クロアチア語の会議で進行役を務めるとき、フレーズだけでなく「進行に特有の単語」を知っているかどうかで理解度が変わります。
ファシリテーション(進行)の世界には、dnevni red や voditelj のように決まった呼び方を持つ言葉が数多くあります。
クロアチア語は名詞に性(男性・女性・中性)があり格変化もしますが、まずは基本形と意味をセットで覚えれば、聞き取りと発話の両方で十分に役立ちます。
この記事で分かることは次の3つです。
- 会議進行で頻出する単語をサブテーマ別にまとめて確認できる
- それぞれの読み方と日本語訳がそろっているので、聞き取りと発話の両方に使える
- 進行役が言われたとき・言うときに知っておきたい語彙が一通りそろう
参加者として発言する単語ではなく、議事を回す側が押さえておきたい語彙を中心に集めました。
会議運営の基本ボキャブラリー
まずは、会議そのものの構造を表す基本語です。
進行役はこれらの単語を使って、会議の枠組みを参加者に説明します。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| voditelj sastanka | ヴォディテリ サスタンカ | 進行役・司会 |
| sastanak | サスタナク | 会議・打ち合わせ |
| dnevni red | ドネヴニ レード | 議題(一覧)・アジェンダ |
| cilj | ツィリ | 目的・ゴール |
| sudionik | スディオニク | 参加者 |
| zapisnik | ザピスニク | 議事録 |
| kvorum | クヴォルム | 定足数 |
| točka | トーチカ | 議題の項目 |
zapisnik は「議事録」を指す名詞で、voditi zapisnik(議事録を取る)のように使います。
cilj と dnevni red の違いも押さえておきます。
cilj は会議全体で達成したいゴール、dnevni red はそのために話す項目(točka)の一覧です。
進行・場をコントロールする単語
議事を前に進めたり、流れを整えたりする動作を表す語です。
進行役が最も頻繁に使うグループといえます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| krenuti | クレヌティ | 始める・動き出す |
| voditi | ヴォディティ | 議事を取り仕切る |
| usmjeriti | ウスミェリティ | 方向づける・誘導する |
| zaključiti | ザクリューチティ | 締めくくる・結論づける |
| nastaviti dalje | ナスタヴィティ ダーリェ | 次に進む |
| sažeti | サジェティ | 要約する・振り返る |
| vratiti se | ヴラティティ セ | 後で戻る |
| ostaviti sa strane | オスタヴィティ サ ストラーネ | いったん保留にする |
ostaviti sa strane は「課題をいったん脇に置く」意味で、後述の popis(課題リスト)とセットで覚えると便利です。
voditi と usmjeriti はどちらも進行に関わりますが、ニュアンスが異なります。
voditi は中立的に取り仕切る、usmjeriti は特定の方向へ導くという違いがあります。
発言を促す・意見に関する単語
参加者から意見を引き出す場面で使う語です。
進行役は発言の偏りを防ぐため、これらの言葉で水を向けます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| mišljenje | ミシュリェニェ | 意見・見解 |
| doprinos | ドプリノス | 貢献・意見の提供 |
| stav | スタヴ | 立場・受け止め方 |
| perspektiva | ペルスペクティヴァ | 視点・観点 |
| javiti se | ヤヴィティ セ | 発言する・声を上げる |
| uključiti se | ウクリューチティ セ | 議論に加わる |
| razmjena ideja | ラズミェナ イデヤ | アイデアの出し合い |
| riječ | リイェチ | 発言権・言葉 |
dati riječ nekome(誰かに発言権を与える)で「発言を促す」という意味になり、進行役が意見を募るときに使えます。
javiti se と uključiti se も似ていますが、使い分けがあります。
javiti se は自分から声を上げる、uključiti se は進行中の議論に加わるニュアンスです。
議論を整理・要約する単語
出てきた意見をまとめ、論点を整える場面の語です。
議論が散らかったとき、進行役はこれらを使って交通整理します。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| sažetak | サジェタク | 要約・まとめ |
| pojasniti | ポヤスニティ | 明確にする |
| uskladiti | ウスクラディティ | 認識をそろえる |
| odrediti prioritete | オドレディティ プリオリテテ | 優先順位をつける |
| suziti | スジティ | 絞り込む |
| ključna točka | クリューチナ トーチカ | 重要点・要点 |
| poanta | ポアンタ | 論点・要旨 |
| digresija | ディグレシヤ | 脱線・本筋から外れた話 |
skrenuti s teme(テーマからそれる)は「話が脱線する」という意味で、進行役が軌道修正する前提となる表現です。
uskladiti は「足並みをそろえる」という進行の核になる動詞で、認識のズレを防ぐときに重宝します。
合意形成・意思決定の単語
議論を結論へ導く場面で使う語です。
進行役は合意を可視化するため、これらの単語で決定を確定させます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| konsenzus | コンセンズス | 総意・合意 |
| dogovor | ドゴヴォル | 合意・取り決め |
| kompromis | コンプロミス | 妥協・折衷 |
| srednje rješenje | スレドニェ リェシェニェ | 折衷案・中間点 |
| prigovor | プリゴヴォル | 異論・反対 |
| glasanje | グラサニェ | 採決・投票 |
| podizanje ruku | ポディザニェ ルーク | 挙手 |
| odluka | オドルーカ | 決定・結論 |
postići konsenzus(合意に達する)は、関係者全員の総意をまとめる場面でよく登場する言い回しです。
prigovor は「異論」を指し、ako nema prigovora(異論がなければ)の形で合意確認に使われます。
アクション・フォローアップの単語
決まったことを実行に移す場面で使う語です。
進行役は担当と期限を明確にするため、これらの言葉を使います。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| zadatak | ザダタク | 実行すべきタスク |
| odgovorna osoba | オドゴヴォルナ オソバ | 担当者・責任者 |
| dodijeliti | ドディイェリティ | 割り当てる |
| rok | ロク | 締切・期限 |
| pratiti | プラティティ | 後追いで確認する |
| sljedeći koraci | スリェデーチ コラツィ | 次の段取り |
| rezultat | レズルタト | 成果物・結果 |
| vremenski plan | ヴレメンスキ プラン | 工程・予定表 |
zadatak と odgovorna osoba はセットで使われることが多く、「誰が何をやるか」を明確にする要となる語です。
rok は「締切」を指す男性名詞です。
Koji je rok za ovaj zadatak?(このタスクの締切はいつですか?)のように、期限を確認するときに使えます。
時間管理・脱線対応の単語
時間を区切ったり、脱線を扱ったりする場面の語です。
進行役の時間感覚を支えるグループといえます。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| provjera vremena | プロヴィェラ ヴレメナ | 時間の確認 |
| prekoračiti vrijeme | プレコラーチティ ヴリイェメ | 時間を超過する |
| popis za kasnije | ポーピス ザ カスニイェ | 後で扱う課題置き場 |
| izvan sastanka | イズヴァン サスタンカ | 会議外で個別に |
| izvan teme | イズヴァン テーメ | 本題から外れて |
| vremenski okvir | ヴレメンスキ オクヴィル | 時間枠 |
| kašnjenje | カシュニェニェ | 遅れ・遅延 |
| rezerva vremena | レゼルヴァ ヴレメナ | 予備の時間 |
riješiti izvan sastanka(会議外で解決する)は「個別に話す」意味で、全員の時間を奪わないための定番表現です。
popis za kasnije(後回しリスト)は、英語の parking lot に近い概念で、扱いきれない話題を一時的に置いておく場所を指します。
オンライン会議特有の単語
ZoomやMicrosoft Teamsでの進行に欠かせない語です。
進行役はこれらを使って、オンライン特有の混線を整理します。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| isključiti mikrofon | イスクリューチティ ミクロフォン | マイクを消音にする |
| uključiti mikrofon | ウクリューチティ ミクロフォン | 消音を解除する |
| podizanje ruke | ポディザニェ ルーケ | 挙手機能 |
| dijeljenje ekrana | ディイェリェニェ エクラナ | 画面共有 |
| grupna soba | グルプナ ソバ | 小部屋・分科会 |
| chat | チャト | チャット欄 |
| domaćin | ドマーチン | 主催者・ホスト |
| kašnjenje veze | カシュニェニェ ヴェゼ | 回線の遅延・ラグ |
grupna soba(グループ部屋)は少人数に分けて議論させる機能で、進行役が大人数会議を回すときに役立ちます。
Vi ste na mute.(ミュートになっています)は、相手のマイクが切れているときの定番の声かけです。
進行役がこの一言を添えるだけで、発言の取りこぼしを防げます。
判断・状態を表す進行ボキャブラリー
議論の状態や判断の度合いを表す語も、進行役には欠かせません。
「決まったのか、保留なのか」を正確に言い分けるために使います。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| na čekanju | ナ チェカニュ | 保留中の |
| dovršiti | ドヴルシティ | 最終決定する・仕上げる |
| privremen | プリヴレメン | 暫定的な |
| po planu | ポ プラヌ | 順調に進んで |
| prepreka | プレプレカ | 進行を妨げる要因 |
| opseg | オプセグ | 対象範囲 |
| prekretnica | プレクレトニツァ | 節目・中間目標 |
| napredak | ナプレダク | 進捗・前進 |
prepreka は「進行を止めている要因」を指し、進捗会議で課題を共有するときによく使われます。
na čekanju(待機中)は決定を保留した項目に付けると、状態が一目で伝わります。
会議の種類・進行スタイルの単語
最後に、会議の形式そのものを表す語をまとめます。
どんな会議を進行しているかを言葉にできると、参加者と前提を共有しやすくなります。
| クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| kratki sastanak | クラトキ サスタナク | 短時間の進捗共有会 |
| uvodni sastanak | ウヴォドニ サスタナク | 開始会議・キックオフ |
| osvrt | オスヴルト | 振り返り会 |
| radionica | ラディオニツァ | 体験型の会合・ワークショップ |
| okrugli stol | オクルグリ ストル | 円卓・対等な討議 |
| provjera stanja | プロヴィェラ スタニャ | 近況・状況確認 |
| analiza nakon projekta | アナリザ ナコン プロイェクタ | 事後の総括・振り返り |
| razgovor jedan na jedan | ラズゴヴォル イェダン ナ イェダン | 1対1の面談 |
osvrt はプロジェクト終了後の振り返りを指し、進行役が改善点を引き出す場でよく使われます。
radionica(ワークショップ)は参加者が手を動かす形式を指し、座って聞くだけの sastanak とは区別されます。
よくある質問
Q. 会議の単語は普通のビジネスクロアチア語と何が違いますか?
ここで扱うのは進行に特化した語彙で、popis za kasnije や konsenzus のように会議運営でよく使う表現が含まれます。
一般的なビジネス単語よりも、議事を回す場面に直結している点が特徴です。
Q. zapisnik と zapis の違いは何ですか?
zapisnik は会議の公式な記録「議事録」を指す決まった名詞です。
zapis は単に「記録・メモ」一般を意味するので、会議の文脈では voditi zapisnik(議事録を取る)と覚えておくと正確です。
Q. parking lot に当たるクロアチア語はありますか?
英語の parking lot のような決まった一語はなく、popis za kasnije(後回しリスト)や ostaviti sa strane(脇に置く)で表現します。
「Zapišimo to na popis pa se vratimo kasnije.」のように動詞とセットで使うのが自然です。
Q. konsenzus と dogovor はどう使い分けますか?
konsenzus は参加者全員の総意・合意を強調する語で、postići konsenzus(合意に達する)の形で使います。
dogovor はより日常的な「取り決め・約束」で、二者間の合意にも広く使えます。
まとめ
ファシリテーションの語彙は、進行の場面ごとに整理して覚えると定着しやすくなります。
- 運営・進行・発言促しの基本語をまず押さえる。
- popis za kasnije や konsenzus など、会議運営でよく使う表現を意味とセットで覚える。
- オンライン会議や会議の種類を表す語まで広げると、どんな進行にも対応しやすい。
単語が頭に入ったら、実際の進行フレーズや会話の流れと組み合わせると、本番でさらに言葉が出やすくなります。
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