イタリア語のビジネス電話になると、相手の顔が見えないぶん身構えてしまう。そんな方へ向けた記事です。
電話応対は、場面ごとの定番フレーズを知っているかどうかで落ち着き方が変わります。
この記事で分かることは次の3つです。
- 名乗り・取次・伝言・折り返しなど、電話の各場面で使う定番フレーズ
- 聞き取れないときの聞き返しと、回線トラブル時の言い回し
- オンライン会議やアポイントの調整で役立つ表現
説明は日本語、フレーズはイタリア語に読み方と訳を添えて整理します。
電話に出る・名乗るフレーズ
まずは、かかってきた電話に出て名乗る場面です。
イタリアの会社では「Pronto(もしもし)」に続けて社名を名乗るのが基本の流れになります。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Pronto, Rossi Importazioni, buongiorno. | プロント、ロッシ インポルタツィオーニ、ブオンジョルノ | もしもし、ロッシ商事です、こんにちは。 |
| Sono Sato della ABC Trading. | ソーノ サト デッラ アービーチ トレーディング | ABCトレーディングの佐藤と申します。 |
| Le passo subito l’ufficio vendite. | レ パッソ スービト ルッフィーチョ ヴェンディテ | すぐに営業部におつなぎします。 |
| Con chi parlo, scusi? | コン キ パルロ、スクージ | 恐れ入りますが、どちら様でしょうか? |
| In che cosa posso aiutarla? | イン ケ コーザ ポッソ アイユタルラ | ご用件を承ります。 |
「Pronto」は電話専用の「もしもし」で、対面では使いません。
相手に丁寧に話すときは、二人称に「Lei(あなた)」を使った敬語の形を選びます。
相手につないでもらうフレーズ
自分からかけて、担当者につないでほしいと頼む場面です。
名乗りと用件を先にまとめると、取次がスムーズになります。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Vorrei parlare con il signor Bianchi, per favore. | ヴォッレイ パルラーレ コン イル シニョール ビアンキ、ペル ファヴォーレ | ビアンキさんとお話ししたいのですが。 |
| Potrebbe passarmi l’ufficio acquisti? | ポトレッベ パッサルミ ルッフィーチョ アクイスティ | 購買部におつなぎいただけますか? |
| Chiamo per la fattura di ieri. | キアーモ ペル ラ ファットゥーラ ディ イエーリ | 昨日の請求書の件でお電話しました。 |
| È disponibile la dottoressa Conti? | エ ディスポニービレ ラ ドットレッサ コンティ | コンティさんは手が空いていますか? |
| Quando posso richiamare? | クアンド ポッソ リキアマーレ | いつ頃かけ直せばよろしいですか? |
「Vorrei(〜したいのですが)」は願望を控えめに伝える形で、依頼を柔らかくします。
相手の肩書きには「signor(〜さん/男性)」「dottoressa(〜さん/資格を持つ女性)」などを添えると丁寧です。
担当者が不在のときのフレーズ
名指しされた担当者が席を外している場面です。
不在の事実だけでなく、戻る目安を添えると相手は次の動きを決めやすくなります。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Mi dispiace, il signor Bianchi non è in ufficio. | ミ ディスピアーチェ、イル シニョール ビアンキ ノン エ イン ウッフィーチョ | 申し訳ありません、ビアンキは席を外しております。 |
| In questo momento è in riunione. | イン クエスト モメント エ イン リユニオーネ | ただ今、会議中です。 |
| Dovrebbe tornare tra un’ora. | ドヴレッベ トルナーレ トラ ウノーラ | 1時間ほどで戻る予定です。 |
| Sarà in ufficio nel pomeriggio. | サラ イン ウッフィーチョ ネル ポメリッジョ | 午後には在席しております。 |
| Vuole lasciare un messaggio? | ヴオーレ ラッシャーレ ウン メッサッジョ | ご伝言を承りましょうか? |
「è in riunione(会議中)」は不在理由としてよく使う言い方です。
「è fuori sede(外出中)」「è in ferie(休暇中)」も場面に応じて使い分けます。
伝言を残す・受けるフレーズ
担当者の戻りを待てないときに、伝言を頼む・預かる場面です。
名前や番号は復唱して、取り違いを防ぎます。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Posso lasciarle un messaggio? | ポッソ ラッシャルレ ウン メッサッジョ | 伝言をお願いできますか? |
| Gli dica che ha chiamato Sato, per favore. | リ ディーカ ケ ア キアマート サト、ペル ファヴォーレ | 佐藤から電話があったとお伝えください。 |
| Riferisco subito il messaggio. | リフェリスコ スービト イル メッサッジョ | すぐに伝言をお伝えします。 |
| Mi può ripetere il suo nome? | ミ プオ リペーテレ イル スオ ノーメ | お名前をもう一度伺えますか? |
| Come si scrive il cognome? | コーメ シ スクリーヴェ イル コニョーメ | 苗字のつづりを教えていただけますか? |
「lasciare un messaggio」は伝言を残す側、「riferire un messaggio」は伝える側が使う表現です。
つづりを確認するときは「Come si scrive?(どう書きますか)」と尋ねます。
折り返しを約束するフレーズ
後でかけ直す、または折り返してもらう約束をする場面です。
都合の良い時間と番号を確認しておくと、折り返しが一度で済みます。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Gli può chiedere di richiamarmi? | リ プオ キエーデレ ディ リキアマルミ | 折り返しのお電話をお願いできますか? |
| A che numero possiamo richiamarla? | ア ケ ヌーメロ ポッシアーモ リキアマルラ | どちらの番号におかけ直しすればよろしいですか? |
| La richiamo io più tardi. | ラ リキアーモ イオ ピュ タルディ | 後ほどこちらからおかけ直しします。 |
| A che ora la trovo in ufficio? | ア ケ オーラ ラ トロヴォ イン ウッフィーチョ | 何時ならご在席ですか? |
| Va bene, attendo la sua chiamata. | ヴァ ベーネ、アッテンド ラ スア キアマータ | 承知しました、お電話お待ちしています。 |
「richiamare」は「かけ直す・折り返す」を一語で表す便利な動詞です。
番号は数字を区切って復唱すると、聞き間違いをほぼ防げます。
聞き返し・確認のフレーズ
相手の声が小さい、早口で分からないというときの場面です。
遠慮せず聞き返すほうが、結果としてやり取りが正確になります。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Scusi, può ripetere? | スクージ、プオ リペーテレ | すみません、もう一度お願いできますか? |
| Può parlare più lentamente, per favore? | プオ パルラーレ ピュ レンタメンテ、ペル ファヴォーレ | もう少しゆっくり話していただけますか? |
| Non l’ho sentita bene. | ノン ロ センティータ ベーネ | よく聞き取れませんでした。 |
| Allora, confermo: la riunione è giovedì. | アッローラ、コンフェルモ ラ リユニオーネ エ ジョヴェディ | では確認です、会議は木曜ですね。 |
| Ho capito, grazie. | オ カピート、グラーツィエ | 承知しました、ありがとうございます。 |
「Può ripetere?(繰り返していただけますか)」は失礼にならない聞き返しの定番です。
最後に内容を「confermo(確認します)」と復唱すると、相手も伝わったと安心できます。
回線トラブル・間違い電話のフレーズ
声が途切れる、つながらない、間違い電話といったトラブル時の場面です。
状況を表す決まった言い方を知っておくと、慌てずに対応できます。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| La linea è disturbata. | ラ リーネア エ ディストゥルバータ | 回線が乱れているようです。 |
| Si sente male, la richiamo. | シ センテ マーレ、ラ リキアーモ | 聞こえが悪いので、かけ直します。 |
| È caduta la linea. | エ カドゥータ ラ リーネア | 電話が切れてしまいました。 |
| Credo che abbia sbagliato numero. | クレード ケ アッビア ズバリアート ヌーメロ | 番号をお間違えかと思います。 |
| Mi scusi per il disturbo. | ミ スクージ ペル イル ディストゥルボ | お騒がせして失礼しました。 |
「si sente male(聞こえが悪い)」は携帯で頻出の言い回しです。
間違い電話には「ha sbagliato numero(番号をお間違えです)」と丁寧に伝えると角が立ちません。
アポイント・オンライン会議のフレーズ
電話で打ち合わせの日程を決めたり、オンライン会議に切り替えたりする場面です。
日時を一度に確認すると、調整が一往復で終わります。
| イタリア語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Vorrei fissare un appuntamento. | ヴォッレイ フィッサーレ ウン アップンタメント | 打ち合わせのお約束をしたいのですが。 |
| Le va bene martedì alle dieci? | レ ヴァ ベーネ マルテディ アッレ ディエーチ | 火曜の10時はご都合いかがですか? |
| Possiamo fare una videochiamata? | ポッシアーモ ファーレ ウナ ヴィデオキアマータ | ビデオ通話に切り替えてもよろしいですか? |
| Le invio il link per la riunione online. | レ インヴィオ イル リンク ペル ラ リユニオーネ オンライン | オンライン会議のリンクをお送りします。 |
| Le confermo per email. | レ コンフェルモ ペル イーメイル | メールで確認のご連絡を差し上げます。 |
「fissare un appuntamento」は「アポを取る」という決まり文句です。
口頭で決めた日時は「Le confermo per email(メールで確認します)」と添えると、行き違いを防げます。
覚えたフレーズを定着させるコツ
フレーズは一覧で眺めるだけでは、いざというとき口から出てきません。
おすすめは、場面ごとに2〜3個を選んで自分の社名や名前を入れ、声に出す方法です。
たとえば名乗りなら「Pronto」「Sono … della …」「In che cosa posso aiutarla?」を続けて練習します。
電話特有の語彙をまとめて押さえたい場合は、関連記事の単語集も合わせて使うと効率的です。
聞き返しのフレーズは特に優先して練習しておくと、本番で言葉に詰まりにくくなります。
よくある質問
電話の「もしもし」はイタリア語で何と言いますか?
電話では「Pronto」を使います。
対面のあいさつ「Ciao」や「Buongiorno」とは使い分け、電話に出る最初の一言が「Pronto」です。
ビジネス電話では相手をどう呼べばよいですか?
名字の前に「signor(男性)」「signora(女性)」を付けるのが基本です。
医師・弁護士など資格職には「dottor / dottoressa」を使うと丁寧です。
聞き取れなかったとき、失礼にならない聞き返し方は?
「Scusi, può ripetere?」や「Può parlare più lentamente?」が丁寧で使いやすいです。
回線のせいにする「La linea è disturbata.」も角が立ちません。
「折り返します」はイタリア語で何と言いますか?
「La richiamo io più tardi.」が定番です。
相手に折り返しを頼むときは「Gli può chiedere di richiamarmi?」と言います。
まとめ
イタリア語の電話応対は、場面ごとの定番フレーズを持っておくだけで落ち着いて臨めます。
- 名乗りは「Pronto」に社名と自分の名前を続ける。
- 伝言は復唱して、名前のつづりと番号を取り違えない。
- 聞き取れないときは遠慮せず聞き返し、最後に「confermo」で確認する。
あとは、電話でよく出る単語をまとめて覚えておくと、とっさのやり取りでもフレーズがすっと出てきます。
関連記事:イタリア語の電話応対ダイアログ/イタリア語の電話応対 頻出単語
📚 イタリア語をもっと伸ばすなら、まず語彙から。
どんな場面でも、会話の土台になるのは語彙力。イタリア語の頻出単語を頻度順に、発音・日本語訳・用例つきでまとめたPDF単語帳です。スキマ時間で効率よく基礎が固められます。
頻出500単語 入門編A1相当・最初の500語¥525 税込詳しく見る
頻出500単語 初心者編A2相当・次の500語¥525 税込詳しく見る
2冊セット(入門+初心者)入門+初心者を15%OFF¥893 税込まとめてお得に入門編 → 初心者編 の順がおすすめ/2冊セットなら15%お得


