ドイツ語の人事評価(Mitarbeitergespräch)では、日常会話ではあまり使わない専門的な単語が次々と出てきます。
単語の意味を押さえておくと、評価シートを読むときも面談で話すときも迷いません。
この記事で分かることは次の3つです。
- 評価制度・面談・目標設定・フィードバックなどサブテーマ別の頻出単語
- 各単語のカタカナ読みと、日本のビジネス現場で対応する訳語
- 昇給・昇進・能力評価まわりの、間違えやすい用語の整理
全部で約60語を、場面ごとにまとめています。読み方と訳をセットで覚えていきます。
ドイツ語は名詞に性(der / die / das)があり、複合語が長くなりがちですが、構成要素に分けると意味が見えてきます。
評価制度の基本用語
まずは、評価の仕組みそのものを表す土台の単語からです。
制度名や評価サイクルに関する語は、社内文書で頻繁に登場します。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Leistungsbeurteilung | ディー ライストゥングスベウアタイルング | 人事評価・業績評価 |
| das Mitarbeitergespräch | ダス ミットアルバイターゲシュプレッヒ | 評価面談・部下との面談 |
| die Bewertung | ディー ベヴェルトゥング | 評価 |
| die Einschätzung | ディー アインシェッツング | 査定・見極め |
| der Beurteilungszeitraum | デア ベウアタイルングスツァイトラウム | 評価対象期間 |
| der Bewertungszyklus | デア ベヴェルトゥングスツィクルス | 評価サイクル |
| die Note | ディー ノーテ | 評価ランク・評点 |
| das Kriterium | ダス クリテーリウム | 評価基準 |
| der Maßstab | デア マースシュタープ | 基準値・尺度 |
「Leistungsbeurteilung」と「Mitarbeitergespräch」は近い場面で使われますが、後者は面談そのものを指すことが多い語です。
「Kriterium」は単数形で、複数形は「Kriterien(クリテーリエン)」です。評価の前提となる基準を表すので、文書を読む前に意味を押さえておくと安心です。
フィードバックに関する用語
評価面談の中心となるのが、フィードバックにまつわる単語です。
ほめる場面と指摘する場面の両方で使われる語をまとめます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| das Feedback | ダス フィードバック | フィードバック・意見 |
| die Rückmeldung | ディー リュックメルドゥング | 返答・フィードバック |
| konstruktive Kritik | コンストルクティーヴェ クリティーク | 建設的な批評 |
| das Lob | ダス ローブ | 称賛・ほめること |
| die Anerkennung | ディー アンエアケンヌング | 評価・功績の承認 |
| die Stärken | ディー シュテルケン | 強み |
| die Schwächen | ディー シュヴェッヒェン | 弱み・課題 |
| der Verbesserungsbereich | デア フェアベッセルングスベライヒ | 改善が必要な点 |
| das 360-Grad-Feedback | ダス ドライフンデルトゼヒツィヒ グラート フィードバック | 360度評価(多面評価) |
「Verbesserungsbereich」は「Schwäche(弱み)」よりやわらかい言い方で、面談で好んで使われます。
「Anerkennung」は「功績を正しく認める」という意味合いを持ちます。給与に直接つながらなくても、社内で評価されることを表す前向きな語です。
目標設定に関する用語
来期の目標を決めるときに欠かせない単語です。
SMART や Kennzahl など、よく使う関連語も合わせて押さえます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Zielsetzung | ディー ツィールゼッツング | 目標設定 |
| das Ziel | ダス ツィール | 目標・到達点 |
| die Vorgabe | ディー フォアガーベ | 目標値・規定値 |
| der Meilenstein | デア マイレンシュタイン | 中間目標・節目 |
| die Kennzahl | ディー ケンツァール | 重要指標・KPI |
| der Messwert | デア メスヴェルト | 測定値・指標 |
| das Ergebnis | ダス エアゲープニス | 成果物・結果 |
| messbar | メスバー | 測定可能な |
| erreichbar | エアライヒバー | 達成可能な |
| terminiert | テルミニールト | 期限のある |
「Ziel」と「Vorgabe」は混同しがちですが、「Ziel」は到達したい方向性、「Vorgabe」は上から示される具体的な数値を指すことが多い語です。
成果・業績を表す用語
仕事の出来栄えや達成度を表す単語です。
評価シートのコメント欄でよく見かける表現を集めました。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Leistung | ディー ライストゥング | 業績・成果 |
| der Erfolg | デア エアフォルク | 成功・達成 |
| der Beitrag | デア バイトラーク | 貢献 |
| die Produktivität | ディー プロドゥクティヴィテート | 生産性 |
| die Effizienz | ディー エフィツィエンツ | 効率 |
| das Resultat | ダス レズルタート | 結果・成果 |
| die Erwartungen übertreffen | ディー エアヴァルトゥンゲン ユーバートレッフェン | 期待を上回る |
| die Erwartungen erfüllen | ディー エアヴァルトゥンゲン エアフュレン | 期待に応える |
| hinter den Erwartungen zurückbleiben | ヒンター デン エアヴァルトゥンゲン ツリュックブライベン | 期待に届かない |
評価ランクは「übertrifft(上回る)/ erfüllt(応える)/ unter den Erwartungen(下回る)」のように段階で表されることが多く、覚えておくと役立ちます。
能力・スキルを表す用語
人物そのものの能力や姿勢を評価する単語です。
いわゆるソフトスキルに関する語は、コメント欄での頻出度が高めです。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Kompetenz | ディー コンペテンツ | 職務遂行能力 |
| die Fähigkeiten | ディー フェーイヒカイテン | 能力・スキル |
| die Eigeninitiative | ディー アイゲンイニツィアティーヴェ | 主体性・率先する力 |
| die Führungsqualität | ディー フュールングスクヴァリテート | 統率力 |
| die Teamfähigkeit | ディー チームフェーイヒカイト | 協調性 |
| die Anpassungsfähigkeit | ディー アンパッスングスフェーイヒカイト | 適応力 |
| die Verantwortung | ディー フェアアントヴォルトゥング | 責任を持つ姿勢 |
| die Zuverlässigkeit | ディー ツーフェアレッシヒカイト | 信頼性 |
| das Potenzial | ダス ポテンツィアール | 将来性・伸びしろ |
「Eigeninitiative」は「eigen(自分の)」と「Initiative(率先)」が合わさった語で、指示を待たず動く姿勢を表します。
昇給・昇進に関する用語
処遇やキャリアに直結する単語です。
金額や役職の話題で使う語をまとめます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Beförderung | ディー ベフェルデルング | 昇進 |
| die Gehaltserhöhung | ディー ゲハルツエアヘーウング | 昇給 |
| die Vergütung | ディー フェアギュートゥング | 報酬・給与全体 |
| das Gehalt | ダス ゲハルト | 給与・基本給 |
| die Gehaltsanpassung | ディー ゲハルツアンパッスング | 給与改定 |
| der Bonus | デア ボーヌス | 賞与 |
| der Anreiz | デア アンライツ | 成果報酬・奨励 |
| die Prämie | ディー プレーミエ | 報奨金・特別手当 |
| der Karriereweg | デア カリエーレヴェーク | キャリアの道筋 |
「Vergütung」は給与・賞与・各種手当を含む報酬全体を指す広い語で、「Gehalt(基本給)」より範囲が広い点に注意します。
面談・手続きに関する用語
評価のプロセスや書類にまつわる単語です。
日程調整や記録の場面で出てくる語を押さえます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| das Einzelgespräch | ダス アインツェルゲシュプレッヒ | 1対1の面談 |
| das Zwischengespräch | ダス ツヴィッシェンゲシュプレッヒ | 進捗確認の面談 |
| die Selbsteinschätzung | ディー ゼルプストアインシェッツング | 自己評価 |
| die Selbstbewertung | ディー ゼルプストベヴェルトゥング | 自己評価 |
| der Entwicklungsplan | デア エントヴィックルングスプラーン | 能力開発計画 |
| der Maßnahmenplan | デア マースナーメンプラーン | 行動計画 |
| die Zielvereinbarung | ディー ツィールフェアアインバールング | 目標合意書 |
| die Dokumentation | ディー ドクメンタツィオーン | 記録・文書化 |
「Zielvereinbarung」は上司と部下が来期の目標を文書で取り決めるもので、ドイツの評価制度で重視される手続きです。
覚えておくと差がつく動詞表現
名詞だけでなく、評価でよく使う動詞も合わせて覚えると会話が滑らかになります。
面談のコメントに頻出する動詞をまとめました。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| bewerten | ベヴェルテン | 評価する |
| einschätzen | アインシェッツェン | 査定する・見極める |
| anerkennen | アンエアケンネン | (功績を)認める |
| abstimmen | アプシュティンメン | すり合わせる・一致させる |
| delegieren | デレギーレン | 仕事を任せる |
| priorisieren | プリオリズィーレン | 優先順位をつける |
| nachfassen | ナーハファッセン | 後で確認する |
「abstimmen(すり合わせる)」は、期待値や優先順位を一致させる場面で頻繁に使われる便利な動詞です。
評価コメントで使う形容詞
評価シートのコメント欄では、人物像を一語で表す形容詞が活躍します。
ポジティブな評価から要改善まで、トーンの違う語をまとめました。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| proaktiv | プロアクティーフ | 先回りして動く |
| fleißig | フライスィヒ | 勤勉な |
| zuverlässig | ツーフェアレッスィヒ | 頼りになる |
| kooperativ | コオペラティーフ | 協力的な |
| sorgfältig | ゾルクフェルティヒ | 細部に気を配る |
| einfallsreich | アインファルスライヒ | 機転が利く |
| beständig | ベシュテンディヒ | 安定して成果を出す |
| unbeständig | ウンベシュテンディヒ | 成果にムラがある |
「proaktiv(先回りして動く)」は、主体性をほめる定番の形容詞です。
逆に課題を示すときは、「unbeständig(ムラがある)」のように事実を表す語を選ぶと角が立ちません。
よくある質問
「人事評価」はドイツ語で何と言いますか?
「Leistungsbeurteilung」または「Mitarbeitergespräch」が一般的です。
前者は業績の査定そのものを、後者は上司と部下が話す面談を指すことが多い表現です。
Vergütung と Gehalt はどう違いますか?
「Gehalt」は基本給を指します。
「Vergütung」は給与・賞与・手当を含む報酬全体を指す、より広い語です。
評価ランクのドイツ語表現を教えてください。
「übertrifft die Erwartungen / erfüllt die Erwartungen / unter den Erwartungen」がよく使われます。
それぞれ「期待を上回る・期待どおり・期待に届かない」を意味します。
Zielvereinbarung とは何ですか?
上司と部下が来期の目標を文書で取り決める「目標合意書」を指します。
ドイツの評価制度では、この合意が次回の評価の土台になります。
まとめ
評価の単語は、サブテーマごとにまとめて覚えると整理しやすくなります。
- 制度・フィードバック・目標・成果・能力・処遇、と場面別に分けて押さえる。
- 「Mitarbeitergespräch / Leistungsbeurteilung」「Vergütung / Gehalt」など似た語の違いを意識する。
- 名詞だけでなく「abstimmen」や「delegieren」などの動詞も合わせて覚える。
ドイツ語の複合語は長く見えても、構成要素に分けると意味がつかめます。少しずつ慣れていきましょう。
単語が頭に入っていれば、評価面談のフレーズや会話もぐっと理解しやすくなります。
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