MBAのアドミッション面接になると、フレーズ単体を覚えても「実際の流れの中でどう使うか」が分からず不安が残ります。
面接は、導入から締めまでの一連の会話として体に入れておくと、本番で自然に口が動きます。
この記事で分かることは次の3つです。
- 志願者と面接官の往復を、実際の面接の流れに沿ったダイアログで確認できる
- 志望動機・キャリアゴール・逆質問といった場面で何を言えばよいか分かる
- 会話の直後に日本語解説があり、なぜその一言が効くのかが理解できる
ここでは面接官を Interviewer、志願者を Applicant と表記して、3つの場面を見ていきます。
場面1|面接の導入と志望動機を語る
面接官が場を温め、まず志望動機を尋ねる場面です。
志願者は過去と未来をつなぎ、Why MBAに答えていきます。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Interviewer | Thanks for joining today. How are you feeling? | 本日はありがとうございます。お加減はいかがですか? |
| Applicant | A little nervous, but excited to be here. Thank you. | 少し緊張していますが、来られて嬉しいです。 |
| Interviewer | Let’s start simple. Why an MBA, and why now? | では簡単に。なぜMBAを、そしてなぜ今なのですか? |
| Applicant | Over five years, I’ve grown as an engineer and a team lead. | 5年で技術者とチームリーダーとして成長しました。 |
| Applicant | Now I need a broader business foundation to lead at scale. | 今、より大きな規模で率いる土台が必要です。 |
| Interviewer | That makes sense. What sparked this decision? | なるほど。何がきっかけでしたか? |
| Applicant | I led a project but lacked the finance skills to scale it. | 案件を率いたものの、拡大に必要な財務知識が足りませんでした。 |
| Interviewer | Thank you for being candid about that. | 率直にお話しいただき感謝します。 |
「Why an MBA, and why now?」は面接の定番で、過去の経験から語り始めると流れが安定します。
きっかけを正直に話すと、内省できる人物だという好印象につながります。
場面2|キャリアゴールと学校選びの深掘り質問
面接官が将来の目標と志望校選びを掘り下げる場面です。
志願者は短期・長期のゴールを分け、Why this schoolへつなげます。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Interviewer | Where do you see yourself after graduation? | 卒業後はどんな姿を描いていますか? |
| Applicant | In the short term, I aim to move into product management. | 短期的にはプロダクト管理職を目指します。 |
| Applicant | Long term, I want to lead a sustainability-focused venture. | 長期的には持続可能性を軸とした事業を率いたいです。 |
| Interviewer | Why our program specifically? | なぜ特に当校なのですか? |
| Applicant | Your experiential learning fits how I learn best. | 御校の体験型学習は私の学び方に合っています。 |
| Applicant | I also spoke with two alumni, and their stories resonated. | 卒業生2人とも話し、その体験に共感しました。 |
| Interviewer | Good. How do you handle disagreement on a team? | では、チーム内の対立にはどう対処しますか? |
| Applicant | I try to find common ground before pushing my own view. | 自分の意見を通す前に共通点を探すようにしています。 |
短期と長期のゴールを分けて語ると、計画性が伝わります。
卒業生と話した事実を添えると、Why this schoolの答えに説得力が増します。
場面3|逆質問と締めくくり
面接官が「何か質問は」と促し、面接を締める場面です。
志願者は調べれば分かる事実より、経験を尋ねる質問で関心を示します。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Interviewer | We’re almost out of time. Do you have any questions for me? | そろそろ時間です。何か質問はありますか? |
| Applicant | Yes. What surprised you most about your time here? | はい。在学中、最も驚いたことは何でしたか? |
| Interviewer | Honestly, how much I learned from my classmates. | 正直、同級生から学んだ量の多さですね。 |
| Applicant | That’s exactly the environment I’m hoping for. | まさに私が求めている環境です。 |
| Applicant | Is there anything I can clarify about my background? | 私の経歴で補足すべき点はありますか? |
| Interviewer | No, you’ve been very clear. Thanks for your time. | いいえ、十分明確でした。お時間ありがとうございました。 |
| Applicant | Thank you. It was a pleasure speaking with you. | こちらこそ。お話しできて光栄でした。 |
面接官自身の経験を尋ねる逆質問は、関心の高さを自然に伝えます。
最後に経歴の補足を申し出てから感謝で締めると、誠実な印象を残せます。
面接で押さえるコツ
3つの場面に共通する、MBA面接ならではの動き方を整理します。
フレーズの暗記だけでなく、この型を意識すると会話が安定します。
| コツ | 使うフレーズの例 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 過去から語り始める | Over five years, I’ve grown as a team lead. | 5年でチームリーダーとして成長しました。 |
| きっかけを正直に話す | I led a project but lacked the skills to scale it. | 案件を率いたが拡大の力が足りませんでした。 |
| ゴールを短期と長期に分ける | In the short term, I aim to… | 短期的には…を目指します。 |
| 志望理由を具体化する | Your experiential learning fits how I learn. | 御校の体験型学習が私の学び方に合います。 |
| 経験を尋ねる逆質問をする | What surprised you most about your time here? | 在学中最も驚いたことは何でしたか? |
| 感謝で締める | It was a pleasure speaking with you. | お話しできて光栄でした。 |
面接官は能力だけでなく人柄も見ているので、正直さと敬意を意識すると言葉が選びやすくなります。
オンライン面接で起こりがちな一場面
オンライン面接では、接続トラブルや声のかぶりが流れを止めがちです。
志願者が落ち着いて立て直す短いやり取りを見てみましょう。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Interviewer | Can you tell me about a time you— sorry, you froze for a second. | 困難を乗り越えた経験を、あ、少し映像が止まりました。 |
| Applicant | No problem. Can you hear me clearly now? | 大丈夫です。今は明瞭に聞こえていますか? |
| Interviewer | Yes, much better. Please go ahead. | はい、ずっと良くなりました。どうぞ。 |
| Applicant | Let me take a moment to gather my thoughts. | 少し考えをまとめる時間をください。 |
| Applicant | When my team missed a deadline, I owned the mistake first. | チームが納期を逃したとき、私がまず非を認めました。 |
| Interviewer | Great example. Thank you for walking me through it. | 良い例ですね。順を追って説明いただき感謝します。 |
「Can you hear me clearly now?」と一言確認するだけで、接続の乱れに動じない印象を与えます。
「少し考える時間をください」と前置きすれば、沈黙を恐れず落ち着いて答えられます。
よくある質問
ダイアログを使った面接練習はどう活用すればいいですか?
志願者のセリフだけを音読して、自分の言葉として口になじませるのがおすすめです。
場面ごとに「導入・深掘り・逆質問」の流れを通しで練習すると、本番でも順番が崩れにくくなります。
答えに詰まったとき、何を言えばいいですか?
“Let me take a moment to gather my thoughts.” と前置きすれば、間を取っても自然です。
無理に埋めようとせず、落ち着いて整理する姿勢が好印象です。
逆質問では何を聞けばいいですか?
“What surprised you most about your time here?” のように経験を尋ねると関心が伝わります。
調べれば分かる事実を聞くのは避けます。
オンライン面接で接続が乱れたときの対処は?
“Can you hear me clearly now?” と確認し、必要なら要点を言い直します。
動じず立て直す姿勢そのものが評価につながります。
まとめ
MBA面接は、フレーズ単体ではなく一連の会話の流れで覚えると本番で動けます。
- 導入では過去から語り始め、Why MBAときっかけを正直に伝える。
- 深掘りではゴールを短期と長期に分け、志望理由を具体化する。
- 締めでは経験を尋ねる逆質問をし、感謝で気持ちよく終える。
会話の型が身についたら、面接でよく出る単語をまとめて押さえておくと、さらに言葉が出やすくなります。
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