外資系企業やグローバルチームで働くと、避けて通れないのが英語での人事評価(performance appraisal)です。
評価面談は、特別な英語力よりも「型」を知っているかどうかで安心感が変わります。
この記事で分かることは次の3つです。
- 評価面談の各場面(良い点を伝える・課題を伝える・目標設定・期待のすり合わせ・昇給昇進)で使う定番フレーズ
- 上司側と部下側、それぞれの立場で使う言い回し
- 角を立てずに改善を促すための、やわらかい言い換え
フレーズはそのまま声に出して練習できるよう、カタカナ読みと日本語訳を添えています。
ポジティブなフィードバックを伝えるフレーズ
評価面談は、まず良い点を具体的に伝えるところから始めると場が和みます。
「何が」「どう良かったか」を添えると、ほめ言葉が具体的になります。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| You’ve consistently exceeded expectations this year. | ユーブ コンシステントリー イグジーディッド エクスペクテイションズ ジス イヤー | 今年は一貫して期待を上回ってくれました。 |
| Your work on the new project really stood out. | ユア ワーク オン ザ ニュー プロジェクト リアリー ストゥッド アウト | 新しいプロジェクトでの仕事は特に目立っていました。 |
| I appreciate how you handled the client situation. | アイ アプリシエイト ハウ ユー ハンドルド ザ クライアント シチュエイション | あの顧客対応の進め方は見事でした。 |
| You’ve grown a lot in your communication skills. | ユーブ グロウン ア ロット イン ユア コミュニケーション スキルズ | コミュニケーション力が大きく伸びましたね。 |
| Your attention to detail has been impressive. | ユア アテンション トゥ ディテール ハズ ビーン インプレッシブ | 細部への気配りがすばらしかったです。 |
「いつも頑張っているね」のような漠然としたほめ方より、行動を名指しでほめる方が相手に届きます。
改善点・課題を伝えるフレーズ
課題を伝えるときは、人柄ではなく行動や結果に焦点を当てると角が立ちません。
「責める」のではなく「一緒に直す」姿勢を見せると、相手も受け取りやすくなります。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| There’s room for improvement in meeting deadlines. | ゼアズ ルーム フォー インプルーブメント イン ミーティング デッドラインズ | 納期の面で改善の余地があります。 |
| I’d like to see you take more initiative. | アイド ライク トゥ シー ユー テイク モア イニシアティブ | もう少し主体的に動いてほしいです。 |
| One area to work on is delegating tasks. | ワン エリア トゥ ワーク オン イズ デリゲイティング タスクス | 仕事を任せる面が今後の課題ですね。 |
| Let’s talk about how to manage your workload better. | レッツ トーク アバウト ハウ トゥ マネージ ユア ワークロード ベター | 業務量の管理について一緒に考えましょう。 |
| I noticed the reports were sometimes late this quarter. | アイ ノーティスト ザ リポーツ ワー サムタイムズ レイト ジス クォーター | 今期は報告が遅れることが何度かありましたね。 |
“You always…” と決めつけるより、”I noticed…” と観察した事実を述べると冷静に話せます。
目標設定(SMART)で使うフレーズ
来期の目標は、あいまいなままにせず数値や期限まで落とし込みます。
目標設定の枠組みとして広く使われるのが SMART(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound)です。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Let’s set some clear goals for the next quarter. | レッツ セット サム クリア ゴールズ フォー ザ ネクスト クォーター | 来四半期の明確な目標を立てましょう。 |
| Can we make that goal more measurable? | キャン ウィ メイク ザット ゴール モア メジャラブル | その目標をもっと測定可能にできますか? |
| What’s a realistic target for this metric? | ホワッツ ア リアリスティック ターゲット フォー ジス メトリック | この指標の現実的な目標値はどのくらいでしょう? |
| Let’s aim to increase sales by 10% by Q3. | レッツ エイム トゥ インクリース セールズ バイ テン パーセント バイ キュースリー | 第3四半期までに売上10%増を目指しましょう。 |
| How will we track progress on this goal? | ハウ ウィル ウィ トラック プログレス オン ジス ゴール | この目標の進捗はどう確認しましょうか? |
「数値」「期限」「測り方」の3点をその場で決めておくと、後の評価でブレません。
期待値をすり合わせるフレーズ
評価のズレは、多くの場合「期待値の認識違い」から生まれます。
面談の場で、お互いの前提を言葉にして確認しておくのが大切です。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Let me clarify what I expect from this role. | レット ミー クラリファイ ホワット アイ エクスペクト フロム ジス ロール | この役割への期待を整理させてください。 |
| I want to make sure we’re on the same page. | アイ ウォント トゥ メイク シュア ウィア オン ザ セイム ペイジ | 認識が一致しているか確認したいです。 |
| What support do you need to meet these goals? | ホワット サポート ドゥ ユー ニード トゥ ミート ジーズ ゴールズ | 目標達成のために、どんな支援が必要ですか? |
| Let’s align on priorities for the next few months. | レッツ アライン オン プライオリティーズ フォー ザ ネクスト フュー マンス | 今後数か月の優先順位をすり合わせましょう。 |
“on the same page”(認識が一致している)は、すり合わせの場面で頻出する言い回しです。
昇給・昇進について話すフレーズ
昇給や昇進の話は、希望と根拠をセットで伝えると説得力が増します。
部下側からも、遠慮しすぎず事実ベースで切り出して構いません。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| I’d like to discuss my compensation this year. | アイド ライク トゥ ディスカス マイ コンペンセイション ジス イヤー | 今年の処遇について相談させてください。 |
| Based on my results, I believe a raise is reasonable. | ベイスト オン マイ リザルツ、アイ ビリーブ ア レイズ イズ リーズナブル | 成果から見て、昇給は妥当だと考えています。 |
| What would it take to move up to the next level? | ホワット ウッド イット テイク トゥ ムーブ アップ トゥ ザ ネクスト レベル | 次のレベルに上がるには何が必要でしょうか? |
| We’ll review your promotion in the next cycle. | ウィル レビュー ユア プロモーション イン ザ ネクスト サイクル | 昇進は次のサイクルで検討します。 |
| Your contributions justify a salary adjustment. | ユア コントリビューションズ ジャスティファイ ア サラリー アジャストメント | あなたの貢献は昇給に値します。 |
「上げてほしい」だけでなく、”What would it take…?”(何が必要か)と次の一手を聞くと前向きな対話になります。
自己評価を伝えるフレーズ
自己評価では、成果を誇張せず、課題も正直に語る方が信頼されます。
事実→学び→次の行動、の順で話すと筋が通ります。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| I’m proud of what I accomplished this year. | アイム プラウド オブ ホワット アイ アカンプリッシュト ジス イヤー | 今年達成できたことを誇りに思います。 |
| One thing I’d do differently is plan earlier. | ワン シング アイド ドゥ ディファレントリー イズ プラン アーリアー | 次は、もっと早く計画を立てたいです。 |
| I’ve been working on improving my time management. | アイブ ビーン ワーキング オン インプルービング マイ タイム マネジメント | 時間管理の改善に取り組んできました。 |
| I’d appreciate your feedback on where I can grow. | アイド アプリシエイト ユア フィードバック オン ウェア アイ キャン グロウ | どこを伸ばせるか、ご意見をいただけると助かります。 |
“One thing I’d do differently…” と自分から課題を出すと、反省の姿勢が自然に伝わります。
面談を締めくくるフレーズ
面談の最後は、合意した内容を口頭で確認して認識のズレを防ぎます。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| To sum up, here are the goals we agreed on. | トゥ サム アップ、ヒア アー ザ ゴールズ ウィ アグリード オン | まとめると、合意した目標は以下です。 |
| Thank you for the honest feedback. | サンキュー フォー ジ オネスト フィードバック | 率直なフィードバックをありがとうございます。 |
| Let’s check in again in three months. | レッツ チェック イン アゲイン イン スリー マンス | 3か月後にまた状況を確認しましょう。 |
| I’ll send you a written summary of our discussion. | アイル センド ユー ア リトゥン サマリー オブ アワ ディスカッション | 面談内容をまとめて書面でお送りします。 |
面談後にメールで要点を残す流れは、英語の会議で使えるフレーズの記事でも触れています。
避けたい言い方と言い換え
強すぎる否定や決めつけは、相手の意欲を下げてしまいます。
同じ内容でも、やわらかい言い換えにすると改善につながりやすくなります。
| 避けたい言い方 | 言い換え | 日本語訳 |
|---|---|---|
| You did a bad job. | There’s room for improvement here. | この点は改善の余地があります。 |
| You’re too slow. | Let’s work on speeding up the process. | 進め方を速くしていきましょう。 |
| You never listen. | I’d like us to communicate more often. | もっとこまめに連携したいです。 |
| That’s not my problem. | Let’s figure out how to solve this together. | 一緒に解決策を考えましょう。 |
フィードバックの古典的な型に SBI(Situation・Behavior・Impact)があります。
「状況→行動→影響」の順で具体的に伝えると、相手が事実として受け止めやすくなります。
想定シーン|評価面談の一場面
たとえば、上司が部下に「良い点」と「課題」を続けて伝える場面を想定してみましょう。
ほめてから課題、最後に来期の合意、という順で進めると自然です。
| 英語 | 読み方 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Your work on the launch really stood out this year. | ユア ワーク オン ザ ローンチ リアリー ストゥッド アウト ジス イヤー | 今年は製品発表での働きが特に目立ちました。 |
| One area to work on is meeting deadlines more consistently. | ワン エリア トゥ ワーク オン イズ ミーティング デッドラインズ モア コンシステントリー | 納期をより安定して守る点が課題ですね。 |
| Let’s set a measurable goal and check in every month. | レッツ セット ア メジャラブル ゴール アンド チェック イン エブリ マンス | 測れる目標を立てて、毎月確認しましょう。 |
このように「ほめる→課題→合意」の順で運ぶと、相手のやる気を保ったまま前に進めます。
よくある質問
英語の評価面談は何から切り出せばいいですか?
まず具体的な良い点から伝えると場が和みます。
“Your work on the new project really stood out.” のように、行動を名指しでほめるのが効果的です。
課題を角が立たずに伝えるには?
人柄ではなく行動や結果に焦点を当てます。
“There’s room for improvement in…” と前向きな表現にすると受け取りやすくなります。
SMARTな目標とは何ですか?
Specific(具体的)・Measurable(測定可能)・Achievable(達成可能)・Relevant(関連性)・Time-bound(期限)の頭文字です。
この5点を満たすと、後の評価でブレません。
部下から昇給を切り出すのは失礼ですか?
事実と根拠を添えれば失礼ではありません。
“Based on my results, I believe a raise is reasonable.” のように成果ベースで伝えます。
まとめ
評価面談は、場面ごとの定番フレーズを持っておくだけで落ち着いて臨めます。
- 良い点は行動を名指しでほめ、課題は人柄でなく行動に焦点を当てる。
- 目標は SMART を意識し、数値・期限・測り方をその場で決める。
- 最後は合意内容を口頭と書面で確認し、認識のズレを防ぐ。
あとは、評価でよく出る単語をまとめて覚えておくと、本番でフレーズがすっと出てきます。
関連記事:英語の会議で使えるフレーズ
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