NLCSのドジャースとブルワーズ|give credit where credit is due

英語

ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)の会見で、ドジャースとブルワーズの監督と選手の答えには、give credit where credit is due や a ton of respect for のような、相手を認める言い方が出てきます。

決まり文句の give credit where credit is due は、第4戦の試合前のドジャースの会見で、フリーマン選手が3回、ロバーツ監督が1回使っています。

フリーマン選手は、ブルワーズの戦いぶりを2文で挙げてから give credit where credit’s due と言った

3連敗で迎えた10月15日、第4戦の試合前の会見に出たフリーマン選手は、ブルワーズの戦いぶりをこう評しました。

To be honest, the Brewers are playing really good right now. Their game of baseball is sound, both sides of the ball. You’ve got to give credit where credit’s due.

Freddie Freeman(ドジャース)2026年10月15日・NLCS第4戦の試合前会見(ドジャー・スタジアム)/出典: ASAP Sports

訳:正直に言って、ブルワーズは今とてもいい野球をしていて、攻守両面ですきがありません。認めるべきところは認めないといけません。

give credit where credit is due は、直訳すると「功績のあるところに功績を与える」で、「ほめるべき相手はきちんとほめる」という意味の決まり文句です。

フリーマン選手はこの日の会見でこの句を3回使い、2回は credit’s due、1回は credit is due と書き起こされています。

同じ日の試合前の会見で、ロバーツ監督も、球種が相手に伝わっていたのではという質問に答える中で、相手打者の本塁打について you’ve got to give credit where credit is due と言っています。

シリーズの43本の答え(数え方は次の節に書きます)でこの句が出たのは、この4回だけです。

ロバーツ監督とバウアーズ選手は、give と credit を違う語順で組んだ

材料は、スポーツの記者会見を書き起こして公開している ASAP Sports のサイトに載った、このシリーズの会見の記録です。

10月10日の練習日から10月15日の第4戦まで、ブルワーズの本拠地ミルウォーキーとドジャー・スタジアムで開かれた会見が、日付ごとの一覧に44本並んでいます。

そのうち第4戦の試合前のロバーツ監督の会見は、同じ中身が2本に分けて載っていたので1本と数え、43本を材料にしました。

答えた人はブルワーズが16人、ドジャースが11人の計27人で、答えは568回、語数は49,825語です。数えたのは答えの部分だけで、記者の質問は外しています。

オオタニ選手とヤマモト選手の答えも英文で載っていますが、通訳を介したかどうかの表記がないため、誰の英語かを書き起こしからは決められません。

2人の答えに credit と respect は出てこず、do a … job の数からはヤマモト選手の1回を外しました。

シリーズの4試合は、10月11日の第1戦がブルワーズの2対1、12日が7対4、14日が6対2、15日が6対4と、試合後の書き起こしの見出しにはどれもブルワーズの勝ちが記録されています。

credit は「クレジットカード」の credit と同じ語ですが、会見で使われていたのは「手柄」「功績を認めること」の意味です。

答えに credit は24回出てきて、give credit where credit is due の2語ずつを1件に数えると20件になります。

このうち、誰かに手柄を向ける形の15件を表にしました(のこり5件は get credit と too much credit で、うち3件を最後の練習で読みます)。

答えの中の形 話した人(日付・誰に) 件数
give credit where credit is due フリーマン(10/15・相手)、ロバーツ(10/15・相手) 4
give + X + (a lot of) credit ロバーツ(10/12・10/14・相手) 2
give credit to / to credit バウアーズ(10/12・10/14・自軍) 2
(a) credit to + X イェリッチ(10/10・10/12・相手/自軍)、アーノルド(10/10・自軍)、ロバーツ(10/11・相手) 6
to his credit フリードマン(10/11・自軍) 1

give を使う形は、give X credit と give credit to X の2通りの語順に分かれます。

ロバーツ監督は第2戦のあと You’ve got to give him a lot of credit、第3戦のあと You’ve got to give Bauers credit と、相手打者(him・Bauers)を give のすぐ後ろに置きました。

バウアーズ選手のほうは、自分を支えた人たちについて There’s a lot of people I can give credit to と答え、to を文の最後に残しています。

a lot of people を先に出して「手柄を向けたい人はたくさんいる」と言い、誰に向けるかを示す to だけが後ろに取り残された形です。

第3戦のあとには There’s a lot of people to credit とも言っていて、こちらの credit は「手柄を認める」という動詞です。

(a) credit to X は give を使わず、that’s a credit to all those guys のように「X の手柄だ」「X のおかげだ」と言います。

ロバーツ監督は第1戦の試合前にこの形でブルワーズの選手たちのぶれない戦い方をたたえ、イェリッチ選手は練習日にこの形をドジャースに向けて使っています。

to his credit は文頭に置くことが多い副詞句で、フリードマン氏は3Aで調整していた自軍の投手について、And to his credit, he said, … と、本人の言葉を紹介する前に置きました。

「彼の名誉のために言えば」「感心なことに」にあたり、そのあとに続く行動をほめる前置きになっています。

Credit to と Props to は、動詞を置かずに文を始める

練習日の10月10日、ブルワーズのアーノルドGMは、パドレスとのシリーズで1点しか与えなかった救援陣について聞かれ、2つめの文を主語も動詞もない形で始めました。

Yeah, those guys were fantastic. Credit to all those guys in the bullpen that stepped up, and they’ve been doing it all year.

Matt Arnold(ブルワーズ)2026年10月10日・NLCS練習日の会見(アメリカン・ファミリー・フィールド)/出典: ASAP Sports

訳:ええ、あの投手たちはすばらしかったです。踏ん張ったブルペンの全員のおかげです(1年を通してそれをやってきました)。

Credit to all those guys は、It’s a credit to all those guys の It’s a を落とした形と読めます。

アーノルドGMは同じ会見でもう2回、A credit to the scouts と Again, credit to him doing the work と、名詞から始まる文を使いました。

第1戦のあと、ブルワーズのミジオロウスキー選手も Props to my defense behind me と、同じく名詞から文を始めています。

props は「当然受けるべき評価」を言う proper から来たとされる口語で、Credit to と同じく「〜のおかげ」「〜に拍手」の意味で使われます。

Kudos to や Hats off to も同じ組み立てで使える言い方ですが、このシリーズの答えには出てきませんでした。

credit と respect では、強勢の置かれる音節が違う

credit は最初の音節に強勢があり、カタカナの「クレジット」より短く[クレディット]に近い音です。

フリーマン選手の2回の credit’s due では、credit の t のあとに ‘s が付くので、t と s がくっついて[ツ]のような音になります。

respect は名詞でも動詞でも2つめの音節 SPECT に強勢があり、名詞と動詞で強勢の位置が替わる record・present とは違います。

書き起こしは You’ve got to give と got to を2語で書いていますが、くだけた話し言葉ではこの部分が gotta[ガダ]のように1語に縮まって聞こえるのがふつうです。

ASAP Sports の書き起こしは文字だけで、音声は載っていません。

ここで挙げた音は、こうした語が話し言葉でふつうに発音される形で、この会見の録音で確かめたものではありません。

respect for には a ton of や tremendous amount of が付いた

ブルワーズのイェリッチ選手は練習日の会見で、マーフィー監督が自軍を小さな球団、ドジャースをスターぞろいの球団と言うことをどう思うかと聞かれ、こう答えました。

They’re back-to-back champs for a reason. We have a ton of respect for them.

Christian Yelich(ブルワーズ)2026年10月10日・NLCS練習日の会見(アメリカン・ファミリー・フィールド)/出典: ASAP Sports

訳:彼らが2年続けて優勝したのには理由があります。僕たちは彼らに心から敬意を抱いています。

敬意の意味の respect は数えない名詞なので、敬意の大きさは、量を言う語を前に置いて伝えるのがふつうです。

答えの中で respect for の前に置かれた語は、次の5通りでした。

答えの中の形 話した人(日付) 向けた相手
have a ton of respect for them イェリッチ(10/10) 相手
got a lot of respect for the guys スクーバル(10/10) 相手
tremendous amount of respect for him フリードマン(10/11) 相手
Great respect for him マーフィー(10/14) 相手
have incredible respect for the Dodgers マーフィー(10/15) 相手

a ton of(1トンもの)は大げさな量の言い方で、a lot of よりくだけた響きがあります。

ドジャースのフリードマン氏は、ブルワーズのマーフィー監督について聞かれ、主語も動詞もない obviously a tremendous amount of respect for him という名詞句だけの文を置きました。

マーフィー監督の Great respect for him も同じく名詞句だけで、相手の投手の実績を語り終えたあとに置いた一言です。

5件とも for のあとに来るのは相手チームか、その選手や監督でした。

このほかに、ロバーツ監督が自軍の選手について give him a lot of respect for と、give と組ませた形が1件あります。

マーフィー監督は I respect のあとに名前を一人ずつ置いた

respect を動詞で使った文は、the heck out of の付いた形も含めて12回あり、そのうち9回がマーフィー監督の答えでした。

第4戦に勝ってシリーズを決めた夜、マーフィー監督は、このシリーズへの臨み方に何か変わったことはあるかと聞かれ、昨年の対戦にふれたあとでこう続けました。

Again, this is totally out of respect. I respect Dave. I respect Andrew. I respect the whole organization, from top to bottom, and their history.

Pat Murphy(ブルワーズ)2026年10月15日・NLCS第4戦の試合後会見(ドジャー・スタジアム)/出典: ASAP Sports

訳:くり返しますが、これはまったくの敬意からです。デーブを尊敬し、アンドリューを尊敬し、上から下まで、球団全体とその歴史を尊敬しています。

Dave はロバーツ監督、Andrew はフリードマン氏のことで、I respect を3回くり返し、一人ずつ名前を挙げてから最後に球団全体へ広げています。

out of respect の out of は「〜から」「〜が理由で」の意味で、out of curiosity(好奇心から)と同じ使い方です。

マーフィー監督は練習日に I respect the heck out of so many of their players、第2戦のあとに respect the heck out of him とも言いました。

the heck out of は動詞のあとに付けて「ものすごく」と程度を強めるくだけた言い方で、第4戦のあとには heck を hell に替えた、さらに強い形も1回使っています。

respect は人と球団に向き、credit の多くは打席や試合の出来に向いた

相手チームに向けたほめ言葉だけを取り出すと、respect は17件、credit は8件でした。

respect の17件は、どれも相手チームの選手や監督、球団そのもの、その実績に向けられていて、1つのプレーを名指しした例はありません。

イェリッチ選手の We respect everything they’ve done in the game は、相手がこれまでに積み上げてきたものを目的語にした例です。

credit の8件のうち6件は、ある打席の一打や、ここまでの3試合の戦いぶりのように、特定の場面の出来をたたえていました。

ロバーツ監督が第3戦のあとに You’ve got to give Bauers credit と言った直後には、He put together another good at-bat と、その打席の中身が続いています。

ただし、相手に向けた respect の17件のうち12件はマーフィー監督1人の答えで、credit の8件のうち7件はロバーツ監督とフリーマン選手の答えです。

問3で読む too much credit の1件は、この8件に入れていません。

勝った側が respect、負けた側が credit を使う、とまでは言えず、相手チームに向けて respect を使ったのは4人、credit を使ったのは3人です。

do a great job は、of のあとに -ing や that を続ける形が最も多い

仕事ぶりを言う言葉で最も多く出たのは、do a good job や do a great job のような do a … job の形で、ヤマモト選手の1回を除いて答えに29回、8人が使っています。

形容詞は great が12回、good が10回で、nice・tremendous・fantastic と、比べる形の better も3回ありました。

動詞は過去形の did が15回と半分を超え、終わった試合や前のシーズンをふり返る文で多く使われていました。

29回のうち4回は、could have done a little bit better job のように better と組むか、I don’t think we do a great job のように打ち消しと組んで、足りなかった点を言う文です。

job の後ろ 件数(話した人) 答えの中の例
of + -ing 7(ロバーツ5・バウアーズ1・フリーマン1) we did a good job of getting leads
of + that 4(プラット1・ロバーツ1・マーフィー1・フリーマン1) the guys did a great job of that the past two games
of + that + 名詞 1(フリーマン1) we’ve done a good job of that mentality
of + what 1(マーフィー1) we do a great job of what you’re talking about
what … job of(of で終わる) 2(ロバーツ2) that’s what we did a really good job of last year
-ing(of なし) 1(イェリッチ1) Does a great job handling the pitching staff
against / verse / on / with + 相手・対象 6(ロバーツ3・フリーマン2・マーフィー1) Murph does a fantastic job with their team
時の語(last year・yesterday) 2(アーノルド1・マーフィー1) they did a nice job last year
job で切れる(. , and) 5(アーノルド1・ロバーツ1・バウアーズ1・ベッツ1・マーフィー1) he’s done a tremendous job and

of で中身を続ける形は合わせて15件で、うち8件はロバーツ監督の答えです。

of のあとには、getting leads(リードを奪う)や drafting(ドラフトで選ぶ)のように、何をうまくやったのかを -ing の形で置きます。

前に話題になったことを指すときは of that とし、プラット選手は the guys did a great job of that と、直前の「打席を無駄にしない」を that で受けています。

what … job of の2件は、関係詞の what が of の目的語になり、of だけが文の最後に残った形です。

相手を言うときは against Megill のように against を使い、ロバーツ監督の答えには、versus(〜に対して)の位置に verse と書かれた verse Misiorowski もありました。

第1戦の試合前、ロバーツ監督は相手のブルワーズについて聞かれ、この形で球団の仕事ぶりをほめています。

I think the organization is fantastic. I think they do a great job of drafting, developing.

Dave Roberts(ドジャース)2026年10月11日・NLCS第1戦の試合前会見(アメリカン・ファミリー・フィールド)/出典: ASAP Sports

訳:あの球団はすばらしいと思います。ドラフトで選び、育てるのがとてもうまいですね。

drafting, developing と -ing の語を2つ並べ、and を入れずに切っているのは、思いつくまま挙げていく話し言葉らしい形です。

野球の会見でよく出る語は野球の英単語のまとめにも載せています。

敗退が決まった夜、ロバーツ監督は tip your cap と can’t give enough praise を使った

10月15日の第4戦に4対6で敗れたあと、ロバーツ監督は最初の答えでブルワーズの球団と監督の名前を挙げました。

I can’t give enough praise to the Brewers organization and the baseball ops with Matt Arnold and his staff and Pat Murphy and his staff

Dave Roberts(ドジャース)2026年10月15日・NLCS第4戦の試合後会見(ドジャー・スタジアム)/出典: ASAP Sports

訳:ブルワーズの球団と、マット・アーノルドとそのスタッフの編成部門、パット・マーフィーとそのスタッフは、いくらたたえても足りません。

can’t give enough praise は「十分な称賛を与えられない」が直訳で、どれだけほめてもほめ足りない、という強い賛辞になります。

同じ会見の2つめの答えでは、守り・投球・打撃のすべてで相手が上だったと述べたあと、You’ve got to sometimes just tip your cap. と続けています。

tip your cap は帽子のつばに手をやる仕草のことで、野球では相手のいいプレーに「脱帽する」ときの決まった言い方です。

答えの英文 直訳 会見の日本語に近づけると
I can’t give enough praise to the Brewers organization ブルワーズの球団に十分な称賛を与えることができない ブルワーズの球団はいくらたたえても足りない
We got outplayed in all facets. 私たちはすべての面でプレーで上回られた あらゆる面で相手が一枚上でした
You’ve got to sometimes just tip your cap. ときにはただ帽子のつばに触れなければならない ときには脱帽するしかありません
there’s no apologies, there’s no sorries 謝罪はない、ごめんなさいはない 謝ることは何もない
It never feels good to lose 負けることは決していい気分ではない 負けるのはいつだってつらい

outplay は「プレーで相手を上回る」という動詞で、受け身の got outplayed にすると「相手のほうが上だった」と負けを認める言い方になります。

sorries は sorry をわざと名詞の複数形にした口語で、直前の apologies と並べてくり返し、謝る理由はないと強めています。

ロバーツ監督はこの答えの中で、選手たちにそう伝えたと話していました。

Hut ab・Chapeau・脱帽は、どれも帽子を取る仕草で相手をたたえる

tip your cap と同じように、帽子を取る仕草で相手への敬意を言う表現は、ほかの言語にもあります。

言語の形 読み方 意味
Hut ab!(ドイツ語) フート・アップ 帽子を取れ、脱帽だ
Chapeau !(フランス語) シャポー 帽子(を取る)、お見事
quitarse el sombrero(スペイン語) キタルセ・エル・ソンブレロ 帽子を脱ぐ、脱帽する
脱帽です(日本語) だつぼうです 相手のうまさを認める

ドイツ語では Respekt vor(〜への敬意)と前置詞 vor を使い、英語の respect for とは前置詞が替わります。

フランス語では avoir du respect pour、スペイン語では tener respeto por のように、英語の for にあたる語が敬意の向かう先を示す点は英語と同じです。

ドイツ語のサッカーの談話はブンデスリーガの試合後の談話、フランス語の会見はモナコの会見、スペイン語の会見はチャンピオンズリーグ前日会見の記事で読んでいます。

praise は動詞では使われず、名詞の1回だけだった

和英辞典で「ほめる」を引くと praise や admire が出てきますが、43本の答えで praise は、ロバーツ監督の give enough praise の名詞の1回だけでした。

admire の仲間は admired・admirable・admiration が1回ずつで、どれも相手チームをほめる文には出てきません。

日本語の「ほめる」から組み立てた英文と、会見で実際に使われた形を並べると、次のようになります。

praise・admire で組んだ作例 会見で使われた形 日本語
We praise the Brewers’ defense. You’ve got to give credit where credit’s due.(フリーマン選手) 認めるべきところは認めないといけない
We admire the Dodgers very much. We have a ton of respect for them.(イェリッチ選手) 彼らに心から敬意を抱いている
I praise our relief pitchers. Credit to all those guys in the bullpen that stepped up(アーノルドGM) 踏ん張ったブルペンの全員のおかげ
I admire their scouting department. they do a great job of drafting, developing(ロバーツ監督) ドラフトで選んで育てるのがうまい

praise を使った作例も文法としては正しい英文ですが、praise は改まった響きの語で、会見の答えでは動詞として一度も使われていません。

会見の答えでは、praise の代わりに give credit・have respect・do a great job の形が多く出ました。

会見の決まり文句をもっと広く見たいときは、英語の記者会見の定型表現の記事も参考になります。

同じポストシーズンの地区シリーズの談話は、MLBポストシーズンの談話の英語の記事で読みました。

マーフィー監督の get the credit とフリーマン選手の Nice job を読む

5つの答えには、本文の表に入れなかった credit の形と、ほかのほめ言葉が入っています。

それぞれ文全体の意味を日本語で言い、右の欄に挙げたことを考えてみてください。

問 答えの英文(話した人・日付) 考えること
1 He doesn’t get the credit.(マーフィー監督・10/12。自軍のウィリアム選手が、前日の第1戦でミジオロウスキー投手に声をかけ続けたことについて) get the credit の意味と文全体の訳
2 You’re giving me way too much credit(マーフィー監督・10/11。投手どうしの注目の対戦が野球界に持つ意味をどう考えるかと聞かれて) giving me too much credit が言っていること
3 you can’t give them too much credit and constantly pitch around them(マーフィー監督・10/13。実績のあるベテランと新人のどちらが攻めにくいかと聞かれて) too much credit をここでどう訳すか
4 And obviously the manager, Murph, I’m a big fan of his.(スクーバル選手・10/10) a big fan of his の his と、文全体の訳
5 I can say “Nice job” and still want to beat you.(フリーマン選手・10/15) and still のつなぎ方と、文全体の訳
問1〜問3の答えと解説

問1は「彼は正当に評価されていない」です。get the credit は「手柄を認めてもらう」で、doesn’t を付けると、いい仕事をしているのに周りから認められていないという意味になります。

マーフィー監督は同じ答えで The job he did yesterday with Mis was incredible(ミジオロウスキー投手と組んだ昨日の仕事は見事だった)とも言っていて、目立たない働きを自分がほめる流れになっています。

問2は「それは買いかぶりですよ」です。対戦の意味まで考えているのでは、という質問に、giving me too much credit で「私を実際以上に評価している」と返し、自分はただ勝ちたいだけだと続けています。

way は too much を強める口語で、「ずいぶん買いかぶっている」くらいの強さです。

問3は「相手を過大評価して、勝負を避けてばかりいるわけにはいかない」です。ここでの give them too much credit は、実績のある強打者の力を実際以上に見積もることを言っています。

pitch around は、強打者と勝負せずに際どい球で歩かせることで、マーフィー監督はこのあと You have to go right at them(真っ向から攻めないといけない)と続けています。

問4・問5の答えと解説

問4は「それにもちろん、監督のマーフィーさんのことは大好きなんです」です。a big fan of his は「彼の大ファン」で、of のあとに所有代名詞の his を置く形です。

a friend of mine と同じ組み立てで、スクーバル選手は相手チームの監督への好意を、くだけた言い方で伝えています。

問5は「ナイスプレーと声をかけても、それでも相手に勝ちたい気持ちは変わらない」です。and still は「それでもなお」で、前半と逆向きのことを後半で言うときのつなぎです。

フリーマン選手は直前で、前日にヒットを打った相手の新人のクーパー選手に Nice game, man と声をかけたと話しています。

相手をほめることと勝ちたい気持ちは両立する、というのがこの答えの中身です。

ドジャースの会見は第4戦の試合後が最後になり、この記事の引用もその日までの答えから選んでいます。

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