クロアチア語の電話は、相手の顔が見えないぶん難しく感じます。そんな不安を持つ方へ。
電話応対は、場面ごとの「型」を会話の流れで覚えるのが近道です。
この記事で分かることは次の3つです。
- 取次・不在対応・伝言・折り返し・アポ調整の一連のやり取りを、会話形式で確認できる
- 相手が早口でも使える聞き返しや確認の言い回し
- かける側・受ける側の両方の立場での自然なクロアチア語
登場するのは、取引先のホルヴァットさん(gospodin Horvat)と、受け手であるあなた(佐藤さん)のやり取りを想定しています。
会話表は「話者/クロアチア語/読み方(カタカナ発音)/日本語訳」の4列で示します。
場面1|電話を受けて取り次ぐ
まずは、かかってきた電話に出て担当者へ取り次ぐ場面です。
最初のひと言で会社名と名前を伝えると、相手も用件を切り出しやすくなります。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Tvrtka ABC, Sato pri telefonu. Dobar dan. | トヴルトカ アーベーツェー、サト プリ テレフォヌ。ドバル ダン | ABC社の佐藤でございます。こんにちは。 |
| ホルヴァット | Dobar dan, ovdje Horvat iz tvrtke XYZ. Mogu li razgovarati s gospodinom Kovačem? | ドバル ダン、オヴディェ ホルヴァット イズ トヴルトケ イクスュイグレクゼット。モグ リ ラズゴヴァラティ ス ゴスポディノム コヴァチェム | こんにちは、XYZ社のホルヴァットです。コヴァチさんはいらっしゃいますか? |
| あなた | Naravno. Oko čega se radi, molim? | ナラヴノ。オコ チェガ セ ラディ、モリム | はい。どのようなご用件でしょうか? |
| ホルヴァット | Radi se o terminu isporuke za sljedeći tjedan. | ラディ セ オ テルミヌ イスポルケ ザ スリェデチ ティェダン | 来週の納品日の件です。 |
| あなた | Hvala. Trenutak, molim, spojit ću vas. | フヴァラ。トレヌタク、モリム、スポイト チュ ヴァス | ありがとうございます。少々お待ちください、おつなぎします。 |
「Spojit ću vas.」は「電話をつなぐ」という定番表現です。
用件を先に確認しておくと、取り次がれた担当者がスムーズに対応できます。
場面2|担当者が不在のとき
次は、名指しされた担当者が席を外している場面です。
不在の事実だけでなく、戻る目安を添えると相手は次の行動を決めやすくなります。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Žao mi je, gospodin Kovač trenutno nije za stolom. | ジャオ ミ イェ、ゴスポディン コヴァチ トレヌトノ ニイェ ザ ストロム | 申し訳ありませんが、コヴァチはただ今席を外しております。 |
| ホルヴァット | Aha, razumijem. Znate li kada se vraća? | アハ、ラズミイェム。ズナテ リ カダ セ ヴラチャ | そうですか。いつ頃お戻りになりますか? |
| あなた | Trebao bi se vratiti za otprilike sat vremena. | トレバオ ビ セ ヴラティティ ザ オトプリリケ サト ヴレメナ | 1時間ほどで戻る予定です。 |
| ホルヴァット | U redu. Hoće li biti dostupan poslijepodne? | ウ レドゥ。ホチェ リ ビティ ドストゥパン ポスリイェポドネ | わかりました。今日の午後は捕まりますか? |
| あなた | Da, trebao bi biti slobodan nakon dva sata. | ダ、トレバオ ビ ビティ スロボダン ナコン ドヴァ サタ | はい、2時以降なら空いているはずです。 |
「nije za stolom」は「席にいない」という柔らかい言い方です。
「izvan ureda」(外出中)や「na drugoj liniji」(別の電話に出ている)も場面に応じて使い分けます。
場面3|伝言を預かる
担当者が戻るまで待てない相手から、伝言を預かる場面です。
名前のつづりや番号は、こちらから復唱して取り違いを防ぎます。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Želite li ostaviti poruku? | ジェリテ リ オスタヴィティ ポルク | ご伝言を承りましょうか? |
| ホルヴァット | Da, molim. Možete li mu reći da isporuka kasni dva dana? | ダ、モリム。モジェテ リ ム レチ ダ イスポルカ カスニ ドヴァ ダナ | はい、お願いします。出荷が2日遅れると伝えていただけますか? |
| あなた | Naravno. Isporuka kasni dva dana. Još nešto? | ナラヴノ。イスポルカ カスニ ドヴァ ダナ。ヨシュ ネシュト | 承知しました。出荷が2日遅れる、ですね。他にございますか? |
| ホルヴァット | To je sve. Moje ime je Horvat, H-O-R-V-A-T. | ト イェ スヴェ。モイェ イメ イェ ホルヴァット、ハ オ エル ヴェ ア テ | 以上です。名前はホルヴァット、H-O-R-V-A-Tです。 |
| あなた | U redu, gospodine Horvat. Sigurno ću mu prenijeti poruku. | ウ レドゥ、ゴスポディネ ホルヴァット。シグルノ チュ ム プレニイェティ ポルク | 承知しました、ホルヴァットさん。必ずお伝えします。 |
「ostaviti poruku」は「伝言を残す」、「prenijeti poruku」は「伝言を取り次ぐ」と、立場で言い方が変わります。
復唱のときは「Da ponovim.」と前置きすると、相手も内容を確認しやすくなります。
場面4|折り返しの約束をする
担当者から後でかけ直してもらう約束をする場面です。
都合の良い時間と番号を確認しておくと、折り返しが一度で済みます。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| ホルヴァット | Možete li ga zamoliti da me nazove natrag? | モジェテ リ ガ ザモリティ ダ メ ナゾヴェ ナトラグ | 折り返しお電話いただけますか? |
| あなた | Naravno. Na koji vas broj mogu dobiti? | ナラヴノ。ナ コイ ヴァス ブロイ モグ ドビティ | もちろんです。ご連絡先の番号を教えていただけますか? |
| ホルヴァット | Broj je nula jedan, dva tri četiri, pet šest sedam, lokal dvadeset jedan. | ブロイ イェ ヌラ イェダン、ドヴァ トリ チェティリ、ペト シェスト セダム、ロカル ドヴァデセト イェダン | 01-234-567、内線21です。 |
| あなた | Nula jedan, dva tri četiri, pet šest sedam, lokal dvadeset jedan. Kada vam odgovara? | ヌラ イェダン、ドヴァ トリ チェティリ、ペト シェスト セダム、ロカル ドヴァデセト イェダン。カダ ヴァム オドゴヴァラ | 01-234-567、内線21ですね。何時頃がご都合よろしいですか? |
| ホルヴァット | Bilo kada prije pet sati bilo bi sjajno. | ビロ カダ プリイェ ペト サティ ビロ ビ スヤイノ | 5時より前ならいつでも大丈夫です。 |
| あなた | U redu. Zamolit ću ga da vas nazove prije pet. Hvala na pozivu. | ウ レドゥ。ザモリト チュ ガ ダ ヴァス ナゾヴェ プリイェ ペト。フヴァラ ナ ポズィヴ | 承知しました。5時までにかけ直させます。お電話ありがとうございました。 |
「nazvati natrag」は「折り返す」、「na koji broj mogu dobiti」は「連絡のつきやすい番号」という決まり文句です。
番号は区切って復唱すると、聞き間違いをほぼ防げます。
場面5|聞き取れなかったとき
相手の声が小さかったり早口だったりして、聞き取れない場面もあります。
遠慮せず聞き返すほうが、結果的にやり取りが正確になります。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Oprostite, veza je malo slaba. Možete li ponoviti? | オプロスティテ、ヴェザ イェ マロ スラバ。モジェテ リ ポノヴィティ | すみません、電波が少し弱いようです。もう一度お願いできますか? |
| ホルヴァット | Naravno. Rekao sam da je sastanak pomaknut na petak. | ナラヴノ。レカオ サム ダ イェ サスタナク ポマクヌト ナ ペタク | はい。会議が金曜に変更になったと言いました。 |
| あなた | Možete li govoriti malo sporije, molim? | モジェテ リ ゴヴォリティ マロ スポリイェ、モリム | もう少しゆっくり話していただけますか? |
| ホルヴァット | Nema problema. Sastanak je sada u petak u deset. | ネマ プロブレマ。サスタナク イェ サダ ウ ペタク ウ デセト | 大丈夫です。会議は金曜の10時になりました。 |
| あなた | Hvala. Dakle, petak u deset. Razumio sam. | フヴァラ。ダクレ、ペタク ウ デセト。ラズミオ サム | ありがとうございます。金曜の10時ですね。承知しました。 |
「veza je slaba」は「電波が弱い」、「ponoviti」は「もう一度言う」という自然な聞き返しです。
最後に内容を復唱すると、相手も「伝わった」と安心できます。
場面6|自分から電話をかける
立場を変えて、こちらから取引先に電話をかける場面です。
名乗りと用件を最初にまとめると、相手の負担が減ります。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Dobar dan, ovdje Sato iz tvrtke ABC. Mogu li razgovarati s gospođom Babić? | ドバル ダン、オヴディェ サト イズ トヴルトケ アーベーツェー。モグ リ ラズゴヴァラティ ス ゴスポジョム バビチ | もしもし、ABC社の佐藤です。バビチさんをお願いできますか? |
| 受付 | Smijem li pitati oko čega se radi? | スミイェム リ ピタティ オコ チェガ セ ラディ | ご用件を伺ってもよろしいですか? |
| あなた | Zovem zbog računa koji smo primili jučer. | ゾヴェム ズボグ ラチュナ コイ スモ プリミリ ユチェル | 昨日受け取った請求書の件でお電話しました。 |
| 受付 | Spojit ću vas odmah. Trenutak, molim. | スポイト チュ ヴァス オドマフ。トレヌタク、モリム | おつなぎします。少々お待ちください。 |
| あなた | Puno vam hvala. | プノ ヴァム フヴァラ | ありがとうございます。 |
「Zovem zbog …」は、用件を切り出す万能の出だしです。
かける側でも、用件を一文で言えるよう準備しておくと落ち着いて話せます。
場面7|アポイントの日時を調整する
電話のいちばんの目的が、打ち合わせの日時調整というケースは多いものです。
候補を出し合い、すり合わせて確定するまでの流れを会話で確認します。
| 話者 | クロアチア語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| あなた | Htio bih dogovoriti sastanak za sljedeći tjedan. | フチオ ビフ ドゴヴォリティ サスタナク ザ スリェデチ ティェダン | 来週の打ち合わせを設定したいのですが。 |
| ホルヴァット | Naravno. Odgovara li vam srijeda u deset? | ナラヴノ。オドゴヴァラ リ ヴァム スリイェダ ウ デセト | もちろんです。水曜の10時はいかがですか? |
| あなた | U srijedu sam zauzet. Možemo li pomaknuti na petak? | ウ スリイェドゥ サム ザウゼト。モジェモ リ ポマクヌティ ナ ペタク | 水曜はふさがっています。金曜にずらせますか? |
| ホルヴァット | Petak u jedanaest mi odgovara. | ペタク ウ イェダナエスト ミ オドゴヴァラ | 金曜の11時なら大丈夫です。 |
| あなた | Odlično. Onda potvrđujem petak u jedanaest. Poslat ću vam pozivnicu mailom. | オドリチュノ。オンダ ポトヴルジュイェム ペタク ウ イェダナエスト。ポスラト チュ ヴァム ポズィヴニツ マイロム | 承知しました。では金曜11時で確定します。招待をメールでお送りします。 |
「pomaknuti na petak」は「金曜にずらす」、「potvrđujem」は「確定します」という、調整の場面で要となる言い方です。
確定したら「poslat ću vam pozivnicu」(招待を送ります)と次の行動を添えると、抜け漏れが防げます。
よくある質問
Q. 電話で名乗るときは「Ja sam」と「Ovdje」のどちらが自然ですか?
A. 電話では「Ovdje Sato.」のように「ovdje」(こちらは〜)を使うのが一般的です。「Ja sam Sato.」も間違いではありませんが、対面向けの響きになります。
Q. 聞き取れなかったとき、失礼にならない聞き返し方は?
A.「Možete li ponoviti?」や「Možete li govoriti malo sporije?」が丁寧で使いやすいです。電波のせいにする「Veza je malo slaba.」も角が立ちません。
Q. 取り次ぎの「少々お待ちください」は何と言いますか?
A.「Trenutak, molim.」が定番です。つなぐときは「Spojit ću vas.」を続けます。
Q. 伝言の ostaviti poruku と prenijeti poruku の違いは?
A.「ostaviti poruku」は伝言を残す側、「prenijeti poruku」は受けた伝言を本人へ取り次ぐ側が使います。受け手は「Želite li ostaviti poruku?」と尋ねます。
まとめ
電話応対は、場面ごとの流れを会話で覚えておくと本番でも慌てません。
- 取次は用件を確認してから「Spojit ću vas.」でつなぐ。
- 伝言は復唱して、名前のつづりと番号を取り違えない。
- 聞き取れないときは遠慮せず聞き返し、最後に復唱して確認する。
あとは、電話でよく出る単語をまとめて覚えておくと、とっさのやり取りでも言葉に詰まりにくくなります。
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