リーブ。オヴォ ミェスト イェ ポーズナト ポ ニョイ | 魚料理がお好きだといいのですが。ここは有名なんです。 |
| あなた | Obožavam je. Hvala što ste odabrali tako lijep restoran. | オボージャヴァム イェ。フヴァーラ シュト ステ オダーブラリ タコ リイェプ レストラン | 大好きです。素敵なお店を選んでいただき感謝します。 |
| 担当者 | Svakako probajte domaći specijalitet, svježu ribu s gradela. | スヴァーカコ プローバイテ ドーマチ スペツィヤーリテト、スヴィェジュ リーブ ス グラーデラ | ぜひ地元の名物、炭火焼きの新鮮な魚をお試しください。 |
| あなた | Onda ću to uzeti. Usput, koliko dugo radite u tvrtki? | オンダ チュ ト ウーゼティ。ウースプト、コリコ ドゥーゴ ラーディテ ウ トヴルトキ | ではそれにします。ところで、御社にはどのくらいお勤めですか? |
| 担当者 | Već desetak godina. Počeo sam u prodaji. | ヴェチ デセータク ゴーディナ。ポーチェオ サム ウ プローダイ | もう10年ほどです。営業から始めました。 |
| あなた | Impresivno. Volio bih čuti više o ovdašnjem tržištu. | イムプレースィヴノ。ヴォーリオ ビフ チューティ ヴィシェ オ オヴダーシュニェム トルジーシュト | すごいですね。こちらの市場についてもっと伺いたいです。 |
| 担当者 | Rado. Ostanimo u kontaktu kad se vratite kući. | ラード。オスターニモ ウ コンタークト カド セ ヴラーティテ クーチ | 喜んで。ご帰国後も連絡を取り合いましょう。 |
| あなた | Svakako. I molim vas, sljedeću rundu ja častim. | スヴァーカコ。イ モーリム ヴァス、スリェデーチュ ルンドゥ ヤ チャースティム | ぜひ。それと、次は私に持たせてください。 |
相手の経歴を尋ねる Koliko dugo radite u tvrtki?(御社にどのくらいお勤めですか)は、会食の会話を広げる便利な質問です。
Sljedeću rundu ja častim.(次は私のおごりです)のように支払いに軽く触れると、礼儀正しい印象を残せます。クロアチアの沿岸部では魚介や ribu s gradela(炭火焼きの魚)が定番なので、地元の名物に関心を示すと喜ばれます。
出張の会話で押さえたい3つのコツ
3つの場面に共通する、出張ならではの会話の動き方を整理します。
フレーズの暗記だけでなく、この型を意識すると会話が安定します。
| コツ | 使うフレーズの例 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 受付では用件を即答する | Imam sastanak u deset s gospođom Kovač. | イーマム サスターナク ウ デーセト ス ゴスポーニョム コーヴァチ | 10時にコヴァチさんと約束しています。 |
| 初対面の挨拶を一言で | Napokon se upoznajemo uživo. | ナーポコン セ ウポズナーイェモ ウジヴォ | ようやく直接お会いできてうれしいです。 |
| スモールトークは短く切り上げる | Možemo li krenuti s dnevnim redom? | モジェモ リ クレーヌティ ス ドネーヴニム レードム | 議題から始めましょうか? |
| 会食で相手に関心を示す | Koliko dugo radite u tvrtki? | コリコ ドゥーゴ ラーディテ ウ トヴルトキ | 御社にはどのくらいお勤めですか? |
| 支払いに軽く触れる | Sljedeću rundu ja častim. | スリェデーチュ ルンドゥ ヤ チャースティム | 次は私に持たせてください。 |
| 帰国後の継続を約束する | Ostanimo u kontaktu kad se vratim. | オスターニモ ウ コンタークト カド セ ヴラーティム | 帰国後も連絡を取り合いましょう。 |
出張は短期決戦なので、温めと本題の切り替えを素早く行うと時間を有効に使えます。
オンラインで事前にアポを調整する一場面
渡航前に、Web会議で訪問日時をすり合わせる場面です。
滞在期間を伝え、相手の都合に合わせて時間を決めていきます。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Sljedeći tjedan dolazim u vaš grad poslovno. | スリェデーチ ティェダン ドーラズィム ウ ヴァシュ グラド ポスローヴノ | 来週、出張でそちらに伺います。 |
| 担当者 | Odličan tajming. Kada biste se željeli naći? | オードリチャン タイミング。カダ ビステ セ ジェーリェリ ナーチ | ちょうどよいですね。いつお会いしましょう? |
| あなた | Slobodan sam u utorak ili srijedu poslijepodne. | スロボーダン サム ウ ウートラク イリ スリイェドゥ ポスリイェポードネ | 火曜か水曜の午後が空いています。 |
| 担当者 | Srijeda u dva nama odgovara. | スリイェダ ウ ドヴァ ナマ オドゴヴァーラ | 水曜の2時でしたら大丈夫です。 |
| あなた | Savršeno. Poslat ću dnevni red prije puta. | サヴルシェノ。ポースラト チュ ドネーヴニ レド プリイェ プータ | 承知しました。出張前に議題をお送りします。 |
| 担当者 | Odlično. Vidimo se sljedeći tjedan. | オードリチノ。ヴィーディモ セ スリェデーチ ティェダン | 了解です。来週お会いしましょう。 |
Sljedeći tjedan dolazim u vaš grad poslovno.(来週、出張でそちらに伺います)と切り出すと、訪問の意図がすぐ伝わります。
候補日を2つ示してから相手に選んでもらうと、調整がスムーズに進みます。Vidimo se sljedeći tjedan.(来週お会いしましょう)は別れ際の定番です。
よくある質問
Q. 出張のダイアログはどう練習すればいいですか?
自分の役(訪問者)のセリフだけを音読して、口になじませるのがおすすめです。
受付・会議・会食の流れを通しで練習すると、本番でも順番が崩れにくくなります。
Q. 会議前のスモールトークは何を話せばいいですか?
フライトや到着のタイミングなど、移動にまつわる話題が無難です。
Kakav je bio let?(フライトはいかがでしたか)と聞かれたら短く答え、相手が促したら本題に移ります。
Q. 会食で沈黙してしまったらどうすればいいですか?
Koliko dugo radite u tvrtki?(御社にどのくらいお勤めですか)のように相手の経歴を尋ねると会話が動きます。
クロアチアの地元の食文化や市場への関心を示すのも、自然に話を広げる手です。
Q. 出張前のアポ調整で気をつけることは?
滞在期間を先に伝え、候補日を複数示してから相手に選んでもらいます。
Poslat ću dnevni red prije puta.(出張前に議題をお送りします)と添えると、当日の話が早く進みます。
Q. 相手の名前はどう呼べばいいですか?
姓の前に gospodin(男性)か gospođa(女性)を付けて呼ぶのが礼儀です。
呼びかけの形では gospodine Horvat、gospođo Kovač のように語尾がわずかに変わりますが、基本形でも失礼にはなりません。
まとめ
クロアチア出張のビジネス会話は、フレーズ単体ではなく一連の会話の流れで覚えると本番で動けます。
- 受付では用件を即答し、会議冒頭は短い挨拶からスモールトークへ。
- 会食では相手に関心を示し、支払いや帰国後の継続にも軽く触れる。
- 渡航前のオンライン調整で日程と議題を固め、短い滞在を最大化する。
会話の型が身についたら、出張でよく出る単語をまとめて押さえておくと、さらに言葉が出やすくなります。
関連記事:クロアチア出張で使えるクロアチア語フレーズ/クロアチア出張で使うクロアチア語単語
📘 クロアチア語の語彙も、いっしょに。頻出単語を頻度順にまとめたPDF単語帳です。





