インドネシア語の電話対応ダイアログ|電話応対の会話例

インドネシア語

インドネシア語の電話は、相手の顔が見えないぶん難易度が上がります。そんな不安を持つ方へ。

電話応対は、場面ごとの「型」を会話の流れで覚えるのが近道です。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 取次・不在対応・伝言・折り返しの一連のやり取りを、会話形式で確認できる
  • 相手が早口でも使える聞き返しや確認のフレーズ
  • かける側・受ける側の両方の立場での自然な言い回し

登場するのは、取引先のブディさん(Pak Budi)と、受け手であるあなた(Sari)のやり取りを想定しています。会社はマジュ・ジャヤ社、担当者は佐藤さん(Pak Sato)です。

場面1|電話を受けて取り次ぐ

まずは、かかってきた電話に出て担当者へ取り次ぐ場面です。

最初のひと言で会社名と自分の状況を伝えると、相手も用件を切り出しやすくなります。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Selamat pagi, dengan PT Maju Jaya, ada yang bisa saya bantu? スラマッ パギ、ドゥンガン ペーテー マジュ ジャヤ、アダ ヤン ビサ サヤ バントゥ? おはようございます、マジュ・ジャヤ社です。ご用件を承ります。
Budi Selamat pagi, saya Budi dari PT Sinar. Bisa bicara dengan Pak Sato? スラマッ パギ、サヤ ブディ ダリ ペーテー シナル。ビサ ビチャラ ドゥンガン パッ サト? おはようございます、シナル社のブディです。佐藤さんはいらっしゃいますか。
Sari Boleh saya tahu ini mengenai apa, Pak? ボレ サヤ タウ イニ ムングナイ アパ、パッ? どのようなご用件でしょうか。
Budi Ini soal jadwal pengiriman minggu depan. イニ ソアル ジャドワル プンギリマン ミング ドゥパン 来週の納品スケジュールの件です。
Sari Baik, Pak. Mohon ditunggu sebentar, saya sambungkan. バイッ、パッ。モホン ディトゥングー スブンタル、サヤ サンブンカン 承知しました。少々お待ちください、おつなぎします。

「saya sambungkan」は「電話をおつなぎします」という定番表現です。

用件を先に確認しておくと、取り次がれた担当者がスムーズに対応できます。

場面2|担当者が不在のとき

次は、名指しされた担当者が席を外している場面です。

不在の事実だけでなく、戻る目安を添えると相手は次の行動を決めやすくなります。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Mohon maaf, Pak Sato sedang tidak di tempat. モホン マアフ、パッ サト スダン ティダッ ディ トゥンパッ 申し訳ありませんが、佐藤はただ今席を外しております。
Budi Oh, begitu. Kira-kira kapan beliau kembali? オー、ブギトゥ。キラキラ カパン ブリアウ クンバリ? そうですか。いつ頃お戻りになりますか。
Sari Sekitar satu jam lagi beliau kembali. スキタル サトゥ ジャム ラギ ブリアウ クンバリ 1時間ほどで戻る予定です。
Budi Baik. Apakah beliau ada waktu siang ini? バイッ。アパカ ブリアウ アダ ワクトゥ シアン イニ? わかりました。今日の午後はお手すきでしょうか。
Sari Sepertinya beliau senggang setelah jam dua. スプルティニャ ブリアウ スンガン ストゥラ ジャム ドゥア 2時以降なら空いているはずです。

「sedang tidak di tempat」は「ただ今席にいない」という柔らかい言い方です。

「sedang dinas luar」(外出・出張中)や「sedang ada rapat」(会議中)も場面に応じて使い分けます。

場面3|伝言を預かる

担当者が戻るまで待てない相手から、伝言を預かる場面です。

名前のつづりや番号は、こちらから復唱して取り違いを防ぎます。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Apakah ada pesan yang ingin dititipkan, Pak? アパカ アダ プサン ヤン インギン ディティティップカン、パッ? ご伝言を承りましょうか。
Budi Ya, tolong sampaikan bahwa pengirimannya mundur dua hari. ヤ、トロン サンパイカン バフワ プンギリマンニャ ムンドゥル ドゥア ハリ はい、出荷が2日遅れると伝えていただけますか。
Sari Baik, pengirimannya mundur dua hari. Ada lagi yang lain? バイッ、プンギリマンニャ ムンドゥル ドゥア ハリ。アダ ラギ ヤン ライン? 承知しました、出荷が2日遅れる、ですね。他にございますか。
Budi Itu saja. Nama saya Budi Santoso, S-A-N-T-O-S-O. イトゥ サジャ。ナマ サヤ ブディ サントソ、エス アー エン テー オー エス オー 以上です。名前はブディ・サントソ、S-A-N-T-O-S-Oです。
Sari Baik, Pak Santoso. Pasti saya sampaikan pesannya. バイッ、パッ サントソ。パスティ サヤ サンパイカン プサンニャ 承知しました、サントソさん。必ずお伝えします。

「menitipkan pesan」は「伝言を預ける」、「menyampaikan pesan」は「伝言を取り次ぐ」と、立場で動詞が変わります。

復唱のときは内容をそのまま繰り返すと、相手も「伝わった」と確認しやすくなります。

場面4|折り返しの約束をする

担当者から後でかけ直してもらう約束をする場面です。

都合の良い時間と番号を確認しておくと、折り返しが一度で済みます。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Budi Boleh tolong sampaikan agar beliau menelepon saya balik? ボレ トロン サンパイカン アガル ブリアウ ムネレポン サヤ バリッ? 折り返しお電話いただけますか。
Sari Tentu, Pak. Ke nomor mana sebaiknya beliau menelepon? トゥントゥ、パッ。ク ノモル マナ スバイクニャ ブリアウ ムネレポン? もちろんです。どの番号に折り返せばよろしいですか。
Budi Nomor saya nol dua satu, satu dua tiga, empat lima enam. ノモル サヤ ノル ドゥア サトゥ、サトゥ ドゥア ティガ、ウンパッ リマ ウナム 021-123-456です。
Sari Nol dua satu, satu dua tiga, empat lima enam. Jam berapa enaknya? ノル ドゥア サトゥ、サトゥ ドゥア ティガ、ウンパッ リマ ウナム。ジャム ブラパ エナッニャ? 021-123-456ですね。何時頃がご都合よろしいですか。
Budi Kapan saja sebelum jam lima tidak masalah. カパン サジャ スブルム ジャム リマ ティダッ マサラ 5時より前ならいつでも大丈夫です。
Sari Baik. Akan saya minta beliau menelepon sebelum jam lima. Terima kasih. バイッ。アカン サヤ ミンタ ブリアウ ムネレポン スブルム ジャム リマ。トゥリマ カシ 承知しました。5時までにかけ直させます。お電話ありがとうございました。

「menelepon balik」は「折り返す」、「ke nomor mana」は「どの番号へ」という決まり文句です。

番号は区切って復唱すると、聞き間違いをほぼ防げます。

場面5|聞き取れなかったとき

相手の声が小さかったり早口だったりして、聞き取れない場面もあります。

遠慮せず聞き返すほうが、結果的にやり取りが正確になります。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Maaf, sinyalnya agak kurang bagus. Boleh diulangi sekali lagi? マアフ、シニャルニャ アガッ クラン バグス。ボレ ディウランギ スカリ ラギ? すみません、電波が少し弱いようです。もう一度お願いできますか。
Budi Tentu. Tadi saya bilang rapatnya dipindah ke hari Jumat. トゥントゥ。タディ サヤ ビラン ラパッニャ ディピンダ ク ハリ ジュマッ はい。会議が金曜に変更になったと言いました。
Sari Boleh tolong bicara sedikit lebih pelan, Pak? ボレ トロン ビチャラ スディキッ ルビ プラン、パッ? もう少しゆっくり話していただけますか。
Budi Tidak masalah. Rapatnya sekarang hari Jumat jam sepuluh. ティダッ マサラ。ラパッニャ スカラン ハリ ジュマッ ジャム スプル 大丈夫です。会議は金曜の10時になりました。
Sari Terima kasih. Jadi, hari Jumat jam sepuluh. Sudah saya catat. トゥリマ カシ。ジャディ、ハリ ジュマッ ジャム スプル。スダ サヤ チャタッ ありがとうございます。金曜の10時ですね。控えました。

「sinyalnya kurang bagus」は「電波が弱い」、「diulangi sekali lagi」は「もう一度繰り返す」という自然な聞き返しです。

最後に「sudah saya catat」(控えました)と内容を復唱すると、相手も安心できます。

場面6|自分から電話をかける

立場を変えて、こちらから取引先に電話をかける場面です。

名乗りと用件を最初にまとめると、相手の負担が減ります。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Halo, saya Sari dari PT Maju Jaya. Bisa bicara dengan Ibu Wati? ハロ、サヤ サリ ダリ ペーテー マジュ ジャヤ。ビサ ビチャラ ドゥンガン イブ ワティ? もしもし、マジュ・ジャヤ社のサリです。ワティさんをお願いできますか。
Resepsionis Boleh saya tahu ini mengenai apa, Bu? ボレ サヤ タウ イニ ムングナイ アパ、ブ? ご用件を伺ってもよろしいですか。
Sari Saya menelepon mengenai faktur yang kami terima kemarin. サヤ ムネレポン ムングナイ ファクトゥル ヤン カミ トゥリマ クマリン 昨日受け取った請求書の件でお電話しました。
Resepsionis Baik, saya sambungkan sekarang. Mohon ditunggu sebentar. バイッ、サヤ サンブンカン スカラン。モホン ディトゥングー スブンタル 承知しました、おつなぎします。少々お待ちください。
Sari Terima kasih banyak. トゥリマ カシ バニャッ ありがとうございます。

「Saya menelepon mengenai ~」は、用件を切り出す万能の出だしです。

かける側でも、用件を一文で言えるよう準備しておくと落ち着いて話せます。

場面7|留守番電話に伝言を残す

相手が出ず、留守番電話につながったときに伝言を残す場面です。

名前・会社・用件・連絡先の順で短く残すのが基本です。

話者 インドネシア語 読み方(カタカナ読み) 日本語訳
Sari Halo, ini Sari dari PT Maju Jaya. ハロ、イニ サリ ダリ ペーテー マジュ ジャヤ もしもし、マジュ・ジャヤ社のサリです。
Sari Saya menelepon mengenai rapat besok. サヤ ムネレポン ムングナイ ラパッ ベソッ 明日の会議の件でお電話しました。
Sari Kalau sempat, boleh tolong telepon saya balik? カラウ スンパッ、ボレ トロン テレポン サヤ バリッ? お手すきの際に折り返しいただけますか。
Sari Nomor saya nol delapan satu dua, tiga empat lima. Terima kasih. ノモル サヤ ノル ドゥラパン サトゥ ドゥア、ティガ ウンパッ リマ。トゥリマ カシ 番号は0812-345です。よろしくお願いします。

「kalau sempat」は「お手すきの際に」という、押しつけない言い方です。

留守電は一方通行なので、要点を絞って残すと相手が折り返しやすくなります。

会話を支える文法のポイント

電話のやり取りでは、丁寧さを作る小さな語が会話の印象を決めます。

まず「bisa」「boleh」は「~できますか/~してもよいですか」と依頼や許可を作る基本語です。文頭に置くだけで柔らかいお願いになります。

「tolong」は「どうか~してください」という依頼の前置きで、命令を頼みごとに変えます。「mohon」はさらに改まった響きになります。

受け身の接頭辞「di-」も重要です。「diulangi」(繰り返してもらう)「ditunggu」(待ってもらう)のように、主語をぼかして丁寧にお願いできます。

語尾の「ya」「Pak」「Bu」を添えると、文全体が一段とやわらかくなり、電話越しでも好印象を残せます。

よくある質問

Q. 電話で名乗るときは「saya」と「ini」のどちらが自然ですか?

かける側は「Saya Sari.」のように「saya」で名乗るのが一般的です。

「Ini Sari.」も自然で、留守電や親しい相手への伝言でよく使われます。

Q. 聞き取れなかったとき、失礼にならない聞き返し方は?

「Boleh diulangi sekali lagi?」や「Boleh tolong bicara lebih pelan?」が丁寧で使いやすいです。

回線のせいにする「Sinyalnya agak kurang bagus.」も角が立ちません。

Q. 取り次ぎの「少々お待ちください」は何と言いますか?

「Mohon ditunggu sebentar.」が定番です。

つなぐときは「Saya sambungkan.」(おつなぎします)を続けます。

Q. 伝言の「預ける」と「取り次ぐ」はどう言い分けますか?

残す側は「menitipkan pesan」、受けて本人へ渡す側は「menyampaikan pesan」を使います。

受け手は「Ada pesan yang ingin dititipkan?」と尋ねます。

まとめ

電話応対は、場面ごとの流れを会話で覚えておくと本番でも慌てません。

  • 取次は用件を確認してから「Saya sambungkan.」でつなぐ。
  • 伝言は復唱して、名前のつづりと番号を取り違えない。
  • 聞き取れないときは遠慮せず聞き返し、最後に復唱して確認する。

あとは、電話でよく出る単語をまとめて覚えておくと、とっさのやり取りでも言葉に詰まりにくくなります。

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