ロシア語の格変化は表の順で出てこない|新学期の学校速記録で школа の8語形153回を数える

ロシア語

ロシア語の入門書は、たいてい最初のほうに格変化表が出てきます。

шко́ла(シュコーラ/学校)を主格から順に並べて、6つの格を暗記させる、あの表です。

ただ、実際のロシア語の中でその6つが同じ頻度で出てくるわけではありません。

2026年8月29日、ロシア大統領府のサイト kremlin.ru が、新学期にあたる9月1日「知識の日」を前にした教育関係の公式速記録を2件公開しました。教員・教育学専攻の学生との会合と、5地域の新設校をオンラインでつないだ開校式です。

合わせて約7万8千字、地方の教員・高校生・大学生・校長が実名で発言している、話者ラベル付きの一次資料です。

この2件を全文検索して школа の格変化形を数えると、153回出てきました。

そして主格の школа は、頻度で数えると4番目でした。

この記事で扱うのは次の3つです。

  • школа・учитель・образование の語形が、実際の発話でどんな比率で現れるか
  • 格を決めているのが名詞ではなく前後の語だということ
  • 入門書の例文と、この2件の実際の発話とのずれ

この記事は、新学期の学校行事という場で公開された発言を、名詞の形という一点だけから見るものです。発言内容の当否や政策の評価には立ち入らず、判断の基準は編集方針に置いています。

шко́ла という一語が、二日分の速記録に153回出てくる

まず数えた結果を出します。

語幹 школ- で始まる語のうち、школьник(生徒)や школьный(学校の)といった派生語を除き、名詞 школа の格変化形だけを数えたものです。

ロシア語 読み方 この2件での回数と主な役割
школы シュコールィ 49回/生格単数「〜の学校」と複数主格・対格「学校が/学校を」
школ シュコール 33回/生格複数「学校の(複数)」
школе シュコーリェ 24回/前置格「学校で」と与格「学校に」
школа シュコーラ 19回/主格単数「学校が」
школу シュコール 15回/対格単数「学校を/学校へ」
школах シュコーラフ 8回/前置格複数「学校で(複数)」
школой シュコーライ 3回/造格単数「学校とともに/学校によって」
школам シュコーラム 2回/与格複数「学校に(複数)」

単数複数を合わせて12ある語形のうち、8つが2日分の中に出そろっています。

造格複数の школами と、古い書き言葉の школою だけが出てきませんでした。

主格が上位に来ないのは、たまたまではありません

入門書の格変化表は主格から始まります。日本語の教材でも「шко́ла = 学校」と主格で覚えます。

ところが実際の発話で主格が使われるのは、「学校が」と主語になるときと、「これは学校です」と名指しするときだけです。

会話の大半では、学校は主語ではなく背景です。

「どこの学校の」「どこの学校で」「どこの学校へ」という位置づけで出てくるので、生格・前置格・対格のほうが数で勝ちます。

この2件でいえば、生格系(школы の一部+школ)だけで60回を超えます。

語順で覚える必要はありませんが、「主格は表の1番目であって、頻度の1番目ではない」ことは頭に入れておくと、聞き取りのときに戸惑いが減ります。

語形が同じでも、格が同じとはかぎりません

最多の школы は、実は2つの別ものが同じ綴りになっているだけです。

生格単数の школы(〜の学校)と、複数主格・対格の школы(学校が/学校を)です。

この2件の49例を1つずつ文脈で見ると、生格単数がおよそ29例、複数がおよそ20例でした。

たとえば「директором школы(校長に、の校長)」の школы は生格単数、「все школы работают(すべての学校が動いている)」の школы は複数主格です。

同じことが школе にも起きています。24例のうち22例は в を伴う前置格ですが、「Нашей школе 95 лет(うちの学校は95年になります)」のような2例は与格です。

語形の一致は用法の一致ではない、というのが、頻度表を作ったときにまず気づくことです。

格を決めているのは名詞ではなく、その前後にある語

日本語話者がロシア語の格でつまずくのは、表を覚えられないからではありません。

文の中でどの格になるかが決められないからです。

そして、それを決めているのはほとんどの場合、名詞の直前にある前置詞か、直前の動詞です。

в は「どこで」と「どこへ」で格が変わる

в は前置格と対格の両方を取ります。所在なら前置格、移動先なら対格です。

この2件では в + школе が22回、в + школу が6回でした。前置格複数の школах は8回で、うち7回が в、1回が後述の во です。

1文の中で両方が出てくる例があります。

я учусь в 11-м классе, пойду в этом году в лицей МПГУ. И я хочу стать учителем географии.

高校3年生(教育大学附属リセ進学予定)2026年8月29日・モスクワ市教育大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:わたしは11年生に在学していて、今年МПГУのリセに進みます。そして地理の教師になりたいと思っています。

前半の в 11-м классе(フ・アヂーナッツァタム・クラーッセ)は前置格で「11年生で学んでいる」という所在です。

後半の в лицей(ヴ・リツェーイ)は対格で「リセへ行く」という移動先になります。

同じ в なのに、後ろの名詞の形が変わっているのが見えます。

所在の в +前置格を連続で並べた例もありました。

Все мы когда-то учились в школе, в техникуме, в колледже, в институте, в университете, в училище.

ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)2026年8月29日・モスクワ市教育大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:わたしたちは皆かつて、学校で、専門学校で、カレッジで、大学で、総合大学で、職業学校で学びました。

школе、техникуме、колледже、институте、университете、училище と、6つがすべて -е で終わっています。

男性名詞も中性名詞も女性名詞も、前置格単数は原則 -е になります。ここは格変化表の中でいちばん覚えやすい場所です。

из +生格が「出身」を作る

出身や出所を言うときは из +生格です。в の対義になる前置詞で、この2件では35回出てきました。

Я сам из небольшого города Людинова Калужской области, учился в обычной общеобразовательной школе

モスクワ市教育大学の学生(教育学専攻1年)2026年8月29日・同大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:わたし自身はカルーガ州リュジノヴォという小さな町の出身で、普通の一般教育学校に通っていました。

из небольшого города(イズ・ニバリショーヴァ・ゴーラダ)で、形容詞も名詞もそろって生格になっています。

その直後の в обычной общеобразовательной школе は前置格です。

1文の中で「どこから来て、どこで学んだか」が、前置詞2つと語尾で言い分けられています。

「〜になる」「〜として働く」は造格

стать(〜になる)、быть(〜である)、работать(〜として働く)の補語は造格です。

日本語の「〜に」「〜として」に当たる部分が、ロシア語では前置詞なしの語尾だけで表されます。

Я учитель географии и директор, потому что мой наставник первый в школе тоже был учителем географии.

イルクーツク市の教育コンプレクス校長(地理科教員)2026年8月29日・モスクワ市教育大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:わたしが地理の教師で校長なのは、学校での最初の指導者もまた地理の教師だったからです。

同じ「地理の教師」が、1文の中で2つの形で出てきます。

前半は現在形の文なので主格の учи́тель、後半は был(〜だった)に続くので造格の учи́телем です。

ロシア語の現在形には「〜である」に当たる動詞が出てこないので主格のまま、過去形になると動詞が現れて造格を要求する、という仕組みです。

別の教員の発言にも同じ形が出ています。

Я выпускница этой школы. В 2018 году я вернулась сюда учителем истории.

ペルミ市の学校教員(歴史科・教育担当補佐)2026年8月29日・モスクワ市教育大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:わたしはこの学校の卒業生です。2018年に歴史の教師としてここに戻りました。

1文目の этой школы は生格で「この学校の卒業生」、2文目の учителем は造格で「教師として」です。

「〜として戻る」に前置詞は要りません。語尾の -ом/-ем がその役割を丸ごと担っています。

благодаря だけが与格を取る

与格は「〜に与える」の相手を表す格ですが、前置詞と組むことは多くありません。

そのなかで благодаря(〜のおかげで)は、日常的に出てくる数少ない与格支配の前置詞です。この2件では13回使われていました。

Благодаря сотрудничеству с Акмуллинским университетом школа полностью укомплектована педагогическими кадрами.

ウファ市の新設校校長 2026年8月29日・各地の新設教育施設のオンライン開校式/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:アクムラ記念大学との協力のおかげで、当校は教育スタッフが完全に充足しています。

сотрудничеству(サトルードニチストヴ)が与格、с Акмуллинским университетом が造格、педагогическими кадрами も造格です。

1文に3つの格が並んでいますが、どれも直前の語が形を決めています。

綴りの似た благодарю(ありがとう)とは別語なので、混同しないほうが安全です。благодаря のほうは謝辞ではありません。

数量を表す語のあとは生格

половина(半分)、много(多く)、тысяча(千)などの数量語のあとは生格になります。

половина школ России – это сельские школы

イルクーツク市の教育コンプレクス校長(地理科教員)2026年8月29日・モスクワ市教育大学での教員および教育学専攻学生との会合/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:ロシアの学校の半分は農村部の学校です。

половина школ で生格複数、России も生格で「ロシアの」、文末の сельские школы は主格複数です。

生格複数 школ には語尾がありません。женский род の名詞は、生格複数で語尾を落として語幹だけになるのが基本形です。

この「語尾がゼロになる」形が33回と2番目に多いのは、数量表現と「〜の(複数)」がそれだけ頻繁だからです。

учи́тель の側でも、まったく同じことが起きている

もう一語、учи́тель(ウチーチェリ/教師)でも数えてみました。合計79回です。

ロシア語 読み方 この2件での回数と主な役割
учителя ウチーチェリャ/ウチチェリャー 24回/生格単数「教師の」と主格複数「教師たちが」
учитель ウチーチェリ 19回/主格単数「教師が」
учителей ウチチェリェーイ 16回/生格・対格複数「教師たちの/教師たちを」
учителем ウチーチェレム 6回/造格単数「教師として」
учителю ウチーチェリュ 5回/与格単数「教師に」
учителями ウチチェリャーミ 5回/造格複数「教師たちとともに」
учителям ウチチェリャーム 2回/与格複数「教師たちに」
учителях ウチチェリャーフ 2回/前置格複数「教師たちについて」

ここでも主格単数は2番目です。1位は школы と同じく、二役をこなす учителя でした。

учи́теля と учителя́ は、アクセントだけが違う

учителя の24回を文脈で分けると、生格単数がおよそ13回、主格複数がおよそ11回でした。

この2つは綴りが完全に同じですが、アクセントの位置が違います。

ロシア語 読み方 日本語訳
профессию учи́теля プラフェースィユ・ウチーチェリャ 教師という職業を(生格単数)
прекрасные учителя́ プリクラースヌィエ・ウチチェリャー すばらしい教師たち(主格複数)

учи́тель は、複数主格で語尾に -á が付いてアクセントが移動するタイプの名詞です。

дом(家)→ дома́、профе́ссор(教授)→ профессора́ と同じ動き方をします。

速記録では、この2例はどちらも同じ大学生の発言に出てきます。同じ話者が数分のあいだに両方を使い分けている、ということです。

文字だけを見ていると気づけない区別なので、音声つきの素材で確認するときは、この語を狙って聞くと練習になります。

手がかりは前後の語です。形容詞が прекра́сные のように複数形なら учителя́、単数の名詞に続いていれば учи́теля と判断できます。

入門書でよく見る例文と、この二日の実際の発話

教材の例文が間違っているという話ではありません。教材は格を1つずつ提示するために、あえて短い文を使います。

ただ、実際の発話ではその格が単独で出てこないので、対応づけを自分で作る必要があります。

ロシア語 読み方 日本語訳
入門書:Это школа. エータ・シュコーラ これは学校です。(主格単数)
実際:Я выпускница этой школы. ヤー・ヴィプスクニーツァ・エータイ・シュコールィ わたしはこの学校の卒業生です。(生格単数)
入門書:Я иду в школу. ヤー・イドゥー・フ・シュコール わたしは学校へ行きます。(対格)
実際:Я работаю в школе № 47 города Перми ヤー・ラボータユ・フ・シュコーリェ・ノーミル・ソーラク・スィェーミ・ゴーラダ・ピェールミ わたしはペルミ市の第47学校で働いています。(前置格+生格)
入門書:Он учитель. オーン・ウチーチェリ 彼は教師です。(主格)
実際:мой наставник первый в школе тоже был учителем географии モーイ・ナスターヴニク・ピェールヴイ・フ・シュコーリェ・トージェ・ブィル・ウチーチェレム・ギアグラーフィイ わたしの指導者もまた地理の教師でした。(造格+生格)
入門書:Спасибо за помощь. スパシーバ・ザ・ポーマシチ 助けをありがとう。(対格)
実際:Благодаря сотрудничеству с Акмуллинским университетом ブラガダリャー・サトルードニチストヴ・ス・アクムーリンスキム・ウニヴィルシチェータム 大学との協力のおかげで(与格+造格)
入門書:Учителя работают. ウチチェリャー・ラボータユト 教師たちが働いています。(主格複数)
実際:Я очень осознанно выбрал именно профессию учителя. ヤー・オーチニ・アサズナーンナ・ヴィーブラル・イーメンナ・プラフェースィユ・ウチーチェリャ わたしはまさに教師という職業を選びました。(生格単数)

並べてみると、実際の発話の側には毎回2つ以上の格が入っています。

入門書の例文が「1文1格」なのに対して、実際の文は「1文2〜3格」です。

この差が、表を覚えたのに聞き取れないという感覚の正体だと考えると、対策も立てやすくなります。

格変化表をもう一周するのではなく、前置詞と動詞のほうを「どの格を連れてくるか」という目印として覚え直すほうが早道です。

в は2つ、из は生格、благодаря は与格、стать と работать は造格、という具合に、7つか8つ押さえるだけで大半の文が読めるようになります。

音として聞くときに引っかかるところ

格の語尾は語末にあり、そこはロシア語でいちばん弱く発音される場所です。

文字で見れば明らかな違いが、音になると消えかかります。

в は語によって во に変わる

タンボフ州の新設校の校長の発言に、両方が並んで出てきます。

Уже с 1 сентября в нашей школе и во всех школах региона начнётся изучение этого предмета.

タンボフ州ボキノ村の新設校校長 2026年8月29日・各地の新設教育施設のオンライン開校式/出典: kremlin.ru 公式速記録(Creative Commons Attribution 4.0 International)

訳:9月1日から、当校でも地域のすべての学校でも、この科目の学習が始まります。

в нашей школе(ヴ・ナーシェイ・シュコーリェ)に対して、во всех школах(ヴァ・フスェーフ・シュコーラフ)です。

次の語が вс- のように子音の重なりで始まると、в は во になります。к が ко に、с が со に変わるのと同じ現象です。

格は変わっていません。前置格のままで、音の都合だけで前置詞の形が伸びています。

школе と школы は語末だけで見分ける

шко́ла はどの形でもアクセントが最初の о にあります。つまり語尾は常に弱く読まれます。

школе の -е は弱化して[イ]に近づき、школы の -ы は[ウィ]に近い音のまま残ります。

聞き分けの手がかりは、直前の л が軟らかいかどうかです。школе では л が軟音化して「リェ」に寄ります。

語尾がない形は、逆に目立つ

生格複数の школ は語尾がゼロで、語末の л がそのまま出ます。

полови́на школ(学校の半分)のように、次の語との間に切れ目ができるので、耳では意外と拾いやすい形です。

語尾を入れ替える練習

この2件に出てきた文をもとに、格の判断だけを問う形にしたものです。カッコに入る形を選んでください。

問1

「わたしは第47学校で働いています」。Я работаю в (школа / школе / школу ) № 47.

解答と解説

解答:школе

в が所在を表しているので前置格です。移動先ではないので школу にはなりません。

問2

「たいへん多くの若者が学校へ働きに来る」。Очень много молодых ребят приходят работать в (школе / школу ).

解答と解説

解答:школу

приходить(来る)は移動の動詞なので、в は対格を取ります。同じ в でも問1とは形が変わります。

問3

「ロシアの学校の半分は農村部の学校です」。Половина (школы / школ / школах ) России – это сельские школы.

解答と解説

解答:школ

половина は数量を表す語なので、続く名詞は生格複数になります。女性名詞の生格複数は語尾がゼロです。

問4

「彼女はすでに校長になっていた」。Она уже стала (директор / директором / директору ) школы.

解答と解説

解答:директором

стать(〜になる)の補語は造格です。後ろの школы は「〜の学校の」で生格単数のままです。

問5

「大学との協力のおかげで」。Благодаря (сотрудничество / сотрудничества / сотрудничеству ) с университетом.

解答と解説

解答:сотрудничеству

благодаря は与格を取る前置詞です。中性名詞 сотрудничество の与格単数は -у になります。

問6

「わたしはカルーガ州の小さな町の出身です」。Я из (небольшой город / небольшого города / небольшому городу ).

解答と解説

解答:небольшого города

из は生格を取ります。形容詞も名詞にそろえて生格 -ого になる点に注意してください。

問7

「地域のすべての学校で」。(в / во ) всех школах региона.

解答と解説

解答:во

次の語が вс- という子音の重なりで始まるため、в は во になります。格は前置格のままです。

他の言語の「格」と並べてみる

格を持つ言語はロシア語だけではありませんが、格をどこに載せるかは言語ごとに違います。

ドイツ語は4格を主に冠詞に載せます。名詞そのものはあまり変わらず、der/den/dem/des のほうが動きます。

この負担のかけ方の違いは、ドイツ語の記者会見で使われる定型表現で実際の文を見ると分かりやすいはずです。

日本語と韓国語は助詞で担当します。「学校が」「学校を」「学校で」と、名詞は変えずに後ろの1文字を替えるやり方です。

ロシア語は前置詞と語尾の両方を使いますが、決定権を持っているのは前置詞のほうです。

в школе と в школу のように、前置詞が同じでも語尾で意味が変わる場面があるので、セットで覚える必要があります。

ロシア語の中で、格と並んでもう1つ「相手との関係」を担っているのが呼びかけの形です。こちらはロシア語の呼びかけと敬称の使い分けにまとめてあります。

速記録から格の実例を自分で集めるには

kremlin.ru の速記録は、ページ全体が Creative Commons Attribution 4.0 International で公開されています。出典を示せば教材として使えます。

手順は3つです。

まず、覚えたい名詞を1つ決めます。школа のような身近な名詞が向いています。

次に、ページ内検索で語幹(школ)を入れて、ヒットした語形を書き出します。派生語が混ざるので、名詞の格変化形だけを残します。

最後に、それぞれのヒット箇所で直前の語を見ます。前置詞なのか、動詞なのか、数量語なのか、この3択でほぼ説明がつきます。

1本の速記録で30分もかかりません。表を眺めるより、実際の文の中で格が決まる瞬間を30回見るほうが定着します。

教材や辞書の選び方から始めたい場合はロシア語学習の総合ガイドに、旅行で使う в +前置格の言い回しはロシア語の旅行フレーズにまとめてあります。

格変化表は、全部覚えてから話し始めるためのものではありません。前置詞を7つか8つ押さえて、あとは出てきた文で少しずつ足していけば大丈夫です。

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