オランダ語のデザイン思考やUXの記事を読むと、知らない専門語に何度もつまずく。そんな方へ。
デザイン思考の議論は、いくつかの頻出単語さえ押さえれば、ぐっと追いやすくなります。
この記事で分かることは次の3つです。
- デザイン思考の5段階とプロセスに関する基本語
- ユーザーリサーチ・UX・プロトタイプまわりの専門語
- ワークショップやフィードバックで飛び交う表現
サブテーマごとに表でまとめたので、必要なところから確認できます。
読み方と日本語訳を添えたので、会議や記事で見かけたときの手がかりになります。
デザイン思考の5段階とプロセス
まずは、デザイン思考の骨格となる段階の名前から押さえます。
この数語が分かると、議論が今どの段階にいるか把握できます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| design thinking | デザイン シンキング | デザイン思考 |
| inleven | インレーフェン | 共感する |
| definiëren | デフィニエーレン | 問題を定義する |
| ideeën genereren | イデーエン ヘネレーレン | 発想する |
| prototypen | プロトタイペン | 試作(する) |
| testen | テステン | 検証する |
| mensgericht | メンスヘリヒト | 人間中心の |
| iteratie | イテラーツィ | 反復・繰り返し |
| itereren | イテレーレン | 繰り返し改善する |
| divergent denken | ディフェルヘント デンケン | 発散思考(広げる) |
| convergent denken | コンフェルヘント デンケン | 収束思考(絞る) |
| mindset | マインドセット | 考え方・心構え |
各段階は一方通行ではなく、必要に応じて前の段階へ戻ります。
iteratie(反復)は、その往復を表す重要な語です。
divergent(発散)と convergent(収束)は対になる語で、広げる時間と絞る時間を区別します。
共感・ユーザーリサーチの語彙
共感の段階では、ユーザーを観察し理解するための語が増えます。
調査手法の名前を知っておくと、リサーチの設計が読み取れます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| empathie | エンパティー | 共感 |
| gebruikersonderzoek | ヘブライケルスオンデルズク | ユーザー調査 |
| gebruikersinterview | ヘブライケルスインテルヴュー | ユーザーへの聞き取り |
| observatie | オブセルファーツィ | 観察 |
| inzicht | インズィヒト | 洞察・気づき |
| pijnpunt | ペインプュント | 悩み・困りごと |
| behoefte | ベフーフテ | ニーズ・要求 |
| persona | ペルソナ | 典型的なユーザー像 |
| empathiekaart | エンパティーカールト | 共感マップ |
| klantreis | クラントレイス | 顧客の体験の流れ |
| belanghebbende | ベラングヘベンデ | 関係者 |
| doelgroep | ドゥールフルプ | 想定する利用者層 |
pijnpunt(困りごと)は、解決すべき課題のタネとして頻出します。
persona(ペルソナ)は、誰のために作るかを具体化する手法です。
問題定義・発想の語彙
問題定義から発想にかけては、問いを立てて広げる語が中心です。
ブレインストーミングまわりの語をまとめて覚えておきます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| probleemstelling | プロブレームステリング | 問題の定義文 |
| herformuleren | ヘルフォルミュレーレン | 問題を捉え直す |
| Hoe kunnen we | フー キュネン ヴェ | どうすれば〜できるか |
| brainstormen | ブレインストルメン | アイデアを出し合う |
| ideevorming | イデーフォルミング | アイデア出し |
| idee | イデー | アイデア |
| voortbouwen op | フォールトバウエン オプ | 〜に乗せて広げる |
| plakbriefje | プラックブリーフィェ | 付箋 |
| affiniteitsdiagram | アフィニテイツディアフラム | 親和図(似た意見の整理) |
| stippen stemmen | スティペン ステメン | シール投票 |
| prioriteren | プリオリテーレン | 優先順位をつける |
| beperking | ベペルキング | 制約 |
Hoe kunnen we は3語でひとつの定型表現で、英語の How might we に当たります。
affiniteitsdiagram(親和図)は、付箋を似たもの同士でまとめる整理法です。
プロトタイプ・検証の語彙
プロトタイプと検証の段階では、試作と評価に関する語が増えます。
完成度の段階を表す語を知ると、設計の意図が読めます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| prototype | プロトタイプ | 試作品 |
| papieren prototype | パピーレン プロトタイプ | 紙の試作 |
| lage detaillering | ラーヘ デタイレリング | 作り込みの粗い(試作) |
| hoge detaillering | ホーヘ デタイレリング | 完成度の高い(試作) |
| mock-up | モックアップ | 見た目の見本 |
| wireframe | ワイヤーフレーム | 画面の骨組み |
| gebruikstest | ヘブライクステスト | 使いやすさの検証 |
| feedback | フィードバック | 意見・反応 |
| valideren | ファリデーレン | 有効性を確かめる |
| aanname | アーンナーメ | 思い込み・前提 |
| snel falen | スネル ファーレン | 早く失敗して学ぶ |
| verfijnen | フェルフェイネン | 磨き上げる |
lage detaillering(粗い試作)と hoge detaillering(精巧な試作)は、完成度の対になる語です。
snel falen(早く失敗する)は、検証を恐れない姿勢を表します。
UX・デザイン全般の語彙
デザイン思考の周辺で、UXデザインの語もよく一緒に出てきます。
記事や設計書で頻出する基礎語を押さえておきます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| gebruikerservaring | ヘブライケルスエルファリング | ユーザー体験 |
| gebruikersinterface | ヘブライケルスインターフェイス | 操作画面 |
| bruikbaarheid | ブライクバールヘイト | 使いやすさ |
| toegankelijkheid | トゥハンケレイクヘイト | 使える人の幅広さ |
| gebruikersstroom | ヘブライケルスストローム | 操作の流れ |
| gebruiksscenario | ヘブライクスセナリオ | 利用場面 |
| wrijving | フレイフィング | 使いづらさ・引っかかり |
| intuïtief | イントゥイティーフ | 直感的な |
| naadloos | ナードロース | つながりが滑らかな |
| functie | フュンクツィ | 機能 |
| reikwijdte | レイクウェイテ | 対象範囲 |
| afweging | アフウェーヒング | あちらを立てればこちらが立たぬ関係 |
wrijving(引っかかり)が少ない設計が、良い体験につながります。
intuïtief(直感的)は、説明なしで使える状態をほめる語です。
afweging(トレードオフ)は、機能を足すと操作が複雑になるような、両立しない関係を表します。
ワークショップ進行の語彙
次に、ワークショップの場で飛び交う進行用の語を集めます。
進行役の指示や時間管理に関する語を覚えておくと安心です。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| begeleider | ベヘレイデル | 進行役 |
| workshop | ワークショップ | 共同作業の会 |
| opwarmer | オプワルメル | 場をほぐす導入 |
| tijdslimiet | テイツリミート | 区切った持ち時間 |
| deelsessie | デールセシ | 小グループ作業 |
| whiteboard | ワイトボード | ホワイトボード |
| parkeren | パルケーレン | 議題を一旦保留する |
| afronden | アフロンデン | 締めくくる |
| samenvatten | サーメンファッテン | 要点を振り返る |
| actiepunt | アクツィプュント | やるべき作業 |
| leerpunt | レールプュント | 持ち帰る学び |
| afstemming | アフステミング | 認識合わせ |
parkeren(保留する)は、脱線した話題を一旦置くときの定番語です。
会の終わりには samenvatten(振り返り)で leerpunt(学び)を共有します。
チーム協働・意思決定の語彙
デザイン思考はチームで進めるため、協働や合意に関する語も欠かせません。
役割分担や意思決定の場面で出てくる語をまとめます。
| オランダ語 | 読み方(カタカナ発音) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| samenwerking | サーメンウェルキング | 協働 |
| multidisciplinair | ムルティディシプリネール | 部署横断の |
| consensus | コンセンシュス | 合意 |
| draagvlak | ドラーフフラック | 賛同・納得 |
| eigenaarschap | エイヘナールスハップ | 当事者意識 |
| blokkade | ブロカーデ | 障害・つまずきの原因 |
| scope-uitbreiding | スコープアウトブレイディング | 範囲の膨張 |
| opleverwerk | オプレーフェルウェルク | 成果物 |
| mijlpaal | メイルパール | 節目・中間目標 |
| routekaart | ルーテカールト | 工程の見取り図 |
| haalbaarheid | ハールバールヘイト | 実現可能性 |
| afweging | アフウェーヒング | 両立しない選択 |
draagvlak(賛同)を得られると、チームが同じ方向で動きやすくなります。
scope-uitbreiding(範囲の膨張)は、対象がじわじわ広がってしまう状態を指します。
これらの語は会議録やプロジェクト管理の文書でも頻出するので、覚えておいて損はありません。
覚え方のコツ
語彙は一気に暗記するより、段階とひもづけて覚えると定着します。
この語はどの段階で出るか、を意識すると文脈ごと頭に残ります。
| 段階 | 象徴する語 |
|---|---|
| 共感 | empathie / pijnpunt |
| 問題定義 | herformuleren / Hoe kunnen we |
| 発想 | brainstormen / voortbouwen op |
| プロトタイプ | mock-up / lage detaillering |
| 検証 | gebruikstest / snel falen |
象徴する語を1つずつ覚えれば、関連語も芋づる式に思い出せます。
よくある質問
Q. detaillering とはどういう意味ですか?
試作の作り込みの度合いを指します。
lage detaillering は粗い試作、hoge detaillering は完成度の高い試作です。
Q. pijnpunt と behoefte の違いは?
pijnpunt は具体的な困りごと、behoefte はその裏にある要求です。
困りごとを掘ると、満たすべきニーズが見えてきます。
Q. mock-up と wireframe はどう違いますか?
wireframe は画面の骨組み、mock-up は見た目を整えた見本です。
骨組みを描いてから、見た目を肉づけする順で進みます。
Q. snel falen は失敗を勧めているのですか?
失敗そのものでなく、早く試して早く学ぶ姿勢を指します。
小さく失敗するほど、修正の手戻りが少なくなります。
まとめ
語彙は段階ごとに整理しておくと、議論や記事の流れに乗りやすくなります。
- 5段階の名前を起点に、各段階の語をひもづけて覚える。
- pijnpunt・persona など、共感段階の語は調査の土台になる。
- lage detaillering・snel falen など、検証段階の語は反復の前提を表す。
あとは、これらの単語を実際のフレーズや会話のなかで見ると、使いどころが定着します。
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