英検2級は高校卒業レベルと位置付けられており、大学入試や推薦入試で重視される資格の一つです。
ただ、部活動や他教科の学習と並行して英検対策の時間を確保するのは、多くの高校生にとって難しい課題でしょう。
そこで頼れるのが、スマートフォンで学習できる英検対策アプリです。
この記事では、高校生の学習スタイルに合わせて、英検2級対策に使えるアプリを5本ご紹介します。
この記事で分かること
- 英検2級対策におすすめのアプリ5本とそれぞれの特徴
- 高校生のライフスタイルに合ったアプリの使い分け方
- 筆者が実際に使って感じた効果と注意点
英検2級対策にアプリが役立つ理由
高校生が英検2級を目指すうえで、アプリ学習には3つの大きなメリットがあります。
まずはその理由を整理しておきましょう。
理由1: 通学時間を有効活用できる
電車やバスでの通学時間は、多くの高校生にとって貴重な学習資源です。
片手でスマートフォンを操作しながら学べるアプリなら、揺れる車内でも快適に単語や問題に取り組めます。
紙のテキストを広げるのは難しい環境でも、アプリなら問題ありません。
理由2: 短時間で区切りやすい
アプリの学習コンテンツは、1問あたり数秒から数分で完結するものが中心です。
休み時間や昼休みの5分でも進められるため、忙しい高校生にぴったりの学習形態でしょう。
理由3: ゲーム感覚で続けやすい
多くのアプリは、連続正解数や学習日数を記録してくれます。
日々の進捗が目に見えると、モチベーションの維持につながりやすい仕組みです。
「今日もこの数字を伸ばしたい」という気持ちが、学習継続の原動力になります。
英検2級対策アプリ比較表
今回ご紹介する5つのアプリを、まずは一覧で比較してみましょう。
| アプリ名 | 料金 | 主な用途 | 英検2級対応 | 高校生向け度 |
|---|---|---|---|---|
| mikan | 無料(一部有料) | 単語 | 英検2級コースあり | ★★★★★ |
| abceed | 無料/月額約2,000円 | 単語・問題演習 | パス単2級対応 | ★★★★★ |
| スタディサプリ中学・高校講座 | 月額約2,200円 | 総合学習 | 英検対策講座あり | ★★★★☆ |
| 英検ネットドリル | 年額約6,600円 | 過去問演習 | 2級完全対応 | ★★★★☆ |
| Anki | 無料(iOS版有料) | 単語カード | 自作次第 | ★★★☆☆ |
1. mikan|高校生が最初に試すべき無料単語アプリ
mikan(ミカン)は、株式会社mikanが提供する英単語学習アプリです。
直感的な操作と豊富な無料コンテンツで、高校生から絶大な支持を集めています。
mikanの特徴
4択形式で単語の意味を選ぶシンプルな設計で、1問あたり数秒のスピード感が魅力です。
英検2級レベルの単語も無料で学習でき、音声読み上げ機能も付いています。
学習記録が自動で残り、毎日の積み重ねが一目で分かる点も続けやすさにつながります。
mikanをおすすめする理由
とにかく無料で始められるハードルの低さが、高校生にぴったりです。
部活帰りの電車の中で、1日5分だけでも続ける習慣を作るには最適のアプリでしょう。
筆者も高校生時代にmikanを使っており、単語学習のきっかけとしてとても助けられました。
2. abceed|『パス単2級』と連動する本格派
abceed(エービーシード)は、株式会社Globeeが運営する英語学習プラットフォームです。
旺文社の英検対策書籍と公式連携しており、本格的な対策に使えます。
abceedの特徴
旺文社の『英検2級 でる順パス単』の単語を、アプリ上で効率的に学習できます。
AIが習熟度を判定し、覚えていない単語を優先的に出題してくれる機能が便利です。
リスニング問題の音声も内蔵されており、スマートフォン一台で多角的な学習が完結します。
abceedをおすすめする理由
紙の『パス単2級』を持っている高校生にとって、abceedは学習効率を大幅に引き上げてくれる相棒になります。
スキマ時間にアプリで復習し、机に向かえる時間は紙の参考書で問題演習に取り組むという使い分けが理想的です。
無料プランでも一部機能を体験できるため、まず試してみる価値があるでしょう。
3. スタディサプリ中学・高校講座|英語以外もまとめて学べる
スタディサプリ中学・高校講座は、リクルートが運営する総合型学習サービスです。
中高生向けの授業動画が豊富に用意されており、英検対策講座も含まれています。
スタディサプリ中学・高校講座の特徴
英語だけでなく、数学や国語、理科社会もアプリ内で学習できるオールインワン型のサービスです。
講師は有名予備校のプロ講師が担当しており、解説の分かりやすさに定評があります。
1講座あたり15分程度の短さで、集中力が続きやすい設計になっています。
スタディサプリ中学・高校講座をおすすめする理由
定期テスト対策と英検対策を両立したい高校生に最適のサービスです。
月額約2,200円で全教科カバーできるため、塾に通うよりもコストを大幅に抑えられます。
14日間の無料体験があるため、授業スタイルが合うかを確認してから申し込めるのも安心材料でしょう。
4. 英検ネットドリル|過去問をアプリで解く
英検ネットドリルは、株式会社ミスターステップアップが提供する英検対策専門サービスです。
過去問演習に特化しており、2級の過去問題もデジタル化された状態で解けます。
英検ネットドリルの特徴
旺文社の『英検2級 過去6回全問題集』をデジタル化した形で、自動採点付きの演習が可能です。
間違えた問題だけを抽出して再演習できる機能が、復習効率を高めてくれます。
二次試験の面接対策動画も含まれており、本番に近い形でトレーニングできる点が魅力です。
英検ネットドリルをおすすめする理由
紙の過去問を解いて自分で丸付けするのが苦手な高校生には、強い味方になります。
年額制なので、英検受験の日程から逆算して集中的に使う使い方が賢明でしょう。
二次試験の動画対策は、面接への不安を減らすのに役立つコンテンツです。
5. Anki|オリジナル単語帳を育てる
Anki(アンキ)は、間隔反復学習を行えるフリーソフトです。
Android版とデスクトップ版は無料、iOS版は有料という料金体系になっています。
Ankiの特徴
自分で作成した単語カードを、忘却曲線に基づいたタイミングで出題してくれます。
画像や音声、例文を自由に追加できるため、自分だけの単語帳を作れる点が大きな魅力です。
デスクトップとスマートフォン間で同期できるため、PCで作成してスマートフォンで復習する運用が可能です。
Ankiをおすすめする理由
英検2級までの段階では、市販の単語帳だけでも十分に対応できます。
しかし、学校の授業で出てきた未知語や、模試で間違えた単語を一箇所にまとめたい高校生にはAnkiが便利でしょう。
デジタルで管理したい派の生徒には、紙の単語ノートよりも扱いやすい選択肢になります。
高校生におすすめの使い分け
5つのアプリを紹介しましたが、すべてを使う必要はありません。
自分の学習スタイルや目標時期に合わせて選ぶのが賢明です。
まずはmikanで習慣化
英検2級対策を始めたばかりの段階では、mikanで毎日の学習習慣を作ることを優先しましょう。
無料で始められるため、挫折しても心理的なダメージが少ない点がメリットです。
本格化したらabceedへ
単語の基礎が固まり、本格的な対策を始めたい段階になったら、abceedに切り替えることを検討してみてください。
紙の『パス単2級』との連携で、学習の幅が一気に広がります。
過去問対策は英検ネットドリル
試験3か月前くらいから過去問演習が必要になります。
紙で解くのが面倒に感じる方は、英検ネットドリルで効率化を図るとよいでしょう。
定期テスト対策と両立するならスタディサプリ
英検以外の勉強も頑張りたい高校生には、スタディサプリ中学・高校講座が総合力アップに役立ちます。
月額料金はかかりますが、全教科をカバーできる点でコスパは優秀です。
筆者の体験談|高校2年生の秋に2級合格
筆者は高校2年生の秋の試験で英検2級に合格しました。
当時使っていたのは、mikanとabceedの組み合わせでした。
朝の通学電車ではmikanで『英検2級の英単語』コースを回し、帰宅後の自室ではabceedに切り替えて『パス単2級』の復習を行う流れでした。
1日合計30分をアプリでの単語学習に充て、残りの時間は紙の参考書と過去問に当てる配分です。
特にabceedの音声再生機能が、リスニング対策に大きく貢献しました。
試験直前の1か月は英検ネットドリルを追加し、過去問を週に1回分ずつ解く計画を立てました。
結果として、一次試験・二次試験ともに余裕を持って合格ラインを超えることができました。
アプリ学習の注意点
便利なアプリですが、使い方によっては効果が出ないこともあります。
高校生が特に気をつけたい点を3つお伝えします。
注意点1: SNSの誘惑に負けない
スマートフォンで学習する最大の敵は、他のアプリからの通知です。
学習中は通知をオフにするか、集中モードを活用して誘惑を遮断する工夫が必要でしょう。
注意点2: アプリだけに頼らない
アプリは単語やリスニングには強いものの、英作文の手書き練習には向きません。
ライティング対策は紙のノートと併用する方が、本番での手の動きがスムーズになります。
注意点3: 課金は親と相談
高校生の多くは、アプリへの課金に保護者の許可が必要でしょう。
無料プランで手応えを確かめてから、必要性を説明した上で相談するのが円滑な進め方です。
関連記事のご案内
英検2級対策と並行して、他の級の情報も参考にしたい方は以下の記事もご覧ください。
将来的に英検準1級を目指す方は「英検準1級 英作文対策本おすすめ5選|120〜150語の型を固める」で、ライティングの型を学んでおくとスムーズに移行できます。
さらに上を目指す方は「英検1級対策アプリおすすめ5選|無料・有料の使い分け」で、1級レベルのアプリ活用法を確認できます。
過去問演習の進め方に悩んでいる方は「英検1級 過去問の使い方|何年分を何周すべきか」も参考になるでしょう(1級向けですが、方法論は2級でも応用可能です)。
英検2級アプリ活用の1日スケジュール例
アプリを使う場合、1日のどのタイミングで何をするかを決めておくと継続しやすくなります。
筆者が高校生時代に実践していたスケジュール例をご紹介します。
朝の通学電車: mikanで単語復習
朝の通学電車では、mikanで前日学んだ単語の復習に充てていました。
1駅分の5分で50問程度を回せるため、通学時間を余すことなく活用できます。
寝起きの頭を英語モードに切り替える効果もあるでしょう。
昼休み: abceedで問題演習
昼休みの15分は、abceedで『パス単2級』の演習に使います。
食後のだるい時間帯でも、アプリの4択問題なら負担なく進められます。
週ごとにまとまった進捗が確認できるため、達成感も得られるでしょう。
帰宅後: スタディサプリで映像授業
帰宅後の机に向かった時間帯には、スタディサプリ中学・高校講座で映像授業を視聴していました。
1コマ15分の短さなので、部活帰りの疲れた体でも集中力が切れにくい設計です。
英文法のポイントを体系的に学べる点が、学校の授業との相乗効果を生みます。
就寝前: Ankiで1日の復習
就寝前の10分には、Ankiで1日の復習を行う習慣を作っていました。
寝る前の記憶は定着しやすいという研究結果もあり、単語の定着に効果的です。
ただし、ベッドの中でスマートフォンを使うと睡眠の質が下がるため、寝る直前ではなく机で行うのがおすすめでしょう。
英検2級合格に必要な学習時間の目安
アプリを使う前提で、合格までに必要な学習時間の目安を考えてみましょう。
中学英語が定着している場合
中学卒業レベルの英語が身についている高校生なら、英検2級合格には約150時間の学習が目安になります。
1日30分のアプリ学習を続ければ、約10か月で到達できる計算です。
毎日コツコツ続ける粘り強さが求められます。
英検3級を持っている場合
英検3級を取得済みの方なら、約200時間を目安に計画を立てるとよいでしょう。
3級から2級への飛躍は語彙レベルが大きく変わるため、単語の習得に時間をかける必要があります。
mikanやabceedで毎日新しい単語に触れる習慣が特に重要です。
英検準2級を持っている場合
準2級合格者なら、約100時間程度で2級ラインに届くことが多いです。
アプリを使った効率学習で、半年以内の合格も十分に狙えるでしょう。
過去問演習に早めに入り、本番形式に慣れることが鍵になります。
受験生保護者へのメッセージ
この記事を読んでいる中には、受験生の保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
アプリ学習を応援する際のポイントをお伝えします。
アプリ学習を「遊び」と誤解しない
スマートフォンを使った学習は、一見すると遊びのように見えてしまうことがあります。
しかし、現代の英語学習では、アプリは立派な学習ツールとして機能しています。
お子さまがmikanやabceedを使っている姿を、温かく見守っていただければ幸いです。
課金の相談には真剣に応じる
有料アプリへの課金を相談されたときは、必要性をしっかり聞いてあげてください。
月額2,000円のアプリ契約は、塾や参考書に比べて圧倒的にコスパの高い選択肢となることが多いです。
家計と相談しながら、必要な投資は前向きに検討する姿勢が大切でしょう。
まとめ|英検2級はアプリで十分戦える
英検2級対策に使えるアプリを5本ご紹介しました。
無料のmikanで習慣化し、abceedで本格的な対策に進み、試験直前は英検ネットドリルで過去問演習に切り替えるのが王道の流れです。
定期テストとの両立を重視するならスタディサプリ中学・高校講座、オリジナル単語帳を作りたいならAnkiという選択肢もあります。
大切なのは、毎日少しずつでもアプリを開く習慣を作ることです。
高校生活は忙しいですが、通学時間や休み時間の積み重ねで合格ラインは十分に突破できます。
自分のライフスタイルに合うアプリを見つけて、英検2級合格への一歩を踏み出してみてください。


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