イタリア語のプレゼンダイアログ|発表・質疑の会話例

イタリア語

イタリア語のプレゼンは、内容が良くても言い回しに詰まると伝わりません。そんな方へ。

プレゼンは、導入から質疑応答までの流れを「型」で覚えると落ち着いて進められます。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 導入・要点説明・データ提示・質疑応答の一連の流れを会話形式で確認できる
  • 聞き手とのやり取り(質問対応)で使う自然な言い回し
  • 難しい質問をかわす・後回しにするときの言い方

新サービスを社内外に紹介するプレゼンを想定し、発表者(Relatore)と聴衆(Pubblico)のやり取りで見ていきます。

場面1|プレゼンの導入

まずは、つかみとなる導入の場面です。

あいさつ・自己紹介・全体像の提示を短くまとめると、聞き手が安心して耳を傾けます。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Buongiorno a tutti, grazie per essere qui oggi. ブオンジョルノ ア トゥッティ、グラーツィエ ペル エッセレ クイ オッジ 皆さま、おはようございます。本日はお集まりいただきありがとうございます。
Relatore Mi chiamo Sato e lavoro nel reparto prodotti. ミ キアーモ サト エ ラヴォーロ ネル レパルト プロドッティ 製品部門の佐藤と申します。
Relatore Oggi vorrei parlarvi del nostro nuovo servizio. オッジ ヴォッレイ パルラルヴィ デル ノストロ ヌオーヴォ セルヴィーツィオ 本日は、当社の新サービスについてお話ししたいです。
Relatore Ho diviso la presentazione in tre parti. オ ディヴィーゾ ラ プレゼンタツィオーネ イン トレ パルティ 発表は3つのパートに分けました。
Relatore Le domande le faremo alla fine. レ ドマンデ レ ファレーモ アッラ フィーネ ご質問は最後にお受けします。

「Ho diviso la presentazione in tre parti」は、全体像を示す定番の一文です。

質問のタイミングを先に伝えておくと、発表が途中で止まりにくくなります。

場面2|要点を順序立てて説明する

本論で、要点を順番に説明していく場面です。

「Prima / Poi / Infine」のつなぎ言葉を入れると、聞き手が今どこを聞いているか迷いません。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Prima di tutto, vorrei spiegare il contesto. プリーマ ディ トゥット、ヴォッレイ スピエガーレ イル コンテスト まず初めに、背景をご説明します。
Relatore Il problema principale è l’aumento dei costi. イル プロブレーマ プリンチパーレ エ ラウメント デイ コスティ 主な課題は、コストの上昇です。
Relatore Poi passiamo alla nostra soluzione. ポイ パッシアーモ アッラ ノストラ ソルツィオーネ 次に、当社の解決策に移ります。
Relatore Il servizio riduce i costi di circa il venti per cento. イル セルヴィーツィオ リドゥーチェ イ コスティ ディ チルカ イル ヴェンティ ペル チェント このサービスはコストを約20%削減します。
Relatore Infine, vi mostro i prossimi passi. インフィーネ、ヴィ モストロ イ プロッシミ パッシ 最後に、今後の進め方をお見せします。

「passare a …」は「次の話題に移る」という、場面転換に便利な表現です。

各パートの頭でひと言まとめると、聞き手の理解がそろいます。

場面3|データやグラフを示す

スライドの図表を指し示しながら説明する場面です。

どこを見てほしいかを言葉で誘導すると、聞き手の視線がそろいます。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Diamo un’occhiata a questo grafico. ディアーモ ウノッキアータ ア クエスト グラーフィコ このグラフをご覧ください。
Relatore Come potete vedere, le vendite sono cresciute molto. コーメ ポテーテ ヴェデーレ、レ ヴェンディテ ソノ クレッシュート モルト ご覧の通り、売上は大きく伸びています。
Relatore La linea blu indica i dati di quest’anno. ラ リーネア ブルー インディカ イ ダーティ ディ クエスタンノ 青い線が今年のデータを示しています。
Relatore Vorrei attirare la vostra attenzione su questo punto. ヴォッレイ アッティラーレ ラ ヴォストラ アッテンツィオーネ ス クエスト プント この点に注目していただきたいです。
Pubblico Questi numeri sono davvero impressionanti. クエスティ ヌーメリ ソノ ダッヴェーロ インプレッショナンティ この数字は本当に印象的ですね。

「Come potete vedere」と「Vorrei attirare la vostra attenzione su …」は、図表説明の二大表現です。

数字は読み上げるだけでなく、意味づけを一言添えると印象に残ります。

場面4|まとめて締めくくる

本論を終え、要点をまとめて締める場面です。

言いたいことを最後にもう一度繰り返すと、聞き手の記憶に残ります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Per riassumere, il servizio fa risparmiare tempo e denaro. ペル リアッスメーレ、イル セルヴィーツィオ ファ リスパルミアーレ テンポ エ デナーロ まとめると、このサービスは時間とお金を節約します。
Relatore Vorrei concludere con un messaggio chiave. ヴォッレイ コンクルーデレ コン ウン メッサッジョ キアーヴェ 最後に、一つ大事なメッセージをお伝えします。
Relatore Grazie per la vostra attenzione. グラーツィエ ペル ラ ヴォストラ アッテンツィオーネ ご清聴ありがとうございました。
Relatore Ora sono a disposizione per le vostre domande. オーラ ソノ ア ディスポジツィオーネ ペル レ ヴォストレ ドマンデ それでは、ご質問をお受けします。

「Per riassumere」は要約の合図、「Grazie per la vostra attenzione」は締めの定番です。

締めから質疑応答へは「Sono a disposizione per le vostre domande」で自然につなげます。

場面5|質問を受けて答える

聴衆からの質問に答える、質疑応答の場面です。

質問をいったん受け止めてから答えると、落ち着いた印象になります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Pubblico Quanto tempo richiede l’installazione? クアント テンポ リキエーデ リンスタッラツィオーネ 導入にはどれくらいかかりますか?
Relatore Ottima domanda. Di solito circa due settimane. オッティマ ドマンダ。ディ ソーリト チルカ ドゥエ セッティマーネ 良いご質問です。通常2週間ほどです。
Pubblico È compatibile con il nostro sistema attuale? エ コンパティービレ コン イル ノストロ システマ アットゥアーレ 今のシステムと連携できますか?
Relatore Sì, funziona con la maggior parte dei sistemi. スィ、フンツィオーナ コン ラ マッジョル パルテ デイ システミ はい、ほとんどのシステムで動作します。
Relatore Ho risposto alla sua domanda? オ リスポスト アッラ スア ドマンダ ご質問の答えになっていますか?

「Ottima domanda」は、答えを整理する時間を稼ぐクッション表現です。

答えた後に「Ho risposto alla sua domanda?」と確認すると、丁寧な印象になります。

場面6|難しい質問への対応

その場で答えられない質問や、聞き取れなかった質問への対応です。

分からないことを正直に伝え、後で対応する姿勢を見せると信頼につながります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Pubblico E per quanto riguarda la sicurezza dei dati? エ ペル クアント リグアルダ ラ シクレッツァ デイ ダーティ データ保護についてはどうですか?
Relatore Ottima osservazione. Ora non ho i dati con me. オッティマ オッセルヴァツィオーネ。オーラ ノン オ イ ダーティ コン メ 良いご指摘です。今は手元にデータがありません。
Relatore Le risponderò via email entro domani. レ リスポンデロ ヴィア イメイル エントロ ドマーニ 明日までにメールでお答えします。
Pubblico Scusi, può ripetere la domanda per tutti? スクージ、プオ リペーテレ ラ ドマンダ ペル トゥッティ すみません、質問を皆に繰り返してもらえますか?
Relatore Certo. La domanda riguardava il prezzo per i team grandi. チェルト。ラ ドマンダ リグアルダーヴァ イル プレッツォ ペル イ ティーム グランディ もちろんです。大規模チーム向けの価格についてのご質問でした。

「Le risponderò via email」は、即答できないときの誠実な定番表現です。

質問を全体に繰り返すと、会場全員が内容を共有でき、答えも整理しやすくなります。

場面7|時間が押したときの調整

時間が足りなくなったときに、進行を調整する場面です。

残り時間を見ながら一言添えると、聞き手も状況を理解してくれます。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Visto il tempo, sarò breve. ヴィスト イル テンポ、サロ ブレーヴェ 時間が押していますので、手短にします。
Relatore Salto questa slide per motivi di tempo. サルト クエスタ スライド ペル モティーヴィ ディ テンポ 時間の都合でこのスライドは飛ばします。
Relatore Possiamo discutere i dettagli più tardi. ポッシアーモ ディスクーテレ イ デッターリ ピュ タルディ 詳細は後ほどお話しできます。
Relatore Prendiamo un’ultima domanda. プレンディアーモ ウンウルティマ ドマンダ では、最後の質問を一つお受けします。

「per motivi di tempo」は「時間の都合で」という、進行調整の決まり文句です。

飛ばす場合も理由を一言添えると、雑な印象になりません。

会話を自然にするコツ

プレゼンの会話は、丸暗記よりも場面ごとの「型」をつかむと応用が効きます。

導入・本論・締め・質疑応答という4つの箱を意識して、それぞれの出だしの一言を覚えます。

つなぎ言葉の「Prima / Poi / Infine」は、どの話題にも差し込めるので最初に身につけると安心です。

質問への返しは、「Ottima domanda」のように一拍置く一言から入ると、考える時間が生まれます。

オンライン会議でのプレゼン会話

オンラインでは、画面共有や音声の確認を会話に挟むと進行がスムーズになります。

聞き手の反応が見えにくいぶん、こまめに確認の一言を入れるのがコツです。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Relatore Riuscite a vedere lo schermo? リウシーテ ア ヴェデーレ ロ スケルモ 画面が見えていますか?
Pubblico Sì, si vede bene, grazie. スィ、シ ヴェーデ ベーネ、グラーツィエ はい、よく見えています、ありがとうございます。
Relatore Scrivo il link nella chat per tutti. スクリーヴォ イル リンク ネッラ チャット ペル トゥッティ 皆さんのためにリンクをチャットに書きます。
Relatore Se avete domande, scrivetele pure in chat. セ アヴェーテ ドマンデ、スクリヴェーテレ プーレ イン チャット 質問があれば、チャットに書いてください。

「Riuscite a vedere lo schermo?」と早めに確認すると、見えていないまま進む事故を防げます。

よくある質問

プレゼンの最初に全体像を示す言い方は?

「Ho diviso la presentazione in tre parti.」が定番です。

続けて「Prima / Poi / Infine」で各パートをつなぐと流れが明確になります。

質問に即答できないときは何と言えばよいですか?

「Le risponderò via email.」が誠実で使いやすい表現です。

「Ora non ho i dati con me.」と理由を添えると自然です。

「ご清聴ありがとうございました」はイタリア語で何と言いますか?

「Grazie per la vostra attenzione.」が定番です。

続けて「Sono a disposizione per le vostre domande.」で質疑応答に移れます。

グラフを示すときの決まり文句はありますか?

「Diamo un’occhiata a questo grafico.」と「Come potete vedere …」がよく使われます。

注目させたいときは「Vorrei attirare la vostra attenzione su questo punto.」を使います。

まとめ

プレゼンは、導入から質疑応答までの流れを会話で覚えておくと本番でも慌てません。

  • 導入で全体像を示し、「Prima / Poi / Infine」で順序立てて話す。
  • 図表は「Come potete vedere …」で誘導し、数字に意味づけを添える。
  • 難しい質問は「Le risponderò via email.」で誠実に対応する。

あとは、プレゼンでよく出る単語をまとめて覚えておくと、本番で言葉に詰まりにくくなります。

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