ドイツ語の会議で進行役を務めるとき、フレーズだけでなく「進行に特有の単語」を知っているかどうかで理解度が変わります。
ファシリテーション(進行)の世界には、Agenda や Moderator のように決まった呼び方を持つ言葉が数多くあります。
この記事で分かることは次の3つです。
- 会議進行で頻出するドイツ語の単語を、サブテーマ別に約50語まとめて確認できる
- それぞれの読み方と日本語訳がそろっているので、聞き取りと発話の両方に使える
- 進行役が言われたとき・言うときに知っておきたい語彙が一通りそろう
参加者として発言する単語ではなく、議事を回す側が押さえておきたい語彙を中心に集めました。
会議運営の基本ボキャブラリー
まずは、会議そのものの構造を表す基本語です。
進行役はこれらの単語を使って、会議の枠組みを参加者に説明します。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| der Moderator | デア モデラートーア | 進行役 |
| die Tagesordnung | ディー ターゲスオルドヌング | 議題一覧 |
| das Ziel | ダス ツィール | 目的・ゴール |
| der Teilnehmer | デア タイルネーマー | 参加者 |
| die Sitzung | ディー ズィッツング | 会合・会議 |
| das Protokoll | ダス プロトコル | 議事録 |
| die Beschlussfähigkeit | ディー ベシュルスフェーイヒカイト | 定足数 |
| der Tagesordnungspunkt | デア ターゲスオルドヌングスプンクト | 議題項目 |
Tagesordnung は英語の agenda にあたり、会議で話す項目を一覧にしたものを指します。
Ziel と Tagesordnung の違いも押さえておきます。
Ziel は会議全体で達成したいゴール、Tagesordnung はそのために話す項目の一覧です。
進行・場をコントロールする単語
議事を前に進めたり、流れを整えたりする動作を表す語です。
進行役が最も頻繁に使うグループといえます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| moderieren | モデリーレン | 議事を取り仕切る |
| eröffnen | エアエフネン | 開会する |
| leiten | ライテン | 進行する・導く |
| abschließen | アプシュリーセン | 締めくくる |
| weitermachen | ヴァイターマッヘン | 次に進む |
| zusammenfassen | ツザンメンファッセン | 要約する |
| zurückkommen | ツリュックコメン | 後で戻る |
| zurückstellen | ツリュックシュテレン | いったん保留にする |
zurückstellen は「課題をいったん置いておく」意味で、進行役が脱線を扱うときの基本語です。
moderieren と leiten はどちらも進行を表しますが、ニュアンスが異なります。
moderieren は中立的に取り仕切る、leiten は会議全体を主導するという違いがあります。
発言を促す・意見に関する単語
参加者から意見を引き出す場面で使う語です。
進行役は発言の偏りを防ぐため、これらの言葉で水を向けます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Meinung | ディー マイヌング | 意見 |
| das Feedback | ダス フィードバック | 反応・意見 |
| die Sichtweise | ディー ズィヒトヴァイゼ | 視点・観点 |
| der Beitrag | デア バイトラーク | 発言・貢献 |
| der Einwand | デア アインヴァント | 異論・反対意見 |
| der Vorschlag | デア フォーアシュラーク | 提案 |
| einbringen | アインブリンゲン | 意見を出す |
| das Wort | ダス ヴォルト | 発言権 |
「das Wort erteilen」で「発言権を与える」という意味になり、進行役が意見を募るときに使えます。
Beitrag と Vorschlag も似ていますが、使い分けがあります。
Beitrag は議論への発言全般、Vorschlag は具体的な提案を指すニュアンスです。
議論を整理・要約する単語
出てきた意見をまとめ、論点を整える場面の語です。
議論が散らかったとき、進行役はこれらを使って交通整理します。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| klären | クレーレン | 明確にする |
| abstimmen | アプシュティメン | 認識をそろえる・採決する |
| priorisieren | プリオリズィーレン | 優先順位をつける |
| eingrenzen | アイングレンツェン | 絞り込む |
| das Fazit | ダス ファーツィット | 結論・要点 |
| der Kernpunkt | デア ケルンプンクト | 重要点 |
| die Abschweifung | ディー アプシュヴァイフング | 脱線 |
| der Konsens | デア コンゼンス | 総意・合意 |
「vom Thema abschweifen」は「話が脱線する」という意味で、進行役が軌道修正する前提となる表現です。
合意形成・意思決定の単語
議論を結論へ導く場面で使う語です。
進行役は合意を可視化するため、これらの単語で決定を確定させます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Einigung | ディー アイニグング | 合意 |
| der Kompromiss | デア コンプロミス | 妥協・折衷 |
| die Zustimmung | ディー ツーシュティムング | 賛同・同意 |
| die Entscheidung | ディー エントシャイドゥング | 決定 |
| die Abstimmung | ディー アプシュティムング | 採決・投票 |
| das Handzeichen | ダス ハントツァイヒェン | 挙手 |
| der Beschluss | デア ベシュルス | 議決事項 |
| die Mehrheit | ディー メーアハイト | 過半数 |
Beschluss は「会議で正式に決まったこと」を表し、議事録に記録する決定事項を指します。
アクション・フォローアップの単語
決まったことを実行に移す場面で使う語です。
進行役は担当と期限を明確にするため、これらの言葉を使います。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Aufgabe | ディー アウフガーベ | 実行すべきタスク |
| die Verantwortung | ディー フェアアントヴォルトゥング | 担当・責任 |
| zuweisen | ツーヴァイゼン | 割り当てる |
| die Frist | ディー フリスト | 締切 |
| nachfassen | ナッハファッセン | 後追いで確認する |
| die nächsten Schritte | ディー ネヒステン シュリッテ | 次の段取り |
| das Ergebnis | ダス エアゲープニス | 成果物・結果 |
| der Zeitplan | デア ツァイトプラン | 工程・予定表 |
Aufgabe と Verantwortung はセットで使われることが多く、「誰が何をやるか」を明確にする要となる語です。
Ergebnis は「出すべき成果・結果」を指す名詞です。
「Was ist das Ergebnis dieser Aufgabe?」のように、タスクの成果を確認するときに使えます。
時間管理・脱線対応の単語
時間を区切ったり、脱線を扱ったりする場面の語です。
進行役の時間感覚を支えるグループといえます。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| die Zeitkontrolle | ディー ツァイトコントロレ | 時間管理 |
| überziehen | ユーバーツィーエン | 時間を超過する |
| der Themenspeicher | デア テーメンシュパイヒャー | 後で扱う課題置き場 |
| separat | ゼパラート | 別途・個別に |
| das Thema verfehlen | ダス テーマ フェアフェーレン | 本題から外れる |
| der Zeitrahmen | デア ツァイトラーメン | 時間枠 |
| die Verzögerung | ディー フェアツェーゲルング | 遅延 |
| der Puffer | デア プッファー | 予備の時間 |
「etwas separat klären」は「会議外で個別に話す」意味で、全員の時間を奪わないための定番表現です。
オンライン会議特有の単語
ZoomやMicrosoft Teamsでの進行に欠かせない語です。
進行役はこれらを使って、オンライン特有の混線を整理します。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| stummschalten | シュトゥムシャルテン | 消音にする |
| die Stummschaltung aufheben | ディー シュトゥムシャルトゥング アウフヘーベン | 消音を解除する |
| die Hand heben | ディー ハント ヘーベン | 挙手する |
| der Bildschirm teilen | デア ビルトシルム タイレン | 画面共有する |
| der Gruppenraum | デア グルッペンラウム | 小部屋・分科会 |
| der Chat | デア チャット | チャット欄 |
| der Gastgeber | デア ガストゲーバー | 主催者・ホスト |
| die Verzögerung | ディー フェアツェーゲルング | 遅延・もたつき |
Gruppenraum は少人数に分けて議論させる機能で、進行役が大人数会議を回すときに役立ちます。
「Sie sind stummgeschaltet.」は、相手のマイクが切れているときの定番の声かけです。
進行役がこの一言を添えるだけで、発言の取りこぼしを防げます。
判断・状態を表す進行ボキャブラリー
議論の状態や判断の度合いを表す語も、進行役には欠かせません。
「決まったのか、保留なのか」を正確に言い分けるために使います。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| offen | オッフェン | 保留中の・未決の |
| festlegen | フェストレーゲン | 最終決定する |
| vorläufig | フォーアロイフィヒ | 暫定的な |
| im Plan | イム プラン | 順調に進んで |
| der Engpass | デア エングパス | 進行を妨げる要因 |
| der Umfang | デア ウムファング | 対象範囲 |
| der Meilenstein | デア マイレンシュタイン | 節目・中間目標 |
| der Stand | デア シュタント | 現状・進捗 |
Engpass は「進行を止めている要因」を指し、進捗会議で課題を共有するときによく使われます。
会議の種類・進行スタイルの単語
最後に、会議の形式そのものを表す語をまとめます。
どんな会議を進行しているかを言葉にできると、参加者と前提を共有しやすくなります。
| ドイツ語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| das Daily | ダス デイリー | 短時間の進捗共有会 |
| das Auftaktmeeting | ダス アウフタクトミーティング | 開始会議 |
| die Retrospektive | ディー レトロスペクティーヴェ | 振り返り会 |
| der Workshop | デア ヴォークショップ | 体験型の会合 |
| die Gesprächsrunde | ディー ゲシュプレーヒスルンデ | 円卓・対等な討議 |
| die Besprechung | ディー ベシュプレヒュング | 打ち合わせ |
| die Nachbesprechung | ディー ナッハベシュプレヒュング | 事後の報告・総括 |
| das Vieraugengespräch | ダス フィーアアウゲンゲシュプレーヒ | 1対1の面談 |
Retrospektive はプロジェクト終了後の振り返りを指し、進行役が改善点を引き出す場でよく使われます。
よくある質問
会議の単語は普通のビジネスドイツ語と何が違いますか?
ここで扱うのは進行に特化した語彙で、Themenspeicher や Beschlussfähigkeit のように会議運営でしか使わない表現が含まれます。
一般的なビジネスドイツ語よりも、議事を回す場面に直結している点が特徴です。
Protokoll と Tagesordnung の違いは?
Tagesordnung は会議前に決める「議題一覧」、Protokoll は会議後にまとめる「議事録」です。
「das Protokoll führen」で「議事録を取る」という言い回しになります。
zurückstellen と Themenspeicher の関係は?
zurückstellen は動詞で「いったん保留にする」、Themenspeicher は名詞で「後で扱う課題の置き場」を指します。
「Stellen wir das in den Themenspeicher.」のようにセットで使われます。
Konsens はどんな場面で使いますか?
参加者全員の総意や合意を得たいときに使い、「Wir brauchen einen Konsens im Team.(チームの合意が必要です)」のように表現します。
合意形成を語るうえで覚えておきたい語です。
まとめ
ファシリテーションの語彙は、進行の場面ごとに整理して覚えると定着しやすくなります。
- 運営・進行・発言促しの基本語をまず押さえる。
- Themenspeicher や Konsens など、会議運営特有の表現を意味とセットで覚える。
- オンライン会議や会議の種類を表す語まで広げると、どんな進行にも対応しやすい。
単語が頭に入ったら、実際の進行フレーズや会話の流れと組み合わせると、本番でさらに言葉が出やすくなります。
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