韓国語のM&A頻出単語|買収・契約のボキャブラリー

韓国語

M&A(合併・買収)の韓国語資料を読むと、見慣れない専門用語が次々に出てきて手が止まる方は多いものです。

M&Aの単語は、ディールの流れに沿ってサブテーマ別に覚えると、頭に定着しやすくなります。

この記事で分かることは次の3つです。

  • ディール構造・バリュエーション・財務・デューデリ・契約・統合の頻出単語
  • 各単語のカタカナ読みと、実務で使う日本語訳
  • 韓国語ならではの漢字語の成り立ちと、使われる場面

説明はすべて日本語で、韓国語の単語にはカタカナ読みと日本語訳を添えています。読み方は連音化を反映した実際の発音に近づけています。

ディールの全体像に関する単語

まずは、案件の枠組みを表す基本語から押さえます。

合併と買収の違い、買い手と売り手の呼び方を確認します。

韓国語 読み方 日本語訳
합병 ハプピョン 合併
인수 インス 買収
인수자 インスジャ 買い手・買収企業
인수 대상 기업 インス テサン キオプ 買収対象企業
인수 측 インス チュク 買い手側
매각 측 メガク チュク 売り手側
시너지 シノジ 相乗効果

「인수 측 / 매각 측」は、自分がどちらの立場かを示すときに頻繁に使います。

「인수자(買い手)」に対して、買われる側は인수 대상 기업と呼ばれます。

韓国では合併買収をまとめて「인수합병(インスハプピョン)」と呼び、英語の頭文字でM&Aとも表記します。

まずこの7語を起点に、関連語を枝分かれで覚えると整理しやすくなります。多くが漢字語のため、日本語の対応する熟語と結びつけると記憶に残ります。

ディールの構造・形態の単語

買収にはいくつかの形があり、その違いを表す語があります。

株式取得か事業取得か、敵対的か友好的かを区別します。

韓国語 読み方 日本語訳
주식 양수도 チュシク ヤンスド 株式譲渡
자산 양수도 チャサン ヤンスド 事業(資産)譲渡
적대적 인수 チョクテジョク インス 敵対的買収
차입 매수 チャイプ メス 借入を活用した買収
경영진 인수 キョンヨンジン インス 経営陣による買収
공개 매수 コンゲ メス 株式公開買付け
합작 투자 ハプチャク トゥジャ 合弁事業

「차입 매수」「경영진 인수」「공개 매수」は、ニュースでもよく見る代表的な手法です。

株式譲渡と事業譲渡は、税務や契約の扱いが大きく変わる重要な分かれ目です。

「적대적(敵対的)」と「우호적(友好的)」は、対象企業の同意の有無で使い分けます。

バリュエーションの単語

企業価値の評価は、M&A交渉の中心となるテーマです。

倍率や割引手法など、評価の基本語を押さえます。

韓国語 読み方 日本語訳
기업가치 평가 キオプカチ ピョンガ 企業価値評価
기업가치 キオプカチ 事業価値
배수 ペス 倍率
EBITDA 배수 イビダ ペス EBITDA倍率
현금흐름할인법 ヒョングムフルムハリンポプ 割引キャッシュフロー法
프리미엄 プリミオム 上乗せ価格
영업권 ヨンオプクォン のれん

「영업권(のれん)」は、買収価格が純資産を上回る差額を指す会計用語です。

倍率法と割引キャッシュフロー法は、評価の代表的な二大アプローチとして対で覚えます。

「기업가치」は、株主価値に純有利子負債を加えた概念として使われます。

「프리미엄(上乗せ価格)」は、経営権の取得など買い手側の事情に応じて評価額に加算される部分です。

財務・会計の単語

デューデリでは、対象企業の財務指標を読み解く力が問われます。

収益性や負債を表す基本的な財務語を確認します。

韓国語 読み方 日本語訳
상각전영업이익 サンガクチョンヨンオビイク 利払い・税・償却前利益
현금흐름 ヒョングムフルム 現金収支
순부채 スンブチェ 純有利子負債
운전자본 ウンジョンジャボン 運転資本
부외 부채 プウェ ブチェ 簿外債務
반복 매출 パンボク メチュル 継続収益
부채 プチェ 負債

「부외 부채(簿外債務)」は、見えにくいリスクとしてデューデリで重点的に確認します。

「반복 매출(継続収益)」が多い企業は、評価でプレミアムが付きやすい傾向があります。

「순부채(純有利子負債)」は、有利子負債から手元現金を差し引いた金額です。

「운전자본(運転資本)」の水準は、買収価格の調整項目になることがあります。

デューデリジェンスの単語

デューデリジェンス(買収監査)は、リスクを洗い出す調査工程です。

調査の場や懸念を表す言葉を覚えておきます。

韓国語 読み方 日本語訳
실사 シルサ 買収監査・適正評価手続
데이터룸 テイトルム 資料閲覧用の電子保管庫
우려 사항 ウリョ サハン 懸念材料・危険信号
우발 부채 ウバル ブチェ 偶発債務
고객 집중도 コゲク チプチュンド 顧客集中度
소송 ソソン 訴訟
이익의 질 イイゲ チル 収益の質

「우발 부채(偶発債務)」は、訴訟など将来発生しうる債務を指します。

「데이터룸(データルーム)」は、近年ほとんどがオンラインの仮想空間で運用されます。

「이익의 질(収益の質)」は、利益が一過性か持続的かを見極める観点です。

「고객 집중도(顧客集中度)」が高い企業は、主要顧客を失ったときの打撃が大きく、デューデリで必ず確認される項目です。

契約・法務の単語

最終契約には、専門的な法務用語が数多く登場します。

契約書で頻出する条項名を押さえておきます。

韓国語 読み方 日本語訳
의향서 ウィヒャンソ 意向表明書
비밀유지계약 ピミルユジゲヤク 秘密保持契約
주식양수도계약 チュシギャンスドゲヤク 株式譲渡契約
진술 및 보장 チンスル ミッ ポジャン 表明保証
손해 보상 ソネ ポサン 補償
거래 종결 선행 조건 コレ ジョンギョル ソネン チョッコン クロージングの前提条件
법적 구속력 ポプチョク クソンニョク 法的拘束力

「진술 및 보장(表明保証)」は、売り手が事実を保証する契約上の重要条項です。

「법적 구속력(法的拘束力)」の有無は、その文書に拘束力があるかを左右する重要点です。

「손해 보상(補償)」は、表明保証違反などで損害が出た際の埋め合わせを定めます。

支払い条件・ファイナンスの単語

対価の支払い方や資金調達にも、専門の言い方があります。

現金・株式・分割など、支払い形態を表す語を確認します。

韓国語 読み方 日本語訳
대가 テガ 対価
전액 현금 거래 チョネク ヒョングム コレ 全額現金の取引
주식 교환 チュシク キョファン 株式交換
언아웃 オナウト 業績連動の追加対価
에스크로 エスクロ 第三者預託
차입 자금 조달 チャイプ チャグム チョダル 借入による資金調達
거래 무산 위약금 コレ ムサン ウィヤックム 破談手数料

「에스크로(エスクロー)」は、対価の一部を第三者に預けて保証に充てる仕組みです。

「대가(対価)」は日常語の「考慮」とは別に、契約では金銭などの対価を指します。

「거래 무산 위약금(破談手数料)」は、合意後に取引が不成立になった場合の違約金です。

統合・関係者の単語

買収後の統合と、関与する専門家の呼び方も押さえておきます。

統合のテーマと、ディールを支えるプレイヤーを確認します。

韓国語 読み方 日本語訳
인수 후 통합 インス フ トンハプ 買収後の統合
인재 유지 インジェ ユジ 人材の引き留め
문화 적합성 ムヌァ チョッカプソン 企業文化の適合
비용 시너지 ピヨン シノジ コスト面の相乗効果
재무 자문사 チェム チャムンサ 財務アドバイザー
사모펀드 サモポンドゥ 未公開株投資ファンド
당국 승인 タングク スンイン 当局の承認

「인재 유지(人材の引き留め)」は、買収後の価値を守る統合の核心テーマです。

「당국 승인(当局承認)」は、大型案件でクロージングの前提条件となることが多い項目です。

「비용 시너지(コスト相乗効果)」は、重複機能の統廃合などで生む節減効果を指します。

「사모펀드(私募ファンド)」は、未公開企業へ投資して価値を高める投資ファンドの総称です。

交渉の場でよく使う動詞・表現

名詞だけでなく、ディールの動きを表す動詞や定番フレーズも覚えておくと会話に厚みが出ます。

検討する・締結する・連動させるといった、案件の各段階で繰り返し登場する表現を確認します。

韓国語 読み方 日本語訳
인수를 검토하다 インスルル コムトハダ 買収を検討する
계약을 체결하다 ケヤグル チェギョラダ 契約を締結する
실사를 진행하다 シルサルル チネンハダ デューデリを進める
가격을 협상하다 カギョグル ヒョプサンハダ 価格を交渉する
실적에 연동시키다 シルチョゲ ヨンドンシキダ 業績に連動させる
거래를 종결하다 コレルル ジョンギョラダ 取引を完了する
승인을 받다 スンイヌル パッタ 承認を得る

「검토하다(検討する)」は、打診や初期段階の発言で最も使う動詞です。

「체결하다(締結する)」は契約や秘密保持の文脈、「종결하다(完了する)」はクロージングの文脈で使い分けます。

「연동시키다(連動させる)」は、アーンアウトのように対価を業績に結びつける説明で重宝します。

動詞を名詞とセットで覚えると、表の単語がそのまま文として口から出やすくなります。

よくある質問

합병と인수の違いは?

합병(ハプピョン)は対等に近い「合併」、인수(インス)は一方が他方を取り込む「買収」を指します。

実務ではまとめて인수합병(M&A)と呼ばれます。

의향서・실사・통합は何を指しますか?

의향서は意向表明書、실사は買収監査(デューデリジェンス)、인수 후 통합は買収後統合を指します。

いずれもディールの各段階を表す基本語です。

EBITDAは韓国語で何と言いますか?

「상각전영업이익(サンガクチョンヨンオビイク)」と呼び、利払い・税金・償却を差し引く前の利益です。

企業価値評価の倍率計算によく使われます。

언아웃と에스크로の違いは?

언아웃は将来業績に連動した追加対価、에스크로は対価の一部を第三者に預けて保証に充てる仕組みです。

まとめ

M&Aの韓国語の単語は、ディールの流れに沿ってサブテーマ別に覚えると定着しやすくなります。

  • 全体像(합병・인수・인수 측)から構造(차입 매수・경영진 인수・공개 매수)へ広げます。
  • 評価・財務・デューデリの語は、数字を読むときの土台になります。
  • 契約・支払い・統合の語まで押さえると、ディール全工程に対応できます。

単語を覚えたら、実際のフレーズや会話例とあわせて使うと、本番でも自然に口から出てきます。

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