英検2級 リスニング対策|会話・文・放送文の聞き方

英検2級のリスニングは、筆記試験と同じくらい合否を左右する重要なセクションです。

テキストに慣れている学習者ほど、リスニングで思わぬ失点をしてしまうケースが多く見られます。

この記事では、リスニング3パートそれぞれの解き方と、効果的なトレーニング方法を紹介します。

この記事で分かること

  • Part1会話問題、Part2文、Part3放送文それぞれの設問パターンと解法のコツ
  • 選択肢の先読みや集中力を保つための具体的なテクニック
  • おすすめ教材と4週間のトレーニングプランの進め方

英検2級リスニングの全体像

英検2級のリスニングセクションは、合計で約25分程度です。

問題数は30問で、Part1が15問、Part2が15問という構成になっています。

なおPart名の呼び方は公式には「第1部」「第2部」となっていますが、学習者の間では「Part1」「Part2」「Part3」と細分化して呼ばれることもあります。

この記事では、第1部を「Part1会話問題」、第2部を「Part2文・放送文」として、さらに放送文部分を「Part3放送文」と呼んで区別していきます。

英検2級のリスニング問題は、放送が一度しか流れないのが大きな特徴です。

聞き逃したら取り返しがつかないため、集中力と先読みのテクニックが不可欠です。

各パートの時間配分

Part1会話問題は、1問あたり約30秒のダイアログが流れ、その後に設問が読み上げられます。

選択肢は問題用紙に印刷されていますが、設問は放送でしか流れません。

Part2文・放送文は、約50秒から1分程度のモノローグが流れます。

ナレーションや店内アナウンス、ニュース風の文章など、さまざまなタイプの英文が登場します。

全体を通して一度しか聞けないので、メモ取りと先読みを駆使して対応する必要があります。

Part1 会話問題の解き方

Part1会話問題は、AとBの2人による短い会話を聞いて、最後の発言に対する応答を選ぶタイプです。

会話は日常的なシーンが多く、家庭、職場、学校、店、病院といった場面が頻出します。

このパートで重要なのは、会話の最後の発言に全神経を集中させることです。

というのも、設問はたいてい「What will the man say next?」や「What will the woman do next?」のように、最後の発言への応答を問う形式だからです。

先読みで場面を予想する

Part1会話問題では、音声が始まる前に選択肢を先読みすることが鉄則です。

4つの選択肢を素早く読んで、どのような場面の会話なのかを想像しておきましょう。

例えば、選択肢に「Take the train」「Walk to the station」「Call a taxi」といった交通手段が並んでいれば、移動に関する会話だと予測できます。

選択肢から場面を先取りしておくと、音声が始まった瞬間に内容に入っていけるため、理解度が格段に上がります。

筆者はこの方法を身につけてから、Part1会話問題の正答率が7割から9割に跳ね上がりました。

否定文と疑問文に注意する

Part1会話問題では、選択肢に否定文が含まれることがよくあります。

「I don’t think so」「I’m afraid I can’t」といった否定的な応答が正解になるケースも多いため、単純に肯定的な内容だけを追わないようにしましょう。

また、会話の中に疑問文が含まれている場合、その疑問文への答えが正解になることがほとんどです。

最後の発言が疑問文なら、「Yes/No」で答えられる内容か、情報を求めている内容かを聞き分けることがポイントです。

頻出フレーズを覚える

Part1会話問題には、日常会話で使われる決まったフレーズが繰り返し登場します。

「How about〜?」「Why don’t we〜?」「Would you mind〜?」「I’d love to, but〜」といった提案や依頼、辞退の表現は、必ず押さえておきましょう。

こうした定型フレーズは、旺文社の「英検2級 でる順パス単」やmikanで集中的に覚えることができます。

筆者は通勤時間中にmikanでフレーズを回していただけで、Part1の理解度が明らかに上がりました。

Part2 文・放送文の解き方

Part2文・放送文では、1人のナレーターによる50秒程度のモノローグが流れます。

内容は、物語風の文章、案内放送、ニュース、人物紹介、旅行記など多岐にわたります。

モノローグには物語や生活場面を扱うものと、より抽象的な情報伝達を扱うものがあり、それぞれ聞き方のコツが少し異なります。

ここでは前者を「Part2文」、後者を「Part3放送文」と便宜的に分けて説明していきます。

Part2文での聞き方

Part2文は、ある人物の体験や趣味、日常の出来事を語るタイプが多い傾向にあります。

「Ken likes to〜」「Yesterday, Mary went to〜」といった形で始まり、時系列や因果関係を追う必要があります。

ここで重要なのは、固有名詞と時系列表現を聞き逃さないことです。

人物名、場所、曜日、時間帯といった情報は設問で狙われやすいので、メモ欄に短く書き留めておくと良いでしょう。

筆者は解くときに、問題用紙の余白に「K-tennis-Sat」のような略記でメモを取る癖をつけていました。

Part2文での設問パターン

Part2文の設問は、「What is one thing we learn about Ken?」「Why did Mary go to the park?」といった形で、具体的な事実を問うことが多いです。

選択肢は本文の言い換えになっていることがほとんどなので、直接一致する単語を探すのではなく、意味の近い表現を選ぶ感覚が必要です。

例えば本文で「very tired」と言っていたら、選択肢では「exhausted」と言い換えられているかもしれません。

こうした言い換えに慣れるためには、音声スクリプトと問題を見比べて、どう言い換えられているかを確認する練習が効果的です。

Part3 放送文の解き方

Part3放送文は、Part2文よりも情報伝達の色が強く、駅のアナウンス、店内放送、ラジオニュース、博物館のガイドといったシーンが登場します。

いわゆる「業務的」な英語に慣れておく必要があります。

Part3放送文で狙われる情報

Part3放送文で設問に出やすいのは、数字、時間、場所、目的、次の行動です。

例えば駅のアナウンスなら「何時に出発するか」「どのホームか」「何番線か」といった具体的な情報が狙われます。

店内放送なら「セールの期間」「対象商品」「特典の内容」といった情報がポイントになります。

音声が始まる前に選択肢を素早くチェックして、「数字系」「場所系」「理由系」のどれを聞くべきかを意識しておきましょう。

Part3放送文の頻出表現

Part3放送文には、アナウンス特有の決まり文句があります。

「Attention, please」「Ladies and gentlemen」「Welcome to〜」「Please note that〜」「Thank you for your attention」といった表現は、放送の始まりや終わりに使われます。

こうした定型表現を聞き取れるようにしておくと、本題に入る前の雑音に気を取られずに済みます。

NHK RadioのEnglish Newsや、BBCのLearning Englishといった無料コンテンツには、こうしたアナウンス風の英語が頻繁に登場します。

毎日10分聞く習慣をつけるだけで、驚くほど耳が慣れてきますよ。

リスニング共通のテクニック

ここからは、3つのパート共通で使えるテクニックを紹介します。

選択肢先読み戦略

リスニングで最も重要なのは、選択肢を先読みすることです。

試験開始直後に流れる放送の説明時間や、1問と1問の間のわずかな時間を使って、次の設問の選択肢を読んでおきましょう。

選択肢を先読みすることで、音声の中で何を聞き取るべきかが明確になり、集中力を効率的に使うことができます。

筆者は本番でこのテクニックを徹底した結果、リスニング30問中28問正解を達成しました。

先読みなしで闇雲に聞いていた頃とは、まったく別の次元で試験を受けられるようになりました。

メモの取り方

リスニングでは、試験中にメモを取ることが許可されています。

ただし、全部書こうとすると音声についていけなくなるので、必要最小限の情報だけを書くのがコツです。

数字、固有名詞、時間、場所の4点を中心に、略記で素早く書き留めましょう。

例えば「3 pm Sat museum $10」といった具合です。

メモの取り方も練習が必要なので、過去問演習の段階から実際にメモを取る癖をつけておくことをおすすめします。

集中力を保つ方法

リスニングセクションは約25分続くため、集中力を最後まで維持するのが難しい試験でもあります。

途中で集中が切れてしまうと、後半の問題で取りこぼしが増えてしまいます。

筆者が実践していたのは、1問解き終えるごとに深呼吸を1回入れるという方法でした。

たった1秒の呼吸ですが、それだけで頭がリセットされて次の問題に集中し直せます。

また、分からない問題はすぐに切り替えて次に進むことも大切です。

引きずってしまうと、次の問題まで聞き逃してしまう悪循環に陥りがちです。

おすすめ教材

英検2級のリスニング対策に役立つ教材を紹介します。

旺文社の過去6回全問題集CD付き

リスニング対策の第一選択は、旺文社の「英検2級 過去6回全問題集」のCD付き版です。

過去6回分の本物のリスニング音源が付属しており、本番と同じ声、同じスピードで練習できます。

筆者はこのCDを2周聴き込んで、英検2級のリスニングに出てくる独特のスピード感に耳を慣らしました。

CDプレーヤーがなくても、近年の問題集は音声アプリで聴ける仕様になっているため、スマートフォンでも気軽に学習できます。

旺文社のでる順パス単

語彙力はリスニングの土台です。

知らない単語は聞き取れないので、旺文社の「英検2級 でる順パス単」で単語の発音を含めて覚えていきましょう。

付属の音声を聞きながら覚える「耳単語」方式が特に効果的です。

学研やZ会からも同様の単語帳が出ていますが、英検対策では旺文社が定番です。

NHK Radioの英語番組

毎日の耳慣らしには、NHK Radioの英語番組が最適です。

「ラジオ英会話」「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」「ニュースで学ぶ現代英語」などは、レベル別に聞けるのでおすすめです。

NHK Radioのストリーミングアプリを使えば、いつでもどこでも聞くことができます。

筆者は電車通勤中に毎日15分ずつ聴き続けた結果、リスニングのスピードに違和感を感じなくなりました。

YouTube英検対策チャンネル

YouTubeには、英検対策に特化した無料動画が多数あります。

「英検2級 リスニング対策」と検索すれば、過去問の解説動画や予想問題動画が見つかります。

動画の良いところは、音声と解説、テキストを同時に確認できる点です。

また、DMM英会話やQQ Englishといったオンライン英会話サービスにも、英検対策コースが用意されています。

ネイティブ講師との会話を通じて、リスニング力を実戦的に鍛えることができます。

BBC Learning English

より実践的な英語に触れたい場合は、BBCのLearning Englishがおすすめです。

無料でさまざまなレベルの学習コンテンツが提供されており、英検2級レベルに合った内容が豊富にあります。

特に「6 Minute English」という番組は、1回6分という短さで、テーマ別にリスニング力を鍛えられる優れた教材です。

4週間トレーニングプラン

ここからは、試験4週間前からのリスニングトレーニングプランを紹介します。

1週目 耳慣らしと過去問分析

1週目は、過去問のリスニング1回分を通しで解いてみましょう。

この段階では正答率を気にせず、自分がどのパートで落としているかを把握することが目的です。

同時に、NHK Radioの英語番組やBBC Learning Englishを毎日15分聴き始めます。

筆者はこの時期、自分が数字の聞き取りで失点していることに気づき、数字の練習を重点的に始めました。

2週目 パート別の集中練習

2週目は、Part1、Part2、Part3をそれぞれ集中的に練習します。

月曜から水曜はPart1会話問題、木曜金曜はPart2文、土曜日曜はPart3放送文という配分がおすすめです。

このとき、音声を聞きっぱなしにするのではなく、解き終えた後にスクリプトを見ながらもう一度聞き直すディクテーション練習をすると効果的です。

聞き取れなかった箇所は、発音の問題なのか、語彙の問題なのか、文法の問題なのかを見極めましょう。

3週目 時間を計った模試形式

3週目は、本番と同じ時間、同じ順序で過去問を通しで解いていきます。

1日1回分のペースで、6日間で過去問6回分をこなすのが理想です。

この段階で、選択肢先読みの技術を徹底的に磨きましょう。

また、他技能(読解、ライティング、スピーキング)とのバランスも意識していきます。

当サイトの「英検2級 長文読解の解き方」「英検2級 英作文の書き方」「英検2級 面接対策」の記事でも、それぞれの技能別対策を解説しているので、参考にしてみてください。

4週目 総仕上げと弱点補強

4週目は、これまでに解いた過去問の中で苦手だったパートを重点的に復習します。

間違えた問題の音声を何度も聞き直し、シャドーイングやリピーティングで口と耳の両方から英語を叩き込みます。

筆者はこの時期、苦手だったPart3放送文だけを集中的に解き直し、本番では満点を取ることができました。

新しい教材に手を出すよりも、一度解いた問題を完璧に復習することが、この時期は最も効果的です。

筆者の体験談

筆者が初めて英検2級を受験した時、リスニングは30問中18問しか取れませんでした。

原因は明確で、選択肢先読みをしていなかったこと、集中力が後半になると切れていたこと、そして普段から英語音声に触れる機会が圧倒的に少なかったことです。

2回目の受験に向けて、筆者は通勤時間のすべてをNHK Radioの英語番組に充てました。

さらに、旺文社の過去6回全問題集の音源を寝る前に流し続け、寝落ちするまで英語に浸る生活を1ヶ月続けました。

結果として、2回目の受験ではリスニングで28問正解、合格点を余裕で上回ることができたのです。

リスニングは才能ではなく、耳を慣らすことと先読み戦略を徹底することが、得点アップの最短距離だと実感しています。

まとめ

英検2級のリスニングは、Part1会話問題、Part2文、Part3放送文の3パートで構成されています。

それぞれのパートに合った聞き方と、選択肢先読みやメモ取りといった共通テクニックを身につけることで、得点は着実に伸びていきます。

教材としては、旺文社の過去6回全問題集CD付きを軸に、NHK Radio、BBC Learning English、YouTubeの英検対策チャンネルを組み合わせると効果的です。

4週間プランでは、1週目に耳慣らし、2週目にパート別練習、3週目に模試形式、4週目に弱点補強という流れで進めていきましょう。

リスニング力は、毎日コツコツと耳を慣らすことで必ず伸びていきます。

読解、ライティング、スピーキングの対策記事も合わせて読んで、4技能をバランス良く鍛えていきましょう。

この記事が、英検2級合格への道のりを照らす一助となれば幸いです。

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