スウェーデン語で問題を話し合うとき、フレーズは知っていても会話の流れがつかめない。そんな悩みを持つ方へ。
問題解決の会話には、課題のすり合わせから決定までの自然な「往復」があります。
スウェーデンの会議は全員の合意(konsensus)を確かめながら進むため、相づちと確認の言葉が多く挟まります。
この記事で分かることは次の3つです。
- チームで課題を検討し、意思決定するまでの会話の流れ
- 原因の掘り下げや選択肢の比較で使う実際のやり取り
- 納期遅れというよくある場面での会話例とその進め方
登場するのは、プロジェクトを進めるチームのメンバーです。
Aがリーダー、BとCがメンバーという想定で読み進めてください。
場面1|課題のすり合わせ
最初の場面は、何が問題なのかを全員で確認するところから始まります。
解決策に飛びつかず、まず課題そのものを言葉にします。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A | Tack för att ni kom. Låt oss reda ut varför lanseringen försenades. | タック フール アット ニー コム。ロート オス レーダ ウート ヴァルフォール ランセーリンゲン フォシェーナデス | 集まってくれてありがとう。なぜ公開が遅れたのか整理しましょう。 |
| B | Innan dess, kan vi definiera problemet tydligt? | インナン デス、カン ヴィ デフィニエーラ プロブレーメット テューードリグト | その前に、問題をはっきり定義できますか? |
| A | Bra poäng. Releasen blev två veckor sen. Det är frågan. | ブラー ポエン。レレーセン ブレーヴ トヴォー ヴェッコル セーン。デット エール フローガン | いい指摘です。リリースが2週間遅れた、それが課題です。 |
| C | Är vi alla överens om det? | エール ヴィ アッラ ウーヴェレンス オム デット | その点で全員の認識は合っていますか? |
| B | Ja. Låt oss hålla omfattningen smal tills vidare. | ヤー。ロート オス ホッラ オムファットニンゲン スマール ティルス ヴィーダレ | はい。今は範囲を絞っておきましょう。 |
definiera problemet(問題を定義する)と最初に言うことで、議論の軸が定まります。
vara överens は「認識が一致している」という意味の定番表現です。
場面2|原因の掘り下げ
課題が定まったら、なぜそれが起きたのかを探ります。
表面的な答えで止めず、varför(なぜ)を重ねて深掘りします。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A | Så varför försenades releasen? Låt oss komma till grundorsaken. | ソー ヴァルフォール フォシェーナデス レレーセン。ロート オス コンマ ティル グルンドオーシャーケン | では、なぜリリースが遅れたのか。根本原因にたどり着きましょう。 |
| C | Testningen tog längre tid än planerat. | テストニンゲン トーグ レングレ ティード エン プラネーラト | テストが予定より長引きました。 |
| A | Och varför tog testningen längre tid? | オク ヴァルフォール トーグ テストニンゲン レングレ ティード | では、なぜテストが長引いたのですか? |
| B | Vi hittade buggar sent eftersom specarna ändrades hela tiden. | ヴィ ヒッタデ ブッガル セーント エフテショム スペーカルナ エンドラデス ヘーラ ティーデン | 仕様が変わり続けて、バグの発見が遅れたんです。 |
| A | Så den verkliga orsaken är ostabila specar, inte långsam testning. | ソー デン ヴェークリガ オーシャーケン エール オースタービラ スペーカル、インテ ロングサム テストニング | では本当の原因はテストの遅さでなく、不安定な仕様ですね。 |
varför を二度三度と重ねると、症状の奥にある原因が見えてきます。
最後にAが原因を言い直し、認識を一文でそろえている点に注目してください。
場面3|選択肢の比較と意思決定
原因が分かったので、対策を出し合って一つに決めます。
長所と短所を並べてから、担当と期限まで決め切ります。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A | Vilka alternativ har vi för att stabilisera specarna? | ヴィルカ アルテルナティーヴ ハール ヴィ フール アット スタビリセーラ スペーカルナ | 仕様を安定させる選択肢は何がありますか? |
| B | Vi skulle kunna frysa specarna två veckor före release. | ヴィ スクッレ クンナ フリューサ スペーカルナ トヴォー ヴェッコル フォーレ レレース | リリースの2週間前に仕様を固定できます。 |
| C | Eller så lägger vi till ett granskningssteg före varje ändring. | エッレル ソー レッゲル ヴィ ティル エット グランスクニングスステーグ フォーレ ヴァリエ エンドリング | あるいは、変更前にレビュー工程を入れる手もあります。 |
| A | Låt oss väga för- och nackdelar med vardera. | ロート オス ヴェーガ フール オク ナックデーラル メード ヴァデーラ | それぞれの長所と短所を比べましょう。 |
| B | Att frysa är enklare, men mindre flexibelt. | アット フリューサ エール エンクラレ、メン ミンドレ フレクシーベルト | 固定は単純ですが、柔軟性に欠けます。 |
| A | Låt oss köra på frysningen och se över den nästa kvartal. | ロート オス シューラ ポー フリュースニンゲン オク セー ウーヴェル デン ネスタ クヴァルタール | 固定でいきましょう。来四半期に見直します。 |
väga för- och nackdelar(長所と短所を比べる)で評価の段階に入ったことが示されています。
Låt oss köra på 〜 は決定を告げる口語的な定番フレーズです。
場面4|合意の確認と役割分担
決まった内容を全員で確認し、誰が動くかをはっきりさせます。
沈黙を賛成と決めつけず、ひと言ずつ意思を確かめます。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A | Så, för att bekräfta, vi fryser specarna två veckor innan. | ソー、フール アット ベクレフタ、ヴィ フリューセル スペーカルナ トヴォー ヴェッコル インナン | 確認です。リリースの2週間前に仕様を固定します。 |
| A | Känner sig alla bekväma med det? | シェンネル シグ アッラ ベクヴェーマ メード デット | それで全員納得していますか? |
| C | Det funkar för mig. | デット フンカル フール メイ | 私は問題ありません。 |
| A | Vem ansvarar för den nya regeln, och till när? | ヴェム アンスヴァーラル フール デン ニーア レーゲルン、オク ティル ネール | この新ルールは誰が担当で、いつまでですか? |
| B | Jag skriver ihop den till fredag och delar den. | ヤーグ スクリーヴェル イホープ デン ティル フレーダグ オク デーラル デン | 金曜までにまとめて共有します。 |
för att bekräfta(確認のため)で締めの確認に入る合図になります。
担当と期限を口に出すことで、決定が実行に移ります。
会話で使える相づち・つなぎ表現
議論の途中で、相手の発言を受け止める短い表現も役立ちます。
うまく挟むと、会話が途切れずに流れます。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| — | Det låter rimligt. | デット ロートル リムリグト | なるほど、筋が通っています。 |
| — | Låt mig bygga vidare på det. | ロート メイ ビュッガ ヴィーダレ ポー デット | それに付け足させてください。 |
| — | Jag förstår hur du tänker. | ヤーグ フォシュトール フール ドゥー テンケル | あなたの考えの背景は分かります。 |
| — | Kan du förklara det steg för steg? | カン ドゥー フォルクレーラ デット ステーグ フール ステーグ | それを順を追って説明してもらえますか? |
| — | Låt oss parkera det tills vidare. | ロート オス パルケーラ デット ティルス ヴィーダレ | それは一旦保留にしましょう。 |
bygga vidare på det は他人の案に乗っかって発展させるときに便利です。
parkera det は脱線しそうな話題を後回しにする言い回しです。
想定シーン|納期遅れをどう挽回するか
もう一つ、納期が遅れたプロジェクトの会話を見てみましょう。
原因の確認から挽回策の決定までを、短く再現します。
| 話者 | スウェーデン語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A | Vi ligger efter i tidsplanen. Vad driver förseningen? | ヴィ リッゲル エフテル イ ティーズプラーネン。ヴァード ドリーヴェル フォシェーニンゲン | 予定より遅れています。何が遅延の原因ですか? |
| C | Två i teamet var sjuka förra veckan. | トヴォー イ ティーメット ヴァール フューカ フォッラ ヴェッカン | 先週、2人が病欠でした。 |
| A | Låt oss prioritera. Vad kan vi stryka utan att kvaliteten blir lidande? | ロート オス プリオリテーラ。ヴァード カン ヴィ ストリューカ ウータン アット クヴァリテーテン ブリール リーダンデ | 優先順位をつけましょう。品質を落とさず削れるものは? |
| B | Vi kan skjuta de icke nödvändiga funktionerna till fas två. | ヴィ カン フューータ ドム イッケ ヌードヴェンディガ フンクショーネルナ ティル ファース トヴォー | 必須でない機能を第2段階に回せます。 |
| A | Överens. Låt oss låsa det och informera kunden idag. | ウーヴェレンス。ロート オス ローサ デット オク インフォルメーラ クンデン イダーグ | 賛成です。それで確定し、今日中に顧客へ連絡しましょう。 |
このように「原因確認→優先順位→削る対象の決定→関係者への連絡」と運ぶと前に進みます。
遅れたときほど、決定を早く下して共有することが効いてきます。
よくある質問
Q. 問題解決の会話はどう切り出せばいい?
A. 解決策より先に課題の定義から入ります。Låt oss reda ut varför …(なぜ…か整理しましょう)や Kan vi definiera problemet tydligt?(問題をはっきり定義できますか)が自然です。
Q. 相手の意見に乗っかって発展させる表現は?
A. Låt mig bygga vidare på det.(それに付け足させてください)が便利です。否定せずに自分の案を重ねられるので、合意を大切にする場でも使いやすい一言です。
Q. 脱線した話題を止めたいときは?
A. Låt oss parkera det tills vidare.(一旦保留にしましょう)と言うと、角を立てずに後回しにできます。あとで戻る前提のやわらかい表現です。
Q. 会話を決定で締めるには?
A. Låt oss köra på …(…で進めましょう)で案を決め、Vem ansvarar för det här, och till när?(誰が担当でいつまで)で責任者と期限を確認します。
まとめ
問題解決の会話は、決まった流れに沿うだけでぐっと進めやすくなります。
- 課題の定義から始め、認識を全員でそろえる。
- varför を重ねて原因を掘り、長所と短所を比べて決める。
- 最後に担当と期限を確認し、決定を実行に移す。
あとは、こうした場面で使うフレーズや単語を別途まとめて覚えておくと、会話がさらに滑らかになります。
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