英語のオープンイノベーションフレーズ|協業・共創の表現

英語

オープンイノベーション、つまり社外のスタートアップや大学、他社と組んで新しい価値を生む取り組み。その英語のやり取りで言葉に詰まる方へ。

協業の打診から共同開発、成果配分の確認まで、場面ごとの「型」を知っておくと落ち着いて進められます。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 協業の打診・パートナー探索・PoC合意・役割分担・知財確認といった場面の定番フレーズ
  • スタートアップへの質問やピッチ・売り込みで使う言い回し
  • オンライン会議やメールでの応用と、次のステップを決めるフレーズ

協業を持ちかけるフレーズ

最初のひと言で、相手が前向きになるかが決まります。

いきなり条件から入らず、共通の狙いを示すと話が進みやすくなります。

英語 読み方 日本語訳
We’d love to explore a partnership with your team. ウィド ラブ トゥ エクスプロー ア パートナーシップ ウィズ ユア チーム 御社との協業をぜひ検討したいです。
We see strong potential in working together. ウィ シー ストロング ポテンシャル イン ワーキング トゥゲザー 協業に大きな可能性を感じています。
Would you be open to a joint initiative? ウッジュー ビー オープン トゥ ア ジョイント イニシアティブ 共同の取り組みにご関心はありますか?
We’re looking for a partner in this space. ウィア ルッキング フォー ア パートナー イン ジス スペース この領域でパートナーを探しています。
I think our strengths could complement each other. アイ シンク アワ ストレングス クッド コンプリメント イーチ アザー 互いの強みを補い合えると思います。

「complement each other」は、互いの足りない部分を補い合うニュアンスで協業の場面によく合います。

自社の強みと狙いを伝えるフレーズ

協業では、自社が何を提供できるかを明確に示すと信頼につながります。

狙いと提供価値をセットで伝えると、相手も組む意義を理解できます。

英語 読み方 日本語訳
What we bring to the table is our distribution network. ホワット ウィ ブリング トゥ ザ テーブル イズ アワ ディストリビューション ネットワーク 当社が提供できるのは販路です。
Our goal is to co-create a new service together. アワ ゴール イズ トゥ コークリエイト ア ニュー サービス トゥゲザー 狙いは新サービスの共創です。
We have the infrastructure; you have the technology. ウィ ハブ ジ インフラストラクチャー、ユー ハブ ザ テクノロジー 当社には基盤が、御社には技術があります。
We can offer market access you may not have yet. ウィ キャン オファー マーケット アクセス ユー メイ ノット ハブ イェット 御社にまだない市場への接点を提供できます。
Together, we can move much faster than alone. トゥゲザー、ウィ キャン ムーブ マッチ ファースター ザン アローン 協業すれば単独より速く動けます。

「bring to the table」は「持ち寄る・提供できる」を表す定番表現で、協業の議論でよく登場します。

PoC・実証の進め方を提案するフレーズ

いきなり本格契約ではなく、小さく試すPoC(概念実証)から始めると双方が安心です。

範囲と期間を区切って提案すると、相手も判断しやすくなります。

英語 読み方 日本語訳
Why don’t we start with a small proof of concept? ホワイ ドント ウィ スタート ウィズ ア スモール プルーフ オブ コンセプト まず小さなPoCから始めませんか?
Let’s run a three-month pilot first. レッツ ラン ア スリーマンス パイロット ファースト まず3か月の試験運用をしましょう。
We can validate the idea on a small scale. ウィ キャン バリデイト ジ アイデア オン ア スモール スケール 小規模でアイデアを検証できます。
What would success look like for this PoC? ホワット ウッド サクセス ルック ライク フォー ジス ピーオーシー このPoCの成功基準は何でしょう?
If the pilot works, we’ll scale it up. イフ ザ パイロット ワークス、ウィル スケール イット アップ 試験運用がうまくいけば本格展開します。

「What would success look like?」と成功基準を先に確認すると、PoC後の判断で揉めにくくなります。

役割分担を決めるフレーズ

協業では、誰が何を担うかを早めに決めると後のトラブルを防げます。

あいまいなまま進めず、責任範囲を言葉にしておきます。

英語 読み方 日本語訳
Who will take the lead on development? フー ウィル テイク ザ リード オン デベロップメント 開発は誰が主導しますか?
Let’s clarify each side’s responsibilities. レッツ クラリファイ イーチ サイズ レスポンシビリティーズ 双方の役割を明確にしましょう。
We’ll handle the back end; can you cover the UI? ウィル ハンドル ザ バック エンド、キャン ユー カバー ザ ユーアイ 当社が裏側を、御社がUIを担当できますか?
Who owns the project on your side? フー オウンズ ザ プロジェクト オン ユア サイド 御社側の責任者はどなたですか?
Let’s set up a shared project plan. レッツ セット アップ ア シェアード プロジェクト プラン 共通の計画書を作りましょう。

「Who owns the project?」は「誰が責任を持つか」を尋ねる言い方で、窓口を一本化するのに役立ちます。

知財・成果配分を確認するフレーズ

共同開発では、生まれた成果や知的財産の扱いが後で問題になりがちです。

直接的すぎず、しかし明確に確認しておくのが大切です。

英語 読み方 日本語訳
How should we handle the intellectual property? ハウ シュッド ウィ ハンドル ジ インテレクチュアル プロパティ 知的財産はどう扱いましょうか?
Who will own the results of the joint development? フー ウィル オウン ザ リザルツ オブ ザ ジョイント デベロップメント 共同開発の成果は誰に帰属しますか?
Let’s agree on how to share the revenue. レッツ アグリー オン ハウ トゥ シェア ザ レベニュー 収益の分け方を合意しましょう。
We’d like to keep the rights to our core technology. ウィド ライク トゥ キープ ザ ライツ トゥ アワ コア テクノロジー 自社の基幹技術の権利は保持したいです。
Should we put this in an NDA first? シュッド ウィ プット ジス イン アン エヌディーエー ファースト まず秘密保持契約を結びましょうか?

「intellectual property(知財)」や「NDA(秘密保持契約)」は、本格的な情報共有の前に必ず触れておきたい語です。

スタートアップに質問するフレーズ

スタートアップと組むときは、技術や実績、資金状況を見極める質問が役立ちます。

相手を試すのではなく、協業の相性を確かめる姿勢で尋ねます。

英語 読み方 日本語訳
What problem does your solution solve? ホワット プロブレム ダズ ユア ソリューション ソルブ 御社の製品はどんな課題を解決しますか?
How mature is your technology right now? ハウ マチュア イズ ユア テクノロジー ライト ナウ 技術は現在どの程度の完成度ですか?
Do you have any pilot cases we can look at? ドゥ ユー ハブ エニー パイロット ケーシズ ウィ キャン ルック アット 参考になる導入事例はありますか?
What’s your traction so far? ホワッツ ユア トラクション ソー ファー これまでの成長実績はどうですか?
How can a company like ours support your growth? ハウ キャン ア カンパニー ライク アワーズ サポート ユア グロース 当社のような企業はどう成長を後押しできますか?

「traction」はスタートアップが得た成長の手応え(顧客数や売上の伸び)を指す頻出語です。

ピッチ・売り込みのフレーズ

自社をスタートアップとして売り込む側、または相手に提案する側の言い回しです。

短く、価値が伝わる形にまとめると印象に残ります。

英語 読み方 日本語訳
In one sentence, here’s what we do. イン ワン センテンス、ヒアズ ホワット ウィ ドゥ 一文で言うと、当社はこういう事業です。
Our solution cuts costs by up to 30%. アワ ソリューション カッツ コスツ バイ アップ トゥ サーティ パーセント 当社の製品はコストを最大30%削減します。
We’re already working with three major clients. ウィア オールレディ ワーキング ウィズ スリー メジャー クライアンツ すでに大手3社と取引しています。
What sets us apart is our speed. ホワット セッツ アス アパート イズ アワ スピード 当社の差別化要因は速さです。
We’d be a great fit for your innovation goals. ウィド ビー ア グレート フィット フォー ユア イノベーション ゴールズ 御社のイノベーション目標に適した相手です。

「What sets us apart is…(差別化要因は〜)」は、ピッチで強みを一言で示す便利な型です。

オンライン・メールで協業を進めるフレーズ

初回の打診や資料共有は、オンライン会議やメールで行うことが増えています。

口頭よりも要点を短く区切ると、相手に伝わりやすくなります。

英語 読み方 日本語訳
I’ll share a one-page overview of our proposal. アイル シェア ア ワンページ オーバービュー オブ アワ プロポーザル 提案の概要を1枚にまとめてお送りします。
Let me walk you through our deck. レット ミー ウォーク ユー スルー アワ デック 資料をご説明させてください。
I’ll drop the NDA draft in the chat. アイル ドロップ ジ エヌディーエー ドラフト イン ザ チャット 秘密保持契約の案をチャットに送ります。
Could we set up a follow-up call next week? クッド ウィ セット アップ ア フォローアップ コール ネクスト ウィーク 来週フォローの打ち合わせを設定できますか?
I’ll loop in our R&D lead for the next meeting. アイル ループ イン アワ アールアンドディー リード フォー ザ ネクスト ミーティング 次回は研究開発の責任者も同席させます。

「loop in(〜を巻き込む・同席させる)」は、関係者を会話に加えるときの定番表現です。

次のステップを決めるフレーズ

協業の話は、次に何をするかを決めて初めて前に進みます。

あいまいに終わらせず、担当と期限を確認して締めます。

英語 読み方 日本語訳
What are the next steps from here? ホワット アー ザ ネクスト ステップス フロム ヒア ここから次のステップは何でしょう?
Let’s draft a short memorandum of understanding. レッツ ドラフト ア ショート メモランダム オブ アンダースタンディング 簡単な基本合意書を作りましょう。
I’ll send a summary and a proposed timeline. アイル センド ア サマリー アンド ア プロポーズド タイムライン まとめと想定スケジュールをお送りします。
Shall we aim to launch the PoC next month? シャル ウィ エイム トゥ ローンチ ザ ピーオーシー ネクスト マンス 来月のPoC開始を目指しましょうか?
Let’s keep the momentum going. レッツ キープ ザ モメンタム ゴーイング この勢いを保ちましょう。

「memorandum of understanding(MOU・基本合意書)」は、正式契約の前に方向性を確認する文書です。

想定シーン|スタートアップへの協業打診

たとえば、有望なスタートアップに協業を持ちかける場面を想定してみましょう。

共通の狙いから入り、PoCを提案する流れが自然です。

英語 読み方 日本語訳
We see strong potential in working together on this. ウィ シー ストロング ポテンシャル イン ワーキング トゥゲザー オン ジス この件での協業に大きな可能性を感じています。
Why don’t we start with a small proof of concept? ホワイ ドント ウィ スタート ウィズ ア スモール プルーフ オブ コンセプト まず小さなPoCから始めませんか?
Let’s clarify the IP and the next steps in writing. レッツ クラリファイ ジ アイピー アンド ザ ネクスト ステップス イン ライティング 知財と次の段取りを書面で明確にしましょう。

このように「狙いの共有→PoC提案→知財と次手の確認」と運ぶと、相手も安心して一歩を踏み出せます。

よくある質問

協業を打診する最初の一言は何がいいですか?

条件からでなく、共通の狙いから入ります。

“We’d love to explore a partnership with your team.” が使いやすい一言です。

PoCとは何ですか?

Proof of Concept(概念実証)の略で、本格契約の前にアイデアを小さく試す段階です。

“Why don’t we start with a small proof of concept?” のように提案します。

知財や成果配分はいつ確認すべきですか?

本格的な情報共有や共同開発に入る前が目安です。

“Should we put this in an NDA first?” と秘密保持契約から触れると角が立ちません。

tractionという単語の意味は?

スタートアップが得た成長の手応え(顧客数や売上の伸び)を指します。

“What’s your traction so far?” と実績を尋ねるときに使います。

まとめ

オープンイノベーションの英語は、場面ごとの型を持っておくと落ち着いて臨めます。

  • 打診は条件からでなく、共通の狙いと互いの強みの共有から。
  • 本格契約の前に、PoCで小さく試して成功基準を決める。
  • 知財・成果配分は早めに確認し、次のステップを書面で残す。

あとは、協業でよく出る単語をまとめて覚えておくと、本番でフレーズがすっと出てきます。

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