英語のIR・決算 頻出単語|財務指標のボキャブラリー

英語

英語の決算資料やアナリストレポートを読むと、EPS・EBITDA・guidance といった略語や専門語が次々に出てきて手が止まる。そんな方へ。

IR(投資家対応)の英語は、頻出単語をテーマ別に押さえると、決算説明も質疑応答も一気に読み解けます。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 決算・財務指標で頻出する英単語を、サブテーマ別に整理
  • EPS・EBITDA・guidance など、略語の正式名称と意味
  • 損益・キャッシュフロー・株式指標・コーポレートアクションの語彙

決算・損益計算書の頻出単語

まずは損益計算書(income statement)まわりの基本語からです。

売上から各段階の利益へ落ちていく順に並べると、構造が頭に入ります。

英語 読み方 日本語訳
revenue / top line レベニュー / トップ ライン 売上高
net sales ネット セールズ 純売上高
cost of goods sold (COGS) コスト オブ グッズ ソールド(シーオージーエス) 売上原価
gross profit グロス プロフィット 売上総利益(粗利)
operating income / profit オペレーティング インカム / プロフィット 営業利益
operating expenses (OpEx) オペレーティング エクスペンシズ(オペックス) 営業費用(販管費等)
net income / bottom line ネット インカム / ボトム ライン 当期純利益
earnings アーニングス 利益・収益
quarterly results クォータリー リザルツ 四半期業績
fiscal year (FY) フィスカル イヤー(エフワイ) 会計年度

“top line”(売上高)と “bottom line”(最終利益)は、損益計算書の上端と下端に由来する慣用表現です。

利益率・収益性の指標

収益性は「率(margin)」で語られることが多く、改善・悪化の判断軸になります。

EBITDA は本業の稼ぐ力を示す指標として質疑で頻出します。

英語 読み方 日本語訳
gross margin グロス マージン 売上総利益率
operating margin オペレーティング マージン 営業利益率
net margin ネット マージン 純利益率
EBITDA イービットダー 利払い・税・償却前利益
EBIT イービット 利払い・税引前利益
profitability プロフィタビリティ 収益性
basis point (bps) ベイシス ポイント(ビーピーエス) 0.01%(利率の単位)
margin expansion マージン エクスパンション 利益率の改善
margin compression マージン コンプレッション 利益率の悪化

EBITDA は Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization の略です。

株式・1株当たり指標

投資家は1株あたりの数字(per share)で企業を比較します。

EPS と PER は株価評価の基礎となる重要指標です。

英語 読み方 日本語訳
earnings per share (EPS) アーニングス パー シェア(イーピーエス) 1株当たり利益
price-to-earnings ratio (P/E) プライス トゥ アーニングス レシオ(ピーイー) 株価収益率(PER)
book value per share ブック バリュー パー シェア 1株当たり純資産
market capitalization マーケット キャピタライゼーション 時価総額
shares outstanding シェアズ アウトスタンディング 発行済株式数
diluted EPS ダイリューテッド イーピーエス 希薄化後1株当たり利益
dividend per share (DPS) ディビデンド パー シェア(ディーピーエス) 1株当たり配当
dividend yield ディビデンド イールド 配当利回り
payout ratio ペイアウト レシオ 配当性向

“diluted”(希薄化後)は、新株予約権などが行使された場合を織り込んだ数字を指します。

見通し・ガイダンス関連

将来見通しは IR で最も注目される部分で、専用の語彙があります。

上振れ・下振れ、コンセンサスとの比較が議論の中心になります。

英語 読み方 日本語訳
guidance ガイダンス 業績見通し
outlook アウトルック 見通し
forecast フォーキャスト 予想・予測
consensus estimate コンセンサス エスティメイト 市場予想(アナリスト平均)
upside アップサイド 上振れ余地
downside ダウンサイド 下振れリスク
beat estimates ビート エスティメイツ 市場予想を上回る
miss estimates ミス エスティメイツ 市場予想を下回る
in line with expectations イン ライン ウィズ エクスペクテーションズ 予想どおり
forward-looking statement フォワードルッキング ステイトメント 将来見通しに関する記述

“beat”(上回る)と “miss”(下回る)は、決算が市場予想に対しどうだったかを一語で表します。

キャッシュフロー・財務体質

利益だけでなく、現金の流れ(cash flow)と財務の健全性も重視されます。

負債と自己資本のバランスを示す指標が議論の対象になります。

英語 読み方 日本語訳
cash flow キャッシュ フロー キャッシュフロー
free cash flow (FCF) フリー キャッシュ フロー(エフシーエフ) フリーキャッシュフロー
operating cash flow オペレーティング キャッシュ フロー 営業キャッシュフロー
capital expenditure (CapEx) キャピタル エクスペンディチャー(キャペックス) 設備投資
balance sheet バランス シート 貸借対照表
liabilities ライアビリティーズ 負債
equity エクイティ 自己資本・純資産
net debt ネット デット 純有利子負債
leverage レバレッジ 負債活用の度合い
liquidity リクイディティ 流動性(資金繰り余力)

“free cash flow”(フリーキャッシュフロー)は、設備投資後に手元へ残る現金で、還元余力の目安になります。

収益性・効率性の経営指標

投資した資本をどれだけ効率よく利益に変えたかを示す指標群です。

ROE と ROIC は資本効率の代表的なものさしです。

英語 読み方 日本語訳
return on equity (ROE) リターン オン エクイティ(アールオーイー) 自己資本利益率
return on assets (ROA) リターン オン アセッツ(アールオーエー) 総資産利益率
return on invested capital (ROIC) リターン オン インベステッド キャピタル(ロイック) 投下資本利益率
cost of capital コスト オブ キャピタル 資本コスト
key performance indicator (KPI) キー パフォーマンス インディケーター(ケーピーアイ) 重要業績評価指標
organic growth オーガニック グロース 自律成長(買収を除く)
year over year (YoY) イヤー オーバー イヤー(ワイオーワイ) 前年同期比
quarter over quarter (QoQ) クォーター オーバー クォーター(キューオーキュー) 前四半期比

“year over year”(前年同期比)は、季節性をならして比較できるため決算で最も使われる比較軸です。

株主還元・コーポレートアクション

還元策や資本政策に関わる語は、株主との対話で頻出します。

配当・自社株買い・資本配分の三語はとくに重要です。

英語 読み方 日本語訳
dividend ディビデンド 配当
share buyback / repurchase シェア バイバック / リパーチェス 自社株買い
shareholder return シェアホルダー リターン 株主還元
capital allocation キャピタル アロケーション 資本配分
stock split ストック スプリット 株式分割
merger and acquisition (M&A) マージャー アンド アクイジション(エムアンドエー) 合併・買収
board of directors ボード オブ ディレクターズ 取締役会
annual general meeting (AGM) アニュアル ジェネラル ミーティング(エージーエム) 定時株主総会

“capital allocation”(資本配分)は、稼いだ資金を投資・還元・負債返済へどう振り分けるかを指します。

会議・開示の場面で使う単語

最後に、決算説明や開示の「場」に関わる語をまとめます。

カンファレンスコールや開示文書の名称を知っておくと、案内文も読めます。

英語 読み方 日本語訳
earnings call アーニングス コール 決算説明電話会議
conference call カンファレンス コール 電話会議
analyst アナリスト アナリスト
institutional investor インスティテューショナル インベスター 機関投資家
disclosure ディスクロージャー 情報開示
press release プレス リリース プレスリリース
annual report アニュアル レポート 年次報告書
quiet period クワイエット ピリオド 沈黙期間(決算前の発言自粛)
guidance revision ガイダンス リビジョン 業績見通しの修正

“quiet period”(沈黙期間)は、決算発表前に業績見通しへの言及を控える期間を指します。

よくある質問

EPSとは何の略ですか?

Earnings Per Share の略で、1株当たり利益を意味します。

当期純利益を発行済株式数で割って算出し、株価評価の基礎になります。

EBITDAはどう読みますか?

「イービットダー」と読み、Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization の略です。

利払い・税・償却の前の利益で、本業の稼ぐ力を見るのに使われます。

guidanceとoutlookの違いは?

どちらも業績見通しを指し、IRの場ではほぼ同義で使われます。

“guidance” のほうが会社が公式に示す数値目標のニュアンスがやや強めです。

「前年同期比」は英語で何と言いますか?

“year over year”(略してYoY)です。前四半期比は “quarter over quarter”(QoQ)と言います。

まとめ

IRの英単語は、テーマ別に整理して覚えると決算資料がぐっと読みやすくなります。

  • 損益は top line から bottom line へ、利益率は margin で語られる。
  • EPS・EBITDA・ROEなど略語は正式名称とセットで押さえる。
  • guidance まわりは beat / miss / upside / downside が議論の中心。

単語を覚えたら、実際の決算説明で使うフレーズや質疑応答の流れもあわせて確認すると定着します。

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