台北市天母のハロウィンの催し「天母搞什麼鬼」に、誕生30周年のたまごっちの登場人物「麻每吉」と「咕嘰叭吉」が初めて加わりました。臺北市の新聞稿では、たまごっちは 塔麻歌子(Tamagotchi)と書かれます。
この催しや台北のほかのハロウィン行事を伝える市の新聞稿では、「仮装(する)」の中国語が、同じ催しや同じ新聞稿の中でも 變裝 になったり 裝扮 になったりします。
- 裝扮 は 變裝 より多いが、半分は捷運公司の1本に集まる
- 天母の同じ催しを、理事長・副市長・商業處の地の文が別の語で書く
- 理事長の1段落には、字の順が逆の 扮裝 と 裝扮 が入る
- 兒童新樂園の無料入園は、3つの文で条件も仮装の語も違う
- 裝扮 は12回のうち11回が名詞で、動詞は 裝扮成妖怪 の1回
- 變裝 は、動詞としても、催しの中身を並べる語としても使われる
- 盛裝 は2回とも、登場・出動 の前で着飾った姿を言う
- 扮裝 と 裝扮 は、声調も第4声と第1声が入れ替わる
- 作例では、裝扮 を動詞に、變裝 を名詞にも置ける
- 捷運公司の注意書きは、裝扮 を6回くり返し、Cosplay も2回使う
- トリック・オア・トリートの言い方は、名義ごとに別の形に分かれる
- 仮装や姿の変化は、ほかの5つの語でも本文に書かれている
裝扮 は 變裝 より多いが、半分は捷運公司の1本に集まる
使ったのは、臺北市政府のサイトの「市府新聞稿」の一覧(9月24日から10月30日までの45ページ・880本)から選んだ12本です。題に 萬聖・搞鬼・搞什麼鬼 のどれかを含む10本に、題には含まないものの本文の第1段落が萬聖節の催しを伝える学校の新聞稿2本(雨聲國小・育達高中)を加えました。
学校の新聞稿は、一覧にある80本すべての本文を開いて確かめました。それ以外の部署の新聞稿は題で選んでいます。
12本を出した名義は、臺北大眾捷運股份有限公司(以下、捷運公司)が3本、臺北市商業處が2本、公園路燈工程管理處が1本、教育局を通した学校の新聞稿が6本(泰北高中・立農國小・仁愛國小・萬興國小・雨聲國小・育達高中)です。天母の催しは10月25日と26日に開かれ、商業處の10月26日の新聞稿は当日の様子を伝えています。
新聞稿はどれも、市の部署や学校が書いた文章です。行政の発表文を読んだ回には、アジア大会の開幕週の香港政府の公報もあります。
人の名が出る段落も「〇〇表示,」(〇〇によると)の形で担当者がまとめた書き言葉なので、この記事では話し手を「名義」と呼びます。
数え方の規則は、数える前に次のように決めました。
- 数えるのは本文の段落だけで、題・小見出し・開放時間や券の一覧などの案内の行・学校の新聞稿の頭書きは外す(題の中の語は別に挙げる)
- 段落の中に「X表示,」か「X表示:」があれば、その後ろから段落の終わりまでを X の名義、それ以外を新聞稿を出した部署や学校の地の文とする
- 子どもの名を添えた言葉(「〇〇同學說」や「學生〇〇」の言葉)は数に入れない(仮装の語は入っていなかった)
- 別の段落どうしで12字以上一致する箇所を機械で探し、団体名・催しの名・キャラクター名の並びなど8か所が出た。仮装の4語を含むものは無く、数を変えたのは同じ新聞稿の中でくり返された英語の唱え文句だけ
- 素材はすべて繁体字なので、繁体字の形で数える(臺北 と 台北 は両方の表記が混ざっている)
規則で残った本文は80段落・漢字10,101字です。仮装を指す4つの語の回数は次のとおりでした。
| 語 | ピンイン | 本文の回数(出てくる新聞稿の本数)と意味 |
|---|---|---|
| 變裝 | biànzhuāng | 9回(6本)。仮装する、仮装 |
| 裝扮 | zhuāngbàn | 12回(4本)。装い、身なり、扮する |
| 扮裝 | bànzhuāng | 1回(1本)。扮装する |
| 盛裝 | shèngzhuāng | 2回(2本)。着飾る |
裝扮 12回のうち6回は、捷運公司の10月29日の1本に集まっています。題では 變裝 が4本に入り、裝扮・扮裝・盛裝 は題に入っていません。
引用には、新聞稿の名義と掲載日を添えます。
天母の同じ催しを、理事長・副市長・商業處の地の文が別の語で書く
「天母搞什麼鬼18」の仮装を、商業處の2本の新聞稿は3つの名義で伝えています。台北市天母商圈發展協會の唐笛理事長の名義は 扮裝・裝扮・盛裝 を使い、張溫德副市長の名義と商業處の地の文は 變裝 を使いました。
| 本文の形 | 名義 | 本文の語と回数 |
|---|---|---|
| 精心扮裝的「妖魔鬼怪」/拚裝扮/裝扮夠吸睛/盛裝出動 | 唐笛理事長(10月19日) | 扮裝1・裝扮2・盛裝1 |
| 親子變裝盛會 | 張溫德副市長(10月26日) | 變裝1 |
| 副市長驚喜變裝親臨現場 | 商業處の地の文(10月26日) | 變裝1 |
[…]更為廣大市民打造出兼具創意、歡樂與安全無虞的親子變裝盛會。
張溫德氏(臺北副市長)の言葉として、臺北市商業處の新聞稿 2026年10月26日/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:[天母の催しは]さらに、多くの市民のために、創意と楽しさと安全を兼ね備えた、親子で仮装する大きな催しを作り上げています。
副市長の名義の 親子變裝盛會 では、變裝 が 盛會(盛大な集まり)の前に立ち、どんな集まりかを言っています。同じ日の新聞稿の書き出しは、地の文で「張溫德副市長驚喜變裝親臨現場」(張溫德副市長がサプライズで仮装して会場を訪れた)と書き、ここの 變裝 は動詞です。
理事長の名義の2つの段落には、變裝 が一度も出てきません。同じ催しの仮装を、理事長の名義は 扮裝・裝扮・盛裝 の3語で書き分け、副市長と商業處の地の文は 變裝 で書いています。
理事長の言葉を載せた10月19日の商業處の新聞稿も、題は「邀大小朋友一起變裝搞鬼趣」と 變裝 で結んでいます。題の 變裝 と理事長の名義の語は、同じ1本の中でも別々です。
理事長の1段落には、字の順が逆の 扮裝 と 裝扮 が入る
唐笛理事長の名義の段落は、12本の中で 扮裝 を使った唯一の箇所です。同じ段落には 裝扮 が2回、盛裝 が1回あります。
[…]號召上千名精心扮裝的「妖魔鬼怪」齊聚忠誠路二段,沿途走訪店家討糖搗蛋。
唐笛氏(台北市天母商圈發展協會理事長)の言葉として、臺北市商業處の新聞稿 2026年10月19日/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
この文の主語は、直前の「百鬼夜行戲弄老闆娘踩街活動」(10月25日夜のパレード)です。区切って直訳すると次のようになります。
| 原文の区切り | ピンイン | 直訳 |
|---|---|---|
| 號召 | hàozhào | 呼びかけて集める |
| 上千名 | shàng qiān míng | 千人規模の |
| 精心扮裝的 | jīngxīn bànzhuāng de | 念入りに扮装した |
| 「妖魔鬼怪」 | yāomó guǐguài | 「妖怪や化け物」 |
| 齊聚忠誠路二段 | qí jù Zhōngchéng Lù èr duàn | そろって忠誠路二段に集まる |
| 沿途走訪店家 | yántú zǒufǎng diànjiā | 道すがら店を訪ねる |
| 討糖搗蛋 | tǎo táng dǎodàn | 飴をねだり、いたずらをする |
意訳:念入りに仮装した千人規模の「お化けたち」を忠誠路二段に呼び集め、道沿いの店を回って「お菓子かいたずらか」と飴をもらいます。
扮裝 は副詞の 精心(念入りに)を前に受け、的 を介して「妖魔鬼怪」を修飾する形です。副詞を受けることから、ここの 扮裝 は動詞として働いていると分かります。
今年踩街不僅拚裝扮更拚創意[…]
唐笛氏(同上)の言葉として、臺北市商業處の新聞稿 2026年10月19日/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:今年のパレードでは、装いだけでなく、創意も競います。
こちらの 裝扮 は、動詞 拚(競う)の後ろで、創意 と並ぶ名詞です。同じ2字の順を入れ替えた 扮裝 と 裝扮 が、1つの段落の中で動詞と名詞に分かれて使われています。
段落の終わりで、理事長は全台湾の市民に、創意を存分に発揮して 盛裝出動(着飾って繰り出す)するよう呼びかけています。日本語の「扮装」も、中国語の 扮裝 と同じ字の順です。
兒童新樂園の無料入園は、3つの文で条件も仮装の語も違う
天母の催しと同じ2日間、臺北市兒童新樂園も「萬聖嘉年華」を開き、ハロウィンの格好をした人を無料で入れる企画を組みました。無料入園を伝える3つの文は、何をすれば入れるかの条件が少しずつ違い、仮装を言う語もそれぞれ別です。
只要穿上萬聖節裝扮,就能免費入園[…]
捷運公司の新聞稿(兒童新樂園の萬聖嘉年華)2026年10月13日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:ハロウィンの装いを身に着けていれば、無料で入園できます。
[…]民眾持「天母萬聖節活動──搞什麼鬼活動DM」,搭配萬聖節變裝,即可免費入園[…]
捷運公司の新聞稿(同上)2026年10月13日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:天母のハロウィンの催しのチラシを持ち、ハロウィンの仮装と組み合わせれば、無料で入園できます。
[…]民眾只要身穿萬聖節配件並出示活動DM,即可免費入園台北兒童新樂園[…]
臺北市商業處の新聞稿(天母搞什麼鬼18)2026年10月26日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:ハロウィンの装身具を身に着け、催しのチラシを見せれば、台北兒童新樂園に無料で入れます。
1つ目の条件は格好だけで、穿上(着る)の後ろに 裝扮 が来る形です。2つ目はチラシを 持(持つ)ことに 變裝 を 搭配(組み合わせる)条件で、3つ目の商業處の文は 配件(小物、アクセサリー)を 身穿(身に着ける)ことと、チラシを 出示(見せる)ことの2つを条件にしています。
3つの文は、只要…就能、…即可、只要…即可 のどれかで条件をくくり、免費入園(無料で入園)で結ぶ形をとります。同じ催しの入園の案内でも、名義と文によって条件の数と仮装の語が替わる点が、3つの文の違いです。
裝扮 は12回のうち11回が名詞で、動詞は 裝扮成妖怪 の1回
辞書の 裝扮 には「装う、扮する」という動詞の意味もあり、裝扮成〜(〜に扮する)の形がよく例に挙がります。12本の本文では、この動詞の使い方は雨聲國小の地の文の1回でした。
| 本文の形 | 名義 | 裝扮 の働き |
|---|---|---|
| 穿上萬聖節裝扮/穿上你的萬聖裝扮 | 兒童新樂園の新聞稿の地の文(2回) | 穿上 の目的語 |
| 拚裝扮 | 唐笛理事長 | 拚(競う)の目的語 |
| 裝扮夠吸睛 | 唐笛理事長 | 夠吸睛(十分に目を引く)の主語 |
| 志工家長的創意裝扮 | 雨聲國小の地の文 | 的 の後ろの名詞 |
| 疑慮的裝扮/之虞等裝扮 | 捷運公司(2回) | 的・等 の後ろの名詞 |
| 個人裝扮意願/旅客進站裝扮應行注意事項 | 捷運公司(2回) | 後ろの名詞を修飾する名詞 |
| 旅客裝扮應以…/旅客裝扮具有… | 捷運公司(2回) | 文の主語 |
| 親自裝扮成妖怪 | 雨聲國小の地の文 | 動詞(成 で「〜に」を続ける) |
雨聲國小の新聞稿は、図書館で日本の妖怪の本を読む催しを伝えています。ボランティアの保護者が 親自裝扮成妖怪(自ら妖怪の格好をして)関門の係を務めたという文で、裝扮 が 成 と組んで動詞になっています。
變裝 は、動詞としても、催しの中身を並べる語としても使われる
變裝 は9回のうち5回が動詞で、そのうち4回が文の述語になっていました。兒童新樂園の「萬聖節就是要變裝」、植物園の「不必變裝」、商業處の「副市長驚喜變裝親臨現場」、仁愛國小の「不只可以變裝」です。
萬聖節不只可以變裝、討糖果,還能走進圖書館[…]
仁愛國小の新聞稿(萬聖節閱讀大冒險)2026年10月30日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:ハロウィンは、仮装したり飴をもらったりするだけでなく、図書館に入っていくこともできます。
ここでは 變裝 と 討糖果 が、助動詞 可以 の後ろに並ぶ2つの動詞句です。捷運公司の「分享變裝搭捷運訣竅」も、變裝 と 搭捷運 を続けた動詞句が 訣竅(こつ)を修飾しています。
残る4回では、變裝 が名詞の位置か、名詞を修飾する位置に置かれます。搭配 の後ろの「萬聖節變裝」と、兒童新樂園の名義の「結合變裝、市集、表演與周邊商圈」では、變裝 は市集(市場)や表演(ショー)と並ぶ催しの中身の名です。
副市長の 親子變裝盛會 と、立農國小の「以變裝方式陪伴孩子上學」(仮装した姿で子どもの登校に付き添う)では、變裝 が後ろの 盛會・方式 を修飾しています。
盛裝 は2回とも、登場・出動 の前で着飾った姿を言う
公園路燈工程管理處は、臺北典藏植物園のサボテンを、ハロウィンの格好をした登場人物に見立てる新聞稿を出しました。書き出しの「不必變裝就十分搶眼」(仮装しなくても十分に目立つ)では、變裝 は動詞として使われています。
[…]看看白刺金鯱、烈刺玉與層雲如何以自己的方式「盛裝登場」。
公園路燈工程管理處(圓山公園管理所発稿)の新聞稿 2026年10月14日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:白刺金鯱・烈刺玉・層雲が、それぞれのやり方でどう「着飾って登場する」のかを見てください。
植物園の文は 盛裝登場 を「」でくくっています。盛裝登場 は、晴れ着で現れる意味でよく使う4字の言い方です。
理事長の 盛裝出動 も同じ 盛裝 を使い、後ろの動詞を 出動(繰り出す)に替えています。2つの 盛裝 は、どちらも後ろの動詞の前に置かれ、人やサボテンが現れるときの様子を表す語です。
扮裝 と 裝扮 は、声調も第4声と第1声が入れ替わる
扮 は第4声の bàn、裝 は第1声の zhuāng です。そのため 扮裝 は bànzhuāng(下がって高く平ら)、裝扮 は zhuāngbàn(高く平らから下がる)となり、字の順と一緒に声調の並びも逆になります。
變裝 は biànzhuāng で、扮裝 と同じ「第4声+第1声」の並びです。耳で聞くと 變裝 と 扮裝 は似た調子に聞こえ、bian と ban の母音の違いで聞き分けます。
盛裝 の 盛 は shèng と読み、ご飯をよそう意味の 盛飯(chéng fàn)とは読みが違います。盛裝・盛會・盛大 のように「盛んな」の意味のときは shèng です。
理事長の文の 討糖搗蛋 は tǎo táng dǎodàn で、第3声の字が 討 と 搗 の2つ入ります。2つの間に第2声の 糖 があるので、第3声が続くときの変調は起こりません。
ピンインの綴りと声調の確かめ方は、ピンインと漢字の対応表にまとめています。
作例では、裝扮 を動詞に、變裝 を名詞にも置ける
新聞稿の 裝扮 は名詞に、變裝 は動詞に寄っていました。働きを入れ替えた、素材に無い作例の文を次に書きます。
| 作例の文 | 語の働き | 日本語の文で |
|---|---|---|
| 孩子們裝扮成小女巫。 | 裝扮 が動詞(成 で「〜に」を続ける) | 子どもたちは小さな魔女の格好をした。 |
| 他的裝扮很有創意。 | 裝扮 が名詞(的 のあと、文の主語) | 彼の装いはとても独創的だ。 |
| 大家一起變裝去學校。 | 變裝 が動詞(去學校 と続く) | みんなで仮装して学校へ行く。 |
| 今年的變裝主題是動物。 | 變裝 が名詞を修飾(主題 の前) | 今年の仮装のテーマは動物だ。 |
1行目は、雨聲國小の 親自裝扮成妖怪 と同じ組み立てです。4行目の 變裝主題 は、副市長の 親子變裝盛會 と同じく、變裝 が後ろの名詞の中身を言っています。
捷運公司の注意書きは、裝扮 を6回くり返し、Cosplay も2回使う
捷運公司は10月29日、ハロウィンの格好で地下鉄に乗るときの注意を新聞稿にしました。題と書き出しは「萬聖節變裝如何快樂搭捷運」「想好要怎麼Cosplay嗎?」と、呼びかけの調子です。
惟旅客裝扮應以不影響公共安全、不造成他人驚嚇或不適為前提。
捷運公司の新聞稿(萬聖節變裝如何快樂搭捷運)2026年10月29日・地の文/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:ただし、乗客の装いは、公共の安全を損なわず、他人を驚かせたり不快にさせたりしないことを前提とします。
この文から先は、乗車の規則を説明する書き方に替わります。惟(ただし)で始め、「應以〜為前提」(〜を前提とすべきである)で結ぶ組み立ては、規則や通知の文でよく使われる形です。
捷運公司の新聞稿の 裝扮 6回は、書き出しで避けてほしい格好を言う文と、規則を説明する文に入っています。規則の名前も「旅客進站裝扮應行注意事項」(乗客の入場時の装いに関する注意事項)で、乗客の格好を言う語として 裝扮 を通しています。
この新聞稿の本文の 變裝 は、書き出しの「分享變裝搭捷運訣竅」の1回だけです。Cosplay は、書き出しの問いかけと、許される格好の例「戲服、布偶裝、Cosplay」(芝居の衣装、着ぐるみ、コスプレ)の2回に出てきます。
トリック・オア・トリートの言い方は、名義ごとに別の形に分かれる
ハロウィンの決まり文句に当たる言い方は、名義ごとに形が違いました。天母の理事長は 討糖搗蛋 と4字にまとめ、もう1つの段落では 經典討糖踩街(おなじみの飴もらいパレード)とも言っています。
仁愛國小は 討糖果 と、糖 を 糖果 の2字にしています。萬興國小の文は「Trick or Treat!Give me something good to eat!」を英語の唱え文句として書き、第1の関門で子どもたちがこれをリズムに合わせて唱えたと伝えています。
育達高中の地の文は、昼休みに特殊メイクのまま教室を回った催しを「不給糖就搗蛋」的快閃嚇人行動 と書いています。決まり文句の全体を「」でくくり、的 で後ろの名詞を修飾する形にした、12本で1回だけの例です。
[…]邀請師生一起「不給糖,也要來看書;不搗蛋,一起來探險」[…]
立農國小の名義(「立農國小表示」の段落)、教育局経由の新聞稿 2026年10月30日/出典: 臺北市政府 市府新聞稿
訳:先生と子どもたちに、「お菓子はもらえなくても本を読みに来よう、いたずらはしないで一緒に冒険しよう」と呼びかけます。
立農國小は 不給糖 と 不搗蛋 を2つの句に分け、それぞれの後ろに読書と冒険への誘いを続けた形です。不給糖 は「(だれかが)お菓子をくれない」とも「お菓子が出ない」とも読め、どちらでも「それでも本を読みに来よう」に続きます。
同じ学校の家長會の催し「不搗蛋爆米花」では、子どもが「我不搗蛋」(いたずらしません)と大きな声で言うと、ポップコーンがもらえます。決まり文句の 搗蛋 を 不 で打ち消し、いたずらをしない約束にした形です。
ハロウィン以外の季節の行事で交わす言葉は、中国語の文化行事のあいさつにまとめています。
仮装や姿の変化は、ほかの5つの語でも本文に書かれている
次の5つの文は、本文でまだ訳していない新聞稿の文です。「」でくくった語句を日本語にしてください(「」は練習のために付けたもので、原文にはありません)。
- 孩子們「化身」小小偵探,在書架間尋找10隻神祕小怪獸[…](仁愛國小の地の文・10月30日)
- 大家熟悉的童話故事角色,「換上萬聖節特別新裝」[…](捷運公司の地の文、心中山の市集・10月2日)
- 萬聖節將至,南瓜燈、巫師帽與各式「奇裝異服」陸續登場[…](公園路燈工程管理處の地の文・10月14日)
- 泰北師生精心設計「古裝造型」參與現場活動及遊行演出[…](泰北高中の地の文・10月28日)
- […]將圖書館「變身為」充滿想像力的學習樂園[…](仁愛國小の地の文・10月30日)
解答と解説
- 化身=(小さな探偵に)なりきる。子どもが役になって動く様子を言い、衣装を着るかどうかは問いません。
- 換上萬聖節特別新裝=ハロウィン用の特別な新しい衣装に着替える。換上 は「着替える」、新裝 は「新しい服」です。
- 奇裝異服=風変わりな服装。奇(珍しい)と 異(変わった)が 裝 と 服 にそれぞれかかる4字の言い方です。
- 古裝造型=昔の時代の衣装を着た装い。古裝 は時代劇の衣装、造型 は髪型や衣装を含めた全体の見た目を言います。
- 變身為=〜に姿を変える。將 で前に出した 圖書館 が姿を変えるもので、場所の様子が変わることを言っています。
商業處の10月26日の新聞稿によると、塔麻歌子の「麻每吉」と「咕嘰叭吉」は着ぐるみ姿で初めて舞台に上がり、来場した子どもや大人と近くで写真に収まりました。


