英語の会議で進行役を務めるとき、フレーズだけでなく「進行に特有の単語」を知っているかどうかで理解度が変わります。
ファシリテーション(進行)の世界には、agenda や facilitator のように決まった呼び方を持つ言葉が数多くあります。
この記事で分かることは次の3つです。
- 会議進行で頻出する単語をサブテーマ別に約50語まとめて確認できる
- それぞれの読み方と日本語訳がそろっているので、聞き取りと発話の両方に使える
- 進行役が言われたとき・言うときに知っておきたい語彙が一通りそろう
参加者として発言する単語ではなく、議事を回す側が押さえておきたい語彙を中心に集めました。
会議運営の基本ボキャブラリー
まずは、会議そのものの構造を表す基本語です。
進行役はこれらの単語を使って、会議の枠組みを参加者に説明します。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| facilitator | ファシリテイター | 進行役 |
| agenda | アジェンダ | 議題(一覧) |
| objective | オブジェクティブ | 目的・ゴール |
| attendee | アテンディー | 出席者 |
| participant | パーティシパント | 参加者 |
| minutes | ミニッツ | 議事録 |
| quorum | クォーラム | 定足数 |
| session | セッション | 会合・回 |
minutes は「分」ではなく「議事録」を指す点に注意すると、会議後のやり取りで混乱しません。
objective と agenda の違いも押さえておきます。
objective は会議全体で達成したいゴール、agenda はそのために話す項目の一覧です。
進行・場をコントロールする単語
議事を前に進めたり、流れを整えたりする動作を表す語です。
進行役が最も頻繁に使うグループといえます。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| kick off | キック オフ | 始める・開始する |
| moderate | モデレート | 議事を取り仕切る |
| steer | スティア | 方向づける・誘導する |
| wrap up | ラップ アップ | 締めくくる |
| move on | ムーブ オン | 次に進む |
| recap | リキャップ | 振り返り・要約する |
| circle back | サークル バック | 後で戻る |
| park | パーク | いったん保留にする |
park は「課題をいったん置いておく」意味で、後述の parking lot とセットで覚えると便利です。
moderate と steer はどちらも進行を表しますが、ニュアンスが異なります。
moderate は中立的に取り仕切る、steer は特定の方向へ導くという違いがあります。
発言を促す・意見に関する単語
参加者から意見を引き出す場面で使う語です。
進行役は発言の偏りを防ぐため、これらの言葉で水を向けます。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| input | インプット | 意見・情報提供 |
| feedback | フィードバック | 反応・意見 |
| perspective | パースペクティブ | 視点・観点 |
| take | テイク | 見解・受け止め方 |
| weigh in | ウェイ イン | 意見を述べる |
| chime in | チャイム イン | 口をはさむ・加わる |
| brainstorm | ブレインストーム | 自由に案を出し合う |
| floor | フロア | 発言の場・発言権 |
“open the floor” で「発言の場を開く」という意味になり、進行役が意見を募るときに使えます。
weigh in と chime in も似ていますが、使い分けがあります。
weigh in はじっくり意見を述べる、chime in は会話に軽く加わるニュアンスです。
議論を整理・要約する単語
出てきた意見をまとめ、論点を整える場面の語です。
議論が散らかったとき、進行役はこれらを使って交通整理します。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| summarize | サマライズ | 要約する |
| clarify | クラリファイ | 明確にする |
| align | アライン | 認識をそろえる |
| prioritize | プライオリタイズ | 優先順位をつける |
| narrow down | ナロー ダウン | 絞り込む |
| takeaway | テイクアウェイ | 要点・持ち帰り事項 |
| key point | キー ポイント | 重要点 |
| tangent | タンジェント | 脱線・本筋から外れた話 |
“go off on a tangent” は「話が脱線する」という意味で、進行役が軌道修正する前提となる表現です。
合意形成・意思決定の単語
議論を結論へ導く場面で使う語です。
進行役は合意を可視化するため、これらの単語で決定を確定させます。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| consensus | コンセンサス | 総意・合意 |
| agreement | アグリーメント | 合意 |
| compromise | コンプロマイズ | 妥協・折衷 |
| middle ground | ミドル グラウンド | 折衷案・中間点 |
| objection | オブジェクション | 異論・反対 |
| vote | ボウト | 採決・投票 |
| show of hands | ショー オブ ハンズ | 挙手 |
| buy-in | バイイン | 賛同・納得 |
buy-in は「関係者の納得・賛同」を表し、合意形成を語るときによく登場します。
アクション・フォローアップの単語
決まったことを実行に移す場面で使う語です。
進行役は担当と期限を明確にするため、これらの言葉を使います。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| action item | アクション アイテム | 実行すべきタスク |
| owner | オーナー | 担当者 |
| assign | アサイン | 割り当てる |
| deadline | デッドライン | 締切 |
| follow up | フォロー アップ | 後追いで確認する |
| next steps | ネクスト ステップス | 次の段取り |
| deliverable | デリバラブル | 成果物 |
| timeline | タイムライン | 工程・予定表 |
action item と owner はセットで使われることが多く、「誰が何をやるか」を明確にする要となる語です。
deliverable は「提出すべき成果物」を指す名詞です。
“What’s the deliverable for this task?” のように、タスクの成果を確認するときに使えます。
時間管理・脱線対応の単語
時間を区切ったり、脱線を扱ったりする場面の語です。
進行役の時間感覚を支えるグループといえます。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| time check | タイム チェック | 時間の確認 |
| run over | ラン オーバー | 時間を超過する |
| parking lot | パーキング ロット | 後で扱う課題置き場 |
| offline | オフライン | 会議外で個別に |
| off topic | オフ トピック | 本題から外れて |
| time-box | タイムボックス | 時間枠を決める |
| overrun | オーバーラン | 超過・延長 |
| buffer | バッファ | 予備の時間 |
“take it offline” は「会議外で個別に話す」意味で、全員の時間を奪わないための定番表現です。
オンライン会議特有の単語
ZoomやMicrosoft Teamsでの進行に欠かせない語です。
進行役はこれらを使って、オンライン特有の混線を整理します。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| mute | ミュート | 消音にする |
| unmute | アンミュート | 消音を解除する |
| raise hand | レイズ ハンド | 挙手機能 |
| screen share | スクリーン シェア | 画面共有 |
| breakout room | ブレイクアウト ルーム | 小部屋・分科会 |
| chat | チャット | チャット欄 |
| host | ホスト | 主催者 |
| lag | ラグ | 遅延・もたつき |
breakout room は少人数に分けて議論させる機能で、進行役が大人数会議を回すときに役立ちます。
“You’re on mute.” は、相手のマイクが切れているときの定番の声かけです。
進行役がこの一言を添えるだけで、発言の取りこぼしを防げます。
判断・状態を表す進行ボキャブラリー
議論の状態や判断の度合いを表す語も、進行役には欠かせません。
「決まったのか、保留なのか」を正確に言い分けるために使います。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| pending | ペンディング | 保留中の |
| finalize | ファイナライズ | 最終決定する |
| tentative | テンタティブ | 暫定的な |
| on track | オン トラック | 順調に進んで |
| blocker | ブロッカー | 進行を妨げる要因 |
| scope | スコープ | 対象範囲 |
| milestone | マイルストーン | 節目・中間目標 |
| recap | リキャップ | 要点の振り返り |
blocker は「進行を止めている要因」を指し、進捗会議で課題を共有するときによく使われます。
会議の種類・進行スタイルの単語
最後に、会議の形式そのものを表す語をまとめます。
どんな会議を進行しているかを言葉にできると、参加者と前提を共有しやすくなります。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| stand-up | スタンドアップ | 短時間の進捗共有会 |
| kickoff meeting | キックオフ ミーティング | 開始会議 |
| retrospective | レトロスペクティブ | 振り返り会 |
| workshop | ワークショップ | 体験型の会合 |
| round-table | ラウンドテーブル | 円卓・対等な討議 |
| check-in | チェックイン | 近況・状況確認 |
| debrief | ディブリーフ | 事後の報告・総括 |
| one-on-one | ワン オン ワン | 1対1の面談 |
retrospective はプロジェクト終了後の振り返りを指し、進行役が改善点を引き出す場でよく使われます。
よくある質問
会議の単語は普通のビジネス英単語と何が違いますか?
ここで扱うのは進行に特化した語彙で、parking lot や buy-in のように会議運営でしか使わない表現が含まれます。
一般的なビジネス英単語よりも、議事を回す場面に直結している点が特徴です。
minutes はなぜ「議事録」の意味になるのですか?
会議の記録を指す名詞として古くから使われており、時間の「分」とは別の意味で定着しています。
“take the minutes” で「議事録を取る」という言い回しになります。
parking lot と park の関係は?
park は動詞で「いったん保留にする」、parking lot は名詞で「後で扱う課題の置き場」を指します。
“Let’s park it in the parking lot.” のようにセットで使われます。
buy-in はどんな場面で使いますか?
関係者の納得や賛同を得たいときに使い、”We need buy-in from the team.” のように表現します。
合意形成を語るうえで覚えておきたい語です。
まとめ
ファシリテーションの語彙は、進行の場面ごとに整理して覚えると定着しやすくなります。
- 運営・進行・発言促しの基本語をまず押さえる。
- parking lot や buy-in など、会議運営特有の表現を意味とセットで覚える。
- オンライン会議や会議の種類を表す語まで広げると、どんな進行にも対応しやすい。
単語が頭に入ったら、実際の進行フレーズや会話の流れと組み合わせると、本番でさらに言葉が出やすくなります。
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