留学のフレーズを単体で覚えても、「実際の会話の流れでどう使うか」が分からないと不安が残ります。
留学中のやり取りは、問い合わせから授業、生活まで一連の会話として体に入れておくと、本番で自然に口が動きます。
この記事で分かることは次の3つです。
- 留学生と相手の往復を、実際の場面に沿ったダイアログで確認できる
- 電話での問い合わせ・授業での発言・滞在先での確認といった場面の言い回しが分かる
- 会話の直後に日本語解説があり、なぜその一言が効くのかが理解できる
ここでは留学生を You、相手を担当者・教授・ホストと表記して、3つの場面を見ていきます。
場面1|語学学校に電話で問い合わせる
渡航前に、語学学校へ電話でコースを問い合わせる場面です。
用件を先に伝え、レベルや費用、宿泊先を順に確認していきます。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 担当者 | Hello, this is Maple Language School. How can I help you? | もしもし、メープル語学学校です。ご用件は? |
| You | Hi, I’m interested in your English program. Could you tell me more? | こんにちは、英語コースに興味があります。詳しく教えていただけますか? |
| 担当者 | Of course. We have general and intensive courses. | もちろんです。一般コースと集中コースがあります。 |
| You | What level do I need to join? | 参加するには、どのレベルが必要ですか? |
| 担当者 | We’ll give you a placement test on your first day. | 初日にレベル分けテストを行います。 |
| You | I see. How much is the tuition for one term? | なるほど。1学期分の授業料はいくらですか? |
| 担当者 | It’s 1,200 dollars, including materials. | 教材費込みで1,200ドルです。 |
| You | Do you offer accommodation for international students? | 留学生向けの宿泊先はありますか? |
| 担当者 | Yes, we arrange homestays and student dorms. | はい、ホームステイと学生寮を手配しています。 |
| You | Could you send me the details by email? | 詳細をメールで送っていただけますか? |
最初に “I’m interested in your English program” と用件を切り出すと、担当者が案内を進めやすくなります。
レベル・費用・宿泊先と知りたい点を一つずつ尋ね、最後にメール送付を頼んで会話を締めています。
場面2|授業で質問しディスカッションに参加する
授業中に内容が聞き取れず、質問してから議論に加わる場面です。
分からない点を素直に伝え、そのうえで自分の意見を述べます。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 教授 | So, what do you think about this approach? | では、この方法についてどう思いますか? |
| You | Sorry, could you repeat the question, please? | すみません、質問をもう一度言っていただけますか? |
| 教授 | Sure. Do you think this method works in practice? | もちろん。この手法は実際に有効だと思いますか? |
| You | I’d like to add a comment on that. | その点について意見を言いたいです。 |
| 教授 | Go ahead. | どうぞ。 |
| You | In my country, we use a similar approach, and it works well. | 私の国でも似た方法を使っていて、うまくいっています。 |
| クラスメイト | That’s interesting. Could you give an example? | 面白いですね。例を挙げてもらえますか? |
| You | Sure. For instance, we focus on group work in class. | もちろん。たとえば、授業でグループ作業を重視します。 |
| 教授 | Great point. Thank you for sharing. | いい指摘ですね。共有ありがとう。 |
“Could you repeat the question, please?” と聞き返すのは自然な行為で、理解への近道です。
“I’d like to add a comment” と前置きしてから話すと、議論に割って入りやすくなります。
場面3|ホームステイ先で生活ルールを確認する
到着初日に、ホストファミリーと生活のルールを確認する場面です。
食事や設備の使い方を尋ね、感謝を伝えて打ち解けていきます。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| ホスト | Welcome! Make yourself at home. | ようこそ!くつろいでね。 |
| You | Thank you for having me. What time is dinner usually? | お世話になります。夕食はたいてい何時ですか? |
| ホスト | We usually eat around seven. | たいてい7時ごろに食べます。 |
| You | Got it. Is it okay if I use the kitchen in the morning? | 了解です。朝にキッチンを使ってもいいですか? |
| ホスト | Of course. Help yourself to anything. | もちろん。何でも自由に使ってね。 |
| You | Could you show me how the laundry works? | 洗濯機の使い方を教えていただけますか? |
| ホスト | Sure, I’ll show you after dinner. | いいよ、夕食のあとに見せるね。 |
| You | One more thing — the Wi-Fi isn’t working in my room. | もう一つ、部屋のWi-Fiがつながりません。 |
| ホスト | Oh, let me give you the password again. | あら、パスワードをもう一度教えるね。 |
| You | Thank you so much. You’re very kind. | 本当にありがとうございます。ご親切に。 |
“Thank you for having me” と最初に感謝を伝えると、その後の会話がやわらかくなります。
困りごとは “One more thing —” と切り出すと、流れを止めずに追加で頼めます。
留学の会話で押さえたい3つのコツ
3つの場面に共通する、留学中ならではの話し方を整理します。
フレーズの暗記だけでなく、この型を意識すると会話が安定します。
| コツ | 使うフレーズの例 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 用件を先に伝える | I’m interested in your English program. | 英語コースに興味があります。 |
| 遠慮せず聞き返す | Could you repeat that, please? | もう一度言っていただけますか? |
| 意見の前に前置きする | I’d like to add a comment on that. | その点について意見を言いたいです。 |
| 感謝を最初に伝える | Thank you for having me. | お世話になります。 |
| 追加の頼みを添える | One more thing — | もう一つだけ — |
| 結びで礼を述べる | Thank you so much. | 本当にありがとうございます。 |
留学中は、完璧に話すことより、確認と感謝をこまめに伝える姿勢が信頼につながります。
オンライン出願説明会で起こりがちな一場面
渡航前のオンライン説明会では、音声の途切れや質問のタイミングに迷いがちです。
参加者が質問する短いやり取りを見てみましょう。
| 話者 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 担当者 | Does anyone have questions so far? | ここまでで質問はありますか? |
| You | Yes, I have one. Sorry, can you hear me? | はい、一つあります。すみません、聞こえますか? |
| 担当者 | Yes, go ahead. | はい、どうぞ。 |
| You | When is the application deadline for fall? | 秋学期の出願締め切りはいつですか? |
| 担当者 | It’s the end of June. I’ll put the date in the chat. | 6月末です。日付をチャットに載せますね。 |
| You | Thank you. Could you share the slides afterward? | ありがとうございます。あとでスライドを共有していただけますか? |
| 担当者 | Of course, I’ll email them to everyone. | もちろん、全員にメールで送ります。 |
“Sorry, can you hear me?” と一言確認するだけで、オンライン特有の不安が解消します。
締め切りやスライドはチャットやメールで共有を頼むと、聞き逃しを防げます。
よくある質問
ダイアログを使った留学の会話練習はどう活用すればいいですか?
自分のセリフだけを音読して、口になじませるのがおすすめです。
場面ごとに「問い合わせ・授業・滞在先」の流れを通しで練習すると、本番でも順番が崩れにくくなります。
授業で聞き取れなかったとき、どう言えばいいですか?
“Could you repeat the question, please?” と聞き返すのが自然です。
“Could you speak a little slower?” も、相手に配慮を促す定番です。
ホームステイ先で頼みごとをする言い方は?
“Is it okay if I use the kitchen?” のように、許可を求める形が丁寧です。
追加の頼みは “One more thing —” と添えると流れを止めません。
オンライン説明会で質問するタイミングは?
“Does anyone have questions?” と促されたら、”Yes, I have one.” と手を挙げます。
音声が不安なときは “Can you hear me?” と先に確認すると安心です。
まとめ
留学の会話は、フレーズ単体ではなく一連の流れで覚えると本番で動けます。
- 問い合わせは用件を先に伝え、レベルや費用を一つずつ確認する。
- 授業では遠慮せず聞き返し、前置きしてから意見を述べる。
- 滞在先では感謝を最初に伝え、困りごとは追加で素直に頼む。
会話の型が身についたら、留学でよく出る単語をまとめて押さえておくと、さらに言葉が出やすくなります。
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