ポルトガル語のオープンイノベーションダイアログ|協業提案の会話例

ポルトガル語

オープンイノベーション、つまりスタートアップや他社と組んで新しい価値を生む取り組み。そのポルトガル語のやり取りは、フレーズ単体を覚えても流れの中での使い方が分からないと不安が残ります。

協業の打診から成果配分の確認まで、一連の会話として体に入れておくと、本番で自然に口が動きます。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 協業の打診・PoCのすり合わせ・成果配分の確認を、実際の流れに沿ったダイアログで確認できる
  • 自社側と相手側の往復で、どんな一言がやり取りを前に進めるか分かる
  • 会話の直後に日本語解説があり、なぜその表現が効くのかが理解できる

会話表はブラジルポルトガル語を基準にしています。ここでは自社側を「自社」、相手のスタートアップを「SU」と表記して、3つの場面を見ていきます。

場面1|スタートアップに協業を打診する

イベントで知り合ったスタートアップに、協業を持ちかける場面です。

いきなり条件からでなく、共通の狙いと互いの強みから話を始めます。

話者 ポルトガル語 読み方 日本語訳
自社 Obrigado pelo seu tempo. Acompanhamos o trabalho de vocês de perto. オブリガード ペロ セウ テンポ。アコンパニャモス オ トラバーリョ ジ ヴォセス ジ ペルト お時間ありがとうございます。御社の取り組みに注目していました。
自社 Vemos um grande potencial em trabalhar juntos. ヴェモス ウン グランジ ポテンシアウ エン トラバリャール ジュントス 協業に大きな可能性を感じています。
SU Que bom ouvir isso. O que vocês tinham em mente? キ ボン オウヴィール イッソ。オ キ ヴォセス チニャン エン メンチ うれしいですね。どんな構想でしょう?
自社 Vocês têm a tecnologia; nós temos a distribuição. ヴォセス テン ア テクノロジア、ノス テモス ア ジストリブイサオン 御社には技術が、当社には販路があります。
SU Então nossos pontos fortes podem se complementar. エンタオン ノッソス ポントス フォルチス ポデン シ コンプレメンタール つまり互いの強みを補い合えますね。
自社 Exatamente. Vocês estariam abertos a uma iniciativa conjunta? エザタメンチ。ヴォセス エスタリアン アベルトス ア ウマ イニシアチヴァ コンジュンタ その通りです。共同の取り組みにご関心はありますか?
SU Com certeza. Vamos explorar como isso poderia funcionar. コン セルテーザ。ヴァモス エスプロラール コモ イッソ ポデリア フンシオナール もちろんです。形を一緒に探りましょう。

「se complementar」で互いの強みが補完関係にあると示すと、相手も組む意義をつかめます。

最後を「Vocês estariam abertos a…?」と問いの形にすると、押しつけずに前向きな返事を引き出せます。

場面2|PoCのスコープをすり合わせる

協業に前向きになり、まず小さく試すPoC(概念実証)の中身を詰める場面です。

範囲・期間・成功基準を一つずつ言葉にして、認識をそろえます。

話者 ポルトガル語 読み方 日本語訳
自社 Que tal começarmos com uma pequena prova de conceito? キ タウ コメサルモス コン ウマ ペケナ プローヴァ ジ コンセイト まず小さなPoCから始めませんか?
SU Parece ótimo. Qual escopo vocês imaginam? パレッシ オチモ。クアウ エスコポ ヴォセス イマジナン いいですね。範囲はどうお考えですか?
自社 Vamos rodar um piloto de três meses com uma linha de produto. ヴァモス ホダール ウン ピロート ジ トレス メーゼス コン ウマ リーニャ ジ プロドゥト 1つの製品ラインで3か月の試験運用にしましょう。
SU E o que seria sucesso para vocês? イ オ キ セリア スセッソ パラ ヴォセス 御社にとっての成功基準は何でしょう?
自社 Um ganho de 10% em eficiência já seria uma vitória clara. ウン ガーニョ ジ デス ポルセント エン エフィシエンシア ジャ セリア ウマ ヴィトーリア クララ 10%の効率改善が出れば明確な成功です。
SU Podemos validar isso em pequena escala. ポデモス ヴァリダール イッソ エン ペケナ エスカーラ 小規模で検証できます。
自社 Se o piloto funcionar, vamos ampliar a escala. シ オ ピロート フンシオナール、ヴァモス アンプリアール ア エスカーラ うまくいけば本格展開します。
SU Vamos deixar o escopo por escrito para ficarmos alinhados. ヴァモス デイシャール オ エスコポ ポル エスクリート パラ フィカルモス アリニャードス 認識をそろえるため範囲を書面にしましょう。

「O que seria sucesso?」と成功基準を先に確認することで、PoC後の判断で揉めにくくなります。

最後に「deixar o escopo por escrito」と書面化を促し、口約束のズレを防いでいます。

場面3|成果配分・知財を確認する

共同開発に進む前に、生まれた成果や知的財産の扱いを確認する場面です。

言いにくい話題ほど、早めに、しかし穏やかに切り出します。

話者 ポルトガル語 読み方 日本語訳
自社 Antes de avançarmos, vamos falar sobre a propriedade intelectual. アンチス ジ アヴァンサルモス、ヴァモス ファラール ソブリ ア プロプリエダージ インテレクトゥアウ 先に進む前に、知財の話をしましょう。
SU Claro. De quem serão os resultados do desenvolvimento? クラーロ。ジ ケン セラオン オス ヘズウタードス ド デゼンヴォウヴィメント もちろん。開発の成果は誰に帰属しますか?
自社 Gostaríamos de manter os direitos da nossa tecnologia central. ゴスタリアモス ジ マンテール オス ジレイトス ダ ノッサ テクノロジア セントラウ 当社は基幹技術の権利を保持したいです。
SU É justo. Queremos o mesmo para a nossa. エ ジュスト。ケレモス オ メズモ パラ ア ノッサ 妥当ですね。当社も自社分は同様に望みます。
自社 Para o que criarmos juntos, vamos compartilhar os direitos. パラ オ キ クリアルモス ジュントス、ヴァモス コンパルチリャール オス ジレイトス 共同で作る部分は権利を共有しましょう。
SU De acordo. Como vamos dividir a receita? ジ アコルド。コモ ヴァモス ジヴィジール ア ヘセイタ 賛成です。収益はどう分けますか?
自社 Vamos atrelar isso à contribuição de cada lado. ヴァモス アトレラール イッソ ア コントリブイサオン ジ カダ ラード 双方の貢献度に応じて決めましょう。
SU Vamos rascunhar um memorando e pedir a revisão do jurídico. ヴァモス ハスクニャール ウン メモランド イ ペジール ア ヘヴィザオン ド ジュリジコ 基本合意書を作り、法務に確認させましょう。

「manter os direitos da nossa tecnologia central」で、自社の基幹部分は守りたいと明確に伝えています。

共同部分は共有、貢献度に応じた配分、という整理で双方が納得しやすくなります。

会話のコツ|協業を前に進める3つの動き

3つの場面に共通する、協業ならではの進め方を整理します。

フレーズの暗記だけでなく、この型を意識すると会話が安定します。

コツ 使うフレーズの例 読み方 日本語訳
共通の狙いから入る Vemos um grande potencial em trabalhar juntos. ヴェモス ウン グランジ ポテンシアウ エン トラバリャール ジュントス 協業に大きな可能性を感じています。
強みの補完を示す Nossos pontos fortes podem se complementar. ノッソス ポントス フォルチス ポデン シ コンプレメンタール 互いの強みを補い合えます。
小さく試す提案をする Que tal começarmos com uma prova de conceito? キ タウ コメサルモス コン ウマ プローヴァ ジ コンセイト まずPoCから始めませんか?
成功基準を先に決める O que seria sucesso? オ キ セリア スセッソ 成功基準は何でしょう?
知財を早めに切り出す Vamos falar sobre a propriedade intelectual primeiro. ヴァモス ファラール ソブリ ア プロプリエダージ インテレクトゥアウ プリメイロ 先に知財の話をしましょう。
書面で認識をそろえる Vamos deixar por escrito para ficarmos alinhados. ヴァモス デイシャール ポル エスクリート パラ フィカルモス アリニャードス 認識をそろえるため書面にしましょう。

協業は相手を説き伏せるより、共通の土台を一つずつ確認して積み上げる姿勢が言葉を選びやすくします。

特に知財や成果配分は、後回しにすると関係がこじれやすい論点です。

切り出しにくくても早めに言葉にしておくと、信頼を保ったまま前へ進めます。

オンラインで協業を打診する一場面

初回の打診はオンライン会議で行うことも増えています。

画面共有と資料送付を交えた短いやり取りを見てみましょう。

話者 ポルトガル語 読み方 日本語訳
自社 Vou compartilhar a minha tela e apresentar os nossos slides. ヴォウ コンパルチリャール ア ミーニャ テーラ イ アプレゼンタール オス ノッソス スライジス 画面共有して資料をご説明します。
SU Pode seguir, por favor. ポジ セギール、ポル ファヴォール ぜひお願いします。
自社 Este slide mostra onde os nossos pontos fortes se encaixam. エスチ スライジ モストラ オンジ オス ノッソス ポントス フォルチス シ エンカイシャン このスライドが当社の強みの活かしどころです。
SU Isso ajuda bastante. Vocês podem enviar os slides depois? イッソ アジューダ バスタンチ。ヴォセス ポデン エンヴィアール オス スライジス デポイス 分かりやすいです。後で資料を送れますか?
自社 Claro. Vou deixar a minuta do acordo de confidencialidade no chat também. クラーロ。ヴォウ デイシャール ア ミヌータ ド アコルド ジ コンフィデンシアリダージ ノ シャッチ タンベン もちろん。秘密保持契約の案もチャットに送ります。
SU Ótimo. Vamos marcar uma reunião de acompanhamento na próxima semana. オチモ。ヴァモス マルカール ウマ ヘウニアオン ジ アコンパニャメント ナ プロシマ セマナ いいですね。来週フォローの打ち合わせをしましょう。
自社 Vou incluir o nosso líder de P&D nessa reunião. ヴォウ インクルイール オ ノッソ リデール ジ ペ エ デ ネッサ ヘウニアオン その回は研究開発の責任者も同席させます。

「apresentar os nossos slides」と資料を順に説明する流れは、オンラインの打診で定番です。

「incluir」で次回の同席者を予告すると、相手も準備しやすくなります。

よくある質問

協業ダイアログはどう練習すればいいですか?

自社側のセリフだけを音読して、自分の言葉として口になじませるのがおすすめです。

「打診・PoC・知財確認」の流れを通しで練習すると、本番でも順番が崩れにくくなります。

PoCの話を切り出すフレーズは?

「Que tal começarmos com uma pequena prova de conceito?」が自然です。

続けて「O que seria sucesso?」と成功基準を確認すると話が締まります。

知財の話はどう切り出せば角が立ちませんか?

「Antes de avançarmos, vamos falar sobre a propriedade intelectual.」のように、前置きを置いてから入ると穏やかです。

共同部分は共有、自社の基幹部分は保持、と整理すると合意しやすくなります。

オンラインで資料を共有するときの言い方は?

「Vou compartilhar a minha tela e apresentar os nossos slides.」が定番です。

「Vocês podem enviar os slides depois?」と後送を求められたら「Claro.」と応じます。

まとめ

オープンイノベーションの会話は、フレーズ単体ではなく一連の流れで覚えると本番で動けます。

  • 打診では共通の狙いから入り、互いの強みの補完を示します。
  • PoCは範囲・期間・成功基準をそろえ、書面で認識を合わせます。
  • 知財は早めに切り出し、共同部分の共有と貢献度配分で整理します。

会話の型が身についたら、協業でよく出る単語をまとめて押さえておくと、さらに言葉が出やすくなります。

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