広東語の数字と値段|1から億まで、市場・値札・エレベーターで使う形

広東語

香港の店先で値段を言われて、そのまま固まってしまう。広東語の数字でつまずくのは、たいていこの場面です。

ただし広東語の数字は、音こそ普通話とも日本語とも離れていますが、桁の組み立て方は日本語と同じ万進法です。

つまり覚え直すのは音だけで、規則のほうは持ち越せます。

本文は繁体字で書き、読みは粤拼(Jyutping)と、その後ろにカタカナ近似を添えます。

カタカナは近似です。-p は「プ」と書きますが実際には唇を閉じるだけ、-t と -k は小さい「ッ」で示します。

そして数詞そのものより厄介なのが、八折・地下・三點九のように日本語の直感と食い違う使い方のほうです。後半でまとめて扱います。

広東語の0から10

まず0から10までです。

この11語が、以降のすべての土台になります。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
ling4(リン) 0
jat1(ヤッ(ト)) 1
ji6(イー) 2
saam1(サーム) 3
sei3(セイ) 4
ng5(ンー) 5
luk6(ロッ(ク)) 6
cat1(チャッ(ト)) 7
baat3(バーッ(ト)) 8
gau2(ガウ) 9
sap6(サッ(プ)) 10

最初に注意がいるのは四です。

日常の数え上げでは 四 sei3 と読み、文語読みの si3 は熟語の中でしか出てきません。

教材によっては si3 のほうが先に載っていることがありますが、店や市場で使うのは sei3 です。

そして 四 sei3 と 死 sei2 は、子音も母音も同じで声調だけが違います。

この2語が近いことは、後で見る縁起の話に直結します。

表を眺めると、一・六・七・八・十という日常でいちばん使う数字が、そろって息を止めて終わる音になっています。

これは入声(にっしょう)という古い中国語の音節の名残で、日本語の音読みでイチ・ロク・シチ・ハチ・ジュウと読む字がそのまま対応します。仕組みと全体像は広東語と日本語の漢字音の記事にまとめてあります。

普通話の数詞とどれだけ離れるか

中国語をすでに学んだ人ほど、数詞で足をすくわれます。

漢字は同じなのに、音がほとんど渡らないからです。

漢字 広東語(粤拼+カタカナ) 普通話(拼音)
jat1(ヤッ(ト))
ji6(イー) èr
saam1(サーム) sān
sei3(セイ)
ng5(ンー)
luk6(ロッ(ク)) liù
cat1(チャッ(ト))
baat3(バーッ(ト))
gau2(ガウ) jiǔ
sap6(サッ(プ)) shí

とくに二・四・十の3つは、聞いても同じ字だと気づけません。

二 ji6 と èr、四 sei3 と sì、十 sap6 と shí は、頭の子音から母音まで別物になっています。

普通話側の音の作りは中国語の発音の記事、漢字と声調の関係は中国語の漢字と声調の記事で扱っています。

ただし効かないのは音だけです。後で見る二と兩の使い分けや、数詞と量詞の語順は、中国語の知識がそのまま持ち込めます。

どこが渡ってどこが渡らないかの全体像は広東語と北京語の違いの記事にあります。

五 ng5 という母音のない数字

広東語には母音を含まない一音節の語があり、数字の 五 ng5 と否定の 唔 m4 がその代表です。

五 ng5 は鼻に抜ける音だけで一語になっていて、ここが数字の中では最初の難所になります。

日本語には「ン」だけで意味が立つ語がないので、言うほうも聞くほうも取りこぼしやすいところです。

たとえば電話で数量を伝える場面では、五 とだけ言っても聞き返されることがあります。

そういうときは 五個 ng5 go3(ンーゴー)のように量詞を足すと、音のかたまりが大きくなって通りやすくなります。

音の作り方そのものは広東語の発音の記事で扱っています。

11から99までの組み立て方

11から99までは、日本語の「じゅういち」「にじゅう」とまったく同じ並べ方です。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
十一 sap6 jat1(サッ(プ) ヤッ(ト)) 11
十五 sap6 ng5(サッ(プ) ンー) 15
二十 ji6 sap6(イー サッ(プ)) 20
二十一 ji6 sap6 jat1(イー サッ(プ) ヤッ(ト)) 21
九十九 gau2 sap6 gau2(ガウ サッ(プ) ガウ) 99

規則を覚え直す必要はなく、新しく入れるのは音だけです。

この節がいちばん短く終わるのは、日本語話者にとって覚えることが本当に少ないからです。

口語で縮む廿 jaa6

話し言葉では、20を 廿 jaa6(ヤー)と一音節に縮める言い方が頻繁に出てきます。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
廿 jaa6(ヤー) 20
廿一 jaa6 jat1(ヤー ヤッ(ト)) 21
廿五 jaa6 ng5(ヤー ンー) 25

値札や書面はふつう 二十 と書くので、廿 は書くためというより聞き取るために覚える語です。

教科書にはあまり載りませんが、香港の街では毎日耳に入ります。

ji6 sap6 を待ち構えていると jaa6 が飛んでくる、という取りこぼしがここで起きます。

百・千・萬・億|日本語と同じ4桁区切り

桁の名前は日本語とそのまま重なります。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
一百 jat1 baak3(ヤッ(ト) バーッ(ク)) 100
一千 jat1 cin1(ヤッ(ト) チン) 1,000
一萬 jat1 maan6(ヤッ(ト) マーン) 10,000
一億 jat1 jik1(ヤッ(ト) イッ(ク)) 1億

日本語も広東語も万で桁を繰り上げる万進法なので、10,000は 一萬 とまとめて呼びます。

英語話者が ten thousand と million の変換に苦戦するところを、日本語話者はまるごと省略できます。

数字の話でいちばん安心してよいのがここです。

零 ling4 を入れる位置

桁が飛ぶときには 零 ling4 を挟みます。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
一百零五 jat1 baak3 ling4 ng5(ヤッ(ト) バーッ(ク) リン ンー) 105
一千零八 jat1 cin1 ling4 baat3(ヤッ(ト) チン リン バーッ(ト)) 1,008
兩千三 loeng5 cin1 saam1(ルーン チン サーム) 2,300

ややこしいのは3つめです。

兩千三 は2300であって、2003ではありません。

末尾の桁の名前(この場合は百)を省いた言い方で、2003なら零を挟んで 兩千零三 と言います。

値段は切りのいい数で言われることが多いので、省略形のほうが実際にはよく出てきます。

二と兩の使い分け

単独の数え上げと数の末尾では 二 ji6、量詞や単位の前では 兩 loeng5 を使います。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
兩個 loeng5 go3(ルーン ゴー) 2個
兩百 loeng5 baak3(ルーン バーッ(ク)) 200
兩點 loeng5 dim2(ルーン ディム) 2時
二十二 ji6 sap6 ji6(イー サッ(プ) イー) 22

二十二 は ji6 sap6 ji6 で、ここに 兩 は入りません。

末尾の二は数え上げの二なので、量詞が続かないかぎり 兩 にはならないからです。

普通話でも二と兩をほぼ同じ条件で使い分けるので、中国語を学んだ人はこの規則をそのまま持ち込めます。文法全体の見取り図は中国語の文法の特徴の記事にあります。

数字+量詞の語順

広東語は「数詞→量詞→名詞」の順に並びます。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
兩本書 loeng5 bun2 syu1(ルーン ブン シュー) 本2冊
三杯茶 saam1 bui1 caa4(サーム ブイ チャー) お茶3杯
五個 ng5 go3(ンー ゴー) 5個

日本語は「本を2冊」と名詞が先に来るので、この並びは前後が逆になります。

ここは普通話とまったく同じ語順なので、中国語経験者は並べ替えを覚え直さずに済みます。

量詞を省いて 兩書 とは言えないため、名詞ごとに合う量詞を覚えていくことになります。

この数詞の位置が周辺の言語とどこで一致し、どこで一致しないかは広東語と東南アジアの言語の記事で扱っています。

お金の言い方|蚊・毫・仙

香港ドルの口語の単位は 蚊 man1 ですが、値札やレシートには 元 jyun4 と書かれます。

話し言葉と書き言葉で単位の字が違う、という二重構造が最初の壁になります。

10セントにあたるのが 毫 hou4 で、話し言葉では 毫子 hou4 zi2 の形もよく使われます。

1セントの 仙 sin1 は、硬貨そのものが流通していないため、レシートの端数表示で目にする語になっています。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
man1(マン) ドル(口語)
jyun4(ユン) ドル(値札・書面)
毫子 hou4 zi2(ホウ ジー) 10セント
sin1(シン) 1セント(端数表示)

普通話の 塊 kuài・毛 máo・分 fēn とそれぞれ対応しますが、広東語では 塊 も 毛 も使いません。

中国語の教材で覚えた通貨の語をそのまま持ち込むと、この一点で浮きます。

三十五蚊と個半

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
三十五蚊 saam1 sap6 ng5 man1(サーム サッ(プ) ンー マン) 35ドル
七蚊半 cat1 man1 bun3(チャッ(ト) マン ブン) 7ドル50
個半 go3 bun3(ゴー ブン) 1個半、1ドル半

七蚊半 は7ドル50セントで、半 bun3 が単位の後ろに付きます。

個半 のように「量詞+半」で1.5を表す形は広東語で頻出し、1個半にも1ドル半にもなります。

どちらの意味かは、直前に何を話していたかで決まります。

値段を聞く3つの型

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
呢個幾多錢呀 ni1 go3 gei2 do1 cin4 aa3(ニー ゴー ゲイ ドー チン アー) これはいくらですか
幾錢 gei2 cin4(ゲイ チン) いくら(短く聞くとき)
埋單 maai4 daan1(マーイ ダーン) 会計をお願いします

ここで表記について一度だけ断っておきます。

錢 の粤拼は本調で cin4 ですが、口語では變調して cin2 に近く聞こえます。

變調は別の字に入れ替わるのではなく、同じ字の言い方が変わる現象です。本サイトは辞書の見出しに揃えて本調で書くので、詳しくは広東語の声調と粤拼の記事を見てください。

このあと出てくる 樓 lau2、地下 の 下 haa2、電話 の 話 waa2 も、同じ理由で表記した形をそのまま使います。

支払いのときに添える 唔該 m4 goi1(ンゴーイ)の使い分けは唔該と多謝の記事にまとめてあります。

値札とレシートの読み方

旅行者が実際に困るのは、数詞そのものより割引の表示です。

香港の値札は日本の値札と見た目が似ているのに、意味の取り方が逆になる表示を含んでいます。

八折は「2割引」

打八折 は「元の値段の8割で売る」という意味で、日本語の「8割引」とは逆になります。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
打八折 daa2 baat3 zit3(ダー バーッ(ト) ジッ(ト)) 20%OFF
七五折 cat1 ng5 zit3(チャッ(ト) ンー ジッ(ト)) 25%OFF
九折 gau2 zit3(ガウジッ(ト)) 10%OFF
半價 bun3 gaa3(ブン ガー) 半額

折の前に付く数字は、値引き率ではなく、こちらが払う側の割合を表しています。

八折なら定価の80%を払うので、値引きは20%です。

日本語の感覚のまま「8割引」と読むと、実際の支払額は思っていた4倍になります。

迷ったら、折の前の数字が小さいほど安い、と覚えておけば間違えません。

特價・買一送一・清貨

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
特價 dak6 gaa3(ダッ(ク) ガー) 特価
買一送一 maai5 jat1 sung3 jat1(マーイ ヤッ(ト) ソン ヤッ(ト)) 1つ買えば1つ無料
清貨 cing1 fo3(チン フォー) 在庫処分

買一送一 は「1つ買って1つ送る」と字面のまま読めるので、日本語話者にはいちばん取りやすい表示です。

清貨 は在庫処分で、返品や交換を受け付けない条件が付いていることがあります。

市場と店で使う数の表現

同じ香港でも、街市 gaai1 si5(ガーイ シー)とチェーン店では出てくる数の語彙が変わります。

街市というのは生鮮市場のことで、ここには量り売りの単位があり、値段を動かせる余地もあります。

スーパーの棚に並ぶ商品では、どちらも出番がありません。

斤と兩|市場の重さの単位

香港の市場で量り売りに使う単位は 斤 gan1 と 兩 loeng2 です。

1斤は約604グラム、1兩はその16分の1で約37.8グラムにあたります。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
gan1(ガン) 1斤(約604g)
loeng2(ルーン) 1兩(約37.8g、16分の1斤)
一斤幾多錢呀 jat1 gan1 gei2 do1 cin4 aa3(ヤッ(ト) ガン ゲイ ドー チン アー) 1斤いくらですか

重さの 兩 は loeng2 で、数字の 兩 loeng5 とは声調が違います。

字が同じなので見分けは付きませんが、単位として使われていれば loeng2 だと考えて差し支えありません。

「1キロあたりいくら」の感覚のまま値段を聞くと、実際の単価をおよそ1.65倍に見誤ります。

値切りが通じる場所と通じない場所

値段を動かせるのは、女人街や廟街のような露天の市場と、一部の個人商店だけです。

スーパー・チェーン店・百貨店ではまず通じないので、香港では値切るのが当たり前、と考えるのは誤りです。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
平啲得唔得呀 peng4 di1 dak1 m4 dak1 aa3(ペン ディ ダッ(ク) ン ダッ(ク) アー) もう少し安くなりませんか
太貴喇 taai3 gwai3 laa3(ターイ グァイ ラー) 高すぎます
算平啲啦 syun3 peng4 di1 laa1(シュン ペン ディ ラー) まけてください

どれも強い表現ではないので、通じない店で口にしても失礼にはなりません。

ただし押し続けると空気が固くなるので、1往復で引くくらいがちょうどいい距離感です。

手で示す6から10

数字が聞き取れないときの保険として、片手で6から10を示すサインがあります。

6は親指と小指を立て、7は指先をつぼめ、8は親指と人差し指でLの形を作ります。

9は人差し指を曲げ、10は握るか、2本の指を交差させます。

ただし地域差も世代差もあり、通じないことがあります。

相手が首をかしげたら、電卓や携帯の画面に数字を打って見せるほうが早いです。

数字が出てくる日常の場面

数詞を覚えたあとに実際に困るのは、階数・時刻・電話番号の3つです。

どれも数字そのものではなく、数字の使い方が日本と違うところでつまずきます。

階数|地下が日本の1階

香港のビルでは 地下 dei6 haa2 が日本でいう1階で、一樓 jat1 lau2 は日本の2階にあたります。

エレベーターのボタンが G・1・2 と並ぶのはこのためです。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
地下 dei6 haa2(デイ ハー) 1階(日本の数え方で)
一樓 jat1 lau2(ヤッ(ト) ラウ) 2階(日本の数え方で)
三樓 saam1 lau2(サーム ラウ) 4階(日本の数え方で)
幾樓呀 gei2 lau2 aa3(ゲイ ラウ アー) 何階ですか

「1階のロビーで」と言われて 一樓 に上がると、そこは日本でいう2階です。

待ち合わせが1つずれる原因はほぼこれなので、階数だけは数字を復唱して確認しておくと安全です。

時刻|半と「字」

時刻の基本は 點 dim2 で、日本語の「時」にあたります。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
三點 saam1 dim2(サーム ディム) 3時
三點半 saam1 dim2 bun3(サーム ディム ブン) 3時半
五個字 ng5 go3 zi6(ンー ゴー ジー) 25分
三點九 saam1 dim2 gau2(サーム ディム ガウ) 3時45分

広東語では時計の文字盤の目盛りを 字 zi6 と数え、1つが5分にあたります。

五個字 は目盛り5つぶんなので25分です。

さらに縮めた 三點九 は「3時+目盛り9つ」という組み立てで、3時45分になります。

普通話にはない言い方なので、意味が取れないまま返事をすると予定が45分ずれます。

三點九 を「3.9」や「3時9分」と受け取ってしまうのが、いちばん多い取り違えです。

電話番号・部屋番号

電話番号は桁でまとめず、数字を一つずつ読みます。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
電話號碼 din6 waa2 hou6 maa5(ディン ワー ホウ マー) 電話番号
九一二三 gau2 jat1 ji6 saam1(ガウ ヤッ(ト) イー サーム) 9123

並べて読むときの二は ji6 のままで、兩 loeng5 には置き換えません。

兩 は量詞や単位の前だけの形なので、番号の読み上げには出てこないからです。

部屋番号も同じ扱いで、1208号室なら一二零八と一字ずつ読みます。

日付と年齢

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
二零二六年 ji6 ling4 ji6 luk6 nin4(イー リン イー ロッ(ク) ニン) 2026年
三月八號 saam1 jyut6 baat3 hou6(サーム ユッ(ト) バーッ(ト) ホウ) 3月8日
幾多歲呀 gei2 do1 seoi3 aa3(ゲイ ドー ソイ アー) 何歳ですか

年は桁で読まず、数字を一字ずつ並べます。

2026年を 兩千零二十六年 とは言わないので、ここは電話番号と同じ読み方だと考えてください。

日にちは 號 hou6 を使い、話し言葉で 日 とは言いません。

年齢は 歲 seoi3 で、幾多歲呀 がそのまま「何歳ですか」になります。

縁起の数字|8と4が値段を動かす

広東語圏で8が好まれるのは、八 baat3 が 發 faat3 と音が近いからです。

發 は富を得る、財を成すという意味の字で、この連想が数字そのものの価値を押し上げます。

逆に4が避けられるのは、四 sei3 が 死 sei2 と声調だけで分かれる音だからです。

広東語 粤拼+カタカナ 日本語訳
baat3(バーッ(ト)) 8
faat3(ファーッ(ト)) 富を得る、財を成す
sei3(セイ) 4
sei2(セイ) 死ぬ

建物によっては、4のつく階や部屋番号が飛ばされていることがあります。

階数の表示を数えていて数字が合わないときは、これが原因のことが多いです。

車のナンバープレートは競売にかけられ、8が並ぶ番号には高値が付きます。

ただし全員がこだわるわけではなく、避け方には個人差も場面差もあります。

よくある質問

広東語の数字は普通話とどれくらい違いますか?

漢字は同じ、音はほとんど渡らない、組み立ての規則は同じ、という3層に分かれます。

一 jat1 と yī、十 sap6 と shí のように、書けば通じるのに聞いても分からない、という状態になります。

一方で十の位や百の位の並べ方、二と兩の使い分け、数詞と量詞の語順は普通話とほぼ同じです。

中国語の学習歴は、音では効かず規則では効く、と切り分けておくと混乱しません。

八折は何割引ですか?

2割引です。

打八折 は「元の値段の8割を払う」という意味で、日本語の「8割引」とは向きが逆になります。

七五折なら定価の75%を払うので25%引き、九折なら90%を払うので1割引です。

折の前の数字が小さいほど安い、という向きで覚えておくと読み違えません。

香港では値切れますか?

場所によります。

女人街や廟街のような露天の市場、個人経営の土産物店では交渉の余地があります。

スーパー・チェーン店・百貨店・飲食店では通じないので、そもそも持ち出す場面ではありません。

使う場合も 平啲得唔得呀 のように聞く形で切り出し、1往復で引くのが無難です。

五 ng5 が聞き取れません。

母音を含まない一音節の語だからです。

広東語には 五 ng5 と 唔 m4 のように、鼻に抜ける音だけで成り立つ語があります。

日本語には対応する形がないので、単独で出てくると音として拾いにくくなります。

自分が言うときは 五個 ng5 go3 のように量詞を足すと、かたまりが大きくなって通りやすくなります。

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