ドイツ統一の日、ブレーメン市長のあいさつ|sich が主語を追い越す一文

ドイツ語

10月3日のドイツ統一の日を前に、今年の会場ブレーメンの公式サイトには、各州の首相や連邦機関の長が名前を添えたあいさつ文がずらりと並んでいます。

式典と市民祭(10月2〜4日)を引き受けたのは、今年の連邦参議院の議長州を務めるブレーメン州です。

州政府の長を兼ねるブレーメン市長、アンドレアス・ボーフェンシュルテ氏のあいさつは、市民祭の標語を説明するページに置かれています。

演壇で読み上げられた言葉の書き起こしではなく、はじめからウェブページに載せるために書かれた文章です。

その中ほどの一文は、dass のすぐ後ろに sich を置き、「2つの町と、ここに暮らす人々」という長い主語をその先に回しています。

与格の mir、縮めない an dem、文末の werden と、ほかにも形の選び方が詰まった一文を、周りに並ぶあいさつ文の書き方と照らしながら読んでいきます。

市民祭の公式サイトに、名前を添えたあいさつ文が22本並んでいる

サイト(tagderdeutscheneinheit.de)の発行者は、発行者情報(Impressum)によるとブレーメン州の首相府にあたる Senatskanzlei Bremen です。

市民祭の標語は VIELE STÄRKEN – EIN LAND(多くの強み、ひとつの国)で、市長のあいさつはその説明のページの下段にあります。

Und ich bin mir sicher, dass sich unsere beiden Städte und die Menschen, die hier leben, an dem gesamten Wochenende von ihrer besten Seite zeigen werden.

アンドレアス・ボーフェンシュルテ(ブレーメン市長・州政府首班)のあいさつ文。掲載ページは2026年7月14日公開・2026年9月17日最終更新(取得は9月30日)/ドイツ統一の日2026公式サイト「VIELE STÄRKEN – EIN LAND」/出典: tagderdeutscheneinheit.de

訳:そして私は確信しています。私たちの2つの町と、ここに暮らす人々が、週末のあいだずっと、いちばんよい面を見せてくれるだろうと。

「2つの町」はブレーメン市と、北海沿いの港町ブレーマーハーフェンのことです。

ブレーメン州はこの2つの市でできているので、市長のあいさつは「ブレーメンの皆さん、ブレーマーハーフェンの皆さん」という2つの呼びかけから始まります。

同じサイトの「州のマイル」「憲法機関のマイル」の各ページにも、同じ枠で名前と肩書を添えたあいさつ文が載っています。

16州のページの16本に、連邦首相・連邦議会議長・連邦憲法裁判所長官・連邦参議院議長の4本、国の東西南北の端にある4つの町の連合「Zipfelbund」の1本、そして上の市長の1本を足した22本で、名前は20人分です。

手書きの署名の画像が付いているのは22本中18本で、市長の標語ページのあいさつには付いていません。

ボーフェンシュルテ氏は、標語のページ・ブレーメン州のページ・連邦参議院のページの3か所に、それぞれ別の文面で名前を出しています。

比べる材料にしたのは、この22本の本文だけで、合わせて2,137語です(ページ内の州の紹介文・プログラム案内・写真のクレジットは含めていません)。

読み手を敬称の Sie・Ihnen で呼ぶ箇所があるのは22本中16本で、du とその変化形は22本を通して1回も出てきません。

語順のまま日本語に置くと、こう並んでいる

まずは26語を意味のまとまりで区切り、左から順に日本語を当てていきます。

ドイツ語のまとまり 語順のままの直訳 日本語として通る訳
Und ich bin mir sicher, そして私は私にとって確かだ そしてきっと
dass sich 〜ということを/自分を (「見せる」の目的語だけが先に出る)
unsere beiden Städte 私たちの2つの町 ブレーメンとブレーマーハーフェンの2市
und die Menschen, そして人々 それに人々
die hier leben, その人々はここに住んでいる ここに暮らす
an dem gesamten Wochenende その週末全体に 週末のあいだずっと
von ihrer besten Seite 彼らのいちばんよい側面から いちばんよい顔を
zeigen werden. 示すだろう 見せてくれるはず

直訳の列を上から読むと、「自分を」が主語より先に出てくるので、日本語としては落ち着きません。

意訳の列では、sich を「見せる」の中に溶かし込み、「きっと」を先頭に出して、文末の「はず」で受けています。

ich bin mir sicher を「私は確信しています」と訳すと、あいさつ文としては硬くなるため、意訳では「きっと」の2文字で済ませました。

息継ぎは3か所、語末の -en は弱く

この一文は読み上げられたものではありませんが、会場で読むことになったと仮定して、区切りと音の注意点を挙げておきます。

箇所 読み方の目安 注意点
bin mir sicher ビン・ミア・ズィヒャー 母音の前の s は濁って「ズ」、-er は軽い「ア」に近い音
dass sich ダス・ズィヒ sich の ch は「ヒ」に近い音で、「シ」にはしない
unsere beiden Städte ウンゼレ・バイデン・シュテーテ 語頭の st は「シュト」、Städte の ä は長めに読む人も短めに読む人もいる
die hier leben, ディー・ヒーア・レーベン 関係節の前後で短く間を置くと、主語の切れ目が伝わる
Wochenende ヴォッヘン・エンデ Ende の前で軽く声を立て直し、「ヴォッヘネンデ」とつなげない
zeigen werden ツァイゲン・ヴェーアデン ふだんの速さでは -en の「エ」が弱まり、「ツァイグン」「ヴェーアドゥン」に近づく

息を継ぐ場所は、sicher のあと、leben のあと、Wochenende のあとの3か所が自然です。

文末の zeigen werden は2語とも弱く流れやすいので、werden の語頭の w をはっきり出して読むと、文の閉じ目が聞き手に届きます。

Ich bin mir sicher の mir は、自分の中での確かさを示す与格

sicher sein は「確かだ」「確信している」という形容詞の述語です。

そこに mir が入ると、「私にとって確かだ」「私自身は確信している」という、自分の内側で確かめている色合いが加わります。

mir は ich の与格(3格)で、主語と同じ人を指す再帰代名詞として働いています。

入門書でよく見る形 この一文 違い
Ich bin sicher, dass er kommt. Und ich bin mir sicher, dass … 与格の mir が入り、「自分としては確かだ」という色合いが加わる

mir を抜いた Ich bin sicher, dass … もまったく普通のドイツ語で、意味はほぼ同じです。

辞書では「sich³ einer Sache sicher sein(あることを確信している)」のように、与格の再帰代名詞つきの形で載っていることが多い言い方です。

同じあいさつ文では、2文あとにも Ich wünsche mir, dass …(…であってほしいと願う)が出てきます。

wünschen も「自分のために願う」ときは与格の mir を取るので、この短いあいさつ文の中で与格の再帰が2回使われています。

22本全体を見ると、mir はこの2か所にしか出てきません。

スペイン語と英語の「〜だと確信している」と並べる

同じ中身を他の言語に置くと、確信の言い方の骨組みは似ていますが、再帰の代名詞の扱いがそれぞれ違います。

言語 自作の訳例 ドイツ語との違い
ドイツ語(原文) …, dass sich unsere beiden Städte … von ihrer besten Seite zeigen werden. sich は動詞から離れて、中域の前のほうへ動ける
スペイン語 Estoy seguro de que nuestras dos ciudades … se mostrarán en su mejor versión. 再帰の se は必ず動詞に密着し、動詞から離れて単独で動くことはない
英語 I’m sure (that) our two cities … will show their best side. 再帰代名詞は要らず、will が主語の直後に来る

スペイン語の estoy seguro de que(〜だと確信している)は、後ろに直説法を取る言い方で、未来の見通しなら未来形を使えます。

確信の度合いで直説法と接続法が入れ替わる仕組みは、スペイン語の接続法と直説法の回で扱っています。

英語の I’m sure … will … は、ドイツ語の ich bin mir sicher … werden とほぼ同じ骨組みです。

英語で will と would がどう使い分けられているかは、英語の will と would の回にまとめています。

dass のすぐ後ろに sich が座り、主語はその先にいる

この一文でいちばん目を引くのは、dass の直後にある sich です。

主語の unsere beiden Städte und die Menschen, die hier leben は、sich の後ろにようやく出てきます。

sich のような短い代名詞は、中域(定形動詞と文末の動詞にはさまれた部分)のなるべく前に寄ろうとする性質を持っています。

主語が名詞のまとまりである場合、この sich は主語を追い越して前に出られます。

入門書でよく見る形 この一文 違い
…, dass er sich freut. …, dass sich unsere beiden Städte und die Menschen, die hier leben, … 主語が代名詞ではなく長い名詞のまとまりで、sich がその前に出ている

dass unsere beiden Städte … sich … zeigen werden と、主語を先に書いても文法上の誤りにはなりません。

ただ、主語がこれだけ長いと、sich を後ろに置いた場合は、主語を読み終えるまで再帰の文だと分かりません。

22本のあいさつ文の sich は、10件とも3つの並びのどれかに収まる

22本の本文から sich を全部拾うと10件あり、文頭が大文字の Sich は1件もありませんでした。

数えたのは3人称の sich だけで、mich・uns などの1人称の再帰は含めていません。

sich と主語の並び 該当する箇所(書き出し) 10件中
sich が先、名詞のまとまりの主語が後ろ dass sich unsere beiden Städte … / präsentiert sich Mecklenburg-Vorpommern / in dem sich große Unternehmen / entwickeln sich hier Zukunftsbranchen / begegnen sich Zukunftstechnologien 5件
代名詞の主語が先、sich が後ろ an die man sich … / Lassen Sie sich …(2か所) 3件
主語が文頭(前域)にあり、sich は動詞の直後 Der Zipfelbund freut sich / Unser Land zeigt sich 2件

主語が名詞のまとまりで、しかも定形動詞より後ろ(中域)にある5件では、5件とも sich が主語より前に出ていました。

主語が man や Sie のような代名詞のときは、3件とも主語が先で、sich はその直後です。

ブランデンブルク州首相のあいさつ文にも、関係節の中で名詞の主語の前に sich が来る形が出てきます。

Unser Bundesland ist ein wichtiger Wirtschaftsstandort, in dem sich große Unternehmen gerne und zahlreich ansiedeln und investieren.

ディートマー・ヴォイトケ(ブランデンブルク州首相)のあいさつ文。掲載ページは2026年7月14日公開・2026年8月5日最終更新/ドイツ統一の日2026公式サイト「Ländermeile – Brandenburg」/出典: tagderdeutscheneinheit.de

訳:わが州は重要な経済拠点で、大企業が好んで、しかも数多く進出し、投資しています。

主文でも、定形動詞の後ろに主語が回る文なら同じことが起きます。

Mit großer Freude präsentiert sich Mecklenburg-Vorpommern in Bremen. Unser Land zeigt sich hier als ein lebendiges und vielfältiges, innovatives und attraktives Stück Deutschland.

マヌエラ・シュヴェージヒ(メクレンブルク=フォアポンメルン州首相)のあいさつ文。掲載ページは2026年7月14日公開・2026年9月18日最終更新/ドイツ統一の日2026公式サイト「Ländermeile – Mecklenburg-Vorpommern」/出典: tagderdeutscheneinheit.de

訳:大きな喜びとともに、メクレンブルク=フォアポンメルンはブレーメンで自らを紹介します。わが州はここで、活気と多様さ、革新性と魅力を備えたドイツの一角として姿を見せます。

1文目は Mit großer Freude が文頭を占めているので、主語の州名は動詞の後ろに回り、sich がその前に出ています。

2文目は主語の Unser Land が文頭にあるため、sich は動詞 zeigt の直後に来るだけです。

文の1番目に何が立つかでその後ろの並びが決まる仕組みは、IFA開幕会見の一文を読んだ回で詳しく見ました。

今回の sich は、その仕組みのもう一段内側、中域の中の並び順の話です。

長い主語は、2つの名詞のまとまりと、後ろから付いた関係節

主語の中身は、unsere beiden Städte と die Menschen を und でつないだものです。

2つ目の die Menschen には、die hier leben(ここに暮らす)という関係節が後ろから付いています。

関係節の前後はコンマで区切られ、関係節の動詞 leben は関係節の最後に置かれます。

読むときは、コンマで挟まれた die hier leben をいったん括弧に入れると、骨組みが sich … Städte und Menschen … zeigen werden だと見えてきます。

「Menschen, die +動詞」の形は、22本の中でこの文を含めて3回出てきます。

残りの2回はザールラント州首相とニーダーザクセン州首相の文で、どちらも「故郷を形づくる人々」「手を動かして未来をつくる人々」のように、人々を関係節で説明する使い方です。

unsere beiden Städte の beiden は、冠詞のあとの形

beide(両方の、2つの)は、前に冠詞や所有冠詞があるかどうかで語尾が変わります。

unsere のような所有冠詞が前にあると、形容詞と同じ弱い語尾の -en が付いて beiden になります。

主格・対格で前に何もなければ -e のままで、ザールラント州首相の文では、ブレーメンとザールラントを受けて Beide sind geprägt …(両者とも〜に特徴づけられている)と、代名詞のように単独で使われています。

unsere beiden Städte は「私たちの2つの町」で、2つであることは聞き手も承知している、という含みで使われる言い方です。

am と縮めずに an dem と書いてある

am は an と dem が1語に縮まった形で、ふだんの文ではこちらがふつうです。

入門書でよく見る形 この一文 違い
Am Wochenende fahre ich nach Bremen. an dem gesamten Wochenende am と縮めずに an dem と書き、gesamt(全体の)を添えて「ずっと」を言う

22本全体で、冠詞の dem が前置詞と縮まりうる位置は26か所あり、25か所が zum・im・vom・beim・am の縮約形で、縮めていないのはこの1か所だけでした。

数えたのは an・in・von・zu・bei の5つの前置詞で、関係代名詞の in dem(ブランデンブルク州首相の文に2回)は縮められないので除いています。

von(vom)がつなぐものは、前に来る語によって変わります。ドイツ書籍賞の候補作紹介を読んだ記事では、erzählen が作品の中身を von+3格で受けた例が7か所あり、Roman von X の von は書き手を指していました。

am gesamten Wochenende と縮めても文法上は問題なく、意味も変わりません。

縮めない形は、dem を「その」とやや指し示すように読ませたり、後ろの語を1語ずつ立てて読ませたりするときに選ばれやすい形です。

ここでは「週末の間、ずっと」という長さを一語ずつ置いた書き方とも読めますが、書き手がなぜこちらを選んだのかは、文面からは分かりません。

von ihrer besten Seite zeigen の ihrer は、主語に合わせて選ぶ

sich von seiner besten Seite zeigen は「いちばんよいところを見せる」「本領を発揮する」という決まった言い回しです。

この一文の主語は「2つの町と人々」という複数なので、複数を受ける ihrer が使われています。

主語が男性名詞・中性名詞の単数なら seiner、女性名詞の単数なら同じく ihrer です。

besten は gut の最上級 best- に、女性名詞 Seite(側、面)に合わせた語尾 -en が付いた形です。

テューリンゲン州首相のあいさつ文には、同じ Seite を使いながら、動詞が違う形が出てきます。

Kommen Sie vorbei und entdecken Sie Thüringen von seiner schönen Seite.

マリオ・フォイクト(テューリンゲン州首相)のあいさつ文。掲載ページは2026年7月14日公開・2026年9月8日最終更新/ドイツ統一の日2026公式サイト「Ländermeile – Thüringen」/出典: tagderdeutscheneinheit.de

訳:どうぞお立ち寄りいただき、テューリンゲンのすてきな一面を見つけてください。

こちらは sich を使わず、「訪れる人がテューリンゲンを見つける」という向きの文で、中性名詞の州名を受けて seiner になっています。

市長の一文は「町と人々が自分を見せる」、テューリンゲンの文は「訪れた人が州のよい面を見つける」で、同じ Seite を使っていても、見せる側と見る側で文の組み方が違います。

文末に積まれた zeigen werden は、見通しを言う werden

副文では定形動詞が最後に来るので、不定詞 zeigen の後ろに、人称変化した werden が置かれます。

werden +不定詞は未来形として習いますが、ここでは「週末に起きること」を予告するというより、「きっとそうなる」という書き手の見通しを表しています。

入門書でよく見る形 この一文 違い
Morgen fahre ich nach Bremen.(予定は現在形で言える) … von ihrer besten Seite zeigen werden. 予定ではなく見通しなので werden を使い、副文の最後に置く

22本の本文にある werden の仲間(wird・werden・wurde・geworden)は10件で、このうち不定詞を伴う未来の用法は3件でした。

werden の働き 該当する箇所(書き出し) 10件中
未来・見通し(werden+不定詞) zeigen werden / erinnern wird / wird dabei sein 3件
受動(werden+過去分詞) ermöglicht wurde / gewahrt werden / getroffen werden / werden … entwickelt 4件
「〜になる」のコピュラ wird spürbar / wird ein großartiges Fest / geworden 3件

未来の3件のうち2件は、この市長のあいさつ文に集まっています。

1件はいま読んでいる一文の zeigen werden で、もう1件は、その直後の文で市民祭の思い出を語る関係節です(残る1件はブランデンブルク州首相の文)。

Das Bürgerfest steht für Begegnungen, für gemeinsame Erlebnisse und für Momente, an die man sich noch in vielen Jahren erinnern wird.

アンドレアス・ボーフェンシュルテ(ブレーメン市長)のあいさつ文。掲載ページは2026年9月17日最終更新/ドイツ統一の日2026公式サイト/出典: tagderdeutscheneinheit.de

訳:市民祭が表すのは、出会いであり、ともに味わう体験であり、何年たっても思い出すであろう瞬間です。

いっぽう、同じあいさつ文の書き出しでは、近い将来のことを現在形で言っています。

in wenigen Wochen feiern wir gemeinsam in Bremen die Deutsche Einheit.

同上(ボーフェンシュルテ市長のあいさつ文の書き出し、呼びかけの直後)/出典: tagderdeutscheneinheit.de(2026年9月17日最終更新)

訳:数週間後、私たちはブレーメンでともにドイツ統一を祝います。

予定がはっきり決まっている「数週間後に祝う」は現在形、「きっとそうなる」という見込みには werden、と1本のあいさつ文の中で分かれています。

練習|確信の言い方・再帰・beide を自分で組む

問1と問2は、本文では変形しなかった22本の中の文です。問3〜5は、本文で見た形を下敷きにした作例です。

問題 もとの文・条件 指示
問1 Auch Brandenburg wird dabei sein.(ブランデンブルク州首相の文) Ich bin mir sicher, に続く dass 節にする
問2 Wir freuen uns auf das Bürgerfest in Bremen unter dem Motto „Viele Stärken – ein Land“.(シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州首相のあいさつ文) weil で始まる副文にする
問3 Ich bin mir sicher. 相手に敬称の Sie で「本当に確かですか」と尋ねる文にする
問4 die Gäste +「彼らは16のすべての州から来る」 関係節で1つの名詞のまとまりにする
問5 Viele Gäste übernachten in __ Städten. 「両方の町で」を、冠詞なしと den つきの2通りで入れる
解答と解説

問1:Ich bin mir sicher, dass auch Brandenburg dabei sein wird.

副文では人称変化した wird が最後に回り、不定詞 dabei sein はその前にとどまります。

問2:weil wir uns auf das Bürgerfest in Bremen unter dem Motto „Viele Stärken – ein Land“ freuen

副文では定形動詞 freuen が最後に回ります。主語の wir が代名詞なので、1人称複数の再帰代名詞 uns はその後ろに置きます。

問3:Sind Sie sich sicher?

敬称の Sie に対応する再帰代名詞は小文字の sich で、決定疑問文なので定形動詞 sind が文頭に来ます。

問4:die Gäste, die aus allen 16 Ländern kommen

複数の Gäste を受ける関係代名詞は die で、動詞 kommen は関係節の最後です。

問5:in beiden Städten / in den beiden Städten

in のあとは与格で、与格複数の語尾は -en なので、冠詞がなくても beiden になり、名詞にも -n が付きます。

22本のあいさつ文は、最後の一文をどう締めているか

最後に、22本の本文の最後の一文を型で分けました。

名前の繰り返し(Ihr +名前)と「Herzliche Grüße」だけの行は文に数えず、述語が2つある文は最初の述語で分けています。

締めの型 書き出しの例 22本中
会えるのを楽しみにする Ich freue mich auf Sie. / Wir freuen uns auf Sie in Bremen! 6本
来場者の祝祭を願う Ich wünsche allen Gästen … / Viel Freude beim Fest der Einheit! 5本
州・機関や統一そのものの話で終える Das macht unsere Gesellschaft stark. 5本
招く Ich lade Sie herzlich ein, … 3本
会う日を告げる Wir sehen uns am 3. Oktober auf der Ländermeile! 1本
一緒に〜しようと呼びかける Lassen Sie uns diesen besonderen Tag gemeinsam feiern … 1本
歓迎の一言 Herzlich Willkommen! 1本

いちばん多いのは sich freuen(楽しみにする)で、市長の標語ページのあいさつも Ich freue mich, Sie … zu sehen で閉じています。

sich freuen は再帰動詞なので、この型の6本にはすべて mich か uns が入っています。

あいさつの基本の言い回しそのものは、ドイツ語の挨拶の記事にまとめています。

7つの型のうち「楽しみにする」「願う」「招く」の3つで22本中14本を占め、どれもドイツ語で催しの案内状を結ぶときにそのまま借りられる形です。

あいさつ文を寄せた20人の政党や立場の違いは、この記事の話題にしていません。どこまで扱うかの線引きは編集方針で定めています。

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