イタリア語のビジネス電話ダイアログ|電話応対の会話例

イタリア語

イタリア語の電話は、相手の顔が見えないぶん難易度が上がります。そんな不安を持つ方へ。

電話応対は、場面ごとの一連のやり取りを会話の流れで覚えるのが近道です。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 取次・不在対応・伝言・折り返しの流れを、会話形式で確認できる
  • 相手が早口でも使える聞き返しや確認のフレーズ
  • かける側・受ける側の両方の立場での自然な言い回し

登場するのは、取引先のMarcoさんとパートナーのGiuliaさん、受け手であるあなた(Aさん)のやり取りを想定しています。

場面1|電話を受けて取り次ぐ

まずは、かかってきた電話に出て担当者へ取り次ぐ場面です。

最初のひと言で社名と自分の状況を伝えると、相手も用件を切り出しやすくなります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Pronto, ABC Trading, buongiorno. プロント、アービーチ トレーディング、ブオンジョルノ もしもし、ABCトレーディングです、こんにちは。
Marco Buongiorno, sono Marco della XYZ. Vorrei parlare con il signor Sato. ブオンジョルノ、ソーノ マルコ デッラ イクスイプシロンゼータ。ヴォッレイ パルラーレ コン イル シニョール サト こんにちは、XYZ社のマルコです。佐藤さんとお話ししたいのですが。
A Certo. Posso chiederle il motivo della chiamata? チェルト。ポッソ キエーデルレ イル モティーヴォ デッラ キアマータ かしこまりました。ご用件を伺ってもよろしいですか?
Marco È per la consegna della prossima settimana. エ ペル ラ コンセーニャ デッラ プロッシマ セッティマーナ 来週の納品の件です。
A Grazie. Resti in linea, glielo passo subito. グラーツィエ。レスティ イン リーネア、リエーロ パッソ スービト ありがとうございます。少々お待ちください、すぐにおつなぎします。

「glielo passo(彼におつなぎします)」は取次の定番表現です。

用件を先に確認しておくと、取り次がれた担当者がスムーズに対応できます。

場面2|担当者が不在のとき

次は、名指しされた担当者が席を外している場面です。

不在の事実だけでなく、戻る目安を添えると相手は次の行動を決めやすくなります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Mi dispiace, il signor Sato non è alla sua scrivania. ミ ディスピアーチェ、イル シニョール サト ノン エ アッラ スア スクリヴァニーア 申し訳ありません、佐藤はただ今席を外しております。
Marco Ah, capisco. Sa quando torna? ア、カピスコ。サ クアンド トルナ そうですか。いつ頃お戻りになりますか?
A Dovrebbe tornare tra circa un’ora. ドヴレッベ トルナーレ トラ チルカ ウノーラ 1時間ほどで戻る予定です。
Marco Va bene. È disponibile nel pomeriggio? ヴァ ベーネ。エ ディスポニービレ ネル ポメリッジョ わかりました。午後は捕まりますか?
A Sì, dopo le due dovrebbe essere libero. シ、ドーポ レ ドゥーエ ドヴレッベ エッセレ リーベロ はい、2時以降なら空いているはずです。

「non è alla sua scrivania(席にいない)」は柔らかい不在の言い方です。

「è fuori sede(外出中)」や「è in riunione(会議中)」も場面に応じて使い分けます。

場面3|伝言を預かる

担当者が戻るまで待てない相手から、伝言を預かる場面です。

名前のつづりや番号は、こちらから復唱して取り違いを防ぎます。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Vuole lasciare un messaggio? ヴオーレ ラッシャーレ ウン メッサッジョ ご伝言を承りましょうか?
Marco Sì, grazie. Gli dica che la spedizione è in ritardo di due giorni. シ、グラーツィエ。リ ディーカ ケ ラ スペディツィオーネ エ イン リタルド ディ ドゥーエ ジョルニ はい、お願いします。出荷が2日遅れると伝えていただけますか?
A Certo. La spedizione è in ritardo di due giorni. Altro? チェルト。ラ スペディツィオーネ エ イン リタルド ディ ドゥーエ ジョルニ。アルトロ 承知しました。出荷が2日遅れる、ですね。他にございますか?
Marco È tutto. Mi chiamo Marco Russo, R-U-S-S-O. エ トゥット。ミ キアーモ マルコ ルッソ、エッレ ウ エッセ エッセ オ 以上です。名前はマルコ・ルッソ、R-U-S-S-Oです。
A Perfetto, signor Russo. Riferisco senz’altro. ペルフェット、シニョール ルッソ。リフェリスコ センツァルトロ 承知しました、ルッソさん。必ずお伝えします。

「lasciare un messaggio」は伝言を残す側、「riferire(伝える)」は受けた側が使う動詞です。

復唱のときは内容をそのまま繰り返すと、相手も確認しやすくなります。

場面4|折り返しの約束をする

担当者から後でかけ直してもらう約束をする場面です。

都合の良い時間と番号を確認しておくと、折り返しが一度で済みます。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
Marco Gli può chiedere di richiamarmi? リ プオ キエーデレ ディ リキアマルミ 折り返しお電話いただけますか?
A Certo. A che numero possiamo richiamarla? チェルト。ア ケ ヌーメロ ポッシアーモ リキアマルラ もちろんです。ご連絡先の番号を教えていただけますか?
Marco È lo 02-1234-5678, interno 21. エ ロ ゼロ ドゥーエ、ウーノ ドゥーエ トレ クアットロ、チンクエ セイ セッテ オット、インテルノ ヴェントゥーノ 02-1234-5678、内線21です。
A 02-1234-5678, interno 21. A che ora le va bene? ゼロ ドゥーエ、ウーノ ドゥーエ トレ クアットロ、チンクエ セイ セッテ オット、インテルノ ヴェントゥーノ。ア ケ オーラ レ ヴァ ベーネ 02-1234-5678、内線21ですね。何時頃がご都合よろしいですか?
Marco Va bene qualsiasi ora prima delle cinque. ヴァ ベーネ クアルシアジ オーラ プリーマ デッレ チンクエ 5時より前ならいつでも大丈夫です。
A Perfetto. La farò richiamare prima delle cinque. Grazie della chiamata. ペルフェット。ラ ファロ リキアマーレ プリーマ デッレ チンクエ。グラーツィエ デッラ キアマータ 承知しました。5時までにかけ直させます。お電話ありがとうございました。

「richiamare」は「折り返す・かけ直す」を一語で表す便利な動詞です。

番号は数字を区切って復唱すると、聞き間違いをほぼ防げます。

場面5|聞き取れなかったとき

相手の声が小さかったり早口だったりして、聞き取れない場面もあります。

遠慮せず聞き返すほうが、結果的にやり取りが正確になります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Scusi, la linea è un po’ disturbata. Può ripetere? スクージ、ラ リーネア エ ウン ポ ディストゥルバータ。プオ リペーテレ すみません、回線が少し乱れているようです。もう一度お願いできますか?
Giulia Certo. Ho detto che la riunione è spostata a venerdì. チェルト。オ デット ケ ラ リユニオーネ エ スポスタータ ア ヴェネルディ はい。会議が金曜に変更になったと言いました。
A Può parlare un po’ più lentamente, per favore? プオ パルラーレ ウン ポ ピュ レンタメンテ、ペル ファヴォーレ もう少しゆっくり話していただけますか?
Giulia Nessun problema. La riunione ora è venerdì alle dieci. ネッスン プロブレーマ。ラ リユニオーネ オーラ エ ヴェネルディ アッレ ディエーチ 大丈夫です。会議は金曜の10時になりました。
A Grazie. Allora, venerdì alle dieci. Ho capito. グラーツィエ。アッローラ、ヴェネルディ アッレ ディエーチ。オ カピート ありがとうございます。金曜の10時ですね。承知しました。

「la linea è disturbata(回線が乱れている)」は聞き返しの口実として自然です。

最後に「Ho capito(承知しました)」と復唱すると、相手も伝わったと安心できます。

場面6|自分から電話をかける

立場を変えて、こちらから取引先に電話をかける場面です。

名乗りと用件を最初にまとめると、相手の負担が減ります。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Buongiorno, sono Sato della ABC Trading. Vorrei parlare con la signora Ferrari. ブオンジョルノ、ソーノ サト デッラ アービーチ トレーディング。ヴォッレイ パルラーレ コン ラ シニョーラ フェッラーリ こんにちは、ABCトレーディングの佐藤です。フェラーリさんをお願いできますか?
Receptionist Posso sapere il motivo? ポッソ サペーレ イル モティーヴォ ご用件を伺ってもよろしいですか?
A Chiamo per la fattura ricevuta ieri. キアーモ ペル ラ ファットゥーラ リチェヴータ イエーリ 昨日受け取った請求書の件でお電話しました。
Receptionist Glielo passo subito. Un attimo, prego. リエーロ パッソ スービト。ウン アッティモ、プレーゴ おつなぎします。少々お待ちください。
A La ringrazio. ラ リングラーツィオ ありがとうございます。

「Chiamo per …(〜の件で電話しています)」は、用件を切り出す万能の出だしです。

かける側でも、用件を一文で言えるよう準備しておくと落ち着いて話せます。

場面7|留守番電話に伝言を残す

相手が出ず、留守番電話につながったときに伝言を残す場面です。

名前・会社・用件・連絡先の順で短く残すのが基本です。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Buongiorno, sono Sato della ABC Trading. ブオンジョルノ、ソーノ サト デッラ アービーチ トレーディング こんにちは、ABCトレーディングの佐藤です。
A Chiamo per la riunione di domani. キアーモ ペル ラ リユニオーネ ディ ドマーニ 明日の会議の件でお電話しました。
A Mi può richiamare quando ha un momento? ミ プオ リキアマーレ クアンド ア ウン モメント お手すきの際に折り返しいただけますか?
A Il mio numero è 02-1234-5678. Grazie. イル ミオ ヌーメロ エ ゼロ ドゥーエ、ウーノ ドゥーエ トレ クアットロ、チンクエ セイ セッテ オット。グラーツィエ 番号は02-1234-5678です。よろしくお願いします。

「quando ha un momento(お手すきの際に)」は押しつけない言い方です。

留守電は一方通行なので、要点を絞って残すと相手が折り返しやすくなります。

電話で気をつけたいコツ

会話の型を覚えたら、運用面のコツも押さえておくと安心です。

イタリア語のビジネス電話は、丁寧さの度合いが日本語と少し違います。

初対面や目上の相手には、二人称に「Lei」を使った敬語の形で通します。

相手を呼ぶときは名字に「signor / signora」を付け、いきなり下の名前で呼ばないようにします。

あいさつは時間帯で変わり、午後以降は「Buongiorno」から「Buonasera」に切り替えると自然です。

オンライン会議に切り替えるとき

電話の途中で、画面共有のためにビデオ会議へ移る場面も増えています。

切り替えを提案するときは、ひと言断ってからリンクを送ると親切です。

話者 イタリア語 読み方 日本語訳
A Possiamo passare a una videochiamata? ポッシアーモ パッサーレ ア ウナ ヴィデオキアマータ ビデオ通話に切り替えてもよろしいですか?
Giulia Sì, volentieri. Mi invia il link? シ、ヴォレンティエーリ。ミ インヴィア イル リンク はい、ぜひ。リンクを送っていただけますか?
A Glielo invio subito via email. リエーロ インヴィオ スービト ヴィア イーメイル すぐにメールでお送りします。

「passare a una videochiamata(ビデオ通話に切り替える)」は在宅勤務で出番の多い表現です。

音声が途切れやすいときほど、要点は短く区切って話すと伝わります。

よくある質問

電話で名乗るときは「Sono」と「Mi chiamo」のどちらが自然ですか?

電話では「Sono Sato.(佐藤です)」のように「Sono」を使うのが一般的です。

「Mi chiamo Sato.」も正しく、名前をはっきり伝えたいときに使えます。

聞き取れなかったとき、失礼にならない聞き返し方は?

「Scusi, può ripetere?」や「Può parlare più lentamente?」が丁寧で使いやすいです。

回線のせいにする「La linea è disturbata.」も角が立ちません。

取り次ぎの「少々お待ちください」は何と言いますか?

「Resti in linea.」や「Un attimo, prego.」が定番です。

つなぐときは「Glielo passo subito.」を続けます。

留守番電話には何を残せばよいですか?

名前・会社・用件・連絡先を短くまとめて残します。

「Mi può richiamare quando ha un momento?」と折り返しを頼むと丁寧です。

まとめ

電話応対は、場面ごとの流れを会話で覚えておくと本番でも慌てません。

  • 取次は用件を確認してから「Glielo passo subito.」でつなぐ。
  • 伝言は復唱して、名前のつづりと番号を取り違えない。
  • 聞き取れないときは遠慮せず聞き返し、最後に「Ho capito」で確認する。

あとは、電話でよく出る単語をまとめて覚えておくと、とっさのやり取りでも言葉に詰まりにくくなります。

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