クロアチア語のM&A頻出単語|M&A・デューデリのボキャブラリー

クロアチア語

クロアチア語のM&A(合併・買収)資料を読むと、見慣れない専門用語が次々に出てきて手が止まる方は多いものです。

クロアチア語のM&A単語は、ディールの流れに沿ってサブテーマ別に覚えると、頭に定着しやすくなります。

この記事で分かることは次の3つです。

  • ディール構造・バリュエーション・財務・デューデリ・契約・統合の頻出単語
  • 各単語のカタカナ読みと、実務で使う日本語訳
  • クロアチア語と英語が混在する実務用語の使われ方

説明はすべて日本語で、クロアチア語の単語にはカタカナ読みと日本語訳を添えています。クロアチア語は文字どおりに発音する言語なので、つづりと読みの対応がつかみやすいのも特徴です。

ディールの全体像に関する単語

まずは、案件の枠組みを表す基本語から押さえます。

合併と買収の違い、買い手と売り手の呼び方を確認します。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
spajanje スパヤニェ 合併
preuzimanje プレウジマニェ 買収
stjecatelj スティェツァテリ 買い手・買収企業
ciljana tvrtka ツィリャナ トヴルトカ 買収対象企業
kupac クパツ 買い手側
prodavatelj プロダヴァテリ 売り手側
sinergija シネルギヤ 相乗効果

「kupac / prodavatelj(クパツ/プロダヴァテリ)」は、自分がどちらの立場かを示すときに頻繁に使います。

「stjecatelj(スティェツァテリ=買い手)」に対して、買われる側は「ciljana tvrtka(買収対象企業)」と呼ばれます。

まずこの7語を起点に、関連語を枝分かれで覚えると整理しやすくなります。「spajanja i preuzimanja(スパヤニャ イ プレウジマニャ)」がそのまま「M&A」を表す言い方です。

ディールの構造・形態の単語

買収にはいくつかの形があり、その違いを表す語があります。

株式取得か事業取得か、敵対的か友好的かを区別します。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
kupnja dionica クプニャ ディオニツァ 株式譲渡
kupnja imovine クプニャ イモヴィネ 事業(資産)譲渡
neprijateljsko preuzimanje ネプリヤテリスコ プレウジマニェ 敵対的買収
otkup financiran zaduživanjem (LBO) オトクプ フィナンツィラン ザドゥジヴァニェム 借入を活用した買収
otkup od strane uprave (MBO) オトクプ オド ストラネ ウプラヴェ 経営陣による買収
ponuda za preuzimanje ポヌダ ザ プレウジマニェ 株式公開買付け(TOB)
zajednički pothvat ザイェドニチキ ポトフヴァト 合弁事業

「LBO」「MBO」は、クロアチアのニュースでも英語の略語のまま見かける代表的な用語です。

株式譲渡(kupnja dionica)と事業譲渡(kupnja imovine)は、税務や契約の扱いが大きく変わる重要な分かれ目です。

「neprijateljsko(ネプリヤテリスコ=敵対的)」と「prijateljsko(プリヤテリスコ=友好的)」は、対象企業の同意の有無で使い分けます。

バリュエーション(企業価値評価)の単語

企業価値の評価は、M&A交渉の中心となるテーマです。

倍率や割引手法など、評価の基本語を押さえます。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
procjena vrijednosti プロツィェナ ヴリイェドノスティ 企業価値評価
vrijednost poduzeća ヴリイェドノスト ポドゥゼーチャ 事業価値(EV)
višekratnik ヴィシェクラトニク 倍率
višekratnik EBITDA-e ヴィシェクラトニク エビトダエ EBITDA倍率
diskontirani novčani tok (DCF) ディスコンティラニ ノヴチャニ トク 割引キャッシュフロー法
premija プレミヤ 上乗せ価格
goodwill グドヴィル のれん

「goodwill(グドヴィル=のれん)」は、買収価格が純資産を上回る差額を指す会計用語で、クロアチアでも英語のまま定着しています。

倍率法(višekratnik)とDCF法は、評価の代表的な二大アプローチとして対で覚えます。

「vrijednost poduzeća(ヴリイェドノスト ポドゥゼーチャ=事業価値)」は、株主価値に純有利子負債を加えた概念です。

財務・会計の単語

デューデリでは、対象企業の財務指標を読み解く力が問われます。

収益性や負債を表す基本的な財務語を確認します。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
EBITDA エビトダ 利払い・税・償却前利益
novčani tok ノヴチャニ トク 現金収支
neto dug ネト ドゥグ 純有利子負債
obrtni kapital オブルトニ カピタル 運転資本
izvanbilančne stavke イズヴァンビランチネ スタヴケ 簿外(債務)
ponavljajući prihodi ポナヴリャユーチ プリホディ 継続収益
obveze オブヴェゼ 負債

「izvanbilančne stavke(イズヴァンビランチネ スタヴケ=簿外項目)」は、見えにくいリスクとしてDDで重点的に確認します。

「ponavljajući prihodi(ポナヴリャユーチ プリホディ=継続収益)」が多い企業は、評価でプレミアムが付きやすい傾向があります。

「neto dug(ネト ドゥグ=純有利子負債)」は、有利子負債から手元現金を差し引いた金額です。

「obrtni kapital(オブルトニ カピタル=運転資本)」の水準は、買収価格の調整項目になることがあります。

デューデリジェンスの単語

デューデリジェンス(買収監査)は、リスクを洗い出す調査工程です。

調査の場や懸念を表す言葉を覚えておきます。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
dubinsko snimanje (DD) ドゥビンスコ スニマニェ 買収監査・適正評価手続
podatkovna soba ポダトコヴナ ソバ 資料閲覧用の電子保管庫
upozoravajući znak ウポゾラヴァユーチ ズナク 懸念材料・危険信号
nepredviđena obveza ネプレドヴィジェナ オブヴェザ 偶発債務
koncentracija kupaca コンツェントラツィヤ クパツァ 顧客集中度
parnica パルニツァ 訴訟
kvaliteta dobiti クヴァリテタ ドビティ 収益の質

「nepredviđena obveza(ネプレドヴィジェナ オブヴェザ=偶発債務)」は、訴訟など将来発生しうる債務を指します。

「podatkovna soba(ポダトコヴナ ソバ=データルーム)」は、近年ほとんどがオンラインの仮想空間で運用されます。

「kvaliteta dobiti(クヴァリテタ ドビティ=収益の質)」は、利益が一過性か持続的かを見極める観点です。

契約・法務の単語

最終契約には、専門的な法務用語が数多く登場します。

契約書で頻出する条項名を押さえておきます。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
pismo namjere (LOI) ピスモ ナミェレ 意向表明書
ugovor o povjerljivosti (NDA) ウゴヴォル オ ポヴィェリュリヴォスティ 秘密保持契約
ugovor o kupnji dionica (SPA) ウゴヴォル オ クプニ ディオニツァ 株式譲渡契約
izjave i jamstva イズヤヴェ イ ヤムストヴァ 表明保証
obeštećenje オベシュテーチェニェ 補償
uvjeti zatvaranja ウヴィェティ ザトヴァラニャ クロージングの前提条件
obvezujući オブヴェズユーチ 法的拘束力のある

「izjave i jamstva(イズヤヴェ イ ヤムストヴァ=表明と保証)」は、英語の reps and warranties に相当する重要条項です。

「obvezujući / neobvezujući(オブヴェズユーチ/ネオブヴェズユーチ)」の区別は、その文書に拘束力があるかを左右する重要点です。

「obeštećenje(オベシュテーチェニェ=補償)」は、表明保証違反などで損害が出た際の埋め合わせを定めます。

支払い条件・ファイナンスの単語

対価の支払い方や資金調達にも、専門の言い方があります。

現金・株式・分割など、支払い形態を表す語を確認します。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
naknada ナクナダ 対価
transakcija u gotovini トランザクツィヤ ウ ゴトヴィニ 全額現金の取引
razmjena dionica ラズミェナ ディオニツァ 株式交換
earn-out アーンアウト 業績連動の追加対価
escrow / polog エスクロウ / ポログ 第三者預託
dužničko financiranje ドゥジュニチコ フィナンツィラニェ 借入による資金調達
naknada za raskid ナクナダ ザ ラスキド 破談手数料

「escrow(エスクロウ)」または「polog(ポログ)」は、対価の一部を第三者に預けて保証に充てる仕組みです。

「naknada(ナクナダ=対価)」は契約上の支払い対価を指し、買収では金銭や株式の総称として使われます。

「naknada za raskid(ナクナダ ザ ラスキド=破談手数料)」は、合意後に取引が不成立になった場合の違約金です。

統合(PMI)・関係者の単語

買収後の統合と、関与する専門家の呼び方も押さえておきます。

統合のテーマと、ディールを支えるプレイヤーを確認します。

クロアチア語 読み方(カタカナ発音) 日本語訳
integracija nakon spajanja (PMI) インテグラツィヤ ナコン スパヤニャ 買収後の統合
zadržavanje talenata ザドルジャヴァニェ タレナタ 人材の引き留め
usklađenost kultura ウスクラジェノスト クルトゥラ 企業文化の適合
uštede od sinergije ウシュテデ オド シネルギイェ コスト面の相乗効果
financijski savjetnik フィナンツィイスキ サヴィェトニク 財務アドバイザー
privatni kapital プリヴァトニ カピタル 未公開株投資(PE)
odobrenje regulatora オドブレニェ レグラトラ 当局の承認

「zadržavanje talenata(ザドルジャヴァニェ タレナタ=人材の引き留め)」は、買収後の価値を守るPMIの核心テーマです。

「odobrenje regulatora(オドブレニェ レグラトラ=当局承認)」は、大型案件でクロージングの前提条件となることが多い項目です。

「uštede od sinergije(ウシュテデ オド シネルギイェ=コスト相乗効果)」は、重複機能の統廃合などで生む節減効果を指します。

「privatni kapital(プリヴァトニ カピタル=PE)」は、未公開企業へ投資して価値を高める投資ファンドの総称です。

よくある質問

Q. spajanjeとpreuzimanjeの違いは?

spajanje は対等に近い「合併」、preuzimanje は一方が他方を取り込む「買収」を指します。

実務ではまとめて「spajanja i preuzimanja(M&A)」と呼ばれます。

Q. LOI・DD・PMIはクロアチア語で何と言いますか?

LOIは pismo namjere(意向表明書)、DDは dubinsko snimanje(買収監査)、PMIは integracija nakon spajanja(買収後統合)です。

Q. EBITDAとは何ですか?

利払い・税金・減価償却を差し引く前の利益で、企業価値評価の倍率計算によく使われます。

クロアチア語でも EBITDA という略語のまま使われます。

Q. earn-outとescrowの違いは?

earn-out は将来業績に連動した追加対価、escrow(polog)は対価の一部を第三者に預けて保証に充てる仕組みです。

まとめ

クロアチア語のM&A単語は、ディールの流れに沿ってサブテーマ別に覚えると定着しやすくなります。

  • 全体像(spajanje/preuzimanje/kupac)から構造(LBO/MBO)へ広げる。
  • 評価・財務・デューデリの語は、数字を読むときの土台になる。
  • 契約・支払い・統合の語まで押さえると、ディール全工程に対応できる。

単語を覚えたら、実際のフレーズや会話例とあわせて使うと、本番でも自然に口から出てきます。

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