英語メールで依頼・お願いするフレーズ20選|丁寧な依頼表現

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英語で海外の同僚や取引先に依頼メールを送るとき、「この書き方で失礼にならないだろうか」と手が止まる瞬間があります。

日本語なら「お忙しいところ恐縮ですが」と書けば済むところを、英語ではどう表現すればよいのか迷う人が多いのではないでしょうか。

外資系企業やグローバルチームでは、シンガポール・インド・ドイツなど多拠点と日常的にやり取りする場面が珍しくありません。

そうした環境では、依頼メールの精度が業務の進み方そのものを左右します。

この記事では、ビジネスで即戦力になる依頼フレーズを20個、シーン別に整理してお届けします。

この記事で分かること

  • 丁寧さの段階別に使える英語依頼フレーズ20選
  • 締切や理由を伝えるときの自然な言い回し
  • 日本人がやりがちなNG例と、その改善方法
  1. 英語メールで依頼するときの基本ルール
    1. 丁寧さには段階がある
  2. 【標準レベル】依頼メールの定番フレーズ8選
    1. フレーズ1: Could you please send me the report?
    2. フレーズ2: Would you mind checking this document?
    3. フレーズ3: Can you help me with this task?
    4. フレーズ4: Please let me know by Friday.
    5. フレーズ5: I’d appreciate it if you could review the draft.
    6. フレーズ6: Could you possibly confirm the schedule?
    7. フレーズ7: If it’s not too much trouble, could you…?
    8. フレーズ8: Please find attached the updated file.
  3. 【フォーマル】取引先への依頼フレーズ6選
    1. フレーズ9: I was wondering if you could…
    2. フレーズ10: It would be greatly appreciated if you could…
    3. フレーズ11: May I kindly ask you to…
    4. フレーズ12: Would it be possible to…
    5. フレーズ 13: We would be grateful if you could…
    6. フレーズ14: I would like to kindly request your assistance.
  4. 【カジュアル】チーム内で使える依頼フレーズ6選
    1. フレーズ15: Can you take a quick look at this?
    2. フレーズ16: Mind helping me out with this?
    3. フレーズ17: Any chance you could send me the link?
    4. フレーズ18: Let me know if you need anything from my side.
    5. フレーズ19: Just wanted to ask if you could…
    6. フレーズ20: Whenever you get a chance, could you…?
  5. 締切の伝え方|あいまいにしないコツ
    1. 具体的な日付と時刻を書く
    2. 理由とセットで伝える
  6. 日本人がやりがちなNG例と改善方法
    1. NG例1: Please do it.
    2. NG例2: I want you to send the file.
    3. NG例3: Thank you in advance.(多用)
    4. NG例4: ASAP
    5. NG例5: Sorry to bother you, but…(過度な謝罪)
  7. 依頼メールのダイアログ例
    1. ダイアログ例:デザインレビュー依頼
    2. 相手からの返信
  8. 海外チームへの依頼で押さえたいポイント
  9. 依頼メールで役立つ関連記事
  10. まとめ
  11. 助動詞 Can / Will / Could / Would のニュアンス差
    1. Canは「能力」、Willは「意志」が本質
    2. CouldとWouldが丁寧になる理由
    3. プロポーズの例で一目瞭然
  12. シーン別|依頼メール完成テンプレ8選
    1. 1. 見積・資料を請求する(Request for a Quotation)
    2. 2. 納期延長をお願いする(Request for Deadline Extension)
    3. 3. 会議設定を依頼する(Request for Meeting)
    4. 4. レビュー・フィードバックを依頼する(Request for Review)
    5. 5. 紹介を依頼する(Request for Introduction)
    6. 6. 情報提供を依頼する(Request for Information)
    7. 7. 社内承認を依頼する(Request for Approval)
    8. 8. 翻訳・通訳を依頼する(Request for Translation Service)
  13. 断られたときの返信|関係を切らないマナー
    1. 感謝を先に述べる定型
    2. 将来の可能性を残すフレーズ
    3. 代替案を提示する一行
  14. 関連記事

英語メールで依頼するときの基本ルール

英語の依頼メールには、日本語とは異なる独自のリズムがあります。

結論を先に書き、背景は後から添える「逆ピラミッド構造」が基本です。

日本語のように「お疲れ様です」「先日はありがとうございました」と長い前置きを並べると、読み手は要件を見つけにくくなります。

海外のプロジェクトマネージャーがよく実践しているのは、「件名に動詞を入れる」という小技です。

たとえば「Request for your review by Friday」のように、件名の時点で何をしてほしいのかを明示します。

これだけで返信率が目に見えて変わるから不思議です。

丁寧さには段階がある

英語の依頼表現には、ざっくり「カジュアル」「標準」「フォーマル」の3段階があります。

社内の同僚には標準レベル、初めての取引先にはフォーマル、気心の知れたチームメイトにはカジュアルと使い分けるのが自然です。

丁寧すぎる表現を友人のような相手に送ると、かえって距離を感じさせます。

逆に、初対面の相手にカジュアルすぎる表現を使うと、軽く見られる原因になります。

【標準レベル】依頼メールの定番フレーズ8選

まずはどんなビジネスシーンでも使える標準レベルのフレーズから紹介します。

社内の同僚、取引実績のあるベンダー、プロジェクトメンバーなどに向けた表現です。

フレーズ1: Could you please send me the report?

英語フレーズ: Could you please send me the report?

日本語訳: レポートを送っていただけますか。

使うシーン: 同僚やチームメンバーに標準的な依頼をするとき。

「Could you」は「Can you」よりも丁寧で、ビジネスシーンで最も使われる定番表現です。

「please」を足すことでさらに柔らかくなりますが、連発すると不自然になるので注意してください。

フレーズ2: Would you mind checking this document?

英語フレーズ: Would you mind checking this document?

日本語訳: こちらの書類を確認していただけないでしょうか。

使うシーン: 相手に手間をかける内容をお願いするとき。

「Would you mind + -ing」は「〜しても気になりませんか」という意味で、非常に柔らかい依頼表現になります。

答え方が「No(気にしません)」で了承になる点は、日本人には少し不思議に感じる部分です。

フレーズ3: Can you help me with this task?

英語フレーズ: Can you help me with this task?

日本語訳: この業務を手伝ってもらえますか。

使うシーン: 気心の知れた同僚に手助けを頼むとき。

シンプルで直接的なので、社内コミュニケーションでは最も使いやすい表現の1つです。

上司や取引先にはやや軽すぎるので、もう少し丁寧な表現を選んでください。

フレーズ4: Please let me know by Friday.

英語フレーズ: Please let me know by Friday.

日本語訳: 金曜日までにお知らせください。

使うシーン: 締切を明示して回答を求めるとき。

「by」は「〜までに」という締切を表す前置詞で、ビジネスメールで頻出します。

「until Friday」だと「金曜日までずっと」という意味になるので、混同しないようにしてください。

フレーズ5: I’d appreciate it if you could review the draft.

英語フレーズ: I’d appreciate it if you could review the draft.

日本語訳: 下書きを確認していただけると助かります。

使うシーン: 相手に時間を割いてもらう作業を依頼するとき。

「appreciate」は「感謝する」という意味ですが、「ありがたく思う」というニュアンスで依頼に柔らかさを加えます。

海外拠点との日常的なやり取りで特に使用頻度が高く、多くのビジネスパーソンが重宝している表現です。

フレーズ6: Could you possibly confirm the schedule?

英語フレーズ: Could you possibly confirm the schedule?

日本語訳: もし可能でしたら、スケジュールをご確認いただけますか。

使うシーン: 相手の都合を気遣いながら依頼するとき。

「possibly」を挟むことで、「できれば」「可能なら」というニュアンスが加わります。

押し付けがましさを消したいときに便利な副詞です。

フレーズ7: If it’s not too much trouble, could you…?

英語フレーズ: If it’s not too much trouble, could you share the file?

日本語訳: ご面倒でなければ、ファイルを共有していただけますか。

使うシーン: 相手の負担を気にかけていることを示したいとき。

「お手数ですが」に近いニュアンスで、日本語話者にとっても感覚が掴みやすい表現です。

やや長めなので、短いメールでは次に紹介するフレーズを選ぶのもおすすめです。

フレーズ8: Please find attached the updated file.

英語フレーズ: Please find attached the updated file.

日本語訳: 更新したファイルを添付しますのでご確認ください。

使うシーン: 添付ファイルを見てほしいとき。

「find attached」は「添付をご覧ください」という定型表現で、添付メールのほぼ全てで使えます。

「Attached please find」という古風な語順もありますが、現代ビジネスでは「Please find attached」が主流です。

【フォーマル】取引先への依頼フレーズ6選

次に、初対面の取引先や目上の相手に使えるフォーマルな表現を紹介します。

クライアントへの提案、契約関連の依頼、役員クラスへの連絡などで重宝します。

フレーズ9: I was wondering if you could…

英語フレーズ: I was wondering if you could provide us with the latest data.

日本語訳: 最新のデータをご提供いただけないかと思っております。

使うシーン: 丁寧に依頼したい相手に。

「I was wondering if」は「〜していただけないかと思いまして」という意味で、英語の依頼表現の中でも特に上品な響きがあります。

過去形の「was」と仮定法の「could」を組み合わせることで、控えめな印象を作り出します。

フレーズ10: It would be greatly appreciated if you could…

英語フレーズ: It would be greatly appreciated if you could send the invoice by Monday.

日本語訳: 月曜日までに請求書をお送りいただけますと幸いです。

使うシーン: 公式なメールで締切付きの依頼をするとき。

「greatly」を挟むことで感謝の度合いが強調され、フォーマル度が一段上がります。

「It would be」の主語「it」は依頼の内容そのものを指している点が特徴です。

フレーズ11: May I kindly ask you to…

英語フレーズ: May I kindly ask you to reschedule the meeting?

日本語訳: 会議の日程を変更していただいてもよろしいでしょうか。

使うシーン: 役員クラスや弁護士など、最上級の敬意を払う相手に。

「May I」は「Can I」より丁寧で、「kindly」を加えることでさらに柔らかさが増します。

非常にフォーマルなので、毎回使うと仰々しくなる点だけ気をつけてください。

フレーズ12: Would it be possible to…

英語フレーズ: Would it be possible to extend the deadline by three days?

日本語訳: 締切を3日延ばしていただくことは可能でしょうか。

使うシーン: 難しいお願いをするとき。

直接依頼するのではなく「可能性」を尋ねる形にすることで、相手に断る余地を残す上品な表現です。

たとえば海外の担当者に納期延長をお願いするような場面では、この表現が特に役立ちます。

フレーズ 13: We would be grateful if you could…

英語フレーズ: We would be grateful if you could share your feedback.

日本語訳: フィードバックを共有いただけますと幸いに存じます。

使うシーン: 会社として正式に依頼を出すとき。

「We」を主語にすることで、個人ではなく組織からの依頼であることを示せます。

「grateful」は「ありがたい」という強い感謝を表します。

フレーズ14: I would like to kindly request your assistance.

英語フレーズ: I would like to kindly request your assistance with the upcoming audit.

日本語訳: 今後の監査につきまして、ご支援をお願い申し上げます。

使うシーン: 公式な書面に近い依頼をするとき。

「request」という名詞が入ることで、依頼の格が一段上がります。

契約書やコンプライアンス関連の文書で使われやすい表現です。

【カジュアル】チーム内で使える依頼フレーズ6選

最後に、同僚や仲のよいチームメイトに使えるカジュアル寄りのフレーズを紹介します。

Slack、Teams、社内メールなど、軽めの連絡に向いています。

フレーズ15: Can you take a quick look at this?

英語フレーズ: Can you take a quick look at this?

日本語訳: ちょっとこれを見てもらえる?

使うシーン: 短時間で確認してほしいとき。

「quick look」は「ざっと見る」というニュアンスで、相手に負担を感じさせにくい表現です。

Slackでよく飛び交うフレーズでもあります。

フレーズ16: Mind helping me out with this?

英語フレーズ: Mind helping me out with this?

日本語訳: ちょっと手伝ってもらっていい?

使うシーン: 同僚にさっと助けを求めたいとき。

「Would you mind」を省略した口語的な形で、気心の知れた相手向きです。

社外メールには不向きなので、使う場面は選んでください。

フレーズ17: Any chance you could send me the link?

英語フレーズ: Any chance you could send me the link?

日本語訳: もしよければリンクを送ってもらえますか?

使うシーン: 相手に余裕があればお願いしたいとき。

「Any chance」は「もし可能なら」という柔らかいニュアンスを出します。

断られても気まずくならない点が便利です。

フレーズ18: Let me know if you need anything from my side.

英語フレーズ: Let me know if you need anything from my side.

日本語訳: 私の方で必要なことがあれば教えてください。

使うシーン: 依頼の最後に協力姿勢を示すとき。

一方的に頼むだけでなく、自分も協力する意志を見せることで相互的な関係を築けます。

海外のパートナー企業とやり取りする場面では、この一文を足すだけで返信のトーンが明らかに温かくなるケースが多いです。

フレーズ19: Just wanted to ask if you could…

英語フレーズ: Just wanted to ask if you could update the Jira ticket.

日本語訳: Jiraチケットを更新してもらえないかと思って。

使うシーン: 控えめに依頼したいとき。

「just」を入れることで「ちょっと聞きたいだけ」という軽さを出します。

相手にプレッシャーを与えたくないときに便利です。

フレーズ20: Whenever you get a chance, could you…?

英語フレーズ: Whenever you get a chance, could you review my PR?

日本語訳: お手すきのときにPRをレビューしてもらえますか?

使うシーン: 急ぎではない依頼をするとき。

「Whenever you get a chance」は「お時間があるときに」という意味で、急ぎではないことを明確に伝えられます。

エンジニアチームで頻出する言い回しでもあります。

締切の伝え方|あいまいにしないコツ

依頼メールで最もトラブルが起きやすいのが締切の伝え方です。

日本語の感覚で「早めに」「できるだけ」と書くと、相手との認識が大きくずれます。

具体的な日付と時刻を書く

「by Friday」だけでは不十分で、できれば「by Friday, April 17 at 5 PM JST」のようにタイムゾーンまで明記するのが理想です。

たとえばインドとの共同作業では、時差が3時間半あるため「金曜の終業時」がどちらの金曜を指すのか食い違うケースが典型的です。

こうしたトラブルを防ぐには、全てのメールでJSTやUTCを明示する習慣をつけるのが効果的です。

理由とセットで伝える

締切だけを伝えるのではなく、「なぜその日までなのか」という理由を添えると相手の協力が得やすくなります。

たとえば「by Friday because we have a client presentation on Monday」のように書きます。

これは英語圏のビジネスコミュニケーションでは「コンテキストの共有」と呼ばれ、重要視される習慣です。

日本人がやりがちなNG例と改善方法

次に、日本人がビジネスメールでやりがちな典型的なNG例を紹介します。

どれも善意から生まれるミスなので、気をつけたいポイントです。

NG例1: Please do it.

「やってください」という命令形に近い表現です。

日本語の「お願いします」を直訳した結果、相手には「ぶしつけ」に響いてしまいます。

改善: Could you please handle this when you have a moment?

NG例2: I want you to send the file.

「I want you to」は「〜してほしい」という直接的すぎる表現で、ビジネスでは避けるのが無難です。

日本語の「〜してほしいです」のつもりでも、英語では命令に近いニュアンスになります。

改善: Could you send me the file at your convenience?

NG例3: Thank you in advance.(多用)

「Thank you in advance」は「前もってお礼申し上げます」という意味ですが、使いすぎると「断る選択肢はないですよ」という圧を感じさせます。

実際にイギリス出身のビジネスパーソンからは「これを連発すると失礼に感じる人もいる」という声が聞かれます。

改善: Thank you for your help.(依頼を受けてくれた後に送る)

NG例4: ASAP

「As soon as possible」の略で、急ぎの依頼でよく使われますが、相手に強いプレッシャーを与えます。

具体的な日付を書く方がずっと親切で、関係性も保てます。

改善: by end of day Friday

NG例5: Sorry to bother you, but…(過度な謝罪)

謝罪から入るメールは、日本人には馴染み深いものの英語圏では「卑屈」に見えることがあります。

1回ならいいのですが、毎回使うと自信がないように受け取られます。

改善: I hope this message finds you well.

依頼メールのダイアログ例

実際のメールのやり取りをダイアログ形式で紹介します。

海外のエンジニアとのやり取りを想定した典型的なシーンを例にしています。

ダイアログ例:デザインレビュー依頼

Subject: Request for your review: New login flow by April 22

Hi Alex,

I hope this message finds you well.

We’ve finalized the initial design for the new login flow, and I was wondering if you could take a look before our next sprint planning.

It would be greatly appreciated if you could share your feedback by Wednesday, April 22 at 5 PM JST, as we have a client presentation on Thursday morning.

Please find attached the Figma link and the design specifications.

Let me know if you need anything from my side to make the review easier.

Thank you for your help, and I look forward to hearing from you.

Best regards,

Satoshi

相手からの返信

Hi Satoshi,

Thanks for sending this over.

I’ll take a look tomorrow morning my time and get back to you by Wednesday noon JST.

One quick question—are you using the updated component library, or the legacy one?

Cheers,

Alex

海外チームへの依頼で押さえたいポイント

海外チームへの依頼で特に意識すべきポイントが浮かび上がるのは、インドのバンガロール拠点のような異文化チームと共同プロジェクトを進める場面です。

よくあるケースとして、日本流の「察してもらう」文化のままメールを書いてしまうパターンがあります。

たとえば「この資料を見ていただければ分かると思いますので」といった表現を多用してしまうパターンです。

しかし、それでは海外の同僚たちから次々と質問が返ってきて、結局やり取りが倍増する結果になりがちです。

こうした場面では、先方から「お願いしたい内容を箇条書きで、1-2-3と番号を振ってくれると助かる」と言われることが珍しくありません。

言われてみれば当然のことですが、日本語メールの「お手数ですが」から始まる文化に慣れていると、なかなか気づきにくいポイントです。

この対策として効果的なのは、依頼メールに「What I’m asking for」というセクションを設け、箇条書きで要件を並べる方法です。

この方法を取り入れると、返信までの時間が大幅に短縮されるケースが多く報告されています。

もう1つ押さえておきたいのは、ドイツなど欧州圏とのやり取りで見られる傾向です。

あまりにも簡潔で、「Could you send the report by EOD? Thanks.」の2文だけだったのです。

最初は冷たく感じるかもしれませんが、ドイツのビジネス文化では「短い=効率的」が美徳とされています。

こうした文化差を踏まえると、英語の依頼メールは「相手の文化圏」に合わせる柔軟性が不可欠だといえます。

シンガポール・アメリカ・インド・ドイツ、それぞれに最適なトーンがあるのです。

依頼メールで役立つ関連記事

Langhacksでは、ビジネス英語メール全般を扱った記事を複数公開しています。

依頼メール以外の基本的な書き方を知りたい方は、「ビジネス英語メールの基本構造ガイド」もあわせてご覧ください。

また、断りメールのフレーズを学びたい方には「英語メールで断る・辞退するフレーズ15選」が参考になります。

さらに、ビジネス英語全般の丁寧表現を深めたい方は「英語ビジネスでの丁寧表現ガイド」をおすすめします。

これら3つの記事とあわせて読むことで、依頼・断り・丁寧表現を総合的にマスターできます。

まとめ

英語の依頼メールは、丁寧さのレベルを相手に合わせて使い分けるのが鉄則です。

Could you、Would you mind、I was wondering ifといった表現を状況に応じて選ぶことで、失礼を避けられます。

締切は「by 日付 時刻 タイムゾーン」の3点セットで明示し、理由も添えると相手の協力が得やすくなります。

日本人がやりがちなNG例としては、Please do it、I want you to、ASAPの多用が挙げられます。

これらを避け、本記事で紹介した20のフレーズを適切に使えば、英語メールは格段に伝わりやすくなります。

海外チームとのやり取りでは、最初から完璧にできる人はまずいません。

完璧を目指す必要はなく、まずは1つのフレーズから試してみることをおすすめします。

継続して使ううちに、相手の反応が変わってくるのが実感できるはずです。

助動詞 Can / Will / Could / Would のニュアンス差

依頼の英文で毎回迷うのが、Can, Will, Could, Would の使い分けです

この4語の本来の意味を押さえると、丁寧さの差が腹落ちします

Canは「能力」、Willは「意志」が本質

Can の第一義は「〜する能力がある」です

つまり Can you send the file? は、直訳すると「あなたはそのファイルを送る能力がありますか」になります

相手のスキルや物理的可否を問う形なので、仲間内では自然でも、社外の初対面には軽く響きがちです

Will の第一義は「〜する意志がある」で、未来のニュアンスはその派生です

Will you send the file? は「送る意志がありますか」と相手の意図を直球で問うため、場面によっては詰問調に響きます

日本語の「送っていただけますか」を機械的に Can you send? と訳すと、目上には軽すぎる場合があります

社内の同僚や、気心の知れた取引先であれば Can you〜? で十分に機能します

一方、初回メールや役員クラス宛てでは Could you〜? / Would you〜? に格上げするのが無難です

CouldとWouldが丁寧になる理由

Could と Would は、仮定法過去の形です

仮定法は「現実とは少し距離を置いた仮の話」を表すため、相手との距離感を言語的に作ります

Could you review this draft? は「もし可能であれば、この草案を見ていただけますか」という含みを持ちます

相手に「No」と言う余地を文法的に残しているため、押しつけがましさが薄まります

Would you は、相手の意志を仮定法で控えめに問う形です

Would you mind sending it by Friday? のように mind と組み合わせると、さらに柔らかくなります

ただし Could you please 〜, please? のように please を二重に入れると、くどく響きます

please は文末か文頭のどちらか一箇所に留めるのが読みやすい型です

さらに一段上の丁寧表現として、I was wondering if you could 〜 があります

「もしよろしければ〜していただくことは可能でしょうか」という、仮定法を重ねた超控えめ構文です

プロポーズの例で一目瞭然

この4語の差を一番わかりやすく示すのが、プロポーズの文です

英語圏では伝統的に Will you marry me? が使われます

「結婚する意志はありますか」と、相手の決意を直接問う形だからです

これを Can you marry me? とすると「結婚する能力はありますか」になり、独身要件や法的資格を問う不自然な文になります

Could you marry me? は「もし可能なら結婚してくれますか」で、条件付きの遠慮がちなプロポーズに聞こえます

Would you marry me? も成立はしますが、相手の意志を仮定法で控えめに問う形で、やや腰が引けた印象を与えます

ビジネスの依頼に置き換えると、核心は「相手に意志を直接問うか、距離を置いた仮定で問うか」です

社内の同僚には Can / Will、社外の初対面には Could / Would、と覚えておけば判断に迷いません

シーン別|依頼メール完成テンプレ8選

ここからは、実務で頻度の高い8つの依頼シーンを、件名・本文・日本語訳のセットで用意します

そのままコピーして、波括弧部分を置き換えれば使えます

1. 見積・資料を請求する(Request for a Quotation)

新規仕入先の選定や、複数社への一斉見積依頼で使う型です

件名は具体性を出すため、品名と希望期限を入れるのが鉄則です

  • 件名A: Request for Quotation – {product_name} (Order by {deadline})
  • 件名B: Inquiry: Pricing for {quantity} units of {product_name}

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

My name is {your_name} from {your_company}. We are evaluating suppliers for {product_name} and would appreciate receiving a quotation.

Could you kindly send us pricing for {quantity} units, along with lead time and payment terms? We would like to place an initial order by {deadline} if the terms meet our budget.

Please let me know if you need any additional information. Looking forward to your reply.

Best regards,
{your_name}

日本語訳は「お世話になります。{your_company}の{your_name}と申します。{product_name}の仕入先を検討しており、お見積りをお願いしたくご連絡しました」という流れです

差し替え変数は {product_name}(品名)、{quantity}(数量)、{deadline}(希望発注日)、{recipient_name}(担当者名)の4つです

2. 納期延長をお願いする(Request for Deadline Extension)

システム障害や外部委託の遅延で、どうしても間に合わない時の型です

件名にプロジェクト名と「Extension」を入れ、受信者が本文を開く前に要件を把握できるようにします

  • 件名A: Request for Extension – {project_name} Deliverable
  • 件名B: Proposed New Deadline for {project_name}

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

I am writing to request a short extension on the {project_name} deliverable originally due on {original_deadline}.

Due to an unexpected issue with our vendor’s system, we need additional time to ensure the quality of the final output. Could we push the deadline to {new_deadline}? We have already arranged an alternative workflow to prevent further delay.

I sincerely apologize for the inconvenience and appreciate your understanding.

Best regards,
{your_name}

理由説明は「事実・影響・対策」の3点セットで書くのが鉄則です

事実(何が起きたか)だけでは言い訳に、対策(どうリカバリするか)なしでは無責任に映ります

3. 会議設定を依頼する(Request for Meeting)

海外クライアントとのキックオフなど、時差を跨ぐ会議の調整で使う型です

候補日を2〜3個提示し、相手が選ぶだけで済む形にするのが配慮です

  • 件名A: Meeting Request – {topic} with {your_company}
  • 件名B: Proposed Times for {topic} Kickoff

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

I hope this email finds you well. I’d like to set up a 30-minute call to discuss {topic}.

Would any of the following work for you? All times are shown in both JST and your local time for convenience.

  • May 12, 10:00 JST / 21:00 EST (May 11)
  • May 13, 9:00 JST / 20:00 EST (May 12)
  • May 14, 16:00 JST / 3:00 EST

If none of these work, please share two or three slots that suit you. Thank you.

Best regards,
{your_name}

時差を跨ぐ相手には、必ず両者のタイムゾーンを括弧併記します

詳しい日程調整フレーズは 日程調整メールの書き方 で解説しています

4. レビュー・フィードバックを依頼する(Request for Review)

契約書のドラフトや、提案書の確認をお願いする型です

何をいつまでにどこまで見てほしいか、3点を明示します

  • 件名A: Review Request: {document_name} (by {deadline})
  • 件名B: Your Feedback Needed on {document_name}

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

Could you review the attached draft of {document_name} and share your feedback by {deadline}?

Specifically, I would appreciate your input on Section 3 (Payment Terms) and Section 5 (Liability). Comments on other sections are also welcome but not mandatory.

If you need more time, please let me know and I will adjust the schedule.

Best regards,
{your_name}

Feedback は全般的な意見、Review は正式な確認、Comment は部分的な指摘という語感差があります

契約書など責任の重い書類には Review、軽い相談には Feedback が馴染みます

5. 紹介を依頼する(Request for Introduction)

共通の知人を介して新規先にアプローチする時の型です

件名に紹介者の名前を入れると、相手も反応しやすくなります

  • 件名A: Quick Intro Request – via {mutual_contact}
  • 件名B: Would You Introduce Me to {target_person}?

本文は次のとおりです

Dear {mutual_contact},

I hope you’re doing well. I noticed you’re connected with {target_person} at {target_company}, and I’d love to be introduced if you’re comfortable.

We are exploring partnership opportunities in {field}, and I believe a short chat with {target_person} would be mutually valuable. I can send a brief intro blurb that you can forward — no pressure if it doesn’t feel right.

Thank you for considering, and I completely understand if it’s not a good fit.

Best regards,
{your_name}

紹介者に負担をかけない配慮として、「no pressure if it doesn’t feel right」の一行を必ず入れます

転送用の紹介文を自分で用意しておく姿勢も、紹介者の作業コストを下げる定番マナーです

6. 情報提供を依頼する(Request for Information)

RFI(Request for Information)や、市場調査の一環で相手に情報を求める型です

  • 件名A: Information Request: {topic}
  • 件名B: Quick Questions on {topic}

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

We are currently researching {topic} and would appreciate your input. Could you share the following details when convenient?

  • Typical lead time for {product_or_service}
  • Minimum order quantity and pricing tiers
  • Any case studies in {industry}

A response by {deadline} would be ideal, but please let me know if a different timeline works better.

Best regards,
{your_name}

Could you share は「既に手元にある情報を渡してほしい」、Could you provide は「正式な形で用意してほしい」、Could you send は「物として送ってほしい」という語感差があります

情報提供依頼では share か provide が自然です

7. 社内承認を依頼する(Request for Approval)

予算・出張・人事など、上司の承認が必要な案件で使う型です

目的・金額・締切・代替案の4点セットを必ず入れます

  • 件名A: Approval Request: {item} (by {deadline})
  • 件名B: Approval Needed – {item}

本文は次のとおりです

Dear {manager_name},

I’d like to request your approval for {item}.

Purpose: {purpose_in_one_line}
Budget: {amount} (within FY{year} marketing allocation)
Deadline for approval: {deadline}
Alternative: If the full budget is not approvable, we can proceed with a reduced scope at {reduced_amount}.

Supporting documents are attached. Happy to discuss on a quick call if needed.

Best regards,
{your_name}

関連メンバーをCCに入れるかは、承認後の動き出しの速さで判断します

CC先が多すぎると上司が「既に周知された前提で」返信しづらくなるため、2〜3名に絞るのが無難です

8. 翻訳・通訳を依頼する(Request for Translation Service)

社内資料や、プレスリリースの翻訳を外部に依頼する型です

原文・納期・用途・機密性の4点を冒頭で示します

  • 件名A: Translation Request: {document_type} (EN to JA)
  • 件名B: Quote Needed – {document_type} Translation

本文は次のとおりです

Dear {recipient_name},

We would like to request a translation of the attached document from English into Japanese.

  • Word count: approx. {word_count} words
  • Desired delivery: {deadline}
  • Intended use: internal reference / external press release
  • Confidentiality: please treat as strictly confidential

For reference, I’ve also included a machine-translated draft (DeepL) — feel free to discard it if it slows you down. Could you send a quote and estimated turnaround?

Best regards,
{your_name}

下訳を添えると「楽させたい意図」と誤解されるリスクがあるため、「feel free to discard」の一言でプロの判断に委ねる姿勢を示します

断られたときの返信|関係を切らないマナー

依頼が通らないのは日常茶飯事です

大事なのは、断られた後の返信で関係を切らず、次の機会を残すことです

感謝を先に述べる定型

断りへの返信は、必ず感謝から始めます

相手は「No」を伝える心理的コストを払っているので、まずそこを認めるのが礼儀です

汎用フレーズは Thank you for taking the time to consider this. です

「検討の時間を割いていただきありがとうございます」という意味で、ほぼすべての断りに使えます

もう少し個人的な感謝を出したい時は、I truly appreciate your honest reply. が有効です

「率直な回答をありがとうございます」と、相手の誠実さに触れるニュアンスが入ります

避けたいのは That’s fine. の単独使用です

字面は中立ですが、短すぎて冷たく響き、関係を閉じる合図と受け取られかねません

相手の立場を認める一行として、I understand this isn’t the right timing. を添えると、共感の姿勢が伝わります

将来の可能性を残すフレーズ

断られた案件でも、半年後・1年後には状況が変わっていることがあります

定番フレーズは Please keep us in mind for future opportunities. です

「今後の機会があればぜひ」という、軽すぎず重すぎない汎用型です

丁寧に寄せるなら、If the situation changes, we’d be delighted to revisit. がおすすめです

「状況が変われば喜んで再検討します」と、ボールを相手側に置いた形で関係を保てます

カジュアル寄りでは I hope we can collaborate down the road. が使えます

down the road は「この先の道のりで」という砕けた時間表現で、同僚や若手クライアントに馴染みます

ただし「いつか」を無期限にすると忘れ去られるため、次の具体タイミングを示唆するのが現実的です

たとえば I’ll reach out again when we kick off the FY27 planning cycle. のように、次の接点を先に告知しておきます

代替案を提示する一行

断りの返信で差がつくのが、代替案を1つ添える動きです

Would a smaller pilot be of interest? は、規模を落とした試行案を提示する型です

予算がネックで断られた時に効きます

Could we explore a different timeline? は、納期や開始時期の変更で活路を探る型です

リソース不足が理由の断りに刺さります

代替案は1〜2個までに留めます

3つ以上並べると「諦めていない感」が出すぎて、相手の「No」を尊重していない印象になります

結びには If a different approach fits better on your side, I’m all ears. のような柔らかい一行が合います

「別のアプローチがあれば何でも聞きます」と、主導権を相手に戻す構文で締めます

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