F1シンガポールGPの週末の記者会見で、答えに tough は11回、tricky は9回出てきました。
tough は a tough race のように名詞の前に置いた形が8回を占め、tricky は it’s quite tricky のように be 動詞のあとに置いた形が8回です。
動詞の struggle(苦戦する)も答えに10回出てきて、主語を書いた5か所のうち4か所は I struggled のような I の文でした。
5つの会見は、木曜から日曜にかけて FIA のサイトに順に掲載された同じ週末のものです(編集方針)。
- tough は race・track・weekend・year の前に置かれた
- FIA が書き起こした5つの会見と13人
- tricky は it’s very tricky のように述語に置かれ、主語は多くが it
- to judge・to say のように、何が難しいかを後ろの to 不定詞で足す
- 誰にとって難しいかは for everyone・for the drivers・for us・for Charles
- struggle の前に書かれた主語は I と McLaren
- a lot of struggles と having difficulty with は、苦労を名詞で言う
- 直訳の「強靭な」「トリッキーな」を避けたい tough と tricky
- tough の gh と、It’d be の ‘d
- easy の文は「難しい」と「簡単」のどちらを言っているか
tough は race・track・weekend・year の前に置かれた
10月11日の決勝のあと、コース上で聞き手のジェンソン・バトン(Jenson Button)さんが最初にマイクを向けたのは、3位のキミ・アントネッリ(Kimi ANTONELLI、Mercedes)選手でした。
Yeah, I mean, it was a very tough race out there, but really happy with the podium at the end.
キミ・アントネッリ(Mercedes)2026年10月11日・シンガポールGP決勝後のトラックインタビュー/出典: FIA(10月11日掲載)
訳:ええ、とても厳しいレースでしたが、最後に表彰台に上がれて本当にうれしいです。
tough は race の前に置かれ、a very tough race で「とても厳しいレース」というひとまとまりの名詞句を作っています。
but のあとは主語と be 動詞を書かずに really happy から始まり、話し言葉らしく短く切った形です。
名詞の前に置いた tough の8か所は、race・track・weekend・year・sport・moments と、レースやコース、期間、競技そのものを言う名詞に付いています。
| 英語の形 | 話した人(会見) | 訳の目安 |
|---|---|---|
| some tough moments | COLAPINTO(木曜) | つらい時期 |
| a tough race | ALONSO(木曜) | 厳しいレース |
| a tough sport | ALONSO(木曜) | 過酷な競技 |
| a tough track | NORRIS(木曜) | 手ごわいコース |
| a tough weekend | BORTOLETO(木曜) | 苦しい週末 |
| a tough year | BROWN(金曜) | 厳しい1年 |
| a tough track to overtake | HAMILTON(スプリント後) | 抜くのが難しいコース |
| a very tough race | ANTONELLI(決勝後) | とても厳しいレース |
金曜の会見で今季をどう評価するかと聞かれた McLaren のブラウン代表は、Difficult. の一語で答え始め、同じ答えの最後はこの文でした。
So, this has been a tough year, a learning year, but I want to finish on a high note
ザク・ブラウン(Zak BROWN、McLaren)2026年10月9日・シンガポールGP金曜の記者会見/出典: FIA(10月9日掲載)
訳:というわけで、今年は厳しい1年、学びの1年でしたが、いい形で締めくくりたいと思っています。
a tough year のすぐ後ろに a learning year を並べ、year はそのまま残して、前の語だけを差し替えた言い直しです。
be 動詞のあとの3か所のうち2つは、これからのことを言った文でした。
木曜の会見でオコン選手は、決勝の暑さについて That’s going to be quite tough と言い、ノリス選手は雨用のインターミディエイトタイヤについて It will be tough と答えています。
残る1か所もノリス選手の答えで、練習問題で読みます。
FIA が書き起こした5つの会見と13人
決勝は10月11日に行われ、マックス・フェルスタッペン(Max VERSTAPPEN、Red Bull Racing)が勝ち、シャルル・ルクレール(Charles LECLERC、Ferrari)とアントネッリ選手が2位と3位でした。
材料は、FIA(国際自動車連盟)が公式サイトに掲載したシンガポールGPの記者会見の書き起こしです。
この週末はスプリントのある日程で、木曜と金曜の会見に、スプリント後・予選後・決勝後の3つが加わります。
| 会見 | 掲載日(ページの表示) | 答えた人 |
|---|---|---|
| 木曜の記者会見 | 10月8日 | Esteban OCON(Haas)、Franco COLAPINTO(Alpine)、Fernando ALONSO(Aston Martin)、Lando NORRIS(McLaren)、Gabriel BORTOLETO(Audi)、Liam LAWSON(Racing Bulls) |
| 金曜の記者会見(チーム代表) | 10月9日 | Alan PERMANE(Racing Bulls)、Zak BROWN(McLaren)、Toto WOLFF(Mercedes) |
| スプリント後の記者会見 | 10月10日 | Max VERSTAPPEN(Red Bull Racing)、Lewis HAMILTON(Ferrari)、Charles LECLERC(Ferrari) |
| 予選後の記者会見 | 10月10日 | Max VERSTAPPEN、Charles LECLERC、Lewis HAMILTON |
| 決勝後の記者会見 | 10月11日 | Max VERSTAPPEN、Charles LECLERC、Kimi ANTONELLI |
スプリント・予選・決勝のあとは、コース上やパルクフェルメでの短いインタビューと、場所を移した記者会見の両方が書き起こされています。
決勝後のトラックインタビューでは、バトンさんが、次戦オースティンでアントネッリ選手が年間王者を決める可能性があると伝えました。
Can I really? Well, let’s not worry about that.
キミ・アントネッリ(Mercedes)2026年10月11日・シンガポールGP決勝後のトラックインタビュー/出典: FIA(10月11日掲載)
訳:本当に決められるんですか。まあ、それは気にしないでおきましょう。
Can I really? は、バトンさんの you could clinch the World Championship を受けて、clinch 以下を省いた問い返しです。
答えのターンは合わせて166、語数は16,737語(数字を除き、ハイフンやアポストロフィでつながった語は1語)で、数えたのは答えの中の語だけです。
司会や記者の質問に出てくる difficult や struggling は外しました。
形容詞の hard は「難しい」の意味だけを数え、working hard(懸命に取り組む)のような努力の hard 4か所、hard-working、タイヤの Hards は外しています。
easy を使った文は数に入れておらず、最後の練習問題で読みます。
13人のうち、4つの形容詞か struggle のどれかを使ったのは12人で、どれも使わなかったのはチーム代表の Alan PERMANE さんでした。
4つの形容詞を置き場所で分けると、次のようになります。
| 語 | 名詞の前 | be 動詞などのあと(うち to 不定詞つき) | 計・話した人 |
|---|---|---|---|
| tough | 8 | 3(0) | 11・8人 |
| tricky | 1 | 8(2) | 9・5人 |
| difficult | 3 | 11(5)・一語の答え 1 | 15・8人 |
| hard | 1 | 6(4) | 7・6人 |
名詞の前に置いた13か所のうち8か所が tough で、残りの3語は be 動詞のあとに置く形が大半です。
「be 動詞など」には seems to be や make my life difficult のように、be 以外の動詞のあとに置いた例も入れています。
レースやサーキットの基本の用語は、F1の英語の用語集にまとめてあります。
tricky は it’s very tricky のように述語に置かれ、主語は多くが it
tricky は9か所のうち8か所が be 動詞などのあとに置かれ、その8か所のうち6か所は主語が it でした。
決勝後の記者会見で、ルクレール選手はスタート直後の1コーナーをこう振り返っています。
And yeah, then it’s quite tricky.
シャルル・ルクレール(Ferrari)2026年10月11日・シンガポールGP決勝後の記者会見/出典: FIA(10月11日掲載)
訳:それで、そうなるとかなり厄介なんです。
この一言のあと、ルクレール選手は「左側の少し後ろにいて、右側の看板が見えなかった」と続け、何が厄介だったのかを説明しています。
先に it’s quite tricky と短く言い切り、中身をあとの文で足す順番です。
アントネッリ選手も同じ決勝後の記者会見で、ブレーキの不調について it was just very tricky out there と言っています。
tricky の前に付いた語は、quite と very が2回ずつ、kind of・so・a little more が1回ずつでした。
主語が it 以外の2か所は、Mercedes のウォルフ代表が、アップグレードを持ち込んだバクーを Baku is so tricky と言った文と、もう1か所です。
名詞の前に置いた tricky はノリス選手の that’s a tricky one to do の1か所だけで、one は直前に挙げた「やるべきこと」を指しています。
to judge・to say のように、何が難しいかを後ろの to 不定詞で足す
be 動詞などのあとで to 不定詞が続いた11か所は、difficult が5か所、hard が4か所、tricky が2か所でした。名詞の前の形では、a tough track to overtake と a tricky one to do の2か所に to 不定詞が付いています。
決勝後の記者会見で、フェルスタッペン選手はルクレール選手との1コーナーの攻防をこう話しています。
But yeah, it’s always very hard to judge what is the right braking point, but I think it just worked out.
マックス・フェルスタッペン(Red Bull Racing)2026年10月11日・シンガポールGP決勝後の記者会見/出典: FIA(10月11日掲載)
訳:でも、どこが正しいブレーキングポイントかを見きわめるのはいつだって本当に難しいです。今回はうまくいったと思います。
it が仮の主語で、本当に難しいことは to judge 以下に置かれています。
同じ会見で、今後どのコースでも優勝争いができるかと聞かれたときは、it’s very difficult to say(何とも言えません)と答えていました。
difficult には、動名詞を主語に立てた文も3か所あります。
there’s basically one line here, and so overtaking is very, very difficult.
ルイス・ハミルトン(Lewis HAMILTON、Ferrari)2026年10月10日・シンガポールGPスプリント後の記者会見/出典: FIA(10月10日掲載)
訳:ここは基本的に走れるラインが1本しかないので、追い抜きは本当に、本当に難しいです。
ハミルトン選手は予選後にも finding that sweet spot is very, very difficult と言い、very を2回重ねる形を2度使っています。
残る1か所はウォルフ代表の答えで、convincing people(人々を説得すること)を主語にして super difficult と言っています。
4つの形容詞のうち、動名詞を主語にした文は difficult の3か所だけでした。
木曜の会見のオコン選手は、It’s a street circuit, which is very difficult to get everything right と、which で受けた市街地コースを主語にしたまま to 不定詞を続けています。
規範的に書くなら on which it is very difficult to get everything right のように組み立て直しますが、話し言葉ではこうした続け方も見られます。
表の「一語の答え」は、tough の節で引いたブラウン代表の答えの書き出しの Difficult. です。質問を受けてまず一言で返す答え方や、会見で決まって出る言い回しは、英語の記者会見の定型表現にまとめてあります。
誰にとって難しいかは for everyone・for the drivers・for us・for Charles
4つの形容詞に「誰にとって」を for で足した形は4か所で、for のあとに入ったのは everyone、the drivers、us、Charles でした。
It was tricky for everyone to understand
フランコ・コラピント(Franco COLAPINTO、Alpine)2026年10月8日・シンガポールGP木曜の記者会見/出典: FIA(10月8日掲載)
訳:どのチームにとっても理解するのが難しいものでした。
コラピント選手はクルマのソフトウェアの扱いについて聞かれていて、for everyone はどのチームも、という意味です。
It’d be very hard for us to beat Max tomorrow
ルイス・ハミルトン(Ferrari)2026年10月10日・シンガポールGP予選後の記者会見/出典: FIA(10月10日掲載)
訳:明日マックスに勝つのは、僕らにとってかなり難しいでしょう。
ハミルトン選手の for us はチーム全体で、It’d は It would の縮約です。
木曜の会見のコラピント選手は、暑いレースについて Singapore in the day will be much harder as well for the drivers と言い、for the drivers でドライバー全体を指しています。
4つ目はフェルスタッペン選手の it was very difficult for Charles to go deep into the corner で、ルクレール選手がコーナーの奥まで飛び込みにくくなるように手を尽くした、という文の一部です。
4つの形容詞に for me を付けた文は0でした。答え全体には for me が11回出てきて、そのうち It was too late for me to use my power のように形容詞のあとに付いたものは、4つの形容詞以外の語に付いています。
左の列は for me や difficulty in を使って当サイトで作った文で、右の列が同じ中身を言った会見の答えです。
| for me などを入れた文(当サイト作) | 会見の答え | 違うところ |
|---|---|---|
| It is difficult for me to pass other cars here. | overtaking is very, very difficult(HAMILTON) | 動名詞の overtaking を主語にして、for me を入れない |
| The race was very difficult for me. | it was a very tough race out there(ANTONELLI) | race を主語から補語の名詞に移し、その前に tough を置く |
| I had difficulty in driving the car. | I’ve been having difficulty with my radio(VERSTAPPEN) | in+動名詞ではなく with+名詞、現在完了の進行形で「ずっと」 |
| It was very difficult for me today. | today I struggled massively(LECLERC) | 形容詞をやめ、自分を主語にした動詞 struggle で言う |
左の列の文も、文法としては正しい形です。
形容詞に for を付けた4か所では、everyone・the drivers・us のように話し手を含む集まりか、Charles のように相手を指しています。
主語を it で始めない英文の組み立ては、LPGA初優勝会見の1文を読んだ記事でも扱いました。
struggle の前に書かれた主語は I と McLaren
動詞の struggle は10か所で、4人が使い、そのうち6か所がルクレール選手でした。
but today I struggled massively. I mean, front tyres, I had no fronts from lap 10 onwards and just struggled a lot to find any rotation anywhere on track.
シャルル・ルクレール(Ferrari)2026年10月10日・シンガポールGPスプリント後の記者会見/出典: FIA(10月10日掲載)
訳:でも今日はひどく苦しみました。つまりフロントタイヤで、10周目からはフロントのグリップがまったくなく、コースのどこでもクルマの向きを変えられずにずっと苦労していました。
tricky は述語に置いた8か所のうち6か所が it を主語にした「それが難しい」の形で、struggle は主語を書いた文では I が多く立っています。
直前に主語を書いた5か所は、I が4か所、McLaren が1か所でした。McLaren have been struggling は、ルクレール選手が他チームについて言った文です。
残りは make us struggle の1か所と、and や just のあとで主語を書かずに続けた4か所で、just struggled to put everything together のような形です。
このうちアロンソ選手の this year has been painful and still a little bit struggling は、and の前の this year を主語とも読めますが、struggling の直前には主語が書かれていないので、主語を書いていない4か所に入れました。
何に苦しんだかの足し方は、with+名詞(動名詞を含む)が3か所(with the pace、with snapping、with the new package)、to 不定詞が2か所でした。
10か所のうち7か所には、a lot、massively、quite a lot、a little bit のような程度の語句が付いています。
スプリント後のコース上のインタビューでは、聞き手の David Coulthard さんが先に you were struggling towards the end と聞き、ルクレール選手は I struggled a lot from mid-race onwards と答えています。
アントネッリ選手の I’ve definitely been struggling with the new package と、McLaren have been struggling は、どちらも現在完了の進行形で、しばらく続いている苦戦を言う形です。
a lot of struggles と having difficulty with は、苦労を名詞で言う
struggle と difficulty を名詞で使った文は3か所ありました。
I’ve been having difficulty with my radio already the whole season, and this weekend has been particularly bad.
マックス・フェルスタッペン(Red Bull Racing)2026年10月11日・シンガポールGP決勝後の記者会見/出典: FIA(10月11日掲載)
訳:無線にはシーズンを通してずっと手を焼いていて、今週末は特にひどかったです。
have difficulty with+名詞で「〜に手こずる」になり、進行形にすると今も続いている困りごとになります。
予選後のルクレール選手は I had a lot of struggles during this qualifying と、struggle を数えられる名詞の複数形にしています。
フェルスタッペン選手は決勝後のコース上で、ミディアムタイヤについて was a bit more of a struggle と言いました。
a bit of a+名詞は「ちょっとした〜」の意味で、ルクレール選手の Max had a bit of a difficult start も同じ組み立てです。
どちらも、悪かったことを a bit で控えめに言う形です。
直訳の「強靭な」「トリッキーな」を避けたい tough と tricky
会見の英語を日本語の記事に移すとき、直訳のままだと硬くなる語があります。
| 会見の英語 | 直訳 | 日本語の記事らしい訳 |
|---|---|---|
| it was a very tough race out there | あそこではとても強靭なレースだった | コース上はとても厳しいレースでした |
| then it’s quite tricky | それからそれはかなりトリッキーだ | そうなるとかなり厄介です |
| overtaking is very, very difficult | 追い越すことはとても、とても難しい | 追い抜きは本当に難しい |
| today I struggled massively | 今日私は大規模に苦闘した | 今日は大苦戦でした |
| this has been a tough year, a learning year | これは厳しい年、学ぶ年だった | 厳しい1年で、学びの1年でした |
tough の辞書の第一義は「硬い」「頑丈な」なので、直訳の列では「強靭な」にしてあります。
出来事に付いた tough は「厳しい」「つらい」、場所やコースに付いた tough は「手ごわい」と訳すのが日本語として自然です。
tricky はカタカナの「トリッキー」にすると「奇抜な」に聞こえてしまうので、「厄介な」「一筋縄ではいかない」が近い訳です。
struggle は「苦闘する」と訳すと大げさなので、スポーツの記事なら「苦戦する」「手こずる」がよく合います。
tough の gh と、It’d be の ‘d
tough は /tʌf/ で、語末の gh を f と発音し、母音は日本語の「ア」を短く口をあまり開けずに出す音です。
struggle /ˈstrʌɡl/ も同じ母音で、語頭の str は s・t・r の子音を続けて言い、間に「ウ」の音を入れません。
difficult /ˈdɪfɪkəlt/ は最初の DIF に強勢があり、「ディフィカルト」の「カ」を強く言うと英語の音から離れます。
tricky /ˈtrɪki/ も頭の TRI に強勢を置き、ck のところで一度息を止めてから「キ」へ移る音です。
書き起こしの綴りを見ると、答えの中の it’s は195回、it is は12回でした。
it is と書かれた12回のうち6回は、That’s the way it is. や I don’t think it is. のように is が句の最後に来る形で、この位置の is は縮めて言わないのが普通です。
ハミルトン選手の It’d be very hard は It would be の縮約で、it’d は /ˈɪtəd/ の2音節です。’d は舌先を歯ぐきに軽く当てるだけの d で、そのまま次の be につながります。
答えの中で it’d は2回、it would は7回書かれていました。
very, very difficult のように very を重ねた箇所には、書き起こしでは2つの very のあいだにコンマが打たれています。
ここに書いた音の特徴は綴りと一般的な発音からの説明で、会見の音声そのものは確かめていません。
easy の文は「難しい」と「簡単」のどちらを言っているか
問題の英文は、どれも同じ週末の会見の答えから取りました。
問1から問4は、easy を含む文が「難しい」と言っているのか、「簡単だ」「起こりやすい」と言っているのかを考えてください。
| 問 | 英文(話した人・会見) | 考えること |
|---|---|---|
| 1 | also to overtake the most powerful engine on the grid is not so easy either(HAMILTON・スプリント後) | 難しい・簡単・起こりやすいのどれか。either の働き |
| 2 | but that’s easier said than done.(BROWN・金曜) | 難しい・簡単・起こりやすいのどれか |
| 3 | Easy mistake to make, I guess.(VERSTAPPEN・スプリント後) | 難しい・簡単・起こりやすいのどれか |
| 4 | tracks where it’s easy to overtake(LECLERC・スプリント後) | 難しい・簡単・起こりやすいのどれか |
| 5 | the new car seems to be a little more tricky to drive(WOLFF・金曜) | more tricky を1語の比較級にすると |
| 6 | probably one of the biggest challenges you can have are street circuits in the wet.(NORRIS・木曜) | are がどの語と数を合わせているか。文全体の訳 |
| 7 | If you have wheelspin, it’s very hard to get going.(LAWSON・木曜) | get going の意味 |
| 8 | And it’s always tough when you come out of corners better and end up going slower.(NORRIS・木曜) | end up going の意味と、文全体の訳 |
問1〜問4の答えと解説
問1は「難しい」です。not so easy は「そう簡単ではない」で、either は否定の文の最後に付いて「〜もまた」を足し、直前に言った追い抜きの難しさに、もう一つの難しさを重ねています。
訳は「グリッドでいちばん強力なエンジンを抜くのも、そう簡単ではありません」です。
問2も「難しい」です。easier said than done は「言うのは簡単だが、やるのは難しい」という決まった言い方で、日本語の「言うは易く行うは難し」にあたります。
問3は「起こりやすい」です。Easy mistake to make は「犯しやすいミス」で、スプリントで壁に当たった他の車について、誰にでも起こりうるミスだと言っています。
問4は「簡単」です。tracks where it’s easy to overtake は「追い抜きのしやすいコース」で、ルクレール選手はスプリントをそうしたコースで開くほうがいい、という話の中で言っています。
問5〜問8の答えと解説
問5の答えは trickier です。tricky のように子音+y で終わる語は、y を i に変えて -er を付けます。
答えの中では more tricky と書かれていて、2音節の形容詞では more を使う形も見られます。
問6は、one of the biggest challenges を主語にして is とするのが規範的な書き方です。話し言葉では、後ろの複数名詞 street circuits に合わせた are もよく見られます。
訳は「たぶん、いちばん大きな難題のひとつが、雨の市街地コースです」です。
問7の get going は「動き出す」「スピードに乗っていく」です。訳は「ホイールスピンが起きると、なかなか前に進めません」になります。
問8の訳は「コーナーをうまく立ち上がったのに、結局は遅くなってしまうのはいつもつらいです」で、ノリス選手は直線の速さが出ない問題について話しています。
end up+動詞の -ing は「最後には〜することになる」で、思っていたのと違う結果になったときの言い方です。


